三ノ丸〜氷ノ山
氷ノ山山頂の道標

氷ノ山山頂
◆【山行日時】 2004年1月11日  くもり時々雪

◆【コース・タイム】


樹氷スノーピア・ゲレンデ最上部=50分=三ノ丸・避難小屋=1時間05分=氷ノ山山頂

=1時間=三ノ丸・避難小屋=25分=ゲレンデ最上部〜ゲレンデ滑降〜ゲレンデ下

◆【正味歩行時間(山中での滑走時間を含む)】 3時間20分

パタゴニア


◆【詳細】

2004年、今年の初滑りに氷ノ山に出向いた。

前日に若桜氷ノ山Y・Hにチェックインし、一夜を明かす。

翌朝、窓の外を見上げると氷ノ山山頂はおろか三ノ丸や西尾根もガスの中。

三ノ丸で引き返すことも視野に入れ取りあえず準備し、先ずはゲレンデへ向かう。

今日は(あ)と一緒なので朝のうち何本かゲレンデで滑り、その後別行動をとり、(あ)はそのままゲレンデに、こちらは山へと向かう段取りだ。

山に入るまでの滑る間にガスが晴れないかとわずかな期待をかけたが、そううまくは行かず、山の方を見上げても天候はよくなかった。

しばらく滑ったら、一人で第三リフト最上部まで乗せてもらう。

スキー場オープン前には二時間も掛かったゲレンデ最上部までの道のりも、スキー場がオープンした今ではリフトにさえ座っていればいいので、その時のことがまるで嘘のように感じられた。

リフト降り場のおじさんによると、「今日は9名上がったよ。」

昨夜のうちにわずかながら積雪があり、三ノ丸手前のブナ林のところまではツボ足で歩かねばならず、先行者がいなければ先月の二の舞にもなりかねないと心配していたが、これを聞いて少しは安心して歩き始めることが出来た。

尾根を”ブナの森”まで登ればここからはシール歩行。先行の山スキー・9名パーティーにも追いつき、ほとんど一列になって三ノ丸避難小屋着。

展望は全くなく、昨年改築なった避難小屋の有り難味をひしひしと感じつつ、しばらく休憩。

「さて、とりあえずここまでは来たが、この先どうするか・・・。」

休憩中に少し悩んだが、一緒に休憩した9名の方について行く格好で氷ノ山に向け進む。相変わらず展望はないが、この時点では視界がないわけではなかったので、何とかこのまま歩けそうな気がしていた。

すぐ先で彼らをパスすると、スギの木の木陰にあるテントを発見。間もなく氷ノ山ピストンしてきたテントの主、丹波山岳会の彼らに遭遇。しっかりトレースが付けてあるとの言葉に気を良くし、先を急いだ。
二の丸北斜面
その助言通り、問題なく二ノ丸の例年よりはちょっと小さめのモンスター群の中を通過。この先の本来、晴れていれば山頂を望めるところで少し展望がよくなったので少しばかり写真撮影。

再び9名パーティーのお尻を見ながら無事、氷ノ山に到着した。
 
三ノ丸避難小屋以上に有り難味を感じながら、ゆっくりと山頂避難小屋で休憩。

「さて、いよいよ今日のメインイベント

滑ろうと小屋の外に出てみると、状況は到着したときよりも更に悪化。ホワイトアウト寸前だ。

三ノ丸からでも引き返すのには少なからず苦労を強いられるのに、ここはそこまでにも約1時間を要する氷ノ山山頂。氷ノ山山頂
思わぬメインイベントとなり、山頂直下をいかに方向を外さず滑るかが一番の問題となってしまった。

それのみ考えコンパスで方向を逐一確認しながらゆっくり滑る。

しばらく右往左往。ようやく二ノ丸・北斜面を発見し、ひと安心した。

思い通り滑れなかったことは言うまでもなく、感慨めいたものは何もないまま山頂直下の滑走を終えてしまうことになったが、悪天の中、この後無事に三ノ丸までたどり着けたことは感慨深く感じられた。

再度、三ノ丸避難小屋でしばし休んだらブナの森目指し今一度、気を入れ直し少しばかり滑る。

”ブナの森”からはツボ足でぐんぐん下ると、やがてリフト最上部に出る。

ゲレンデを滑り、最下部のレストハウス前で上手く(あ)と合流。一緒にもう何本か滑り、今年の初滑りの締めくくりとした。

山頂付近ではホワイトアウト寸前で一時焦ったが、滑りに関しては少なからず去年のそれよりも進歩していたように感じることの出来た山行だった。


◆【ワン・ポイント・アドバイス】

山頂避難小屋、風雪と小屋内部の凍結や一部の方の管理の悪さからか入り口ドアーの蝶番が不良となり、この日時点で施錠できない状態。

厳冬期を直前に控え、不安の残る状況だ。(改修済みであることを確認 04/02/21)


氷ノ山の他のコース・データを見る



但馬の山へ]  [播磨の山へ]  [丹波の山へ 



G A L L E R Y | 山のアルバム | 兵庫の山TOPへ