一 山 (奥播州の山々の好展望台) 

山頂より氷ノ山を望む
◆【山行日時】 2001年4月22日  晴れ
◆【コース・タイム】
林道終点・駐車場=25分=一山山頂=15分=林道終点・駐車場
◆【正味歩行時間】 40分
◆【詳細】
千町ガ峰に登った後、一山に登ることにした。

一宮町、三方から阿舎利川に沿って遡ると、民家がほんの数軒しかない集落(?)、阿舎利に着く。
川沿いの道はやがて地道の林道となり、なおも上っていくと阿舎利からは見えなかった一山が左前方に見えてくる。峠の手前まで来ると三叉路があるので左へ進むと行き止まりの駐車場だ。
林道終点、登山口
初めは自然林の尾根歩き。すぐに植林帯の中を進むようになるが、そう長くはなく、そこを過ぎると既に山頂直下のササ原だ。植林帯から出る時、背の高いササが茂った上部の方から出た為、少し苦労した。植林帯は早目に左へ出て、木の伐採あとを登ったほうがいいようだ。ただ、頂上はすぐそこに見えているので全く問題はない。
ここまで来ると頂上どころか、他の三方には素晴らしい山並みが広がっている。
やがて山頂に着くと、さらに東の視界が開ける。
須留ガ峰、大杉山(左端)から東の稜線、右端遠く朝来山
青倉山(左端遠く)から笠杉山〜段ガ峰稜線とその手前に大きな千町ガ峰


阿舎利山と三室山 植松山の稜線と奥に板馬見山
笠形山の笠もこのとおり、くっきり見えた
頂上からの眺望は言うに及ばず大変素晴らしい。南に林があるので、その方向が見えていないだけだ。

しばらく展望を楽しんだ後、来た道を引き返す。少し遅い時間だったせいもあるが、後にも先にも一人っきりだった。
◆【ワン・ポイント・アドバイス】
体力的なコスト・パフォーマンスで考えると、これほど展望に恵まれた山は少ない。

この山にだけに登るのは時間的にもったいないので、
近くの山とセットで登れば、その山も見えて楽しみが増すのでは。

県下の千b峰がずらりと肩を並べる様は圧巻。
個人的には氷ノ山は別格として、植松山の大きさが特に印象的だった。

林道については、所々でノリ面が崩れ道路上に岩が転がっているところがあった。乗用車(特にホイール・ベースの長い車種)では少し難があるかもしれない。
◆【あとがき】
この山は展望も素晴らしく千b超の山でもありながら、後になってみると、どうも達成感がない。どうしてだろう・・・?

1.林道から山頂がすぐそこに見えている。
2.標高の割に、あまりに楽に山頂に立てる。
3・本日、二つ目の山だった。
4.山頂付近の伐採後が自然を打ち消し、そこからの風景とアンバランス。
5.山腹(林道)から見た、継ぎはぎだらけの姿が可哀そう。―など

やはり、山に登ったことによる達成感とは、
― それぞれの山について、それ相応の時間をかけて登ったことそのものが問題であり、そこから見える景色とは別の次元に存在するものなのでしょう。


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