日名倉山(作州富士)  
日名倉山

一ノ丸から見る三ノ丸・日名倉山
◆【山行日時】 2001年7月7日  くもり時々晴
◆【コース・タイム】
林道終点・駐車地点=25分=奥海越=20分=一ノ丸=5分=二ノ丸=5分=三ノ丸・日名倉山山頂

=20分=奥海越=20分=駐車地点
◆【正味歩行時間】 1時間35分

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◆【詳細】
千種町市街地手前の交差点より、岡山県との県境の志引峠へ向けR429を進み、すぐの室(又は雛倉)集落より日名倉神社へと左折。
神社脇の林道を約、2キロ進むと終点となるので駐車。

ここまでにも林道脇に山頂までの距離を示した小さな標識が目についたが、ここまで来るとその標識は
「頂上マデ二七〇〇米」

鬱蒼としたスギ林と少しの自然林がミックスした沢沿いの程よい傾斜の登山道だ。
徐々に沢は小さくなり、一旦急登して沢を離れるが、再び先ほどの沢の源頭部に出ると平坦な道となる。

別の沢が現れ最終水場があると間もなく林道(奥海越)に出る。
奥海越えから林間へ
奥海越から再度、林間へ
ほんの短い距離だが林道を歩き、再び、右の山中へと入って行く。
少し急登だが、すぐに緩くなるので頑張ろう。左手に、植林されずハゲ坊主の”防火帯”とやらが現れると、間もなく左手(南西側)に展望が開け、兵庫、岡山両県にまたがる丘陵地帯が広がる。

短い急登を上りきると、”頂上まで500b”標識があり、ほどなく一ノ丸に着く。
佐用町方面遠望 那岐山方面遠望
一ノ丸手前からの展望

遠く那岐連山(右上)や
佐用町方面の眺望(上)と
二ノ丸越に三ノ丸・日名倉山山頂
二ノ丸と日名倉山
一ノ丸を後にすると、右手すぐそこに大きな板馬見山(後山)と、その右に三室山が姿を見せてくれる。短く急登して、二ノ丸。再度下ると、一度は見えなくなったそれらが姿を現してくれ、上りに転じ振り返って見ると、今度は西播磨の山々が幾重にも折り重なっているではないか。
「すごい!」
のひと言。
後山(左)と三室山
板馬見山(後山)と三室山(右)
”三度目の正直”とばかりに急登すると、日名倉山山頂の一角に出る。
三角点は少し先だが、北から東にかけての展望は、むしろここの方が素晴らしい。
三角点手前より
三角点手前から見る板馬見山、三室山
三角点 植松山
三角点と立派な祠 大きな山容を見せる植松山と千種町市街地
右遠くに、段ガ峰稜線
山頂、三角点の傍には、小さいながら立派な祠があり、その前からは南側の展望が得られる。
今日は特に見通しがよく、肉眼でも特徴のある山頂の明神山や笠形山、アンテナを林立させた暁晴山はすぐそれとわかる。
明神山
明神山遠望
「これまでの分も見てしまえ!、今こそ、双眼鏡の出番!」
とばかり覗き込み、南の方を見てみる。

すると、そこに映し出されたものは、
「なな、なんと・・・」
白く光る沢山の丸い物体と発光する煙突群、その遥か向こうに横たわる影。そして、その右には削り取られたような島影。
「こ、これは!、姫路の海岸線と淡路島、男鹿島だ」
さらに左にも目を転じると
「遠くに見える笠形山のさらに向こうの山陰は、六甲山か?」
目を凝らすと、肉眼でも見えているではないか。

これだけ見えても、何故か小豆島は見えなかったのが心残りだ。また、北西側、植松山の稜線の向こうに藤無山は見えるものの氷ノ山は姿を見せてはくれず、西の那岐連山の山頂付近には北からガスがかかってすっきりとは見えないのも、ちょっと残念。
後山集落 後山
のんびりとしたたたずまいの後山集落 岡山側の広場から見る後山
祠の向こう、岡山側には何とも人工的な広場とベンチがあるが、展望は針葉樹に遮られあまり良くないので、そこに座る気にはなれず、結局、祠の前で腰を下ろした。
暫時、至福の時間を過ごす。
佇立し植松山方面を見入る人たち
思わず佇立する人たち
あとは来た道を引き返す。
大きな山容の植松山を見た後、二ノ丸、一ノ丸を過ぎると展望はなくなる。急坂を下り切ると奥海越の林道に出て再度、林の中へ。
最終水場でいつものように土産の水をくみ平坦な道を進むと沢が現れる。下って行く程に登山道沿いの沢は大きくなり、やがて林道・駐車地点に出る。
◆【ワン・ポイント・アドバイス】
日名倉神社からの林道は舗装路とはいえ終点に近づくにつれ細くなるので、大きな車種や運転に自信のない方は要注意。
舗装路から地道に変わると間もなく林道・終点。数台、駐車可。

詳細のとおり、山頂付近からは六甲連山から淡路島、家島諸島などの瀬戸内の島々まで、素晴らしい眺望が広がる。


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