久々の大峰・弥山川 双門の大滝

登山口 9/9 稲美町Pを早朝に集合出発。第二神明・阪神・南阪名・橿原ICから国道169号線を南下、天川川合から熊渡を経て弥山登山口に到着。早速身支度を調え弥山川コースの看板から林道を降り弥山川に降り立つ。
 私にとっては、大学のワンゲル時代大峰に足を踏み入れた一番最初のコースであり、その後2回ほど季節を変えて来たことがある。
 それから随分と時を経て久しぶりのコースである。
 参加メンバーは、いなみ山の会きっての健脚2名(富子さん・裕美子さん)が一緒です。何しろ山行が一ヶ月ぶり、置いてけぼりにならないよう頑張ります。
 天気予報では午後から雨の予想、本日の宿泊地狼平には出来るだけ早く着くよう気を引き締めて出発。

ガマ滝  林道からすぐに河原に着く。白川八丁と呼ばれている広い河原で以前とあまり変わりがないようだ。
 暫く進むと「がま滝」が行く手を遮る。いよいよ本格的に遡行が始まる。
 入口の看板に「通行止」の表示が有ったが、右岸に沿った杣道に懸かっていたハシゴが何カ所も落ちていて、一般のハイカーにとっては「禁止」にも納得。
 暫くすると小さい弥山川ダムに着く。 かってはこの辺にダムの作業小屋があり、泊まったことを思い出した。勿論今はない。

河原  沢沿いを右に左に渡渉を繰り返して行く。今回の目的の一つ、濡れた岩でも余り滑らないと言う謳い文句の「ステルスソール」5.10ガイドテニーを試用してみた。フェルトの沢靴と比較しても遜色ないようだ。
 確かに同行の二人は普通の登山靴、一寸した濡れた岩でもよく滑り、何度も水に浸かったりでその差は歴然でした。
 遡行にしたがい周りの岩が大きくなり、左岸の傾斜が大きくなる。
 前方遙か高みに「ー」と呼ばれている岩壁が迫るように聳える。

一の滝  沢装備の単独行の男性と前後しながら左岸をヘツリ、大きく捲き上がると吊り橋に着く。
 眼前には二段に落ちる「一の滝」と「二の滝」が轟音を辺りに響かせ豪快に懸かる。
 吊り橋を渡るといよいよ岩壁登りが始まる。
 初めてここを攀じ登った時は、今のような立派な鉄のハシゴなどなく、細い番線に木を渡しただけのそれはそれはスリル満点の登りであった。
 急登を続けると小さなコルに着いた。滝の音はするが姿が見えない。おそらく下へ踏み跡を降れば「三の滝」が見えるはずだが時間が気になりパス。

双門の滝  なおも登る続けると双門の滝前テラスに着く。ここからの眺めは以前と変わらない姿で豪快に落下していた。
 記念の写真を撮り一服。天気も少し下り坂の様子、グズグズしていて雨に遭い、急なハシゴ登りでスリップでもしたら一大事、まだまだ続くハシゴを更に登り続ける。急登の連続で遂に足が痙攣を起こしだした。
 遭難碑のある展望台でもう一度休憩し、ゆっくり目で登り続けると、さしもの急登も終わりを迎え、ザンキ平への尾根に到着。やれやれとまた一服。

寝覚ノ床  この尾根からは遙か下を流れる弥山川へ向け、急なハシゴ降りが続く。大きな登りがないので痙攣も収まり核心部をクリア。
 なおも降り続けると弥山川の河原に着いた。
 目覚の廊下と呼ばれているごとく、コバルトブルーの水の色が綺麗な河原でした。
 天候も持ち直した様で、薄日も差してきた。河原に座りバーナーでお湯を沸かし行動食を多めに食べ、少し長目の休憩をとる。
 ここからは右岸沿いに行くと河原小屋に着いた。ここも改装され、とても綺麗な小屋です。いつまでも綺麗なままであってほしいと願う。
 小屋の少し先で単独の男性が、藪こぎで頂仙岳を目指すそうで、増水時の逃げ道として使えそうだ。覚えておこう。

ゴルジュの梯子  曇り空から遂に雨が降ってきた。本降りに備えてカッパに着替え更に遡行を続ける。
 この沢では、珍しい「きりくち」と呼ぶ岩魚が絶滅の危機にあり、その保護の為心ない釣り人から守るべく、至る所に捕獲禁止の案内が木に下げてある。これを目印に右や左と渡渉を繰り返す。
 奥の二俣では、右から流れ込む沢を支流と勘違い。真っ直ぐ進むがテープも見あたらず、地図を出して現在地確認をする。案の定右の沢が本流で、狼平手前のゴルジュと確認。
 このゴルジュは今までと違い谷の様相も一変、高巻きやヘツリで一気に高度を稼ぐ。
 鎖の梯子や岩壁に打ち込まれた鉄杭を伝い登る様なコースになる。気を引き締めて通過。
 やっと平流になり、目の前に吊り橋が現れた。左岸から頂仙岳からの登山道に合流、橋を渡り狼平の避難小屋にやっと到着。

狼平小屋  狼平避難小屋はログハウス風に建て替えられ綺麗な小屋です。
 泊まりのグループも少ない様でここに泊まることにする。
 場所を確保し、気持ちの良い広場で休憩。男性3人組もここに泊まるそうで、大阪・奈良・和歌山と住まいは別々、食料やアルコールを沢山担ぎ上げノンビリと一晩過ごすそうだ。
 寝る準備を済ませ、夕食前にアルコールで乾杯!。裕美子さんはワイン、富子さんと私は焼酎。雨にも降られずスリル満点のコースだと大いに喜んで頂き、アルコールも加わり話が弾む。

 夜中に外に出ると星が出ていた。明日も良い天気が期待できそうだ。

八経が岳  朝6時出発。予定どうり弥山川を源流部まで詰め、弥山と八経が岳との鞍部を目指す。
 流れは悪場も無く苔の絨毯を踏み、針葉樹の林を抜け源流部に到着。弥山小屋の水源小屋手前で水を汲み、広くなった斜面を辿り縦走路にでる。
 南へ少しで、近畿の最高峰「八経が岳」に到着。残念ながらガスのため周りの視界無し。晴れていたら大峰北部が望めるが、元々雨の多い所仕方なし。
 弥山頂上へは来た道を戻る。以前の弥山小屋を知っていたが、随分大きな小屋に変わっていました。

 木道を狼平へ戻り、頂仙岳の巻き道を降る。ナメリ坂手前からカナビキ尾根を降り、車を停めた林道終点に降り立つ。天の川温泉で汗を流し往路を戻る。

第1日目(9日) 稲美町P5:00-天川川合-熊渡-登山口7:44 8:02-ガマ滝8:22-一の滝9:35-双門テラス11:05-遭難碑11:33-ザンキ平尾根11:57-寝覚ノ床12:25-河原小屋13:41-鎖梯子15:15-狼平15:41(泊)
第2日目(10日) 狼平6:00-稜線7:53-八経が岳8:11-弥山8:59-林道12:54-登山口12:59-稲美町18:00

山行期間:2006年9月9〜10日

参加者
  CL:雲水(記録)・富子・裕美子 計3名