北ア 黒部源流を巡る山旅


2005年7月20日から24日
参加者 CL:義晴さん・征一さん・吉則さん・明宏さん・武子さん・雲水(計6名)

コースタイム: 20日 晴れ
 稲美町21時→草津SA22時集合→立山IC→有峰林道ゲート前26時(仮眠)
21日 晴れ
 ゲート6時→折立6:45 7:20出発→三角点8:47→太郎小屋11:05  11:40発→第1徒渉点12:07→第3徒渉点12:46 13:10発→薬師沢本流出合13:30 (泊)
22日 晴れ
 6:15発→第3徒渉点6:22→カベッケ原6:54→薬師沢小屋7:00→黒部源流入渓 →ゴルジュ前の広い河原7:48→赤木沢出合8:30→五郎沢出合12:30→登山道出合15:40→三俣蓮華テン場17:04(泊)
23日 小雨後晴れ
 6:10発→水平道分岐6:45→三俣蓮華岳7:04→黒部五郎小屋8:19  8:50発→カール中央9:40→黒部五郎岳肩10:36→中の俣乗越し12:18→赤木岳13:18 →北の俣岳13:48→太郎小屋15:08→薬師平テン場15:40(泊)
24日 晴れ
 7:30発→太郎小屋7:51→三角点9:09→折立10:14→亀谷温泉→立山IC→稲美町21:00

 神戸FAC2005年夏の山行として、折立から太郎平を越え、黒部源流を遡行して三俣蓮華岳から黒部五郎岳を経て太郎平へ戻る周回コースが計画された。
前回の真川に引き続き渓流釣りを楽しみながらの計画に、躊躇無く参加を申し込んだ。 何故なら前回初挑戦のイワナ釣りで坊主に終わったので、リベンジに燃えての再挑戦のためである。

黒部1 黒部2
折立登山口にて勢揃い 黒部源流・赤木沢出合

 今回は仕掛けもテンカラ釣りで、自分で巻いた毛針での挑戦を試みた。竿を堅めの短い物(3.9m)に新調し、 テーパー状のテンカラ糸や小物を買い揃え、もしもの保険として餌釣り用の仕掛けも持参したが、 結果としては、毛針だけで3匹を釣り上げることに成功した。
勿論前回私と同様坊主であった明宏さんも、武子さんもそれぞれに成果が有り、十分に満足の山旅となったことでしょう。
  前置きはこれくらいにして、稲美町組3名は、前回同様に出発、草津SAで吉則さんを迎えに寄った義晴さんら4名と待ち合わせる。 M野さんが仕事の都合で急遽取りやめ3名となり、合計6名の参加となった。
 適宜運転を交代しながら立山ICを経て有峰林道ゲート前到着早速仮眠をとる。 定刻にゲートが開き林道を進み折立駐車場に到着。夏山シーズンを迎え車の数が多い。 軽く朝食を済ませ登山届を提出し出発。
 今回で3年連続このコースを登ることになる、ドラエモンの風の通る広場で一本立てる。 ここは何時も涼しい風が通り抜ける場所で歩き始めてから40分位の所にあり大勢の人たちが休憩をしている。 樹林帯を抜けると三角点のある展望が開けた所で一本。ここからは遮る物のない道が続き夏の日差しが容赦なく照りつける。 展望は良いが風がないので団扇で風を送りながら登り続ける。 全員が健脚揃いのため置いてきぼりにされ最後尾から少し遅れながらついて行く。 太郎平小屋の紅い屋根が見えると到着。時間にして休憩を入れて3時間半、一般のコースタイムよりは早い到着である。
ここでゆっくりと休み新装なったバイオトイレ(100円)を利用、屎尿処理にお金が掛かるがどこの小屋でも、 自然保護対策として設置してほしいと思う。
 十分に休憩し薬師沢目指し出発、遙か前方には黒部五郎、三俣蓮華、鷲羽岳、雲の平、 水晶岳等北アルプス最奥の山々が眼前に拡がる、その中に北鎌尾根の下半分が僅かに望めた。
 第1徒渉点を経て薬師沢右俣に掛かる第3徒渉点に到着。沢登りの装備を調え右俣を降るとすぐに薬師沢本流出合に13:30到着、ここで珈琲タイム。
青空の下薬師沢の水を汲みお湯を沸かし暫くはお昼寝モード。
 夕まずめに合わせ釣りの仕掛けを作り、私と武子さんは義晴さんに付いて右又へ釣りに入る。 明宏さんは吉則さんと征一さんに付いて左股へ入る。沢事態は難しいところは無く大きな滝場も無い。 落ち込みや釜で毛針を振り込むが当たりは全くなし。風があるとテンカラの糸が思うような所へ飛んでいかない。 岩陰の落ち込みに沢山の虫が飛んでいる所では、それを狙ってイワナがいるのだが近くに毛針を振り込んでも反応がない。 さらにヘツッたり倒木を跨いだりしながら、手つかずの自然の真直中に身を置いて、無心に竿を振る。 今まで長い間沢登りをしてきたが、この様な時間は初めてである。例え釣れなくても十分満足のいく貴重な体験です。勿論釣れるに越したことはないのだが、所詮は駆け出し今回も駄目かもしれない。
 時間も五時を過ぎ義晴さんがイワナを土産に戻り、相変わらず坊主の二人も後について出合まで戻る。 左股組と合わせて豪華な夕食となる。天ぷら、塩焼き、みそ汁。アルコールも加わりほろ酔い気分。 辺りも少し暗くなりかけたのでここでビバーク。暮れゆく西の空も茜色に染まり明日も快晴が期待出来そうだ。 薪に火を付け小さな焚き火を囲み釣り談義に花が咲く。濡れた物を乾かしていると、東の空から満月のお月様が顔を出しヘッドランプが無くても歩ける月明かりとなる。  一晩中語り明かしてみたいのだが、残念ながら下火になりお開きとする。
黒部5 黒部8
赤木沢出合にて いよいよ源流へ沢を降る

 22日 本日も快晴簡単に朝食を済ませ出発。第3渡渉点まで戻り一般道を薬師沢出合まで歩く。 快適に木道を行くと昨年泊まった薬師沢小屋を通り越し黒部源流に降り立つ。 赤木沢出合までは左岸を辿るのが一般的だが、今回は出合手前のゴルジュ帯を右岸をヘツリを交えて遡行。 昨年と沢の状態が違い大きな淵もなく滝場も左側を簡単に越え赤木沢出合到着。赤木沢は人気のルートで既に数パーティが赤木沢を目指すようだ。
 小さなナイヤガラの様な堰堤状の滝を右岸から高巻き広々とした源流部に入る。 ここから五郎沢出合までは釣りながら遡上となる。昨日も釣れなかったので半ば諦めの境地で仕掛けを整える、 毛針は自分で巻いた「エルクヘアーガディス」で挑戦開始。上流へ移動し広い釜状の落ち込みを狙い毛針を振り込み、 流れにフライを浮かせる。水中から黒い影が近づきフライを銜えるのが見えた。慌てて合わせるとなんとイワナが掛かって居るではないか!生まれて初めての感触に心臓が躍る。手元に引き寄せ掴もうとした瞬間針から外れ元の水中へ。残念無念、記念すべき第1匹目を逃がしてしまった。
 横では武子さんが遂にイワナを釣り上げた。早速記念撮影おめでとう。 先を越され少々焦るが又イワナが掛かった。今度こそ慎重に取り込もうとしたがこれもまた外れてしまう。 返す返す残念無念。同じ場所でもう一度振り込むとまたまた掛かった。 三度目の正直今度は外れることもなく無事取り込むことが出来た。武子さんにデジカメを渡し記念の写真を撮ってもらい、 感激に大声で雄叫びを上げる。本当に釣れた、釣れました。
 その後何度もアタリが有るが合わせに失敗し、五郎沢出合までに3匹を釣ることができました。 私にとっては大変満足のイワナ釣りが出来ました。
 出合で行動食を食べ竿を終い源流部を目指す。征一さんを先頭に遡上、先行者を追い越しドンドン先へ進む。 あまりの早さについて行くのが精一杯。高度が上がり傾斜も増し遂に雪渓が現れる。 なおも遡上を続けると雲の平から三俣蓮華への登山道が沢を横切る場所に到着、ここで沢登りを終了し靴に履き替え、 一段と重くなったザックを担ぎ三俣蓮華のテント場目指し出発。喘ぎながらみんなより遅れてやっとテント場到着。 疲れました。
 テントを設営し夕食の準備。ビールを買いに小屋へ行くと槍ヶ岳と北鎌尾根が眼前に広がり思わず記念撮影。 後はビールとワインで賑やかな夕食。昨日と違い、今日は自分にも釣れたのでその美味さも格別でした。満足満足。
黒部3 黒部6
初めてのイワナです 槍ヶ岳北鎌尾根(三俣蓮華小屋)

 23日 朝方雨後晴れ 濡れたテントをたたみカッパを着ての出発。遅れがちな私が先頭に立ち、 自分のペースで行けるよう配慮してもらう。暫く登ると三俣蓮華岳の頂上へ登る道とトラバース道が分かれる。 折角だから頂上を踏んで行こうと言うことに衆議一決、少しずつ晴れてゆく気配に気分も良く快調に進み、 三俣蓮華山頂到着。槍ヶ岳方面はガスの中展望は悪い。 ここから下りとなり樹林帯の中を更に降ると黒部五郎小屋到着。天気も回復しカッパから解放され爽やかに五郎岳のカールに到着。 残雪も多くお花畑も少し早いのかチラホラ。武子さん曰く以前来たときは一面のお花畑だったと。 休憩の後カールの底から一気に稜線まで急斜面を登る。今回一番の急登を終え黒部五郎岳の肩に着く。 元気な征一さんと吉則さんは空荷で頂上往復。
 西の空から少しずつ晴れ渡りこれから辿る稜線が一望、遙か遠く大きな山体の薬師岳がガスの切れ目から望まれる。 中の俣乗越しからは右手に赤木沢源流部を俯瞰し昨年の沢登りを思い出す。赤木岳、北の俣岳、 太郎山と歩きスタート地点の太郎平小屋に辿り着く。相変わらず中高年の登山者特におばさん達の多いことに驚く。 さすが人気のコース、これでは小屋は満員でしょう、ご愁傷様。
 テン場につくとここも人気の場所、既に良い場所は既に無く隅っこに2張りテント設営。  歩き足りないのか、坂田さんと井藤さんは、手ぶらで薬師岳往復。今回の山行で3つの百名山を制覇。脱帽。
 今日も周りの羨望を気にしながら美味しい夕食に有りつく。
黒部7 黒部4
美味しい夕食(三俣蓮華テン場) 太郎平小屋前にて

 24日 晴れ 朝ゆっくりと出発、小屋前で記念撮影を済ませ、折立へ下山。
 駐車場に戻り、前川さん持参のスイカを頂く、甘くてジュウシー。  帰りにいつもの亀谷温泉で汗を流し、運転を交代しながら渋滞にも遭わず無事稲美町に帰着。
 ロングコースを一気に駆け抜けた山行でしたが、毛針でイワナを釣ることが出来たことが、 私にとって思い出深い山行となりました。来年は黒部上の廊下に挑戦してみたい思います。よろしくお願いします。

 記録:榎本俊夫

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