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<ぼかし肥の前実験 (1)馬糞堆肥の発酵とその拡張>


2007年1月17日(水)
馬糞堆肥が入った小生の畑土で発酵の実験をやって見ます。

材料としては、
馬糞堆肥入りの畑土:500g
米ぬか:500g
砂糖:8g
お湯:250cc(全重量の1/4)
発泡スチロールの箱
ゴム手袋(細菌を扱うために用意)

さて準備が出来たら箱の中に馬糞堆肥入りの畑土と米ぬか、砂糖を入れてかき混ぜ、その上からお湯(ぬるま湯)を注いでよ〜く撹拌しました。その後、熱を逃 がさないようにする事と酸素が取り込めるようにする為に新聞紙とボロ布でフタをしました。また、細菌が活発に動けるようにするために段ボール箱に入れて暗 くしました。そして観察をし易くするために作業部屋の片隅において様子を見ることにしました。

画像1)「どうせ、だめだろう〜」って画像を撮っていなかったので実験設備?(笑)だけ紹介しておきます。

070122_5(画像1)

1月21日(日) 1日目
「あかんだろう〜」と思って何もしていなかったが、作業部屋の中はいい香りがしてくるし、前日から箱の底が少し暖かく感じるので朝、様子を見ました。う ん?温度計が上がっているぞ〜〜ニッコリ^^)。意外や意外、発酵が 始まっているようです。 昼には40度近くまで上がり、ここで均一に撹拌しました。晩は少し温度が下がったみたい・・・もう、終わり??

部屋内の室温(朝): 7度 箱内温度:28度
部屋内の室温(昼):10度 箱内温度:40度(均一に撹拌したので36度まで下がる)
部屋内の室温(晩): 7度 箱内温度:37度

画像1)全体です。
画像2)温度計は40度を少し超えた所を示しています。

070121_1(画像1)            070121_2(画像2)

1月22日(月) 2日目
新聞紙とボロ布のフタを取ると湯気が立ち上がってきます。慌ててデジカメで撮るのですが、湯気で曇っちゃいます。また湯気でデジカメが壊れちゃうので仕方 なしに湯気が落ち着いてから撮りまし た。すごい発熱ですね、温度計は50度を指しています。うん?よく見ると表面に白い菌糸状の物があちらこちらに見られます。

部屋内の室温(朝): 6度 箱内温度:38度
部屋内の室温(晩): 7度 箱内温度:50度(均一に撹拌すると35度まで下がり、その後40度にあがってきた)

画像1)湯気でフタの新聞紙も濡れていました。
画像2)温度は50度を示しています。
画像3)白い菌糸があちらこちらに蔓延っています。

070122(画像1)            070122_1(画像2)            070122_2(画像3)

画像4)撹拌後、35度まで下がってその後40度近くまで上昇してきました。
画像5)水分が蒸発し、若干、白っぽくなってきたかな?また塊のような物が増えてきたような感じです。

070122_3(画像4)            070122_4(画像5)

1月23日(火) 3日目
朝に60度近くまで温度計が上がっていましたが、晩に帰宅して見ると22度まで下がっていました。大体2〜3日でこの手の発熱は終わりかな?さ〜て、 これを種菌として拡大発酵させて見ようかな?

部屋内の室温(朝): 6度 箱内温度:58度
部屋内の室温(晩): 6度 箱内温度:22度

画像1)帰宅してみると、ほんわか暖かくなっている程度で22度位しかありませんでした。
画像2)白い菌糸が所々に出来ていました。
画像3)コロコロになって菌糸がくっついているのもあるぞ〜〜

070123(画像1)            070123_1(画像2)            070123_2(画像3)

画像4)かき混ぜると15度くらいまで下がり、上がって来ないので発酵は終わりでしょうか?

070123_3(画像4)

1月24日(水)
晩に帰ってから見るとほぼ作業部屋と同じような温度となり、一時終わりとしました。新聞紙の上に広げて乾燥させます。

部屋内の室温(晩): 6度 箱内温度: 9度

画像1)箱から取り出して新聞紙の上に広げました。お日さんが当たらないように陰干しします。

070124(画像1)

さて、これだけの実験では物足りないのでさらにこの一部を使って拡張発酵してみたいと思います。
米ぬか:1kg
元種:150g(今、作り終えた物で約1/10程度)
砂糖:10g
お湯:250cc(全量の約1/4)

画像2)米ぬかと元種です。
画像3)米ぬかを広げ、砂糖をまぶして熱湯250ccを加えながら温度が40度以下になるようにかき混ぜてから
画像4)元種を置いてよ〜く攪拌します。

070124_1(画像2)            070124_2(画像3)            070124_3(画像4)

画像5)攪拌後した後の温度は、
画像6)22度くらいで収まりました。
画像7)それを発泡スチロールの箱に入れて今までの手順にて発酵を待ちます。

070124_4(画像5)            070124_5(画像6)            070124_6(画像7)

画像8)20度くらいで開始です。

070124_7(画像8)

1月25日(木)
朝にかけて温度が下がり、室温より少し高い目で落ち着いています。なんだか甘い香りがしていました。すぐに発酵すると思っていたんだけどなぁ〜

部屋内の室温(朝): 6度 箱内温度:10度
部屋内の室温(晩): 8度 箱内温度:10度

1月26日(金)

部屋内の室温(朝): 5度 箱内温度: 8度
部屋内の室温(晩):10度 箱内温度:12度
半ば、あきらめムードです。

1月27日(土)

部屋内の室温(朝):10度 箱内温度:12度
部屋内の室温(晩):10度 箱内温度:11度

1月28日(日)

部屋内の室温(朝):10度 箱内温度:10度
部屋内の室温(晩):10度 箱内温度:10度




2月10日(土) 1日目
あまりにも長いので「だめだ〜」と思いながら途中、乾燥していたようなので水を継ぎ足したお陰か?ようやく発酵してきたようです。

部屋内の室温(晩):12度 箱内温度:42度

画像1)やっと発酵してきました。
画像2)塊に白っぽい菌がくっついているのかな?
画像3)かき混ぜました。

070210(画像1)            070210a(画像2)            070210b(画像3)

2月11日(日) 2日目
水分が結構、蒸発するようで晩に見ると、表面が白っぽくなっています。水を少し足して攪拌しました。攪拌後は30度くらいまで下がりました。

部屋内の室温(朝):10度 箱内温度:54度
部屋内の室温(晩): 9度 箱内温度:52度

画像1)朝は54度ありました。
画像2)朝の時点でも乾いている雰囲気でしたが、そのままにしていました。
画像3)晩は52度でした。ちょっと下がったかな?

070211(画像1)            070211a(画像2)            070211b(画像3)

画像4)所々に白い菌糸のようなのが見えました。
画像5)箱の縁は湿気が溜まるようですね。乾いた部分と湿った部分が良くわかります。

070211c(画像4)            070211d(画像5)

2月12日(月) 3日目
朝見ると、昨日と同じように水分が無さそうなので10mlの木酸液を水100mlで薄めたものを約2/3ほど加えました。その後、攪拌しました。晩にも水 を追加しました。

部屋内の室温(朝):10度 箱内温度:53度
部屋内の室温(晩):12度 箱内温度:54度

画像1)朝は53度ありました。
画像2)かき混ぜて部屋の片隅にでも置きました。

070212(画像1)            070212a(画像2)

2月13日(火) 4日目
朝は50度ほどあったのですが、晩には室温近くまで下がっています。おそらくこれで終わりと思います。発酵期間は大体3〜4日位と言った所でしょうか?新 聞紙に広げ、乾燥させて終了とします。

部屋内の室温(朝): 8度 箱内温度:50度
部屋内の室温(晩):12度 箱内温度:15度

画像1)晩には室温まで下がっていました。
画像2)パサパサになった感じです。
画像3)新聞紙に広げました。

070213(画像1)            070213a(画像2)            070213b(画像3)

画像4)右上が元々の米ぬか、左は今回の拡張発酵、下は拡張発酵に使った元種です。

070213c(画像4)