Created: Feb 25, 2005
Philips streamium MC-i200 ユーザーレビュー
もくじ
1. Philips streamium 製品を調達する
1.1 なぜにフィリップス?
1.2 日本に調達できるのか?
1.3 MC-i200/37 個人輸入してしまいました
2. Philips streamium MC-i200 の第一印象
2.1 My.Philips アカウント
2.2 インターネットラジオ機能
(ぼちぼち追加してゆきます)
2.3 CD 再生機能
2.4 PC Link 機能
2.5 ラジオ機能
1. Philips streamium 製品を調達する
1.1 なぜにフィリップス?
はじめに、フィリップスは日本でオーディオ製品を売っていません。
売っているのはシェーバーやコーヒーメーカー、アイロンなどです。
私はアメリカからフィリップスのミニコンポを個人輸入しました。
ここでは、なぜわざわざ個人輸入までしたか書くことにします。
十年近く、SONY のミニコンポ DHC-MD1 を使ってきました。
2003年から2004年のころ、ボタン周りで動きがおかしくなってきました
(たとえば、電源を切るために POWER ボタンを押すと、CD の再生を始めたりです)。
この機械は CD を読まんだの、MD を読まんだの、MD の電源が入らんだので、
何度も修理に出したことがあり、これ以上あまり費用をかけたくないのです。
そこで、新しいミニコンポが欲しくなりました。
私が欲しいのは ...
- ミニコンポ (CD, AM/FM ラジオは当然です)
- インターネットラジオ -
2004年の春ごろから
サン電子のブロードバンドラジオ BiBio
を使っています。
BiBio は日本でしか売ってません。
だいたい実売価格2万円程度で、特価価格1万5千円くらいです。
残念ながら2005年1月にサン電子から販売中止になりました。
私はBiBioを一日中つけっぱなしにして
FM トランスミッター
につなげています。これで家の中ならいつでもどこでもインターネットラジオが聞けます
(FM ラジオを庭とか、寝室とか、風呂とか(風呂ラジオ)、トイレにも置いてます:) 。
そんなわけでインターネットラジオの機能があると嬉しいです。
- あれば MiniDisc -
ここ数年くらい MD は使っていません。なのでなくてもよいです。
まぁだいたいこんな製品がないか調べ始めました。
すぐにそんな製品は日本にないことが分かりました。
2004年の秋、2ちゃんねる掲示板のデジタルモノ板の
ネットラジオ端末「BiBio」スレッドで
気になる書き込み
を見つけました。
そこには Amazon.com へのリンクがありました。
`Philips MCi250 Wireless Broadband Internet Micro HiFi System.'
これは MD ドライブこそないものの、私の希望にぴったりでした。
このとき初めて Philips streamium という製品を知りました。
1.2 日本に調達できるのか?
ほどなく私はフィリップスの
Streamium wireless home entertainment
サイトなどを見てまわり、いろいろなことを知りました。
- Philips streamium シリーズはホームシアター製品がメインですが
ミニコンポも一応あります。
- Streamium のミニコンポは
MC-i200(イーサネット)
と、新し目の
MC-i250(ワイヤレス LAN)があります。
- MC-i200 の方はもう製造中止になっていますが、
いくつかの店で特価で売られているようでした。
- フィリップス製品は販売地域によって仕様を変えているようです。
品番に販売地域によるらしい枝番が付いていて、たとえば
MC-i200/22 と MC-i250/22 はヨーロッパ向けモデルで、
MC-i250/37 と MC-i250/37 はアメリカ向けモデルです。
このときはワールドワイドモデルは見つけることができませんでした。
- ヨーロッパモデルの電源は AC 220-230V/50Hz です。
私が住んでいる西日本では 110V/60Hz なので電圧変換器でも買わない限り使えません。
アメリカモデル(120V/60Hz)は大丈夫だと思います。一般に、
アメリカの家電は日本のコンセントに直接挿しても大丈夫です。
そんなわけでもしフィリップス製品を買うならアメリカ向けモデルでないといけません
- Streamium の FM 受信周波数は 87.5 〜 108 MHz です。
日本では FM 放送は 76.0 〜 90.0 MHz です。
(いわゆる
Japanwide。
worldwide とはずれている)
もろ聞けない FM 局があります。
でも私は最近ローカルの FM 局を聞いていません。
また、私の FM トランスミッターは上の間に電波を送信できますので
まぁそんなに大きな問題でもありません。
- アメリカモデルの AM 受信ステップは 10kHz です。
日本では 9kHz (ヨーロッパやアジアと同じ)です。
正しくチューニングできなくなります。たとえば、666kHz の局を 670kHz で受信することになります。
しかし、9kHz ステップと 10kHz ステップの間の差は最大でもせいぜい 4kHz です。
私はワールドワイドのポータブルラジオを持っているので、
ためしに地元の(9kHz ステップの)局を10kHz ステップで受信したところ、
とくに難儀は感じませんでした。
まぁこれもそんなに大きな問題でもありません。
話は変わりますが
米軍横田基地
- 米国空軍の西太平洋における唯一の航空ハブ拠点 -
は東京に AM ラジオ局を持っています。
American Forces Network Tokyo
といい周波数は 810kHz で、これは 9kHz ステップのラジオでも
10kHz ステップのラジオでも正しくチューニングできるんですね。たいしたもんです。
- 現在のところ、RealAudio と Windows Media は対応していません。
私はそういう形式のインターネットラジオ局を聞いていないので、気になりません。
- 日本のフィリップスは streamium 製品を輸入してくれません。
電話で聞いたところ、取り寄せは不可との返答でした。
- 日本では保証サービスが受けられません。
MC-250/37 (アメリカ向けモデル)取扱説明書(PDF)の
`WHERE IS SERVICE AVAILABLE?' ページ中に、以下のように書かれています。
Warranty service is available in all countries where the
product is officially distributed by Philips. In countries
where Philips does not distribute the product, the local
Philips service organization will attempt to provide service
(although there may be a delay if the appropriate spare
parts and technical manual(s) are not readily available).
この場合、私は後者
(In countries where Philips does not distribute the product)
になるんですが、日本のフィリップスがちゃんと
`attempt to provide service'
してくれるか心配です。
フィリップスカスタマーセンターに、日本での保証についての質問に
こちらの電話番号を付けて英語のメールで問い合わせました。
一週間待ちましたが、何の返答もありませんでした。
もう一度問い合わせ一週間待ちましたが、返事はありませんでした。
三度目に「返答が来ないじゃないか」という旨とともに問い合わせたところ、
なんとシンガポールから直接、国際電話でいきなり英語で返答が返ってきました。
話では、日本のフィリップスは streamium 製品を取り扱えないので、
もしも何か製品に問題が起きたらアメリカに送り返さなければいけない、との由。
この場合、取扱説明書の記述が間違っていたと考えられますが、
フィリップスは国際的な大企業であるので
日本のフィリップスはマニュアルにあるように責任を果たすべきだと思います。
こんな感じでいろいろな問題はあるものの、私は MC-i200/37 か MC-i250/37 か
どちらかをアメリカから個人輸入したくなりました。
アメリカの Amazon.com が電気製品を日本に配送しないことは知っていましたので、
日本に配送してくれる通販サイトを探すことにしました。しかしそういうサイトは
見つかりませんでした。
仕方がないので、オレゴン州の日本人向け個人輸入代行サービス会社を
利用することにしました。
オレゴン州は全米唯一消費税が無い州です。
そこを経由しつつある店でオーダーしましたが、在庫切れに遭い、
次の店は代行サービス会社がセキュリティ上の問題で使えないと言い
(インターネット詐欺の危険性?)、
三つ目の店でようやく発注することができました。2004年12月初旬のことでした。
1.3 MC-i200/37 個人輸入してしまいました
結局 MC-i200/37 を約170米ドルの特価で買いました。
輸送費と代行手数料を合わせると合計だいたい300ドルになりました。
家に到着したのがちょうど2004年のクリスマスイブの日でしたので
私はこれを私自身へのクリスマスプレゼントだと思っています。
まず外箱の印刷を見て、MC-i120 の色に驚きました。
銀と黒だとずっと思っていたのに、銀と赤でした。
いやびっくり。スターウォーズの
ダースモール
を初めて見たような驚き。
日本ではこんな派手な色の組み合わせのオーディオ製品は見ませんね。
あったとしても、何種類かのカラーバリエーションの一ツとしてでしょう。
MC-i200 と MC-i250 はどちらも銀と黒で、違いは無線 LAN かどうかだけだと
思っていました。でも明らかに色が違いますね。
なぜ気づかなかったかというと、
MC-200/37 (アメリカ向けモデル)取扱説明書(PDF)が
モノクロだったからです。
カタログを見つけていれば気づいてたかも知れないですね。
MC-i200 カタログ(PDF)、こちらはもちろんカラーです。
次に箱を開けると、内フタに警告が印刷されていました。
`Do not attempt to return this product to the store.'
同じ内容の紙も入っていました。
説明書の表紙にも書いてありました。
こんなにくどくどと警告するとは、
いったいどのくらいの割合の人たちが
説明書を十分に読まずに返品したんでしょうかね...
それから登録カードを見つけましたが
`Return your Warranty Registration Card within 10 days'
なんて書かれていました。
しかし、オーダーしてからすでに2週間経ってしまっています。
しかたないので少し遅いものの投函することにしました。
*つづく...
2. Philips streamium MC-i200 at a first grance
2.1 My.Philips アカウント
MC-i200でインターネットの機能を使うためには最初に、
インターネットに接続したうえでMy.Philips アカウントの
登録をする必要があります。
My.Philips.com に登録するには、リモコンのConnectボタン
を押します。すると MC-i200 はネットワークに接続し、
登録方法の音声ガイドが英語でスピーカーから聞こえてきます。
それによると、リモコンでメールアドレスを入力して
OKボタンを押せとの由。
ここではじめてこの機械はPCとメールアカウントが必要だということに気づきました。
(BiBioはいらないんだけど)
リモコンでの入力方法は携帯電話のと似ています。
が、MC-i200 の表示フォントはとても見にくいです。
文字が大文字か小文字か判別しにくいデザインです。
メールアドレスを入力した後、Streamium からメールが届き、
登録を完了させるための手順が書かれていました。
その後、オンラインアップデートが自動で行われ、機械は再起動し
最新のファームウェアにアップデートされました。
*つづく...
2.2 インターネットラジオ機能
`Internet Music Services'(PDF)
によると、streamiumでは以下の音楽サービスを利用できるそうです。
-
Andante
( クレジットカードで登録が必要 )
-
LAUNCHcast Music on Yahoo!
-
Live365.com
-
MusicMatch
(45日間無料試聴可能)
-
PlayhouseRadio.com
(子供向け)
-
Radio-Free Virgin
-
My Streams
―これは
You can enter any MP3 or mp3PRO URL into your My.Philips account,
and then they will be displayed on your Streamium for you to play.
(Currently, RealAudio and Windows Media types are not supported.)
だそうです。My.Philips.com から好きな MP3 URL を登録できるということです。
リモコンで入力できそうなものを、PC からアクセスして入れないといけないのは
たぶん PC 上で URL のコピー & ペーストを意識してるんでしょう。
どちらもできるようにしてほしかったですね。
けっきょく、
LAUNCHcast@Yahoo!、Live365.com と Radio-Free Virgin
を選びました。とりあえずタダですからね。
*つづく...
y-katow web home
y-katow@iris.eonet.ne.jp