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P03 エアコンの真空引き方法  y-326
エアコン据付、移設の場合には真空引きの技術は欠
かせません。

ここでは、エアコン室内機、室外機 据付内機~外機
を配管接続 完了後とします。

まずは、室内機、室外機のフレア接続がきちんと閉ま
っているかを確認しましょう。2分3分の配管、4か所を
確認
(閉まってないと真空引きできません)

真空引きの目的
接続された配管内の空気、水分を抜き取り冷媒ガス
だけで配管内を充満させます。
配管内に少しでも空気や水分が残っていると冷暖房
の能率が低下しコンプレッサーの故障の原因になりま
す。

必ず真空ポンプを使用し真空引きを行って下さい。

真空ポンプ真空ゲージを準備します。
真空ポンプ 
 
真空ゲージ 
 
室外機、配管接続部の左下(赤丸)にサービスポー
があります、ナットを緩め取り外します。
(上の少し大きい2個の六角なぅとはバルブ(弁)にな
っていますので最後に操作します) 
サービスポート(室外機配管接続部) 
 
まず真空ポンプ真空ゲージを接続します真空ゲー
は見やすい位置においてください。

次に真空ゲージサービスポートを付属のチャージ
ホースで接続します。 

真空ゲージチャージホースにはゴムパッキンが付い
ているので、締めすぎなくても大丈夫です
(指で確実に閉めてください)

接続が完了したら
真空ポンプの電源を入れ真空ゲージのバルブ(ベン)
を開け、真空引き開始します。

真空引きの目安の時間としては10分以上運転してくだ
さい。


真空引きが不十分だと、冷暖房の効率が悪くなりコン
プレッサーの故障の原因になります。

真空ゲージの圧力として-0.1MPa(-760㎜Hg)になる
まで真空引きします。

十分な真空引きが終了したら、まず真空ゲージのバル
ブを閉めて真空ポンプを停止します。
この時の真空ゲージの圧力をメモしておきましょう。

ここでポイントは

5分ほどそのまま放置し、真空ポンプゲージの圧力
が0の方へ動いていないか確認ください最初確認し記
録した圧力が、少しでも0の方に動いていればガスの
漏れがあるということで。

もう一度、真空ポンプとの接続部分の確認フレア接続
部の増し締めを確認した後もう一度、真空引きを行い
様子を見ましょう。


ガス漏れ個所を見つける方法
液管側(2分の細い銅管側)のバルブを六角レンチを使
い反時計方向に90度開き、約5秒後に閉じガス漏れの
確認を行います。

確認する場合はガス漏れ検知スプレーを使用すると便
利です。
(石鹸水、ママレモンでも大丈夫ですが)
ガス漏れ検知スプレー
 
ガス漏れ確認は、室内機、室外機のフレア接続箇所
4か所を確認しましょう。
(チェック後は綺麗に拭き取りましょう)

この時ガス漏れがある場合は、増し締めをするかフレ
ア接続部分を外し、フレア加工部分が割れて無いかを
確認し、ダメであればフレアを加工し直してください。
 
フレアナット締付トルク 

ガス側:3分(配管径9.5㎜)
      32.7~39.9N.m(333~407kgf.cm)
液側:2分(配管径6.4㎜)
      14.2~17.2N.m(144~175kgf.cm)
弁蓋(バルブ)2分 3分 共に
      21.6~27.4N.m(220~280kgf.cm)
サービスポート
      10.8~14.7N.m(110~150kgf.cm)