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技術資料室

A17 溶接機用
     1次 2次ケーブルサイズ
y-326
溶接機の2次側に用いられる(溶接機からホルダーまでの導線)溶接用ケーブル

溶接用ケーブルはJIS規格(JIS C 3404)に定められている。

規格には、1種と2種並びに導線用とホルダ用の区分がある。

1種は天然ゴムキャブタイヤで被覆され
2種はクロロプレンキャブタイヤで被覆されている。

後者の方が燃えにくく耐久性も良いので比較的長くなりがちな溶接機からホルダー付近まで導線用としては、2種の採用が望ましい。

ケーブルの太さと長さ
溶接導線用ケーブルの太さは、使用溶接電流とケーブルの長さによって決める。

ケーブルに許容電流を超える過大電流を流すと加熱し絶縁が劣化し、漏電の危険が生じたり、絶縁被覆が燃えたりする。

溶接電流の大きさに応じた十分な太さの物を選定する。
溶接
電流
1次入力ケーブル
電源ケーブル
2次ケーブル
溶接用ケーブル
使用可能
溶接棒
ケーブル長さ 20m 30m 40m 50m
130A 5.5sq 22sq         2.0~3.2
150A 8sq 22sq         2.0~3.2
180A 14sq 30sq         2.6~4.0
200A 14sq 38sq 38sq 38sq 38sq 50sq 2.6~4.0
250A 14sq 38sq 38sq 38sq 50sq 60sq 2.6~5.0
300A 22sq 50sq 38sq 50sq 60sq 80sq 2.6~6.0
400A 30sq 60sq 38sq 60sq 80sq 100sq 3.2~8.0
500A 38sq 80sq 50sq 80sq 100sq 125sq 4.0~8.0
溶接用ケーブルを接続する場合は、
ケーブル・コネクターを使用する。

ケーブルを必要以上に長くしない為にも
ケーブル・コネクターは有効であるが、
溶接機の端子付近にも使用する事が
望ましい。 

ケーブル・コネクターは、必ず電源側に
メス型の物を取り付けなければならない
これはコネクターを外したとき、通電部の
露出を防止するためである。

このほか、溶接作業休止時コネクターを
外しておくことは、安全上大切なことである

溶接ケーブルが長すぎたり、コイル状に巻
かれたりすると、交流アーク溶接機では電
圧降下が大きくなり、出力電流が著しく減
少する

又、アーク起動、再点弧用の高周波は導体
中で減衰しやすいから、ケーブルはできる
だけ短いのが望ましい。