YOSHIKIの楽曲と韓国映画との出会いを作ったのは、メガホンをとったジェヨン監督(45)その人。「猟奇的な彼女」(2001年公開)の大ヒットでハリウッドでのリメークも決まり、いまや世界的に注目を集める同監督は、実は熱烈なX JAPANのファンだった。
YOSHIKIが率いる同グループは、ビジュアル系ハードロックグループの走りとして、デビュー当時から韓国でも人気が高く、日本語音楽が解禁される前は、海賊版が数多く出回っていた。ジェヨン監督は1年ほど前から、日本の配給元のワーナー・ブラザース映画などを通じ、「この映画のエンディングにもっともふさわしい曲。ぜひ使わせて欲しい」とラブコールを送っていたという。韓国での自身の人気を知っていたYOSHIKIも「大変に名誉なことです」と快諾した。
「僕の彼女を紹介します」(原題『WINDSTRUCK』)は、「猟奇的な彼女」でコンビを組んだチョン・ジヒョン(22)が主演する超話題作。ジヒョン扮する猪突猛進型の女性警官キョンジンが、誤って逮捕した模範的な教師ミョンウ(チャン・ヒョク)と再会。勇敢すぎるキョンジンと彼女の無謀を止めたいがため、事件現場についてきてしまう心優しいミョンウとのデコボコ恋愛模様を描く。
注目の「TEARS」は、スケール感のあるバラードで、劇中のクライマックスシーンに流れるのにふさわしい楽曲。ワーナーによると、日本語の歌声が入った「X JAPANボーカルバージョン」と「オーケストラバージョン」の両方が使われるという。その高い音楽性が国際的にも通用するといわれるYOSHIKIと、韓国映画界の気鋭監督の映像との合体は、どうスクリーンに映し出されるのか12月に日本で公開される映画が楽しみです。(2004/06/04付けサンスポより)