MEMBER'S  PAGE  TOSHI(6)
   
高校時代のバレー部は、『涙流しながらやってましたもんねえ、苦しくて』というほど、シゴかれていた。あまりの苦しさに夏休みなんか『怪我をしたくて・・『車に飛び込んで怪我をすれば、俺は部をやらないで夏を過ごせるんだ』と思ってね、何度も車に飛び込もうと思いましたね』。読みながら、「なんでそんなに頑張るの、怪我すりゃいいって余計なこと考えて・・もう・・やめたら、こと済むのに」とすぐ思った。そしたら記者も直「そこまでいくと普通やめない?」と不思議がる質問。TOSHI『『やめたら俺の負けだな』っていう』『ここでやめたり逃げたら・・・俺は負けるんだ、みたいな』風に思ってしまうとの返事。そう思ってしまう自分の事を『結構ね、凄いプライドが高いんですよ、実は。人に貶(おと)されたり変な風にいわれるの大っ嫌いなんです、何も言わせたくないっていう。そういう性格なんで自然にその辺の強さっていうのが・・』。ああそうか、もしその性格が変っていないのなら、あの洗脳騒ぎの時にテレビで一生懸命説明してたのは、「変な風に言われてる」ことが嫌いで反論してたんだろうか。週刊誌に「○○○い○○男」なんて自分を壊すみたいなこと言って、卑下した見方をしていたが、私ら何一つそんなこと思ったことも思うことも出来ないのに、なんでそんな風に考えてしまうのか不思議であったが、「プライドが高い」部分を何とかしたいと考えたんだろうか。記者「勝負では負けたくない、みたいな意地はずっとあるわけですよね」『そうですね』「授業中さされて答えられなかったら自分で自分を恥じる」『・・そうなの。・・わかってる時とか・・完璧に予習していきましたね』。ここが勝負どころと認識したら、“負けてたまるか”となる。“やるときゃ、やれえ”の話と通じてしまう。『辛くすれば何か見返りが来る、みたいな。辛くしなければいけない、楽をしてはいけない、みたいな、楽あれば苦あり、苦あれば楽あり、みたいな』心境でいたと述懐する。自意識過剰の人間で人の目を気にして良い子でいてと記者も同じ心境をを分かつのですが、自我があり、一つの主義があり、世間のなかで自分の置かれる“立場”を理想として持ってるという感じの高校生は、真面目に考えて生活していた優秀生だろう。インタヴュー冒頭「筋金入りの一般常識人ぶりを貫き通す」という部分が、ヘビメタハードロックの世界にいながらでも頑として変質しなかった意志の強固さを表している。こうと決めたら変らない?。TOSHIの“お帰り”が遠のいた印象を持ってしまった。