XJAPANファンサイトENDLESS DREAMが始ったころ、ある男性からBBSに書き込みがあった。「団長」と言うハンドル名での書き込みで、今度ライブをやるようなことを書いてあった。そこで、「密かに」町田のライブ会場に出向いた。「BLUE
LAND」というバンドに所属していた団長は、ベース担当で、演奏中hideのTシャツを着た女性(えりのこと)がいるなぁ と気付いたらしい。こっちはバンドのメンバーでどの人が団長か、初対面で分からなかった。スタッフに聞くと、ギター担当のリーダーがその人だと教えてくれた。ギターの人を、サイトに書き込みをくれた「団長」さんとこっちは思い込んで挨拶をした・・・がそのうち気づいたのだろか、そこからは覚えてない。私達とその団長のお付き合いが始った2003年5月23日(町田プレイランドでのライブ)から9年、歴史は繰り返すで再び団長のライブを、「密かに」のぞきに行った。熱中スタジアム収録の前日、東京へ行く車中で、たまたまその情報が分かった。その夕、2012年1月13日横浜セブンスアベニューへ、東京のホテルから出向いた。団長は「VELL'Z
FIRE」(ベルズ ファイヤー)と言うバンドをやっていた。3バンドの最後の出演、先のバンドも少ないお客であったが、VELL'Z
FIREのお客も5人ぐらいであった。ステージからフロアーは見通せるが、ライトの加減ではっきり見えなかっただろうし、まさか私たちがよもや来ているとは考え及ばない。盛り上がらない客席とは裏腹に、ステージはアクションを交え、熱く演奏しボーカルは青筋を立てて歌った。ライブ終了後、すぐにフロアーに出て来て、お客に来場感謝の挨拶に来た。目の前にいるのにまだ分からない。服をつまんで、合図。その驚きの顔は、すっとん狂であった。驚かすことの目的は達成し、してやったりのほころぶこっちの顔を見て喜んでくれた。積もる話の中で、また驚くべき話を伝えてくれた。今度「BLUE
LAND」のライブ、2月19日チョップでやると。団長との初対面の日と6月21日大宮Heartsの2回しか、バンドBLUE
LANDのライブは経験せず、その後同メンバーでのライブは、なくなった。良い曲を演奏し、当時のインディーズアルバム発売中、タワレコ1位に輝いた実績がある。それだけ人をひきつける音楽性があったのだろう。1年ほど前、当時の録音カセットがたまたま出て来て、車のなかで聞いたBLUE
LANDは、当時以上に、色褪せない音楽性もあり、ボーカルの声とその巧みな演奏がマッチした、改めてすばらしい曲と認識した。しかし、もはやそのバンドでその曲を聴くことは叶わないと思っていた。誠に惜しいバンドを失った感じがしていたが、それが、復活すると言うのである。あの名曲(私には)を再び聞ける、あのMizuka譲の声が再び聞ける!と言う驚きは、驚かせた以上の反動で帰ってきた。偶然のいたずら、NHK収録の東上中、道中での情報キャッチ。そしていたずら心で驚かそうと出向いたセブンスアベニュー。そして逆に驚かされて2月19日へ話はつながった。
19日、池袋チョップに5時半着いた。9時ごろの出番ですという店のお話であったが、どんなバンドが出て来るのか、早めにハウスに入った。5時スタートですでに開演中。1バンドが終了、2バンド目の梅田興業が演奏中、Counter
Opus、次はバンド名言わず不明、Butterfly Effect 、Mad、そして9時14分最後にBLUE
LAND NEOが登場。リーダー北原はライオンヘアーに金ラメ模様の服装。Mizukaは、生えるブルーのフォーマル上下、団長はゆがみハットにインディオ耳下がり、ドラムは暗くてよく見えない。Mizukaのイメージは、昔のなよっとした弱さがなくなり、しとやかな大人の雰囲気を漂わせる艶やかな女性に変わっていた。1曲目から、Mizukaの声は、伸びやかに声量豊かに歌われた。BLUE
LANDの曲は彼女の声でないと、私は歌の真価がでないように思っている。最初に聞いたインパクトが耳にやき付き、その声が、目前に立った彼女によってホールを圧倒している。聞けるはずもないこの声を、偶然の糸が導いて、目の当たりに聞けること、嬉しかった。それは、9年前のライブから時を経て、たまたま出てきたカセットを聞いた瞬間に、もう一度聞きたいと再度切に思った強い郷愁。その郷愁を実現する復活の場に立ち会えたことに、どこで偶然のいたずらがとんでもない方向によい結果をもたらす不思議を思う。そもそも今日の復活ライブは、ドラムのバヤシ(と聞こえたが)さんが、もう一度やろうと声かけたとのこと。ドラムが最初のライブの1回目か2回目で、事情があり脱退していった。その彼が復活を呼びかけ、シンセを除く元のオリジナルメンバーがそろったことは、このメンバーで続けてゆける状況が出来ているように思う。ギター北原も2月14日に「LOTUS」(ロータス)と言うアルバムを出し、当日までの1週間で、1000回のダウンロードがあり、なぜかドイツ、フランスの方で好評だと不思議がり、ベース団長は「VELL'Z
FIRE」と言うバンドで、東京のライブハウスへ売込み中、ボーカルMizukaは、その正装的な衣装をあつらえ、今日に備えた気概を思うと、復活に自分の全力量を燃え立たせ、ドラムは復活の言い出しっぺとして、意欲満々といえようか。「2002年結成したが、すぐに休眠。10年振りの復活です」のMizukaのMCも、10年前のおどおどしさもなく、場慣れした自信を感じさせた。最後に「BLUE
LAND」の顔とも言うべき曲「Masquerade」(マスカレイド)をアンコールのリクエストとして演奏、私の好きな1曲であった。演奏しなかった「Love
&Fear」も好きな曲だと付け加えよう。アンコールの演奏が終わると、団長は、特に発言を求め、「今日のライブに、9年前のBLUENLANDの活動のマネージャーの仕事をしてくれた中学の友人(Xが好きで2人で進学を東京にし、私学の雄に入った)から、花束が送られてきた」と紹介、花束を掲げた。広島に現在いる友人は、当方のhideミューのウエディングイベントの新婦花嫁のバージンロードを父親役で歩いてくれた人。団長は嬉しかっただろうし、広島の友人は来たかっただろう、そして私達も2人の友情にほろっと来たし、かつてBLUE LANDを応援する熱いメンバーとして活躍した彼が変わりなくBLUE
LANDへの思いを熱くしているのは、私の思いと同じではないかと思えた。メンバー4人は、ステージで花束を持った団長を入れて万歳の記念写真に納まった。舞台が掃けたあと、北原氏は、「Lotus」のCDを私にプレゼントしてくれた。hideミューでのウエディングイベントでは、余興のXメゾレーの演奏を、リーダー北原率いるBLUE
LANDにお願いし、ステージでのXジャンプなど楽しいひと時に華を添えてくれた。私たち素人が、有名なバンドが演奏したhideミュージアムステージに立てたという事も、BLUE
LANDの演奏あればのこと。Mizukaさんとは、全く9年振り。当時のライブでCDにサインをお願いした事もあったが、話した事もそうないにもかかわらず、握手をしながら長くじゃべった。彼女の声しか、この曲のボーカルはないと思っていたから。その思いを告げると、意を汲み取ってくれた感情に揺らぎが見えた。復活のライブに来て、よかったとつくづく思った。10年一昔と言うが、10年前の気持ちがよみがえり、10歳若返りできた。大阪へ帰る途中、メンバー4人がステージに立ち、花束をもつ団長の笑顔を含む全員のにこやかな様子を、広島のウエディングパパにメールした。「泣けてしまう」と返事が来た。翌日には「資料館、楽しみにしてる」とメールが来た。偶然から起こった予期せぬ展開は、チョップに集ったBLUELANDゆかりの人に、何か暖かい気持ちの輪となった。なぜか頑張ろうという気持ちにさせてくれた。
間違えた所も有ると思いますが、最後まで読んで頂きまして有難うございますm(__)m