REPORT  1

2004・4・9 GELLONIMO 『大和魂』発売記念ライブ 目黒鹿鳴館    papa

新生GELLONIMO初ライブでCD『大和魂』発売記念ライブとなる9日の目黒鹿鳴館、仕事段取りのやり繰りに目処つけ、急な出立であった。たまたまこの間の3/20に、リーダーMiyabi(雅)さんの新宿のお店にお邪魔した縁で近々のライブの話も聞いていたものの、時期的に当方の仕事が重なり合う時でもあり、不可能に近かった。しかし、誠実なお人柄と言い、お店の客席にある使い込んだソファーを冷やかされながらも使い続けているその飾らない性格に妙に惹かれ、食指が動いてしまったと言うのが急な思い立ちの動機であった。私の座ったその3人掛けソファーは、クッションがヘタっていて、座ると腰が沈んでしまう。『いつまで使ってるの、いい加減やり変えたら・・』と冷かされていたが、笑っているのである。まん中は妙に硬くてクッションがなく、反対側もクッションがヘタっていて、お客に座ってもらうには気が引ける状態。この飾らない店構えにひかれてか、夜中の0時から朝方6時までお邪魔していた間に、何人かのお客に混じって普通の女の子が1人で気軽に遊びに来てしゃべっている。田舎の我々から見れば、新宿ロフトとMARZの間に位置する看板「GELLONIMO」のこのお店は、大都会新宿のど真ん中にあり、深夜若い女の子が一人で来れるようなところではないはずであった。しかし、気楽に来て気楽にしゃべっている。有名なインディアンの名前から取ったと言う「GILLONIMO」のお店だが、ここは危険な荒野から身を守ってくれる砦のような場所でもあり、その偉大なやさしい酋長がMiyabiさんなのかと思えてくる雰囲気があり、ひとえにMiyabiさんの安心できる人柄がそうさせているのだろうと気がつくのである。ソファー一つに、目新しい人格像を見た感じもしていて、昨年暮れはじめて行った鹿鳴館の古風なライブ場の驚きと相まって、Miyabi鹿鳴館は執念で捻出したライブ観戦に近かった。
 執念は見事に実ったものの、一つ良ければどっかが欠ける。鹿鳴館に問い合わせれば、GELLONIMOは8時半ごろの出演との事。4時半オープン、5時スタートを考えれば、主催者GELLONIMOの出演は妥当だし、まぁ9時頃終了するのだろうと勝手に時間を作って行ってしまった。止めた駐車場の門限が10時でもらくらく間に合うと踏んだ。が、油断だった。6時過ぎに入った会場は、バンド毎に若干の入れ替わりがあるものの、相当数の客は次々と繰り出すバンドのサウンドに乗せられていった。バンドの入れ替えも10分強のハイスピード。客は、間つなぎに飽きるどころか手っ取り早く用事を済ませるという様子。8時25分に終ったバンドの次がGELLONIMOと思い込んでいた。8時半過ぎ、ライトが落とされ、スポットライトで照らし出されたおとぼけメイクの男性がステージ幕前に。ワンカップを一気飲み。客とのやり取りでさらにもう1本一気飲み。幕の後ろでは機材の調整音。8時40分過ぎ、幕が開いたが
GELLONIMOではない(駐車場門限、やばい!)。9時3分に終了。入れ替えがあり、9時18分本命ステージの幕が開いた。ステージを見ていると、客席後ろドアより、肩車に乗った人が炭酸ガスを撒き散らしながらステージめがけて突進して行く。ドラムであった。同時にメンバーが持ち場に出て来、重いギター音にドラムを合わせ、さらにベースをかぶせ、重厚な曲調に仕上がった所で、Vo.Miyabiさんの登場。火吹きのパーフォーマンスに続いて、リズムある曲調をVo.の声が叫び続けてゆく。ステージ後ろには、曼荼羅の様な大きな掛け軸。バンド衣装は、和装束ながら、バンダナを首に巻き、スカート風腰巻コスチュームが、斬新な衣装としてステージ空間に映えている。生き生きしたボーカルの動作が曲のテンポに調和して、はつらつとした感じが作り出されている。ドラムの力強いリズム、ギターの旋律、そしてボーカルの歌舞伎役者のようなメイクで客を威圧しながら、目を見開いて圧倒している。髪振り上げ、視線を斜め上に仰ぎ見つめるポーズで、歌っている。終るとMC『やっと、4/9、大和魂、発売を向かえました。本来は、もっと数少ないバンドでやるのがいいかもしれませんが、声をかけたらたくさん集まってくれて、今日と30日ファイナルでします。ここにいる人たちは、女の子が多いので大和魂がわからないかも知れませんが、1発目で大和魂ぶつけました。・・・最後まで残ってくれてありがとう。残りの曲を一生懸命やるので、聞いてください。『シャングリア』(と聞こえたが・・)』と次の曲を紹介。ドラムの強烈なリズム。大きな音量を地鳴りの響きの如く放ちながら、Miyabiボーカルが力強く歌い出す。仁王様のような振る舞いで、ステージに存在感を作っている。MC『今日来てくれた関係者の皆さん、ありがとう。30日は、今日出なかったバンドは来てくれます・・・』。
 この時点で、時刻は9時45分。後は諦めざるを得なかった。ライブ中に、引き上げるというのは実に失礼なことだと思うが、かつて苦い経験がある駐車場、背に腹は代えられなかった。8時半ステージ登場9時頃終るという思い込みの油断が、出てしまった。8時40分過ぎのライブ開始時のやバイと思った時に車を出しに行ければ良いんだが、鹿鳴館は一度出ると再入場は不可。あちらを立てればこちらが立たず。でも、GELLONIMOのライブの一端は見る事が出来たので良かった。出演のバンドがMCで、声かけていただいた御礼を述べ、Miyabiさんへの信頼をそれぞれ口にされた。バンド仲間のいい関係を見た思いがした。お店で素のMiyabi さんを先に拝見し、今回ライブメイクのMiyabiさんを拝見、店頭で分けてもらった『大和魂』の音源を聞くと、2つの映像が音源の後ろで歌っている。



間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m