REPORT 11
2006・04・11 SHINJUKU LOFT 30TH ANNIVERSARY “ROCK OF AGES
2006” papa
東名駒門PAで休憩しようと9時ごろ止まった。そこで3時ごろまでゆっくり休んで、新宿ロフト6時のオープンに間に合うよう出ればいいと考えていた。お手洗い等売店経由で車に戻ってくると、急に相棒さん、墓参りがしたいとのたまう。一を聞いて十を知るの例えもあり、hideミュー跡も今度の献花式のはまゆう会館も“行けよ”との合図とみた。一服しようと思ってるのに動けと言われるのは消耗が激しい反面反骨ファイトも出るという気運に乗って、すぐ出発。3点セットで回った。hideミュー跡は、閉館前の予想どうり、住宅展示場に刻々変りつつある。門もきれいなフェンスに囲われ、その入口はアスファルトの駐車場。長いエントランスの通路は住友林業の家や富士ハウス他1軒のモデルハウスが建設真っ最中。hideミュー本館辺りはまだ予定地の空き地になってたが、いずれ時間の問題か。すぐはまゆう会館へ。JR横須賀線「衣笠」駅から歩いて2〜3分と言う所。小高く上がる途中にあるが交通の便は悪くはない。ただ車での来場は、細い通路と駐車場が近隣駅前と会館近くに小さな100円pがあるだけで、当日は利用困難と思われるので車来場はやや難。電車は10時から5時までの間は1時間に4本上下あるらしく便利。会館トイレは小さく(男性で2便器)、来る前に駅か喫茶店などで済ますほうがベターかも(はまゆう会館ホールは裏側にあって、ホール用専用のトイレが備えられてるかもしれませんが)。
すぐ久し振りの三浦霊園へ。三浦海岸もサーフィン客誰もおらず、散歩の人が見受けられるだけの閑散とした状況。とんびが電柱に数羽、白い海鳥もほんのわずかで、賑わいのない光景だが、国道の沿線はコンビ二に開店すし屋などの新規の店も開店、商業上は賑わいが感じられた。金田バス停から三浦霊園へ上がる途中の畑は、一面新緑のキャベツ畑で、新芽のシーズンを力づける力強い緑が美しい。霊園も人が少なく事務所を通り越して、三角ロータリーまで直進。そこは昔hideの前のお墓が正面にあった所で、前回まで空き地だったそこは今回は新調のお墓になっていた。hideのお墓は、この時期でもたくさんのお花に囲まれ、ファンの途切れないhideへ思いが溢れていた。大きなお墓のこの区画も、手入れの途絶えた所やお墓が取りはずされた状況もところどころににあり、管理だけでも大変な中にあって、みずみずしいお花に彩られ手入れの行き届いたhideの墓所は、その息づいているファンの息吹がまざまざと感じられ、仮に元気なく訪れた人も生き返って自分の現実に戻って行ける様な、そんなエネルギーを発散し続けているように感じた。来れる機会はそうないが、たまたま来れた時にも、hideのステージのような生きた息吹の賑わいは、いつも生き生きと続いて来てまた続いて行くという終生のhideのステージがここにあるように思えてならなかった。
6000トンの船が500トンの船と館山沖で衝突沈没、500トンの船が横須賀に帰港という4/13日のニュース。縁起でもない、館山と横須賀は良いニュースの時しか名前は使うな!とやや憤慨する俺の3日前の気持ちに遡れば、hideのお墓から帰る三浦海岸を通りながら、海の向こうに見える房総半島の霞んでゆく先端辺りはどの辺だろう、横須賀から館山は見えないのだろうかと、通るたびに思っている。対岸同士でロックに目覚めた少年がやがて日本のミュージックシーンを席巻してゆく。その少年達を結びつける見えざる糸が眼前の東京湾を挟んで、次第にたぐり寄せられていく・・・いい物語ができるなぁ・・・エクスタシー軍団のライブは、大きな物語のイラストを思い起こさせてくれる。
東京湾の海岸線を走る首都高湾岸線は、妙に空いていた。さらに首都高新宿へ向かう高速も渋滞なく、横須賀への寄り道はたいした時間的ロスもなく、4時過ぎ、お決まりの都営駐車場ハイジアに到着。6時opに間に合うよう5時45分、ロフト前に。ロフト1階の軒下フロアには、もうスタッフが2人出ていて、そこで雨宿り兼時間待ちをしようとする入場者を、縄張りを主張する小動物のように辺りへ追いやってゆく。通路を挟んだビルの壁際でスキあらば縄張りを侵すぞという心理で、スタッフの挙動を観察しながら待つ。6時になると、緑色、水色、プレイガイドのチケ順の入場とのコール。10番単位で入場。当方緑76・77はすぐ入場となった。階段をふた周りして地下二階へ。その二階フロアへ降りる寸前の頭上には「30th
Rock of AGES
2006」の手作り看板が掲げられている。通路はすぐに右側チケット入口、左側関係者入口に分けられ、右通路はすぐに左折れ、そこでチケとドリンク500円出し、すぐ先でパンフを貰い、ライブ場ホールに入る。目の前には手すりのガードが見えたが、それは右側へ台形状に広がるフロアの2段差後ろ側少し高くなったスタンディング手すり。ホールへ入ると左側にドリンクバー、右手前にたくさんのコインロッカーが設置されている。台形状のフロアはステージ側を底辺にやや広まり、ステージを被うカーテンには2m四方のスクリーンに映像が投影されていて、「SHINJUKU
LOFT 30TH ANNIVERSARY ROCK OF AGES 2006」のタイトル、その下に小文字で「隣の BAR THE LOFT
は毎日am4:00まで営業しております。常連さんに大人気のMENUから、新しく生まれ変わったMENU、オリジナルカクテル等を御用意してSTAFF一同お待ちしております。是非遊んでいって下さい。場内でのダイブ等・・・禁止しております。喫煙は指定の・・・(人の頭で見えず)」のお知らせが、都会の夜景を上空から移動する映像を背景に映し出されている。ステージ横の大きなスピーカーからはロックのにぎやかな音楽。スタートの6時半になってもまだ1/3ぐらいの入場で、ステージ前の混雑を除けば空間があったが、見る見る間に消えていった。6時34分、ステージカーテンの上方付近にスモークが漏れ出してきた。ステージ前から5列の横列が形づくられ、その後ろはランダムな立ち見で埋められてきた。
40分、スクリーンが消え、すぐ場内の照明が消される。歌のないロックの音楽がかかると、カーテンがゆっくり上に上がり、YOUTHQUAKEの長髪5人組がヘドハン頭回転の激しい曲をやり出す。歌ってるのじゃなく、叫び雄たけび。3曲やって『皆、LOFTに来てくれてありがとう。LOFT30周年ということでお祭りです。おめでとうございます。エクスタシー小学校ということで、エクスタシー軍団集まりました。エクスタシーの軍団なんで、半端じゃないんで・・・、ヘビーメタルで・・』。4曲目終って『楽しめてますか。皆、元気出していいんだよ。ヘビメタより、あくの強い兄ちゃん出てくるので、今夜は楽しんでくれるかい。ユースクエイク、今レコード中で、レコーディングモードで動きがよくありません。エクスタシー小学校のみんなはこんなことではいけないです。ヘビーメタル、元気出して行きましょう』。5、6曲目も激しく、すべてにおいて首振りヘドハン回転が入っていて、客席のあちこちで女性の髪の毛が勢いよく全速回転している。終ってコブシを突き上げ、指をきつね耳にしてエールを交換している。カーテンが下がると、ユースクエイク親衛隊は会場を後にするのか、客が入れ替わった。7時03分終る。
7時15分、カーテンが上がるや、出てきて客にアピール。1分ほどステージ前で客にアピールの後、照明が付き、TOKYO
YANKEESの登場。LADIES以外はあまり曲も知らず見た目の印象しか書けないが、いつ見てもボーカル梅さんの歌い姿が特徴的。マイクを指先で引っ掛け、目をつむり口先を斜め上に突き出しての絶叫。さらには両手でマイクを握り締めての反り返りポーズ。首に青筋を立て、力が入って血管が切れそうな極限まで声を絞り出す。歌の間はステージをゆっくり徘徊。全体のスローな動作が音楽の激しさとミスマッチ的でありながら、存在を保っている。それはエクスタシー軍団の核的存在でありながら、その風貌はロッカーではなく、普通のサラリーマンと見間違うミスマッチと良く似ている。hideミューの時も、やろうというのはGEORGEで、彼は言い出だすだけで後は全部梅さんがやることになると愚痴っていたが、YOSHIKIがエクスタシーレコード副社長に据えたのも、現実的には事務もきっちりこなす真面目な人柄に違いない。「お兄ちゃん」と素直に呼べる存在に見える。3曲目、横向きで歌いだす。だんだん仰向けに反り返って重心が後ろへ傾いてゆく。正面を向き直すも同じ動作を辿ってゆく。そして曲間はステージウロウロ。終ると右側ギター『どうも、どうも。東京ヤンキースです。足元の悪い中、ありがというございます』。4曲目、梅さん、ステージ前で半笑い、ミネラル口に含んで噴射、間奏時にはベースの頭にミネラルウォーターぶっかけ。歌う時は絶叫ポーズ。5曲目出だしの演奏がつまずく、チューニングの音が流れると梅さん『ハイ、懐メロの時間なんで』。ギター『もう残り少ない・・』。取り返すようにとりわけ激しく演奏した。6、7,8の3曲も激しく続けて、バンザイ、反り返り、突き上げで、7時43分終る。演奏中、客席の歌の振りを作っていたヤンキース応援団が下がり出すと、渦を巻くように代わりの人が入って人の渦が何箇所も起こった。
7時57分 LAVIE EN ROSE
が始まる。2曲やって『オ、イェー、今日は無敵ですよ。かっこいいわ』。3曲とも、すばやいジェスチャーを織り交ぜ、手の小刻みな動き、歯切れよい歌、ボーカルの動きがせわしない。『こんばんわ。ラヴィアンローズです。無敵です。無敵の割にはおとなしくないか。今日は新宿ロフトさん、30周年記念です。おめでとうございます。我々は27歳です。生まれる前からやっている、すごいことです。茨城育ちの4人中3人、歌舞伎町で立ってたんですが、ロフトでワンマンやらしてもらって光栄なのです。今までロフトでやった数はわかりませんが・・・。カフェラファイナルで打ち上げやったんですが、梅さんと路線が違うので一緒にやることなくなると言って、またいつかといっていたのに、1年もたたずにやって来た。若い衆はめんどくさいんですよ。バンドはいいんです。バンド以外がめんどくさいんです。ここで打ち上げ、ロフトは2時までなんですが4時までやると外人みたいな日本人が言っていた。セックスジョージさんが言ってました。DVD発売しました。4/15〜4/16下北沢でツアー最終をやります。イベントというのはライブのシメまでがイベントです。静かな曲『まぶた』。この曲「正月1月はじめの・・・」という繰り返しが耳の残る。「みんな、歌って踊って手をあげろ!」と叫ぶ5曲目はさらに速いテンポの1曲。銀の紙吹雪が両端より打ち込まれる。調子のいい曲であった。8時24分終る。40分、中田バンド。エクスタシー参加初耳のバンドに思うが、1曲目ハーモニカを入れた曲。真面目なロックという感じの曲風に思えた。4曲やり終え『こんばんわ、中田バンドです。ロフト30周年、おめでとうございます。出れること感謝します。せっかくなんでメンバー紹介したいと思います。渡辺シュンイチ(ギター)。我らのベース・・。そして男前の夜の帝王、フジモトナオキ。そして私、中田ミチヒロ、よろしくお願い致します。ギター、ベースは男前、さらに男前がドラムらしかったが姿は自分の位置からは見えなかった。5曲目の歌詞が「何でもお前の意のままに・・」と歌っていた。8曲目『ラストでーす』と歌いだし、タオルを振り回して終る。9時10分。
9時30分、暗転、LADIESROOMが始まった。ドラムは誰かが叩いている。ドラムJUNが2/28日をもって脱退、誰がドラムを務めているんだろうか。1曲目『Damage』2曲目『地獄のドライブ』。終ってMC『オーイ、このイベントに出るつもりでいたのに、梅村の奴・・・気分悪いけど、あばれろ、出つ奴出る奴、暴れろと、何様のつもりだ。・・・楽しんでいってください』。George、頭の被り布取って3曲目『Dance!!
in the back』4曲目『SEX DRIVE』5曲目『SEX,SEX&ROCK'N
ROLL』。終ってドラム紹介『カツジ。いつもいたドラムがリズム狂ったりしてたけど、リズム狂ったりしないから、悪いなぁ。・・5/6・7に(カツジの)高田の馬場2DAYSがある・・今日は責められる感じ・・迫ってくる感じ・・』。6曲目『Access』7曲目『JET
COASTER』MC『そろそろ後半行くか。・・30周年というからいろんなもの、もって帰っていいぞ・・』。8曲目『ROCKING
HOUSE』百『ヤラセロー、ヤラセロー』と半開き。George『もっと行くぞー、こら』で上半身裸になって9曲目『GET
DOWN』で終る。10時12分。
アンコールのかけ声と手拍子。すぐ梅とGeorge出てきて、
梅『気がついたらまたやったね、楽しいね』
George『hideミューでやった時は、もうやらないと言ったのに、嘘つき』
梅『39歳になった』
G
『40歳。30で田舎でひっそりやってるはずが・・」
梅『Georgeのお兄さんの事思うと、行くだろう(頭のこと)』
エバカンが勝手に出てくる。「まだ呼んでねぇ」で呼び込みが始まる。ギターのオオギタ、中田バンド・・・
G
『今日、何やるの。前回“紅”だったよな。新しい曲コピー・・』
梅『社長もバカだけど、社員もバカで・・。社長、1週間前、来るって言ってたんだよ』
G
『俺、絶対来るな!』
梅『来れば、俺達、命かかってんだよ』
その後、百など出てくる。百『俺、エクスタシーのメンバーじゃないもん』
今日やる曲は『野郎ども、上着を脱げの奴だな』でステージのメンバーが上着を脱ぐ。なぜか百、奥に入ってしまい、つなぎで『来年か再来年に・・俺達もいい年だし、お前達も・・来年は沖縄でやるって言ったら来る?(客「行く!」)。高松にファンレター送って。高松が来るって言ったらやれるよ』
準備が整い、梅『あばれろー、あばれろー』。Xのテーマがかかりヘドハン、ラヴィアンのボーカル、中田バンドのボーカルが歌って、「感じてみろ」から百が引き継ぐ。やはり、他のボーカルよりはXに近いしうまい。Xの曲中のメンバー紹介に習って、百メンバー紹介。最後、Xジャンプをし、百『YOU
ARE・・・YOU ARE・・・YOU ARE・・・・・』で終る。10時32分。
間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m