REPORT 1
2004・7・24 J RedRoomTour in Osaka なんばHatch papa
去年のZEPP大阪に続く2回目の J
のライブ、なんばHatchは初めての会場。建物は普段からよく見かていた。阪神高速松原線から環状に入るところに、大きな駐車場が出来たぐらいに見ていたが、それがライブ会場とは今の今まで知らなかった。ちょうど家から1時間、5時半に着いた。1階から長いエスカレーターで上のフロアへ。グッズ売り場もあり、そこが入口かと思ったら、「入口は外の階段を上がったところから」で、だだっ広い階段を相当上らないといけない。ライブ前の準備運動にはもってこいかも知れないが、ライブ会場来るだけで疲れている身には酷。レポ読まれてる方には、ライブ回数が多いのは暇がおありなんだろうと思われてる方がいたら、大間違い。東京に行くにしろ、ライブに行くにしろ、それに日程時間を合わすのに四苦八苦しておりまして、その会場に着く段階で疲労困憊という状況に陥っているわけで、気分は着いたと安心してるのに、シートは延々先とはさらに疲れてしまう。足を引きずり長い階段の頂には、やっと入口。横には当日券の列が20〜30人。手荷物検査、ドリンク代を収めて、さてどの方向へ進めばよいのやらとしばし立ち止まる。初めての会場、初心者には迷路を楽しんで頂く設計らしい。どういうわけか直進方向には、壁際3〜4段のひな壇がもうけてあり、ライブ待ちの人が並んでいる。ひな壇を見るのか見られてるのか、入口はその先にあった。御大は2階指定席を予約してあった。ZEPPでは、会場最後尾でマイチェアーを出し、支障はないだろうといつものライブスタイルでいたが、係員がきてどうしてもダメ。チケを交換して2階席に案内してくれたが、始まった
J のライブ
の特殊性を目の当たりにして、うかつにも常識の範囲でのライブ観戦とは行かない事に納得したのであった。今回は、そういうわけで最初から2階退避シートへ。アリーナから相当高そうな急勾配の2階席。ステージを真正面に見下ろし、アリーナは前から10列ぐらいが視界にあった。ZEPPに比べ、格段の真近さ。2FD列12・13番。ステージがそこにあった。開演を待つすし詰め状態の観客は、整然と行儀よく静止している。ライブが始まれば、下から炎に煽られて煮えたぎる米粒にも似て、ラップ調音楽に満たされた釜の底に沈んでいる。
J
のライブに来たものの、J のことは全然知らない。強く奨めてくれる人があり、今回もライブに行く前に読みなさいと雑誌コピーを送ってくれた。『RED
ROOM』は聞いたが、お奨め文句「Hideの音楽を踏襲してるのが J 」との興味から来てるものの、J
を理解するにはまだ少し時間がかかると言う位置。時間を合わせるのに精一杯の身には、予習もあまり出来てない。いささか後ろめたい気もあるが、知らないなら知らない者の反応も無垢で面白いかとレポを書く事とした。HPには「Jの初ライブ、どうだった」とお尋ねもあり、薦めてくれた人もニヤニヤしてるだろうし、ここはいやがうえにも無知のレポをさらそう。自慢じゃないが2回目だぜ。
5時50分、大きな釜に注ぎこまれているロックラップ調音楽が、会場内ざわめきと半々のせめぎ合いでかかっている。ぱっと見、アリーナはごった返しの満員、2階席は1/3の入り。スタッフがステージに現れ、セットリストを張ったり、ギターの試し弾き、ドラムのご機嫌伺いに簡単なちょっかいを試みている。6時、かすかにスモークが立ち込めだす。ステージ下には、ぽつぽつと係員のスタンバイが見られる。]の警備の伊藤さんも
J
のライブでは前線で張り付いて警備に当たっているとの情報、ステージ下にいつあらわれるかとちょっと興味。ゆったりとした静かなラップ調ミュージックが途切れ、一呼吸於いて大音量の音楽。雑談もシャットアウト、場内の観客を押さえつけている。12〜13人のステージ下の係員が定位置について、客と向かい合った。6時6分、突然の暗転と音楽が止み、ステージには赤の照明、喚声がいっせいに
J の出現に湧き上がった。1本のペットボトルが J から観客へ投げ込まれ、口を溢れた水玉が落下してゆく。薄青い照明に中、J の声が流れ出した。瞬間、客の手振りが
J
めがけて振り出されている。突然のまばゆい照明、ストロボ光線、こぶしを突き上げ、声援の大エール。1曲目から、ボルテージは普通のライブの終盤模様。2曲目、低い重量的な音楽。かけ声一発、客は揺れ動き、渦巻き状態。客の誰かに指差し、合図のしぐさ。客は、叫ぶ歌声に反応して、寄せては返す波打ち際の動き。MC『We
are
ー!大阪!。大阪、おとなしいな!せっかく楽しみに、ここ大阪まで来たのに(笑顔を客席へ)・・・、バツとして今日はとことんやっちゃう』と。大きなリズムに縦乗りのリアクションの客。3曲目、ふと見れば
J
の前に伊藤さん。厳しい表情で、正面を見据えわずかに左右に視線を向ける立ち姿。曲間には、暗闇の中におのおのたばこライターの点灯。暗闇の炎は、Jへの祈りか、何か意味があるんだろうか。厳粛な雰囲気も漂い、新たな気合が入る。縦乗りと大きなかけ声、白熱化してきた。4曲目、ベースのイントロとギターの高い長引き音、ドラムが押し上げていく。J
のヘドハン。かけ声に併せて縦揺れ大揺れ。歌い中は静まり、終れば揺り返し。J
のソロ的なところはピタッと止まる。5曲目、ゆったりとしたギターの導入、ドラムの重い音調、そこへ J
のゆったり目のボーカルが入ってゆく。客は止まったままの聴き姿。ゆったり音調にこぶし挙げもまばらな静止。終れば客席の喚声。MC『カモン、カモン、カモン、オーイェー、結構佳境に入ってきて、勢いつけて、大阪に乗り込んできた。今日と明日は、ここHatchでカチンカチンにやって・・・イェー。おとなしい大阪に(ブーイングの反応)、おとなしめの曲を『シックスティーン』(と聞こえたが・・)カモン』。調子いい曲目。縦揺れに揺れている。かけ声が繰り返され、人が転がり出した。伊藤さんの近くに転がり、自席へ戻ってゆく。7曲目、早いビートの効いた曲。客の動きがひときわ波立って、回転しながらステージめがけて、人が湧き上がってはそり返りひっくり返って、前方へ送られてゆく。こぶしと大揺れとストロボの勢いある音楽が、場内の興奮を突き上げてゆく。スポットライトに照らし出された
J
の訴えるマイクめがけて、こぶしが突きあげあれ、視線が刺さってゆく。『グァー』と言って『大阪ー!、飛ばして行くぞー』。8曲目矢継ぎ早、伊藤さんめがけて4連続転がり。横の2人のスタッフと3人がかりでさばいている。うすスモークの場内に、グリーン・青・ピンクのまばゆい瞬間照明が満たされ、曲が色に染まる感。客の動きは、電子の衝突の如く、方向性をもたず、うごめいてはじけている。9曲目、パンチの効いた大きなリズムを刻んで、青いライトの交叉点に
J 。J を崇める崇拝の手振りで、全員の手送り手振り。一つ一つの呼びかけに、手振りでこぶし上げで応えてゆく。首振り揺れながらギター演奏の J
。大きなリズムに、ギターがすばしこく走っている。10曲目、ベースの効いた重いリズムが底辺に渦巻いて、J
のやや延びた歌声が流れる。客の頭が止まって、ライトに照らし出された石畳の風情。手送りが、石畳に生える雑草のように風に揺れている。ドラムの規則的なリズムにギターの高音のきしみ音。J
が曲の途中より、スタッフにギターを預けてステージ袖に下がり(7時)、残る2人のギター、ベースも下がってゆく。ドラムにスポットライトが当てられ、ドラムソロ。スタッフがステージに準備か出てきているが、スポットライトのドラムは、後ろ向きや立ち弾きの曲芸を披露しながら、ひとりリズムを撃ち放している。区切りでスティックを2本、客席に投げ入れてからは、早いリズムのドラム撃ち。そしてステックをさらに1本投げ込み、Vサイン。「何?」とか客席に聞いている中、J
が上半身裸で登場。ペットボトルを客席に放り込む。MC『大阪!、お前らの声、全く聞こえないなぁ・・。ツアーが佳境に入ってきてほんとにうれしいです。じゃ、ほんとに大阪がヘタレになっていないか、次の曲で試してみようか。『〜スタ・スリー』(と聞こえたが・・)』。かけ声が、大揺れのアリーナを作っている。きつね指の静止。『やっちまえー!』。歌声に合わせて飛び上がり『We
are
ー』『大阪、やれば出来るじゃねえかー。やれば出来るじゃねえかー。手抜いてんじゃねえゾー。やれるじゃー、やれるじゃー。やろうよー、いけー。やれるとこまで、いけー。大阪、気合入れてけー、ぶっちぎれるぞー!』。早い伴奏が地べたを揺らして、乱れ姿は最高潮。ひっきりなしに人の回転が続いてゆく。白いスモークに白い光線が反射して、まばゆい白色幻想。白い底では、ほとんど女性が転がり、上向き際、天に向かって何か叫んでいる。12曲目、早いかけ声、ややつぶし声の
J
が波打つ人波と波長を合わしている。モンキーダンスの乗りを作って、乱痴気騒ぎのアリーナは、放り上げられた人が飛んでいる。13曲目、『大阪、とばすぞー!』ビートの効いた曲の中、つぶし声の歌声とかけ声、『ウー』『オー』、J
一神教の礼拝模様。かけ声とドラムの重いリズム、ギターの小走り、『オー、オー、クレイジー、ナウ』『最後まで、カモン』。かすれ声の叫び調、訴え続ける歌い姿。『どうも、ありがとう。大阪!グッドナイト』7時33分1部終了。
すぐにアンコールの手拍子。しかしぱらぱらと散ってしまった。変って「J」と早い回しのかけ声。それに併せて
J
が登場。『大阪!ほんとはいいとこだ。エンジンかかって、ターボかかって・・・聞いたら今日はお祭りか?。じゃ、俺達も祭りだ。祭りだと言ったらわかってるんだな・・・メンバー紹介、ドラムスコット!(英語で何かしゃべってる)スコットに拍手。ギター弾いてるフランチ。『ありがと』。フランチ拍手。ギターかき鳴らしてるジェニー(と聞こえたが・・藤田の事らしい。ステージ袖はしの幕の外で、ポーズをとっている)。拍手。まだまだツアーは続きます。レッドルーム突っ走って行きます。明日もここでやりますので遊びに来て下さい。発表してます(せん?)が、ツアーが終って9月に渋谷でやります。大阪しょって来るやつ、いないんだろうなぁ。大阪しょって来るやついない・・いないと言う事で・・大阪しょってくるやつ、いるのかなー?。渋谷アクスも大阪Hatchも、みんな焼き尽くして、いいナー!』。アンコール1曲目、重いリズム『大阪!』かけ声一発、速いリズムへ。アリーナは荒れる磯の波砕け、しぶき上げ、砕ける人波。ステージ左へ
J がそでを進んで転がり来る人と握手。かけ声の歌い方で煽って行く。『We
are −』客はきつね指差し挙げ『サンキュー。何か聞きたいんだろう?まだまだやるでー!』『次で最後です。俺達の祭り、見せてくれー』。最後の曲、ビービーと言う音。大波リズム。『大阪!』ステージ前におかれたステップへ。ステージへ飛び出し、立ち飛び上がりで客の縦乗りと合わしている。力みある歌声が一言ずつ、言い聞かせて行く。最後はかけ声『大阪!大阪!サンキュー』。観客はきつね指で送り。『サンキュー。どうもありがとう』。ペットボトルを呑みさがし、残りを最前にぶっかけ、流れるままを中央に放り投げて笑顔。『イエーイエー』のかけ声。『グッドバイ』で終った。7時52分。
2階席は、冷静な観戦模様であったが、アリーナと合流する出口への路は、髪ぬらし汗だくの熱気冷めやらぬ人ばかりであった。客席同士でもペットボトルが飛び交う乱戦、小さな傷ぐらいは納得済みのコンサート、水や汗ぐらいでおののいていては
J のライブは務まらない。猛者があってこその J 。独特な世界である。 。
間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m