REPORT 8

  2011,04,09 東日本大震災 Toshlチャリティーコンサート in 岐阜 羽島市文化センター   papa

 会場の羽島市文化センターに開場1時間前到着。1階を中に入って行くと、広い円形の空間(メディアカーニバルと言う)があり、その外周壁沿いに2階への上がり階段とその先へスロープが続いて、本日公演のスカイホールがあった。スカイホール入り口には、「東日本大震災ToshIチャリティーコンサート緊急決定」の大文字タイトル、タイトル下に「一日も早い復興を願う 僕たちに出来ること すぐにでもスタートしたい 急遽支援へ向けてのチャリティー 皆様の心強い力をどうかお貸しください」のメッセージ入り2m四方のパネル。1月のToshI feat.YOSHIKIディナーショーのクリスタルピアノを弾くToshIの写真を中央に、メッセージボードは墨色にクリスタルピアノとToshI白燕尾姿の演奏姿を浮かび上がらせてあった。スロープの壁面には、東郷清児の婦人像(約縦50cm×横400cm)2作品があった。

 開場40分過ぎの2時10分入場開始。広いステージの中央にピアノ、ステージ前方部に4つのスピーカーが均等に置かれ、その近くにスタンドマイクや楽譜スタンドなどが演奏者の必要に応じて個別に配置、ピアノの上手側には、共演の坂本氏とストリングスクインテットのメンバーの演奏席5つがある。
 2時38分消灯。楽団員が上手から出てきて着席。すぐToshIが下手から出てきて、暗い客席へ立礼、ピアノに着席。
ピアノに座ると鍵盤を強く弾奏、スポットライトが照射され@『エアポート』が始まった。「今はもう忘れない・・・信じてたこと・・・本当に大切な出会い だから人は旅に出る 悲しみに 切ない・・・メモリー・・・目覚めた朝に 信じられない嘘ばかりに 歌うことさえも失った時は だから人は旅に出る」(メモゆえ、飛び飛びの歌詞に聞き間違えも多数)。44分終わる。すぐにピアノの演奏時に歌ったマイクをハンドに移して立ち上がり、前に移動、MCが始まった。「皆さんこんばんわ。今日は、このチャリティーコンサートに参加下さいまして、有り難うございます。今日のコンサートは、急遽決めたコンサートで、決めてから10日ぐらいです。皆さんの御協力で、岐阜羽島から始めることが出来ました。皆さん、応援下さいまして有り難うございます。今は、音楽やコンサートがいろんな過程の中で小さくなって行く中で、あえてやってみようと思い、東日本の被害ですが、中部、北陸、関西、九州と皆さんの協力で、一つの場所につどって、何か届けて力になれば と思います。僕の友人に、被災地で、直接的な被害を受けた方があり、会社もなくなりましたが家族のみ助かりました。物も届くようになり、今一番ほしいものは、温かいおうち、家庭、そして温かなる音楽、だから音楽をやってほしいと言って下さいました。そのことを聞いてツアーを企画しました。皆さんの思いを、音楽を通して、被災した人に届けたいと思います。皆さんよろしくお願いします。最初の曲は、エアポートでしたが、次はYOSHIKIとフィーチャリングのYOSHIKIの作曲A『愛する人よ』」。1月のディナーショーで、参加者にプレゼントされたCDを何回も聴き、非常に良い曲と感銘したその生歌、聞きほれた。自分のピアノ演奏に楽団員の効果的な伴奏を加え、その澄み渡った声を高らかに響かせる歌唱、歌詞にそって私なりの情景が浮かんで来た。52分終わる。立って水補給、ステージ前に進み、「では続きましての曲は、昨年2月に新たな気持ちで、活動し始めましたが、そのサムライジャパンのアルバムの中の曲B『春の息吹』」。ステージ前で歌う。改めてToshIの衣装が目に入る。黒の上下に白シャツ。長いショーマフラーを首から前に垂らしている。ネックレスは、小さな銀細工、何を彫像してあるかわからないほど小さい。57分終。ピアノへ戻り「それじゃ、今度は、このコンサートに駆けつけた仲間がいますので、太鼓をたたいている奴です、シンヤとかいいます」まで言うと、太鼓の音が何処かで鳴り出し、シンヤが下手から登場、ステージ前でひとしきりたたいて止め「いいですか、こんなもんで。たくさん来ていただいて・・・」。T「もう一人のベースをする人、ヒース!」「なんか太鼓した方が出て来やすいですね」でヒース登場。ベースの楽曲を少し披露して、ステージに3人そろって、C『武士ジャパン』が始まった。ToshIのかけ声「ワン・ツー・ワン・ツー・スリー」で手拍子が始まった。客も総立ちの乗り。シンヤは左サイド、ヒースは右サイドで演奏、天井の2列の照明は、ライブハウス用ではないが、点滅、色も何色か輝かせて、精一杯の乗りを演出。曲中、シンヤ・ヒースの紹介をなし、かけ声をかけて客席へ手招き、エィ!エィ!エィ!の掛け声の中へ、ToshI「ワン・ツー・ワン・ツー・スリー」に客もエィ!エィ!エィ!で応じて行く。体をダイナミックに動かして客の手拍子に乗って歌ってゆく。跳ね飛び、手を上下左右折開げ、回転・・「シンヤー!ヒース!、ヒュー!」で3時06分終わる。
会場の興奮、早速には引かず、盛り上がりの余韻は「ToshIー!、ヒース!」と呼び名する客の喝采へ形を変えた。シンヤ「XJAPANって、凄いですね」って興奮顔で言うと、ToshI「ドラム、不足してるんですが・・」と笑顔で返す。シンヤ「答えずらいですね」。ToshIの軽妙ないじりを挟んで、T「ヒース、ありがとう、今日は」というと客「ヒース、かっこいいよー!」と男性客。「ToshIもかっこいいよー!」の女性の声に苦笑い。T「めったにやらない曲で、昔やったD『STAND BY ME』。岐阜の人なので、英語わからないでしょうから・・」と歌詞を朗読。「この曲を、皆でやりたいと思います。スタンド バイ ミー」。03分始まる。ToshIもギターを持ち、3人のアンサンブルが伴奏を担う。残り2人は、首をリズム的に動かして楽しんでいる。乗りのいい曲で、客席からは手拍子が湧き、その手拍子に乗って歌は進んでゆく。調子いい「スタン バイ ミー」の歌詞の繰り返しでは、客席へカモンの手招き、客席も「スタン バイ ミー」の歌詞を合唱。ToshIが「スタン バイ ミー」を繰り返し、客を大いに乗せて、最後「スタン バイ ミー」と念押し、ゆっくり歌って終わる。T「シンヤ、ヒース、ありがとう」と終わった2人は下手に下がってゆく。会場暗くなって「ToshI」のかけ声が客席から、T「すごく近く感じるんだけど、最前辺りからボソボソ聞こえるんで、楽しいです」(今日は、客のかけ声に「気安く話しかけないように」とか「うるさい」とか、遮断のポーズはとらず、迎え入れる態度に出ている様子。チャリティーということで、自分の立場をわきまえ、参加者への感謝を言葉についても、気を遣ってる感じがする)。再びピアノへ座り「えっーと、えっーと」ため息、そしてピアノを弾き出す。16分E『Forever Love』が始まった。ToshIのピアノ演奏によるForever Loveは初めてじゃないのかな。ピアノ奏法をだいぶ練習しているようで、ピアノ演奏は素人の僕の耳のは、上手になった と感じる出来になってる。歌詞の途中からバイオリンの演奏が入り、さらに「Forever Love Forever Dream 溢れる・・・」のクライマックスでは、ステージ背景の水色系が、真っ赤な背景色に変わり、次第に薄まり元の水色系に変わり、最期「Forever Loveー」で青(赤・・・メモはどっちとも読めるんで)く変わる。少し声が乱れた(高音が引っかかる)。19分終。ペットボトル補水。T「次の曲は、初披露になります。自分もふるさとから遠く離れて、いろんな事情で、長い時を会わずにいました。そして1年前に再会しましたが、その時の気持ちを書いた曲、F『なごり雪いつまでも』」。ToshIのピアノ伴奏が始まる。お母さんとの再会を果たす場面が、ここに出てくる。その心情と出会いの瞬間とを歌詞の中に見いだそうと固唾を呑んで集中した。会場も同じ心境だろう、静まり返っている。「遠く 永く 長い旅をしていたような 思い出ひとり 家路へと急ぐ 何年ぶりか懐かしい・・・母は静かに立っていた 『いま 帰りました』 声を詰まらせた・・・春はまだ遠く・・・  いつまでも いつまでも このまま時が止まれない 全て昔のまま 何年立っても懐かしい思い出 家族と過ごしたテレビの部屋には 父はもういない 『元気にしてたか』 母の全ての思い 『ごめんなさい』 僕の声は聞こえない 長い・・・あなた・・・ 母の背中には小さく・・・言葉にせず 元気・・・ 帰り道 せつない 長い雪・・・」(これでも精一杯メモしたが・・・意味不明か?)。バイオリンの伴奏とToshIのピアノは、その情景を彷彿とさせた。母との出会は1年前という。雪の頃といえば2〜3月、昨年の2月のさよならコンサートの後、故郷に赴いたのだろうか。3時23分終。T「『なごり雪いつまでも』という曲でした(ペットボトル水補給)。では、次の曲はG『雨音(あまおと)』という曲、聞いてください。「静かに 落ちる 雨音聞いて  そっと 耳を すましました  あれから何年も経ち 私は 今 ここに 帰りました  どうか お願いを 聞いてください  私に本当の愛をください  私に本当の愛をください  私に美しい思い出 ください  私に美しい心 ください  冷たく 落ちる 雨音 聞いて  やっと 昔に 戻りました  あれから 時は過ぎ去り 私は 全てをなくしました  どうか 思いを 知ってください  あなたは いつでも 明るくいてください  あなたは いつでも そばにいてください  あなたは 私の 光でいてください  あなたは 私の 全てでいてください  あなたは 私に 笑顔でいてください  あなたは 私の 全てでいてください」。38分終。小さく礼。T「ヒース、シンヤ、いる?。まだ来てない?」(ToshI、下手袖まで迎えに行く)。ヒースが出てくる。T「早くシンヤ来てくれないと困る」と言うと、シンヤ出てくる。3人並ぶ。客「ToshI、かっこいいよー」T「わかればいい」。女性の司会が左袖に出てきて「今からトークするのですが、私が先に出てきて呼び込むのでしたが、XJAPANのheathさん、ルナシーのシンヤさんです。この機会に思い、願いをお知らせください」シンヤ「いろんな形の支援があると思います。私たちは、音を出すのが一番。災害になると暗い気持ちになるんですが、暗い気持ちにならず、前を向いて行かなければと言う思いで、賛同しました」。 
ヒース「この地震があって、被害の大きさを知るに及んで、何かできることと思った。何も出来なかった時、ToshIさんから連絡があって、僕の出来ることの一つとして、嘘のない気持ちで参加させてもらっています。力になればと思います」。司会「ToshIさんから連絡受けた時は?」 ヒース「ベランダにいたかな」 司会「何をされてましたか」 ヒース「覚えてない」司会「Xのメンバーなので、支援コンサートのこと、何で知りましたか」 ヒース「電話で知ったかな。行動力あるんで、何かするんじゃないかなと思いました」 司会「岐阜は・・・」 ヒース「岐阜は初めて」 シンヤ「何回か。ロックの人も出ているので・・笑ってくれたり、拍手したりで、明日の力を作れるよね」 司会「・・・」 ヒース「参加させてもらっているので、まずこれをやり、次をこれから考えて」 シンヤ「ルナシー、今晩、『プロミス』を配信して、売り上げ全てを寄付しようと・・・」 ヒース「被害、日が経つとさらに大きくなっています。被災地に手を差し伸べること、いろいろあるね。もうちょっと頑張ってください」 シンヤ「まだまだ受け止めてられてないのが本当ですか。自分のことじゃないと、真剣に受け止められないじゃないですか。いくら寄付したとかじゃなく、自分で出来ること、正直な気持ちで、自分の故郷が被災地のつもりでやって行きたい。一日も早く、一秒でも早く笑顔になれるようにやりたい。話し変えていいですか。ヒース君のこと、ずっと上かなと思ってたんですが、下だなと知って、ヒース君と呼んでます」。 トークは、この流れで続いている状況であったが、ここでどういう訳か司会者が幕中へ下がってしまい、ヒース、シンヤはステージに置いてきぼりになった。シンヤが、俺たちどうすりゃいい の、戸惑いの表情でこっけいにとぼけていると、ToshIがステージに出てきて「つたない司会、失礼しました」。 シンヤ「じゃ、行きますか」とヒースと2人、下手に下がって行った。3時50分終。ToshIがピアノに座り、弾き出したのはH『Endless Rain』。ToshIのピアノ弾き語り。ToshIピアノによるEndless Rainも初公開じゃないのかな。イントロのピアノ伴奏は、Xライブにはとても及ばないが、弾き始めると Endless Rainとわかる旋律なので、歌を中心に導入部のみのイントロと言う所。将に、華やかじゃなく、終わりを締めくくる、ミラーボールの光もなく、静かな、聞かせる、ToshIの思いに寄り添うEndless Rain。装飾のない、素のEndless Rain、良かった。キーは少し低く設定してあった(と思う)。ToshIのピアノ伴奏にボーカル役の同時遂行は、ピアノ演奏とマイク位置とで体の動きが制限され、全身で声を絞り出す動作が出来ない。今までの状態を見ていると、出す声に力を入れるときは、ペダルの足が跳ね上がり、無理・窮屈な姿勢での発声に体をねじってしまっている。歌は、今までの発声の全力声量で、そこにピアノ演奏に体の姿勢が制限されてるという状況での発声、非常に苦しい状況での演奏であろうかと想像する。負担を軽くする為でもあろう、キーの下げは、状況を考えれば自然なことでもある。3時56分終。ToshI「エンドレスレインという、XJAPANの曲、聞いていただきました。先日、YOSHIKIとフューチャリングやりましたが、テーマソング、I『クリスタルピアノのキミ』聞いてください」。57分、クリキミが始まる。再びToshI独弾のピアノ伴奏から始まったが、途中「あの時と同じ・・・」からバイオリンが挿入され、彼岸から此岸(しがん・・こちらがわ)への激動の思いが郷愁的に演出された。4時3分終。T「えー、今日の、急遽な、突然のコンサートにかかわらず、支援に参加してくれたこと、本当に感謝しております。地震が起こったとき、衝撃の映像が映りました。地方へ行った時、岐阜羽島もそうですが、ニュースの地名が、僕が行った全ての地名です。いろんな人の協力を受け、思い出す顔も思い出され、打ちひしがれたですが、今日のコンサートをやるに至りました。一日も早い復帰、復興を願っています。皆さんの力をお貸しいただければと思います。つらい思いをされてる皆さんに、力になれるよう歌い続けて行きたいと思います。最後の曲、J『星空のネプチューン』、聞いてください」。「何億年も前に生まれた光が 目の前に輝いている それが真実 今この時に出会えたこと 偶然ではないよね こんなに短い命を 共に生きて行けたならいい だけど今度出会うときは 必ず僕は君を探し出す その時はこう言うよ 久し振りだなんて 夜空を見上げれば 満天の星はきらめいて 君の瞳に もしこの今が永遠に続くものなら しっかり手と手をつなぎ合い どんな時も離さない 光の中にかすかに見える 未来の道を ダイヤの光に変えて君に送る 永久に輝く惑星は 夜空に流れるペルティウス ・・・天王星の時を越えてきた ただ一度の思い胸に秘めて ガラスのような世界に この・・・星空のネプチューン」。11分終。T「どうもありがとうございました」と客席へ礼、バイオリンスタッフに礼をして左袖に下がった。
 すぐに手拍子が湧き上がる。司会がすぐに出てきて「ある方からの詞」ですと朗読を始めた。
「行ってきま−す お母さん  僕はいつもの道を学校へ歩いた  春はもう近い  はだ寒い朝 おはよう 笑顔で交わすいつもの声  何もかもいつものように流れてゆく  2011年3月11日 14時16分  目の前の景色は消え 僕の1日は天国から地獄の様に変わり  何もかも失った  ただ家族の誰かがここに迎えに来ることを願い 日が暮れるまで玄関で待ってるよ お母さん」。ToshI出てきてピアノへ座る。ピアノを強く弾くと、曲が始まった。K『春の願い』「大事に生きる 聖なる夢を 今まだ寒い 春の光に 心ひとつ 山を越えて  あなたの元へ 届けてください  この願い思いを  この強い願いで 私を守って   空いっぱい広い心  夜空の向こう 星は輝く  心ひとつ全てを越えて あなたのそばへ どうかわかってください  この温かい思いを この信じる願いで あなたを守る あなたの願い」(歌詞は、全ての上記と同様メモゆえ、間違い多し)。T「皆さん、今日はありがとうございました。坂本久仁雄さん・・・今後ともよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました」。客席の三方に礼。こっちを向きながら後ずさりして下がって行く。4時20分昼のコンサート終わる。

間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m