REPORT 14

  2011,04,30   東日本大震災 Toshlチャリティーコンサート in 福岡 福岡宗像ユリックス     papa

 
 4月9日から始まったToshIチャリティコンサートも、最終回となった。住まいの大阪から言えば、岐阜・金沢・大阪は、東京に行くことを考えれば、問題ない距離であったが、九州は、ちと違う。遠おそうだ。未知の領域。新幹線で行く事を考えたが、土日高速千円と比較すれば、2人の新幹線代と高速千円では、どっちが得か一目瞭然(燃料代は往復で2万ぐらい)。未知の世界に車で突進すべき状況は変えられない。しかも、ここ二十日間は、当方にとって忙しい時期。岐阜も朝4時にホテルを出たり、金沢は終わってすぐ大阪戻り、午前3時折り返し出かけたり、大阪は普通に出来たが、さて九州も帰ってきてすぐに出かける予定となってる。最終回、「有終の美を」と言う心境で出発したのであった。29日PM10時、大阪出発。中国道を走ってゆく。いつかRa:INの島根・大田ライブで大田から三次インターへ抜けた時があったが、そこで半分の距離300キロぐらいであった。そこから九州道若宮インターまで残り約300キロ。関門橋は狭い水道であった。下関は、それまでの高速の山道から開けた都会風に変わったので、関門橋を越えても、その町並みが続くと思ったが、すぐに3000m級のトンネルが2本続く山あいの風景。北九州市までが中国道で、その先が九州道になってるようだった。昼の会場の宗像(むなかた)ユリックスは、その九州道若宮インターで下車なのだが、下車する高速インターの表示が、「若宮 宮若」の表示。2つの地区があるから仕方なしとは思うが、一瞬慌てるのであった。\1450円の表示を見て高速を降り、県道に入り会場に行くのだが、ここでもなかなか風景が開けない。田園風の風景がついにユリックスまで続いてしまった。9時到着。田の中に立ったイベントホール。電車で来る人は、最寄の駅からタクシーで相当の距離を走ると思われる田園の中。地元宗像市民の演劇芸術公演のホールで、あまり遠来の客を受け入れる想定はもともとない様で、駐車場の入り口も小さな表示。初めての会場は、一度は、通り越す・入り間違いなどアクシデントがあるが、間違うほどややこしくなかった。田園の中といっても、ホールや建物は立派であった。5月にはアルフィーのライブがあり、小朝などの落語会、交響楽団などのポスターが会場内に張られてあったが、ToshIのチャリティコンサートのポスターは何処にも張ってなかった。車での休憩が暑くなってきて、11時半ごろホールへ入った。イベントホールは別名ユリックスハーモニーホールと言う命名で、結構広い。いつものスタッフが来ていて、ホール前に机を出したりしていた。45分からその机の上に物販品を並べたり、背にある掲示板にToshIのチャリティコンサートのポスターを貼ったりした。物販は午後1時からで、1時の時点で並んだ人は35人ぐらい。その人が購入を終えて消化される頃には、補充の人が後ろに並んで買い求めて行く。開場1時30分。チケットの半券をちぎってもらい、1階ホールの左壁入場口から入って行く平面に、ホールの半分の座席を有する平面の観覧席、後方に斜面階段状にく残り半分の客席が設けられている様であった。階段状の客席は今回は封鎖して、1階平面シートのみが客席となっていた。会場の広さの割には、それを埋め尽くす人の数が足りない様であった。
2時31分、会場が真っ暗になる。ステージ上黒い人影がピアノに近づき、座る。ToshIとはにわかに判別できず、客「あれ、ToshI?」との声。スポットライトが当てられ、ToshIの姿を確認すると「ToshI!」と大きな声援が飛んだ。何の反応もせず、歌い出した。ToshIへの明るい光線がピアノの表面に反射して、背後に引かれている黒いカーテンの表面に縦長の光の影を映している。38分終わる。T「えー、皆さん、こんにちわ。今日はチャリティコンサート、ご参会下さいましてありがとうございます。今月の9日から、急遽、チャリティコンサートしようと言うことで、4都市8公演を始めまして、岐阜、金沢、大阪やって参りました。今日の宗像福岡公演で最後になります。今までの公演で、発見や違う感動を味わいまして、ミュージシャンとしての経験が節目となるような気がします。今日は宗像で、なぜかこちらで、正確に言うと福岡市内の会場が空いてなかった。私も、宗像の神社によくお参りする縁があって、福岡に来る時によくプライベートで来ます。今日は最終の公演となります。僕が、地震が起こった後、気仙沼の友人に連絡しました。彼はたくさんのお店を経営していましたが、全部流され、家族だけは一命をとりとめたと言われました。天国から地獄に落ちた気分との事です。今、必要な物は何なのかと聞くと、食料は足り、ボランティアの方も入ってくださり・・・子供達が学校に行ってる間に、親を亡くした子供達のケアをどうするか、教育委員会にも行ってる彼は、舞台や音楽やエンターテイメントなものが必要になってくるんじゃないか、ToshIさんも歌ってくださいと言われました。僕が歌って行くのは意味あるのかと、当時は思いましたが、今までたくさんの地域や施設を回り、その所の方々のお顔や思い出がよみがえり、いろんな想いがありますが、この1ヶ月間、ツアーをやって参りました。これが新たなスタートと思っています。皆さんの思いを一つにして、届けられたらいいなと思っています。よろしくお願いします。最初の曲は『エアポート』@、次は『愛する人よ』Aです。先日、YOSHIKIと、ToshI フューチャリングYOSHIKIでの曲、大きなディナーショーで作ったYOSHIKIの曲を聞いてください」。挨拶の間、バイオリン等の楽団員の人達も出てきていたが、曲が始まって一人人数が足りないと気付いた時点で、外国人のボン・フューズさんがいないと思ったが、よく見ると坂本さんもいない。全員の楽団の人が違う!と続けて気付いた。第一第二バイオリンが男性、ビオラ・コントラバスが女性と言う布陣。後で確認するとチケットには昼は楽団員の表示がなく、夜のみ坂本さんのアンサンブル金沢となっていた。「いつかは綺麗な花になる・・・」からバイオリンが入って、終わりまで行ったように思う。今日のピアノ音色は暖系に聞こえる。47分まで。T「ありがとうございます。では続きましては、エアポートと同じアルバム、武士ジャパン、新生ToshIの中に入ってる曲、『春の息吹』B、聞いてください』。48分、ピアノ、楽団4人の合奏が始まって、闇に近い暗闇の中、スポットライトに光るToshIは、白いもやに包まれてるように見える。53分終。
T「春の息吹、聞いて頂きました。今日一緒に演奏してくれる人、紹介します。ファーストバイオリン まつくまひろしさん、セカンドバイオリン もうりひろのりさん、ビオラ まつくま のぶこさん、コントラバス とりかわまりこさん、そして後2人は、そこに来ているかな、シンヤー!」。シンヤ、パーカッション叩いて左から出てきて、客に手拍子を求め、腰ぶら下げのパーカッションを揺らしながらの演奏。客の視線がシンヤに向いてる間に、ToshIは左幕間にいつの間にか下がって、T「ベースは、ヒース!」と間合いを計って、幕間から次のゲストをアナウンス。ヒースがベース弾きながら、左袖より登場。そして後を追うようにToshIが再び登場。「ワン、ツー、ワンツースリーフォー」で『武士ジャパン』Cが始まる。楽団も賑やかな音の競演に参加。歌詞がすぐに入った。うーん、今日は広い会場、全体的には音が反響しきれないというか音の波紋が返ってこないというか、相乗効果やや弱い武士ジャパンであったが、それぞれのお客さんは、立ち上がりステージと一体となって楽しんで踊ってゆく。「サンバディ」を数回繰り返したのち、「おー」と叫んで「お前達の声、聞かせてくれよ!」とToshIの扇動ボイスが出て、会場はToshIと客との掛け合いの場面へ。ToshIがステージ鼻を移動してマイクをかざし、かけ声をマイクに集めるながら、再び客と共にかけ声を立てて行く。調子のいいリズムに歌詞を挟んで、笑顔で楽しんでゆくToshI、右手を上げたり、低いところで広げたり、そして「サムライ、サムライ・・」と繰り返し、「わー」で終わる。シンヤ、ヒースが顔を見合わせ、曲の終止を合わせ打つ。3時終。T「パーカッション、シンヤーー!。ベース、ヒース!」。すぐシンヤ「兄貴、兄貴って、すごいんですけど」と早口と笑いで、紅潮気味に言う。T「どう、宗像?」と向けられて「熱いじゃないですか。メシがうまい」と言うと、金沢でも同じ事を言ったと指摘され、「どうも八方美人ですいません」。ヒースへToshIが振って「宗像は初めて・・」ヒース「初めてです」T「僕は、結構来てます」ヒース「何か、名産、あるんですか」で客から、いろいろ声がかかり、よく聞き取れなかったが、また来るみたいな肯定発言があったように見えた。T「次の曲は、どんなに苦しい時でも、そばにいて、一緒に乗り越えようと言う『STAND BY ME』Dと言う曲、聞いてください」で、3時5分始まる。ToshIのアコギギターの演奏に、今日は英語バージョンで歌う。客の手拍子が打たれて、曲と一緒に進んでゆく。楽団員4人は休憩。パーカッションとベースは乗り乗りアクションで演奏に参加し、楽しい雰囲気を作り出している。途中「スタン バイ ミー」の繰り返しを客に求め、会場との合唱を作って、さらにスタンドマイクから離れて、客の自律的な歌詞の継続に委ねてゆく。再びマイクに戻り「ダーリン、ダーリン・・」の歌詞へ続いてゆく。「セッ バイ ミー」の声を打ち上げると、客の「セッ バイ ミー」が始まり、それにゆだねて「ダーリン、ダーリン・・・」が入り、手で調子を作り、ギターに戻したり、体を上下の振動でリズムを取りつつ、終わりへとつながり「セッ バイ ミー」と長く伸ばして、乱打の乗りで終わる。3時10分。T「パーカッション、シンヤー!。ベース、ヒースでした」で2人、下がる。ToshIピアノへ戻り、「えー、方言なら・・・へへへ、へへへ・・」と笑って「ToshI、食らえって。ToshI君ならわかるが。気を取り直して、ToshI君が歌います」。ピアノを弾きだし、ワンツースリーで楽団に合図、そしてバイオリンのエバラのイントロが始まって、客「おー!」。『Forever Love』Eが始まる。
バイオリンはイントロだけをお膳立てし、「もう独りで歩けない・・」の歌詞からは、ToshIの柔らかなピアノに乗った歌声が会場に鮮明な調べを放った。2小節目「あーこのまま抱きしめて・・・」からバイオリン4人の伴奏が静かに入り、弱い音色が続いてゆく。そして最後の方「おーTell me why  おーTell me true  教えて 生きる意味を  Forever Love  Forever Dream 溢れる涙の中 輝く季節が 永遠に変わるまで」の部分は、ピアノ、バイオリン強く音出しをして、ToshIにとってはその歌詞が自分への問いかけにもなるよう強調したかった部分と言えなくもない。17分終。T「では次の曲は、まだ未発表の曲です。今回YOSHIKIとやったDVDのボックスセット、遅れますが、その中に新しい曲のCDを入れています。それが初めての音源となります。『なごり雪いつまでも』Fと言います。自分もいろんなことがあって、長い間、ふるさとや実家に帰れない時が続きました。やっと実家に帰る事が出来た時に、父はもういないし、複雑な思いになりましたが、そのなごり雪いつまでも」。19分始まる(今回、最後のレポなので、歌詞の最新復元として、一応書いときます。2回目ぐらいから、回毎に歌詞を継ぎ足し修正して行こうと思いついたまではよかったのですが、次回から会場が暗くなり、歌詞のメモが読めない状態でした。そんな事で、70〜80%の復元かと思います)。
 遠く 永く 長い旅を
 していたような想い出ひとり
 家路へと急ぐ
 何年ぶりか懐かしい景色 流れ流れ行く 
 角を曲がると白い家がそこに見えるはず
 「お帰りなさい」 母は静かに立っていた
 「今 帰りました」 僕は声を詰まらせた
 寒い日の夕暮れ
 春はまだ遠い  ウーウー オーオー
 
 いつまでもいつまでも
 このまま時が止まればいい
 全て昔のまま
 何年経っても懐かしい想い 
 巡りめぐってくる
 家族と過ごしたテレビの部屋には
 父はもういない
 「元気にしてたか」 母の全ての思い
 「ごめんなさい」  僕の声は聞こえない   
   なごり雪映るあたたかな窓から
 ・・・・・ 
 台所に立つ母の背中は 小さく思う・・・
 帰りたいと伝えたい僕は 涙止まらない
 言葉に出せず 元気でなおふくろ
 帰り道切ない なごり雪舞う   オーオー ウーウー
ピアノにバイオリン4人の演奏。情景がふつふつと浮かぶだけに、いたたまれない心情になってくる。終わりには、ピアノの和音を乱打して、その時の心情を叩きつけるように、激しく鍵盤を打ち続けた。26分まで。T「なごり雪いつまでも。ではこの曲も、武士ジャパンに入っています。『雨音』G聞いてください」。27分からゆるりとしたピアノ伴奏が始まり、ピアノの一音をメリハリ強く出して、ゆっくりゆっくり語るようにしんみり歌詞は始まった。「静かに 落ちる 雨音聞いて そっと耳を澄ましました あれから何年も経ち 私は今ここに 帰りました」呆然としたしんみり感から、しんみりの中に意思を感じさせるように「どうかお願いを聞いてください 私に本当の愛を下さい 私に本当の夢を下さい 私に美しい思い出下さい 私に美しい心下さい」ここでファーストバイオリンのみの間奏が入って、郷愁をそそる物悲しい音色が心の琴線に響く。再び一人でゆっくりゆっくり歌いだして「冷たく落ちる 雨音聞いて やっと昔に戻りました あれから時は過ぎ去り(かすれ声になる) 私は全てを無くしました どうか思いを知ってください」。次から歌詞を強く大きく早めに「あなたはいつでも明るくしてください あなたはいつでもそばにいてください」。ファーストバイオリンが入ってピアノと共に「あなたは私の光でいてください あなたは私の全てでいてください」。ToshIひとりの歌声に戻って、しみじみゆっくり「あなたは 私に笑顔でいてください あなたは私の全てでいて下さい」。ファーストバイオリンのみが入ってピアノとの切ない音色で感情を揺さぶりつつ、終わってゆく。35分終。T「ありがとうございました」と言うと、会場から「ToshI!」のかけ声。ステージが暗くなって、ToshIが下がってゆく。
 
35分、暗いステージにスタンドマイクが2本出てきて、ライトがつき、左隅に司会者が登場「これから2人とトークしたいと思います」と述べて、ヒース、シンヤが出てくる。司会「チャリティコンサートに参加されてどうですか」。ヒース「ようやく慣れてきた所で終わっちゃうのでなんですが、参加させてもらって光栄です。ハイ」。シンヤ「ようやく慣れてきた所で、トークも慣れましたね。いつもここで、シンヤさんヒースさんとトークと言うのも・・・被災地への協力で参加させてもらって、お客さんも見に来てくれて参加されてありがとうございます」。司会「では会場の方にメッセージ何か一言を」と何気なく進行上時間を切り上げるつもりで言った途端、お客さんの猛烈な拒否「そんなのイヤ!絶対ダメ!」とすごい反発を食らい、司会「すいませんでした」と謝ってヒースへ振る。ヒース「何か自分でできる事やって行きたい。頭のなかで何が出来るか整理してないですが、また協力して行きたい」。シンヤ「音楽やってる人間として、役割として何かして行きたい。友人が神戸にいて、震災後3ヶ月後6ヶ月後、苦しみが来るので、そのムードがなくなっても応援して行きたいと思います」。司会「会場の皆さんにメッセージを」。ヒース「今日は来てくれてありがとうございます。ちがった形で来れたらいいです」。シンヤ「こちらの方は、兄貴、兄貴と呼んでくれて、家族と言う思いです。また呼んでください」。39分トークが終わって、ステージが空くと、40分ToshIが出てき、バイオリン4人も登場、ToshIピアノに座って弾きだしたのは『Endless Rain』H。歌詞が始まるとバイオリン等は休んでいる。ピアノの音がなぜか温かく感じる。「記憶の薔薇」の部分からバイオリンが挿入(たぶん、・・for you to myselfまで)。間奏中、客席より「ToshI !」「ToshI大好き!」のかけ声が飛ぶ。福岡は声援が非常に多い。気持ちが熱い!。次章が始まって「夢に写す」からバイオリン4人が伴奏、「Endless Rain・・・心の傷に」からToshI一人で歌う。最後ピアノを強く、大きく歌って、・・・Endless Rainを高音長くして終わる。46分。終わってすごい拍手とかけ声。T「XJAPANのエンドレスレインでした。では、えー、次の曲は、ToshIフューチャリングYOSHIKIの時の『クリスタルピアノのキミ』I。最近、クリスタルピアノが60億で、YOSHIKIも言ってましたが、冷やかしはやめてもらいたいものです。一応60億まで上がったと言うことで、60億のキミと言う・・・(ここで客との掛け合いがあった)。じゃ、クリスタルピアノのキミ」。48分始まる。「あの時と同じステージ あの時と・・・何が起こってもこわくない」までバイオ4人伴奏。「今日で終わりにしたい・・・新たなスタート」までピアノ一人、「もう何も同じフレーズ、あの時と・・・全ては思いのままに」までバイオ4人伴奏。「何もかも全て同じ何もかもが輝いてゆく」のセンテンス、一人でいい聞かせるようにしんみり歌い、「もう誰も止める事・・・」から終わりまでピアノ・バイオリン4人で進んでゆく。最後、ファーストバイオリンとピアノで締めくくる。54分終。T「クリスタルピアノのキミでした。では最後の曲になります。これも未発表の曲です。人と出会って生きてゆく、奇蹟のようなもの、そのような事をつづった曲です。星空のネプチューンと言う曲、聞いてください」58分始まる。4人のバイオリンが静かに入って、ToshIのピアノが一呼吸置き、強く入って始まる。
 何億年も前に 生まれた光が
 目の前に輝いている
 それが真実
 今 この時に出会えたこと
 偶然ではないよね
 こんなに短い命を
 共に生きて行けたらいい
 だけど今度出会う時は
 何億万の中で
 必ず僕は君を探し出す
 その時はこう言うよ
 久し振りだなんて
 
 夜空を見上げれば 
 満天の星はきらめいて
 こぼれ落ちるよ君の瞳に
 もしこの今が永遠に続くものならば
 しっかり手と手をつなぎ合い
 どんな時も離さないよ
 光の中にかすかに見える
 未来の道を心に
 ダイヤの光に変えて君に送る
 永久(とわ)に輝く惑星は
 星空のネプチューン
 
 夢に見たよ天王星の
 時を越えて光る
 生涯一度の思い
 胸に秘めて
4時終わる。T「どうもありがとうございました」。ライトが落ち、手拍子がすぐに始まる。
暗い中、スタッフがスタンドマイクをステージ左端に立て、すぐに司会が出てきて、ある方からの詩と述べて朗読。
 行って来まーす  お母さん
 僕はいつもの道を 学校に向かい歩いた
 春はもう近い
 はだ寒い朝だなぁ
 おはよう
 笑顔で交わすいつもの声
 そして楽しい会話
 何もかもいつものように流れてゆく
 2011年3月11日14時46分
 目の前の景色は消え
 僕の一日は天国から地獄の様に変わり
 そして何もかも失った
 でもただ一つ
 家族の誰かがここに迎えに来ることを願い
 日が暮れるまで玄関で待っているよ
 お母さーん
詩の朗読途中から、楽団が入ってくる。詩が終わると、ToshIが静かな会場に靴音を忍ばせて入ってきてピアノへ座る。
バーン!とピアノの和音が強く叩かれ、バイオリンが音階を上がる。そして静かな一本の糸を弾くピアノへ戻って『春の願い』Kが始まった。4時3分。
 (ピアノだけで)大地に生きる 聖なる夢を
         いまだ寒い 春の光に
 (バイオリン等)こころひとつ 山をも越えて
         あなたのもとに ああ
         どうかどうか届けてください
         この深い想いを この強い願いで
         「私を 守って」
 
 (ピアノだけで)空に羽ばたく 清いこころを
         夜空の向こう 星は輝く
 (バイオリン等)こころひとつ すべてを越えて
         あなたのそばに ああ
         どうかどうか わかってください
         このあたたかな想いを
         この信じる願いで
         「あなたを 守る」
         「春の願い」
6分終わる。T「皆さん、今日はありがとうございました。春の願いと共に、皆さんの思いを届けて参りたいと思います。お力を貸してください。今日はありがとうございました」。会場に体の正面を向けながら、小さく礼をしては少し下がり、感謝の視線を会場に万遍に向けながら、下がっては礼をしながら、幕間へ消えた。4時7分昼のコンサート終了。会場には、「春の願い」の歌声が流れ、フィナーレの余韻を作っている。 
 握手会もすぐに始まって、ヒース、そしてToshIと笑顔で握手。すぐ会場を後にする、4時半頃か。R3で博多駅前のディナー会場ホテル日航福岡へ向かう。九州大の表示もあり、付近をいろいろキョロミしながら5時半ごろホテル到着。ホテル駐車場は満車の立て看板。「えらいこっちゃ、どうするか」と思案しながら一周。「まずは聞いてみよう」と入ってボーイに事情を述べると、満車の看板をよけて「どうぞ」の案内。着替えて、6時10分3階ロビーへ。今回も結婚式が直前まであったらしく、婚礼衣装の正装の人々がソファーやロビーに散会後のひと時を過ごしていた。が、すでにディナー会場の表示がなされたドアの横では、スタッフが来て、グッズ販売の準備にかかっていた。衝立のような所へ、Tシャツを吊り下げ、机の黒い被いの上に、各グッズと値段を書いた紙を張り下げるなど忙しい。当方空いたソファーで休憩。6時44分、グッズ販売開始と同時に、ディナー会場の中で、「Say Anything」のToshIのリハの声が聞こえ出した。

間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m