REPORT 10

  2011,04,09   東日本大震災 Toshlチャリティーコンサート in 金沢
金沢歌劇座    papa


岐阜から翌日の金沢、ホテル泊を挟んで、ゆっくり向かえるとの予想が厳しくなり、ホテルを朝4時半に出発となった。用事をこなし、金沢歌劇座には12時過ぎ到着。到着と言っても、駐車場で苦労。金沢中警察署の横の敷地が歌劇座と言う進路で行ったが、最初は駐車場がわからない。一周して路地の細い道を抜け、再度警察署辺りに来る。Pは左折の表示。警察・歌劇座の間の通路を入り、少し行くと、歌劇座端の駐車場が沢山空いてる。入口に、岐阜でのコンサートで、握手会・サイン会で一人一人をビデオに撮影していた人がテレビ用カメラを持って立っている。何でまたこんな所で と思いながら、中へ入り駐車。1台の駐車の車もなく、そこから歌劇座の本通方面へは、規制ロープで仕切られ、そちらの駐車場は満車。満車の方が関係者用で、自分の止めたほうが一般用となぜか勝手に思った。会場に着いたし、気持ちは切り替わり、会場入り口へ。ところが関係者が会場中で準備をしている所の自動ドアは開かない。端の方の自動ドアが開いて、事務所で聞くと、会場外で待つてくれるようにとの事。外に出た所で、ガードマンに駐車の事を尋ねると、そこは関係者用でダメ。また慌てて本通前にある駐車場入口(これが、最初はわからない!)へ車を回した。満車なので、1台出るまで待つのだが、歩道と本通りにかかっての駐車。横が警察署。こういうスチュエイションは、気もそぞろ。しばらくして入れてよかった。なれない地は、地元の人には理解できない冷や汗ものが生じる。戻った際、さっきいたカメラマンの姿は、規制線の駐車場にはもういなかった。
 1時45分開場となった。15分遅れ。グッズ販売も始まる。ステージは、岐阜と大体同じ設定。ただピアノの位置が、奥まった所にあった。2時30分、7〜8割埋まる。33分ブザーが鳴る。会場内の照明やバックミュージックはそのまま変わらない。40分消灯。すぐToshIが登場、中程で礼。楽団員のメンバーも同時に登場。ToshIピアノに座り、着座快音、一撃のような鍵盤音を出して、「メモリー・・・・」と『エアポート』@が始まった。終わってMC。ステージ前に進んで「皆さん、こんばんわ。今日は、近いですね(客席とステージの間隔が狭いということだろう)。僕が離れます。今は、チャリティコンサート、急遽決まったコンサート、皆さんのお力を集めて下さり、ありがとうございます。いろいろな想いがあリますが、東日本大震災のニュース、その映像の現実。僕は以前、日本各地を回って、小さな町をたくさん回ってコンサートしました。たくさんの人の協力で、コンサートや子供、おじいちゃんおばあちゃんの施設、回りました。ニュースで出てくる人のお顔や子供達の顔が思い出され、いろんな思いになりました。XJAPANのYOSHIKIや他のメンバーと話しました。そんな時、気仙沼での友人、10店舗経営していたのですが、全て流されたが家族だけ助かりました。物資も届くようになり、食べられるようになりました。一番ほしいものは、あたたかな家庭、そしてもう一つは勇気づける音楽をほしい、ToshIさんまた歌って下さい。学校へ行ってる間に親を亡くした子供達もいて、彼は教育委員会にも行ってるんですが、急遽何かしようということで決めました。昨日は名古屋、北陸、関西、九州の地区へ行きます。地元の楽器屋さんや多くの人の協力で、このコンサートが始まりました。皆さんと一緒に美しい音楽を届ける為に、楽しみたいと思います。最初の曲はエアポート、次の曲は、YOSHIKIとの、ToshIフューチャリングYOSHIKIの曲、『愛する人よ』A聞いてください。言う通りの美しい曲、美しい歌声、歌詞にあわせてそれぞれの人の心の中にある思い出の映像が流れてゆくのでは と思う。2時56分終。T「ありがとうございます。今日は、一緒に演奏してくれる人、紹介します。オーケストラアンサンブル金沢、ファーストバイオリン、坂本久仁雄さん、・・・、石黒・・、チェロ大沢あきらさん、コントラバス今野じゅんさん。坂本さんは1年前、こちらの白山市のレストランに紹介されて、僕の音楽のアレンジとなり、ToshIフューチャリングYOSHIKIのコンサートマスターとなって、その他作曲やレコーディングもしました、金沢で。そんな事で、今日は、世界一、日本一の金沢アンサンブルと共演できる事、嬉しく思います。去年、武士ジャパンというCDを出しました。僕もいろいろありましたが、過去と決別し、新しい一歩を踏み出しました。金沢と言うのは僕のふるさとでもあります。その中の曲『春の息吹』B」。3時〜3時4分まで。T「じゃあ、僕の仲間を紹介します。シンヤ!」。パーカッション叩きながら登場。拍手を催促、そして音楽的なリズム回しでさらに演奏。T「そしてもう一人、ヒース!」。黒パンに白シャツ、ベース演奏を伴って登場。会場の目が、シンヤやヒースに行ってる間に、ToshIが何処に行ったのか意識のないうちに消えていたのだろう、ヒースの演奏途中からか、会場の後方で歓声が上がり、なんとToshIが階段を降りてステージへ進んでくる。客席から差し出される手に、軽くタッチをしながら関係者のガードに守られ、ゆっくり微笑みを湛えながら、進んでくる。相棒さんは、運良くその通路端の席、僕は2番目の席。差し出す手に躊躇はない、タッチ(握手とまで行かない)が出来たと、喜ぶのであった。僕はメモにペンを持ったまま、固まってる。岐阜にはなかったハプニング。第二のふるさと金沢だけのサービスか、大阪、福岡にも導入されるサービスか、次回大阪の演出が見ものである。ToshIがステージに上がると、武士ジャパンが始まった。全員立ち上がる(俺だけか、座っているのは)。「サーサー・・・」のかけ声を、ToshIワールドに引き込んでゆく「ワン・ツー、ワンツースリーフォー」でさらに客のかけ声を引き出し、自分は手を打ってゆくと客席も手を打って合わせて行く。かけ声とToshIの歌唱、リズム乱合のパノラマが会場内にこだまする。会場は手拍子リズムで、ToshIの歌声をさらに調子立て、ToshIもハンド片手に、前かがみや客あおり、『金沢!北陸!やるときゃ!やれよ!』の待ってましたのToshIワード、「ヘィ!ヘィ!・・・ウィー・・イァー・・」ハヤシも即興的に繰り出し、ステージすぐ前まで進み、マイクを客席に差出し、「チュー」と細い声で客を乗せてゆく。「イェー!イェー!イェー!・・」とかけ声を打ち立て、「ワンツー、ワンツースリーフォー」に手拍子で合わす客。ToshIが、ペットを持って客席へ水を振りかける(俺にもかかったよ!、生まれて初めてだが)。再び水を降り掛けて、ToshIも、悦に入って乗りまくってる感じ。シンヤの肩に手をやり腰かがめてリズムに乗ってゆく。右手を小刻みに力入れ、回転動作に上下アクション「サンバディ・・・」と繰り返しこぶし突き上げ、「シンヤー、ウォー!」で終わる。3時13分。ヒースが歩きかけたので、T「ヒーちゃん、帰ろうとしたの。今日は、ヒースも駆けつけてくれました。僕の大切な仲間、初めての金沢、どうですか」
ヒース「2回目ですので、慣れてます」シンヤ「いつも、ToshIさんのところに出ると、Xに入らないかと言うのですが、いい仲間がいて、本当入りたいと思うのですが、その為には、だいぶ減量しなくては・・・」T「僕も。僕、ヒースの横に立ちたくない」と言った所で、客より「ToshIさん、頑張ってください」とか、客「ヒース、カッコいいー」とか、客「シンヤさん、おもしろい!」など、和気あいあいの雰囲気。T「次、やろうか」シンヤ「金沢、昔、週一で来た事あり、大好きな町です。また来る予定です。ちょっとセッションしようかと。白山市辺りで」T「白山市?。先週、YOSHIKIとお忍びで、金沢の片町のバーで(深夜)2時から5時まで・・・。YOSHIKIも、ワインラッパ呑みで、片町の町を歩いていた。僕もオミ町で買い物したり・・・。金沢にいろいろご縁があって・・、皆、立って聞く話ではないですが。次は英語の曲で、金沢人、英語わからないので訳しますと」と言って歌詞を朗読。そして『STAND BY ME』Dが始まった。「夜になって辺りは暗い  月明かりしか見えなくてもこわくない  君がいてくれさえすればこわくない  君がいてくれさえすればこわくない  だから大事な人そばにいてほしい  だから大事な人そばにいてほしい  見上げる空が崩れてきても  山が崩れてきても  泣きはしない  涙しない  君がそばにいてくれさえすれば  だからダーリンそばにいて  君が困ってしまわないようそばにいてほしい  そばにいて僕が支えてあげるから」(歌詞、いつもの如く間違い多し)。ToshIのギターにヒース、シンヤの伴奏も入って曲が始まり、客は手拍子で曲に乗ってゆく。T『お前達の声、聞かせてくれよー!』と曲中にはさむ。「スタン バイ ミー」と繰り返して、ステージ前へ来て、その繰り返しを客に促す。持ち場に戻り、客の自発的な歌唱へまかせ、また自分で「スタン バイ ミー」を繰り返してゆく。「ダーリン ダーリン・・」調子のいい詩句が繰り返され、終わりへと流れ、「スタン バイ ミー」の「ミー」を高音へ上げ、長く伸ばして終わる。T「ありがとう。シンヤ!、ベースヒース、ありがとう」で2人退場。3時25分。ToshI、ピアノへ行き、楽譜をさわりながら、ピアノへ座って次の曲へ。バイオリンが入って『Forever  Love』Eが、始まった。ToshIのピアノも入ったが、途中からピアノをやめ、歌に専念。そして歌詞の繰り返しでピアノの伴奏へ戻る。今日のエバラは99%良し。3時31分終。T「XJAPANのフォーエバーラブ、聞いてもらいました。次の曲は、岐阜で初めて歌いましたが、いろんな事が有って、自分のふるさとと隔たっていた時代が長く続き、1年半前に、久しぶりに実家に訪れた時の曲『なごり雪いつまでも』F」「遠く 永く 長い旅をしていたような思い出ひとり  家路へと急ぐ  何年ぶりかなつかしい    
  流れ流れ行く・・・白い家がそこに見えるはず  “お帰りなさい(言葉でしゃべる)”母は静かに立っていた  “今 帰りました”僕は声を詰まらせた  ・・・春はまだ遠い   いつまでもいつまでも  このまま時が止まればいい  全て昔のまま  何年経ってもなつかしい思い出めぐりめく  家族と過ごしたテレビの部屋には父はもういない  “元気にしてたか”母の全ての思い  “ごめんなさい”僕の声は聞こえない  長い夕日映る・・・母の背中には  帰らなくてはと涙とまらない  言葉にならず元気でおふくろ  帰り道せつなく長い雪の夜 オーオー ウーウー オーオー ウーウー(心震える、嗚咽のように聞こえた)」。3時41分まで。T「ありがとうございます。なごり雪いつまでも でした。次の曲は坂本さんと2人で・・・。この曲も武士ジャパンに入ってます。このプロデュースが“しだまさこ”さんで、金沢出身で、苦しい時代を支えてくれました。これも彼女の作詞作曲の曲、『雨音』G聞いてください』。途中から心の叫びの歌詞になる訳だが、士田さんの作詞と言う部分で、ToshIの心情の反映を書き移した と理解したい。CDの歌詞を見ればよく、書く必要もないが、特に訴える部分が胸を打つ。歌詞を聴きながらToshIの表情を垣間見る(メモ中は見れない)とだんだん自分の心が詰まってくる。「私に本当の愛をください 私に本当の夢をください 私に美しい思い出を・・・ 私に美しい心を・・・」どんな想いが想起されてるのだろうか。その表情を見つめていると泣けて来る。「どうか思いを知ってください あなたはいつでも明るくいてください あなたはいつでもそばにいてください あなたは私の光でいてください あなたは私の全てでいてください あなたは私に笑顔でいてください あなたは私の全てでいてください」(歌詞は、聞き取り故、正確とは言えない)。胸打つ歌唱表現、実情心底わかり、同情に耐えない。3時51分終。ここでToshI去る。
 女性の司会が出てきて「これより、トークをしたいと思います。まずヒースさん」で登場。先ほどの演奏時の白シャツの上に黒上着を着ている。「続いてシンヤさん、お願いします。(登場)今から、トークをしましょう」ヒース「皆さん、こんにちわ」シンヤ「お願いします」。司会「今日、突然決まったチャリティーについて、思いを聞かせてください」シンヤ「黙って、見つめているのじゃダメ。そんな時、ToshIさんからTELあり、何かやらなければと」ヒース「ToshIさんから連絡あり、こんなチャリティーあり、で、気持ちよく参加させてもらいますと」。司会「その時、何をしておられましたか」ヒース「プライベートな事で・・(答えられない)」シンヤ「トラック、物資などもお手伝いできないかと動きかけていました」。司会「ToshIさんYOSHIKIさん、金沢に来てお魚食べたと・・・ヒースさん、2回来られて、食べられ・・・」ヒース「お魚食べました」司会「美味しさは」ヒース「普通でした」。司会「金沢は美人ばかりだと、ToshIさん言ってましたが」シンヤ「加賀百万石開いた時、美女を集めたと言う事で、私の目が2つでは足りないなと」ヒース「どうですかって・・・」。司会「2人の方の活動について」シンヤ「バンドで、『プロミス』昨日から配信して、売り上げ寄付したい。神戸のことでもありますが、今は皆が注目しているからいいが、3〜6ヵ月後、本当にお手伝いできないかと・・・」ヒース「今はToshIさんのチャリティーして、そのあと、一人一人何か出来ないかと考えてまして、私も何か出来ないかと」。司会「今日集まってくれたお客さんに一言」ヒース「ありがとうございます。みんなとバンドで来れるといいですね」(客席の反応あり)シンヤ「ヒースが来る時に、そこでドラム叩けたら、ゲスト参加させて頂きたいですが、こんなにたくさんの人、参加してくれて、心が一つになった感じです」。司会「災害への思いは」ヒース「心一つに日本がなった。また手を差し伸べて行きたい」シンヤ「被災地、被災地以外と分けますが、日本の災害ですので、動かないより動いた方がいいので、自分を強くもって小さなことから一歩一歩、僕のバンドの“共に歩いて”行きましょう」。4時2分終了。 
 すぐToshI出てくる。ピアノが始まり『Endless  Rain』H。ピアノ伴奏と共に、体勢が発声の度にはずんでいるように見える。4時8分終。T「ありがとうございます。この曲は、クリスタルピアノのキミ と言い、フューチャリングで作られた曲で、士田さんの曲ですが、それぞれに親しい人がいると思います。だんだん枠が広がってゆくと思います。では『クリスタルピアノのキミ』I」。4時16分終。T「それでは最後の曲、『星空のネプチューン』J。人が出合って、いろいろな出来事が起こって、同じ時代に生きている。その美しい事と言うか、奇跡的というか、何か大きな、夢にも思わなかった出来事で、何か全て新しく生まれるものがなければいけないと思いまス。コンサート、早くやり出しましたが、実践的にこれからも引き続いてやって行けたらと思います。皆さんの力、貸してください。では星空のネプチューン」。T「どうもありがとうございました」と客席へ、3〜4度礼をして去る。4時23分終。手拍子が湧き起こる。すぐ司会が出てきて、ある方からの詩を朗読。詩の朗読が終わるとToshIが出てきて、ピアノを強く弾きだし、『春の願い』Kが始まった。終わってT「今日はありがとうございました。この思いを届けて行きたいと思います。アンサンブルの皆さん、ゲストはシンヤとヒース」と言って、ステージに出て来た2人とオーケストラの5人とToshIが、ステージ最前に1列に並び、客席へ向かって万歳の格好で手を掲げた。ToshIと坂本さん握手、楽団員一人一人とも握手。客席へ何度も手を振って、礼をして去る。4時30分終了。
 今日のステージは、岐阜よりもよかった。ToshIの声もよく出ていて、高音で出にくいと言う所はほとんどなかった。ステージ上で乗ってるToshIを見る限りでは、心もリラックスしていたのだろう。岐阜は初めての会場で、緊張もあり、段取りもスムーズに進まなかった所もあり、緊張とストレスとで声の調子も今ひとつ本調子ではなかったかもしれない。今日は、良かったと評価できる。ToshI節が出て本調子に近づいた目安と言えるのかも。すぐに握手会が始まった。会場後ろへ出るとホールがあり、その後ろが外になる。ホールで、警察署方向に壁伝いに1列30人ぐらいの列を何本か作り、壁の列が握手の為前進、角を右折れして空くと、次の列が壁に詰めると言う具合で、金沢方式はよかった。右折れすると、20〜30mぐらい先に事務机2つが並べられ、ヒースが真ん中に、その左側にToshIが机からはみ出た机横に立っていた。シンヤはいなかった(自分の時は)。ヒースは静かに握手、ToshIは「ハイ、次!」と言う調子で、元気にこやかに機嫌よさそうであった。表情も昨日より元気に満ちてるように思えた。瞬間の握手で、終われば逆戻りでホール、外に出た。

間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m