REPORT 6

 2007・02・24  DESERT RAIN〜HEATH ONEMAN LIVE〜 新宿MARZ    papa

前日は深夜の出発に備えて早く寝た。PM10時半頃、「HEATHから電話」と相棒さん、起こすもんだから寝ボケと仰天で大混乱。そのまま興奮状態でライブ参戦となった。新宿ハイジア(MARZ横の都営地下駐車場)には、当日PM3時頃着いた。写真撮影と事前様子見の為、3時半頃にMARZに行ってみる。だれも辺りにはおらず、MARZの移動看板も入口にしまわれたまま。しかし地下の方では地響きの大音量が地上にも伝わっている。リハ中らしい。相棒の撮影を待ちながら戻りかけると後ろでガラガラと物を引きずる音。振り返るとスタッフがMARZの路上電光看板を引き出す所だった。ライブ場表側も動き出した瞬間にタイミングがあったかとニヤリ。でもやけに寒い。昨日までの暖かさからすると予想外の冷え込み。東京だけが寒いのか全国的なのか、そそくさと車に戻った。
 5時半から整列を開始するとの予告だったので、その時刻ギリギリにMARZへ。B1へ降りる階段下に数人がいるぐらいの状態で、階段へ2〜3歩降りて風よけ寒さしのぎで待った。チケ交換の人が降りては上がってゆく。半袖のスタッフが上がってくる。ええー半袖??と思わず感心する寒さと服装のギャップに、もうさっきの地響きは静まってるがライブへの熱気を想像してしまう。B1の入口のドアが開閉されるたびに、背もたれで待ってる後ろのコンクリート壁が振動する。なぜだ?と点検すると空洞の壁音、しかもボードかベニヤをコンクリ壁らしく塗装仕上げしてあるらしい。コンクリ偽装?。耐震偽装は知ってるがコンクリ偽装?口が悪い!見事なコンクリ仕上げ!・・階段片側の凝った石積みとのギャップ、今日は予想外のライブになるのかなと思ってしまった。
 5時50分点呼開始。「1〜5番のチケットお持ちの方」変化なし。外まで出て点呼するが動く人なし。「1〜10番のチケットお持ちの方」変化なし。「1〜15番・・」変化なし。「1〜20番・・」で動き出したのは、17番の相棒と18番の自分。そんな・・予想外!。階段前を空けて階段途中、この時点で先頭で並ぶ。その後番号の早い人が到着、前に並んでゆかれたが全員ではない。6時過ぎ、入場開始。B1のドアを入った受付でチケとドリンク500円を出し、パンフをもらってB2へ。受付の先の通路からも階下のステージが見えるのだが、いつか見た場所が一部シートで目隠しされていて、ここは禁止になったのかと迷わずB2のフロアへ降りた。シートの横の目隠しなしのところから見たという人もおり、別に禁止にはなっていなかった。B2ステージ前にはに6〜7人がかぶりつきを占めていたが、右端大スピーカー横が空いていたのでそこにした。耳がやられるのは想定内。耳に紙でも詰めればしのげるかと思って実行したが、結果は効果なし。昨日HEATHには「MCをたくさんお願いします」と言ったが、これがPATAとの最後の共演(HEATHのメルマガによれば)と言うステージを見るためには、PATA側最前が空いてるならここで決定。2人の共演を目に焼き付けとかなければと思った。また2人のセッションも将来状況変ってあるだろうと言う期待はもちろんだが。ステージは2重の幕が下りていて、白い薄い表側の内側に黒い薄い幕が降りている。ステージ内のライトは透けて見えるが、それ以外は見えない。スピーカーからはロック調の音量抑えた甲高いボーカルや伴奏が鳴っている。20分頃には会場の後ろまで埋って来た。ぎゅうぎゅうじゃなくゆったりと待ってる会場、横の人が話しかけた人に「いいです」と言って席を譲る。?と思って、ここでオープニングアクトが出るらしいと気付いた。チケにも書いてあるが、そこまで見てなかった。HEATHのソロと頭から思い込んでいるので、スタートからHEATH登場と勘違いしていた。スタート30分になっても始る雰囲気には満たず、45分が過ぎても状況は同じ。47分幕内で楽器の音。50分中の幕が左へ引かれ、そして演奏が始る。外の幕はそのまま、2分ほどシルエットの中の演奏とリズムをとる姿が透けて見え、幕が開き、Shocking Lemonと言うバンドの演奏が始る。結成10年を経て、この4/18日にアルバムリリース。パンフには5月までの全国ツアーの敢行が案内されてる実力を持ったバンドらしい。5〜6曲演奏、ツアーやアルバムのお願いを呼びかけ、幕が引かれた。7時20分。
表の白い幕が下ろされただけで、バンドのメンバーが機材を片付ける姿が見えていたが、そのうち中の黒いカーテンも引かれてしまった。そして表の幕をスクリーンにライブ映像(約1.5m×1.5m大)が映し出される。端から映像を見るが、幕の凹凸が邪魔をして映像が波打って揺らぎ、ボーカルがHEATH?、だれの映像?わからんなぁ?ってな感じではっきりわからなかった。しかも映像とスピーカーから流れてる音楽が合っていないようにも見え、見るのをやめた。ぼさーと目をつむってると肩を叩く人。女性カメラマンが前を通らせてほしいという合図。前を通って中央へ進んで行くんだろうとステージとのすき間を体をそらせてあける。足元の荷物が邪魔をしてるのかなかなか進んでくれない。やっと通り過ぎたかと思うとそこで止まってしまった。本来左隣のお客さんとの間にはスペースがなく半身俺の体にかぶさった状態で止まってしまった。そんなー!!。で自分は半身さらに右側に押し出された感じ。あんたもカメラの仕事で大変だろうが、こっちも素人ながらメモ取るスペースと体勢がいるんですけど・・と内心やられた!という感じ。その状態は、ライブがまだ始ってない平穏時で、その後ライブが始って後ろの圧力がステージ中央へ集中、その力がステージ伝いに端に波及、外へ押し出す力となってかかってくる。押しだされると大きなスピーカが眼前に来て完全に目隠し状態になるので、なんとしてもここで弾き飛ばされるのを阻止。そのスピーカーに肩を入れ、ステージ鼻に設置された手すりを利用してスペース確保、カメラマンのニット帽が眼前にかぶさってくると手で元に戻して・・・、キミは予想外のアクシデント。撮った写真、何枚かくれる?とこれからは条件だそう!。
 映像は45分ごろには止んだ。シンセの雄大な曲がかかりだした。58分、そのシンセ音が急に変り、リズムある軽快な音楽となり、ステージの中ではストロボがはじけている輝きが2重のカーテンの外にもれ出した。中の幕が開けられ、ほんの一瞬、ステージが霧がかり状にシルエット、眼前にPATAのシルエット!という次の瞬間には、表のカーテンも引き上げられ、ライブが生の躍動をもって展開、迫ってくる。いっせいに中央めがけて流れ込む客の渦巻き、ステージの躍動にかき回された客席のどよめき。中央HEATH、右にPATA、左の向こうがベース、ドラムが後ろ。HEATHは通常髪にサングラス、黒皮パンに年季入り黒皮コート、中はシャツブラック。腰には2重の銀飾ベルト、ネックにはベルト皮に銀輪アクセサリー。靴は・・見落とした。視線はなんせ2人の姿を追い、彼らの表情を往き来して上体しか視界に入らない。HEATHの激しくマイク(スタンドだった)を傾け、アクションを繰り出すパフォーマンスが曲のイメージをとがらせる。曲途中、サングラスを投げたのか、メモに目を伏せ上げるとなし。1曲目『The live』。目前の移動スピーカーの内側に今日のセットリストが貼り付けてある。背伸びしてカメラマンの肩に覆いかぶさりのぞき込む(お互い様)。半分ぐらいしか見えない。何とか角度を変え、隠れた部分を盗み取る。端の客、動きが変だぞとステージから見えたんでは。PATAはにこりともせず、黙々とギター職人をこなしている。2曲目『blueberry murder・・』最後の方、まだ字があったが、どうしても確認できなかった。ワード字曲名の次にはメモ書きマジック文字が足されていたが、どっちの字体か不明。HEATH、かぶり中央の客ともみ合い、惜しげもなく今日は前に前進、さわり放題つかみ放題。はずしたマイクを右手に、空のスタンド左手支えとして、前後へ往復運動。コートに左手突っ込み、下へ押し下げコートを引っ張る。HEATHの動きは絶え間なく動き続けてるが、メモして視線を上げると目に入る動作をメモ、また視線を上げると入る動作をメモ・・メモはコマ切れだが、動作は一つの区切れもなく、流れ続け、動き流れてる。ボーカル声はもひとつ聞き取れない。PATAは黒のベロア風ズボンに黒地孫悟空絵巻の模様上着、下は灰色系銀色タンクトップ。PATAお気に入りの上下スタイル(何回もツアー等で見てくると、彼のこだわりの何着かが繰り返されるのが分かる)。HEATH最後はコート脱ぎ捨て大きくたたきつける。
3曲目は『lost of treasure』。HEATH、皮コートに片手入れ、スピーカーに片足掛け。スピーカーすれすれの客と戯れている。PATAは、自分のギター定位置で演奏。たまに前進、客の手が届く寸前の位置で止まっては、さっと後ろへ引いて行く。別にニコリともぜず無表情。楽器の持たないHEATHのラフなボーカル、ざっくばらんでいい。いつものベースは、力んでいるようにも見えるが、自由奔放な自由電子の浮遊感。3曲終って暗転30秒。最初の入りは、過激躍動的な選曲で、客のライブ期待の受け止め成功。暗転は、少しの休憩と言う感じで、MCの一言を期待したが、ステージの無言とフロアの聞き耳はかみ合わず、やがてドラムから始ってベースギターが入って楽器3人の演奏が始る。HEATHは左奥で何か向こう向き。インスト演奏かと思うぐらい時間をとって、やっぱり登場歌いだした。4曲目は『mind』。客席はHEATH、PATAめがけて手を振り出して行く。スタンドマイクに両手をかぶせ、スタンドを前後に揺らして歌う、片足上げてリズムを取る。PATAが私の鼻先スピーカーに足掛け演奏。どえー、発見!、PATAの革靴、ヘビ皮に変ってる!。いつもの変らぬ茶系先がすり切れ革靴から変ってる。なぜだー!(そんな疑問は大きなお世話ありがた迷惑、ほっといてくれだろう)。HEATHがかがみ込み、コートを頭からかぶる。夜叉のようなポーズ、もっては回転、そして肩掛け。ステージ鼻先へ延びる客の手は体を突いている。大きなリズム,ドドンドドンと鳴るステージ、HEATHうずくまりコートかぶってはっている。暗転。立ち上がって5曲目『remain sky』。コート脱ぎ、黒シャツはざけて後ろへ反り片足上げ。ぺットボトル片手持ち、両手を突き出し、右端ステージへ。PATAのギターは黒レスポ。HEATH踊るようなアクション。暗転。PATA、タバコに火をつける。PATAのドリンクはと特特大紙コップ。今日はビールがないようだ。横にはジャイアンツのオレンジタオルがロゴをステージに向けたたんだ形で垂れ下げられてる。それで汗を拭くわけでもない。まじない的なPATAの機材のセッティングに組み込まれた気合い入れに近い。客席のエールに手を振ってくれ、反応に歓声が湧きあがる。2人のスタッフがステージ中央にTP-8000Rolandのシンセを運び出してくる。HEATHが出てきて、シンセを跨いだななめマイクを口元に引いて6曲目『new skin』。両手をかざして・・ジェスチャー織り交ぜ歌う。歌詞はよく聞き取れない。自分の耳横、大スピーカーの音波が耳肌産毛を揺らす。シンセの演奏というより、シンセの機能であらかじめ内蔵された伴奏を流しながら歌っているようだ。
7曲目は『faith』。シンセの波状伴奏、そこにHEATHのボーカルが入ってゆく。照明が部分的で薄暗いステージの中、シンセの埋め込み伴奏に乗って歌い始めてる。ドラムが入って、向こう向きのPATAが振り返り演奏に入ってゆく。この曲のボーカルは訴える力のある歌い方だった。スタンド斜めマイクにからまるように、くねり、苦しそうにもだえ歌う。自分的には心に届いてきた1曲だった。シンセ活用の2曲が終ったらしく、高い音が流れる中、シンセが片付けられる。8曲目は『day dream』。雨だれの音に雷鳴がとどろき、ドラムが入る。黒シャツボタンをはざけ、前を開放したHEATHが出てくる。PATAもステージ前に出てきて演奏。ドラムのリズムがゆったり。HEATHの歌は、弱めた声の部分は聞こえず、力をこめた部分がいい感じで聞こえてくる。ドラムは楽譜を見ながら演奏しているのか、左前の楽譜台に顔が向いている。HEATH、中央ステージ、天を仰ぎそれ返り、はたまた直立スタンドマイクを前後に揺らして歌ってる。高音発声は、何処となくDTRの竹内に似ているようにも。9曲目『deuce』が、リズムあり勢いありで始る。この声がいいように思う。客席に近づくや、ハンドやお腹、地肌をモロに触手がうごめいて、養殖うなぎのえさ状態。PATAは、依然とにこりともせず同じ表情で職人に徹してる。HEATHがひっくり返ってる。PATAが一見して確認、中央へ走り込んで演奏。入れ替わってHEATHが中央へ。ヘソ出しそれ返り、前の客と引っぱり合い、しゃがんでもみくちゃにされて、さわられ放題。PATAが苦笑して硬い表情を崩す。歌い終ってHEATH、ペットボトルをさわり客に上から滝ぶっかけ。10曲目『under the sun』。PATAの激しいギターにドラムが入って、HEATH踊り歌う。ランダムな歌いポーズ、ステージにひざまづいておじぎ。PATAは私の目の前、さわり届かぬ微妙な距離を残して演奏。HEATH、客席とハンドタッチ、中央で背伸び両手クロス(Хクロスじゃない)。11曲目『traitor』。PATAのギターから始って、HEATH、PATAに近づき、30cmぐらいの距離を離してバラードの曲歌い始める。ああ・・ひょっとして立ち並ぶ2人のセッションシーン2ショット、今このシーンで最後かもという不安。PATAは正面向きギターの手元に視線を落とし、近し雰囲気のHEATHを確認しようともせず、HEATHもわずかにPATA側に体勢を向けてはいるが向き合うには遠く、視線は体勢正面斜め下へ落とされている。PATAとの最後の共演という事前のHEATHのメルマガ公表が、容易に視線を交わせる距離と体勢の条件を満たしたのに、なぜ視線を合わして向き合おうとしないのか、闇の遠くから脅してくる。なぜそんな公表を前向きにしなければいけなかったのか、わざわざする必要もないはずのことをする必要がなぜあったのか、そこの疑問、さらに意識されてくる。2人が出るという事で参戦を決めた方も多いだろう。折りしもХ再結成の噂がはかない夢を描き出す時、2つの電子だけでもくっついてる姿、みたいなぁと言うファンの心理は今この瞬間に叶えられようとしているのに、2つの体は結び合わないイオンを帯びたようにそれ以上視線も距離も近づかない。わずかにHEATHの側にPATAの体勢が向けられれば応じられる準備と用意が出来ているようにも感じた。ベース、ドラムは休憩でPATAのみ演奏。長い不安と疑問が行き来していたその瞬間、二人が顔を見合わせた!。が、微笑みはない。終りかけ、HEATHがPATAのギターを見つめてる。8時50分から55分の出来事だった
12曲目『alone』。ドラムから入ってバラードのゆったりした曲。スタンドマイクを高めにしてハンドの部分を斜め下げで口元に合わしてる。PATAのギターが入るとHEATH前へ出て、力強く左足を踏み出しリズムを取り、スピーカーに足掛け、その姿勢で止まって終る。13曲目『lynch』。ドラムの激しい入りで、PATAは眼前のスピーカーに足のせ、HEATH中央で半身揺すり。PATAスピーカーに足掛け状態で体を揺すり、少し戻って両足やや広げ力を込めての演奏。HEATH中央飛び込み、つかまれて横向き、体を預けて仰向き背を客に体をまかしてる。モッシュ状態。そのまま客の頭上を運ばれてもおかしくない光景。客もさわるより落とさぬ支えの仕事を与えられ、大いなる喜びだったに違いない。終って少しの暗転。スタート以来1時間以上が過ぎたのに、MCの休憩も挟まず、ぶっとうしでまだ行くみたい。14曲目『breath』。HEATHがステージ中央ペットボトルを左手下げている。ドラムが入ってHEATH突撃体勢。PATAも目の前スピーカーに足掛け、少し引いては両足開いて半身の体勢で力を込めた演奏。HEATH、中央、かがみ腰で踊ってる。そこに座り、もだえ、狂ったか。15曲目『love me』。ドラムが入ってPATAのギター、ベースの3人で演奏始る。HEATHがいないと思ったら、左端のステージ鼻で客に捕まってる。中央へ戻って左右の揺れの大きな動作。スタンドマイク左手によたよたの体。一瞬ボーカルになると正気の姿で正面向きに歌った。間奏ではマイク両手上げで躍らす。暗転。PATAコップ水。16曲目『solid』。これも激しく揺れる曲。客の手がバリ(島)踊りの如く前に延び、ストロボ・照明点滅。HEATHが左手腰にポーズをとってる。しゃがんで動作を止め、中央、自分を放り出している。PATAは半口開けて演奏に没入。17曲目『eagle sniper』。これもドラムから入って激しい。HEATHがPATAに近づき、PATAの肩に手を回し、はじめてのボディタッチ。PATAは口をとがらせ力を入れての演奏。HEATHも視線を向けることもなく3〜5秒ほどのランデブー。しかしそのシーンは強く記憶に入ったし、今思い返してももっと長くその時間が続いたように感じる。自分の願望がメモの秒数を不思議なほど短く感じさせる。もう曲も最後の演奏近く、2人のからみは今日これが最後だろうと諦観。その後はHEATHは中央で横へ振り出し、アクションを繰り、PATAは持ち場から前に出てひとしきり弾いて、コップ水へ下がる。また伴奏に出て、HEATHの歌にあわせ大きく右足上げて弾く。フィナーレとなり、ドラム、HEATH、ベースが手を客席に延ばし、PATAはギターを頭上に掲げて、9時23分、一つのMCもなく、さしたる休憩もいれず、ぶっとうしの1部が終る。
 アンコールのかけ声と手拍子が始り、あちこちでPATA!HEATH!と叫ぶ声が上がってる。かけ声が消えかかると一言「アンコール」の大きなかけ声がかかり、かけ声手拍子が復活していった。何度目かのアンコールと掛け声の中(7〜8分たっていただろうか)、楽器のシンセが出てきて、ドラムが出てPATAが暗闇の中、出てくる。タバコを吹かして中央で手刀を切って持ち場へ。HEATHも出てきて一言『ありがとう』。シンセの音が出るとすぐHEATH歌いだす。セットリスト18曲目でアンコール曲『desert rain』。シンセの伴奏の中へ、少しPATAの演奏。シンセの中でHEATH歌う。光のライトが回り、ひとしきりHEATHの語り歌、あとドラムベースが入ってギターが入る。スモークに青と白色の照明が交差して、ステージは透き通る青みのすがすがしい空間の中、シンセ前でHEATH、手を上げ、指差し、両手のクロス(Хではない)などジェスチャー織り交ぜ最後の1曲を締めくくる。9時37分終る。さーっとメンバーは引いて行った。アンコールのかけ声が始り、もう1回アンコールがあるかに見えた。最後に客とのセッション、それにMCもまだ。急に白いカーテンが下り、中の黒いカーテンも引かれた。どうも終った感じ。あれれ、ほんま、うそやろ?と言う予想外の終末。俺はもっとサプライズの予想外を期待していたのに、煮え切らないストレスが残る予想外。9時40分。あっさりと帰りかける人も出た時、入場時の音楽が流れ始め、客はいっぺんに動き出した。すぐには出られないのでそこに留まって待つことに。ある程度引いた時、一人の若い女性が尋ねる素振りで来て「PATAさんのお父さんですか」と私に聞く。否の言葉より先に思いっ切り顔の前で手を振ってしまった。「なんで?」と聞くと「あまりにも熱心にPATAさんを見ていたから」という。さもありなん。PATAとHEATHしか見てない、しかもHEATHは中央でちょっと遠い、目の前のPATAがやっぱり口をあけてみてしまうと言う感じだったかな。場もまばらな人数となったが、B1階段への階段左壁側には長蛇の列。ドリンク列という500円の列。やっぱり並んでしまう。B1の仕事も終え(ドリンクもらって)、地上に出ると友人が待っていて、話しているうちにスタッフが今日の公演のペーパーをはずしに入口に来た。はずしているペーパー、もらえるだろうかもらえないだろうかという話になって、相棒さん交渉、あっさりもらえてしまった。じゃ、そこへPATAとHEATHのサインをもらわなきゃとなって出待ちをすることに。ものすごく寒く、風邪の心配もあったが、待つことに。待ってるとロックンロール日記の大島あけみさんが出てこられて入口前歩道ないし路上でお話されていた。前回はRa:INのファイナル、去年6月SIBUYA AXでの喫茶店、前の席におられた。そのときも今回も別段話はしなかった。11時前ごろ、PATAや斉藤さんが階段を上がってこられた。相棒が差し出す今日の公演ペーパーに気安く応じて、PATAがサインをしてくれた。顔を上げて一瞬、Ra:INのライブでよく見かける顔だと気付いてくれた様だった。それから20分位してHEATHが上がってきた。HEATHも気前よくサインをしてくれた。昨日の電話のお礼を言ったら、覚えてくれてたようだった。MCのお願い実現しなかったことは言わなかった。PATAとHEATH、メルマガどおり2人の再演がないとすれば、この公演が最後の2人の共演、しかもそのペーパーが最後の共同作業の瞬間だったのかな。そんなことはないはずだ。(完)

間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m