2006.04.17   HEATH(Lynx)大阪MUSE   papa
        

2/20のLynx大阪MUSEのライブは、“D”と言うバンド主催のイベント。若いヴィジュアル系のバンドに混じって、ちょっと雰囲気が合わないようなLynxの公演になってしまった。そこで告知された4/17日のライブ当日がやってきた。今日は、“DIZZY DRIVE”と言うバンドが主催である。
 オープン6時を少し過ぎてMUSEに到着。前回だと入場の列が3階階段を埋め尽くしている時間の遅れで、覚悟してエレベーターを降りると、すでに閑散として、ぴあ、ローソンの220番台を呼び込み中だった。そんなに遅れていないはずなのにもう全員入ってしまったんだろうかと不思議に思って、チケを買い、4階のホールに入ると、大きな空間が真ん中に広がっている。ゆっくり壁際の位置も開いていて、前回ほどの入りではないと瞬間、感じた。来ているお客さんの衣装もアキバ系とかほとんどいない。主催のDIZZY DRIVEは全然知らないバンドだが、前回よりも年齢層が少し高いファンから支持を得ていそうである。と言うことは、Lynxの音楽もそのファンに届き、前回のような交じり合えないような違和感はないはずと期待した。
 4バンドの出演で、チケに書かれた順から言うとLynxは3番目の登場になるはずだった。スタートの6時半になっても、お客の入りももひとつで、人気バンドの場内の熱気とはちょっと違う静かなライブ待ちの光景。はしゃぎや話すジェスチャーがおとなしい。40分、オープニングアクトのSACREDの演奏がスタート。3曲やって58分終る。壁際に一緒にいた相棒さんは、ここで前に行った。次のバンドが終って人が動いた時さらに前に前進の準備かと予想。カーテンのかかったステージ内では、楽器単独の調子調べではなく、短い節をメンバーでリハするような入念な調整音が聞こえている。2バンド目はRABBITと言うバンドで、こっちの気持ちはゆるんでいる。7時16分場内が暗くなり、ドラムにギターが絡む導入の音楽が1分ぐらい続いて、ゆっくりとカーテンが両側に開かれると青を基調とした薄暗いステージにボーカルのシルエット、そしてさらに開かれるとベース・ギターのシルエット。ライトがあてられ明るくなったステージのボーカルを見て、どこかで見たような・・・ベースを見ると、頭はオールバックを後ろで束ね、目は分厚くくまどりされ、大きな黒点の中にギョロ目が眼光を放ってると言う感じ。そしてベースの肩掛けバンドを見ると、xxxxをかたどったバッジ。heathや!Lynxが登場。heathのメイクがいっぷう変った変身ぶりでわからなかった。着物を着せれば全く浪人風情。髪を後ろで束ね、目の周りを黒くして、奥で瞳が光っている。最初から飛ばすような勢いで、ボーカルもジェスチャー入り、最初の入りは一口目のご馳走と同じく心地よかったが、2曲目、3曲目と続いて行くと、熱演とはいえ聞こえるリズムや楽曲の感じがどれも同じようで、次ぎ出てくるご馳走も同じ、次もまた同じと言う食傷感が次第に出て来てしまった。3曲終って、ボーカルのミネラル飲むふたを、後ろ向きに客席に放り込んだりしたが、LynxとしてのCD発売がなく演奏の曲目がわからない上に、歌ってるボーカルの声が激しく歌ってるが届いてこないこともあり、結局飽きてくると嫌気が同居してくるのと同じで、生の演奏だが画面の演奏に見えてしまい、画面中に入りきれない。heathの前かがみ突撃体勢のアクションは、勢いを感じるし、ドラム・ギター・ボーカル一人一人を見れば、激しく熱演の域にはあるが、それらがまとまると単調な一本調子になってしまうというのはなぜだろう。3曲終ってVo『どうもありがとう。リンクスです。最後まで楽しくやってください。さっきの、大阪で初めての曲で「ドライ・・・」、次の曲も大阪で初めての曲「デリィ・・・」』。誰もがわかるように、大きくゆっくり曲目言ってくれたら、わからないなりにもわかろうと努力するのに・・。場内もステージ熱演とは空回りの物静かな状況。4曲目にはheath上着を脱いで上半身裸になり、にじむ汗の光も見受けられるが、場内の沈んだ雰囲気をたたき起こすのは難しい。heathが何かしゃべってくれたら、雰囲気が違ってくるだろうに、なぜMCしないんだろう。PATAだって、この頃しゃべってくれるので、場内の一体感が出て来ている。東京では『センチュリーボーイ』やったり、heathがPATAのことしゃべったりと言う情報があるのに、大阪では無言。客は、音楽ももちろんだが、演奏する人が好きになり、バンドが好きになり、曲が好きになり、多くの動員がかかってゆくと言う流れも片方にある。Хが好きでメンバーが好きで、heathが気になって来ている人もたくさんいると思う(会場の、heathのかけ声)。音楽だけではなく、それに応えることも大事。音楽活動はサービス業、人気商売。いい音楽を作ってそれを聞いてもらう訳だが、聞いてもらう準備も大事。MCをして客を引き寄せ、雰囲気を作ってからドンと提供する。Lynxはheath。heathがもっと前面に出て、客との接点を作ってゆかないと延びないだろう。演奏は悪くはないから、その提供の仕方、アレンジ、盛り付けを工夫すれば、同じ1曲が変って聞こえて行く。長い長い1曲を聴いたという感想になってしまう俺のようなヤカラも、目先には弱い。7曲を終ってVo.『どうもありがとう。楽しんで頂いてますでしょうか。このあいだ、2月に引き続き大阪に来ましたが、次回は今のところ予定はありません。騒いでくれよ。あのー、また近いうちに絶対来ると思います。最後の曲、イカルス』。heathは束ねを取り、ザンバラ髪として演奏、最後を弾き終わると、ステージで深く礼をした。7時54分終了。

間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m