2004・8・7 RATS(HEATH)☆Kiss the brain☆ OSAKA MUSE papa
建替そごう百貨店も骨組みが最上階辺りまで近づいている。すぐ南の大丸の大きな看板を目印に、東へ西へ向かうのがどうも大阪でのライブの道順になってきている。今日は東へ。かつての旧心斎橋knaveに最短の駐車場を一つ覚えで利用しているが、MUSEへは少し遠い。すぐ近くにいい駐車場があるのに慣れた所を利用してしまうのは、頭が固くなっていると言う事か。
5時前到着。心斎橋東通りに面したMUSE
HALL1階エスカレーター前には、ライブ待ちの人20人ぐらい。辺りお店の待ちよい場所を居場所にしている人、友人ずれで来られる人など夕刻の賑わい出した通りから、MUSE入口に吸い寄せられてくる。20分頃には1階に待つ人は、開場時間を見越して階上へ。当方は、待ち合わせのためあとしばらくその場にいた。
開演6時になって、ライブホールは満員に近い。開幕まで、話し込んでいた。6時17分、ステージ幕は左右へ引かれ、最初のバンドが登場。ステージ中央に弁当屋の運搬箱10段積んで、その上でウンコ座りのボーカル、ビニール袋でシンナー吸ってるポーズ。あと3人のメンバーも登場し、箱の上での座り歌い。最初のつかみは、やるせなく退廃の出だし。このつかみは次の展開に続くはず。誰もが期待する次の展開は、左右から幕が閉まり出した。1曲で終了。ばっちりお化粧も施し、戦闘準備は整っていたはずなのに、点火に失敗した湿った花火のオープニングであった。
24分に幕が閉まってから、ステージ内では物音一つ聞こえない。ホールのざわめき、スピーカーの音量低いクラッシックが邪魔してるとはいえ、普通は入れ替えの気配が感じれれるそれが無い。不自然なオープニングに続く不自然な状態を勘ぐってしまったが、30分、静かな幕内で試弾きの音が響いた。正常と言うには、スピーカーから流れるBGは、クラッシックのクライマックス調の音楽が流れ、ロックの演奏が始まる雰囲気とはまだ異質の感じが残っている。40分になっても試弾きの作業が続いている。スピーカーからは、クラッシックバイオリンが静かに流れている。人のざわめきがやや声高になってきて、待ちわびる退屈感が緊張をかき消してしまった。42分、天井に薄くスモークが漂い出して、RATS開演真近かの予感。スモークと同時に試弾き作業も終ったようだった。
45分、場内ライト消滅。暗い空間に、宇宙人声のアナウンスがしばらく続く中、]JAPANオープニングのようなスケール大きく、ダイナミックを感じる音楽が流れている。48分、ゆっくりとステージ幕が左右にしまわれ、スモークに満たされたステージにはRATSメンバーの立ち姿。突然後ろからの強烈な圧力に僕の体が吹き飛んだ。HEATHに近づきたい思いが津波になって押し寄せた感じだった。体勢を立て直した瞬間には照明が点灯され、ストロボ光線が放射される中、強烈な音量リズムの火蓋が切られた。激しく打ち下ろされるドラム、目の前のHEATHの体は揺れ、]の刻印が縦列に続くバンドに吊り下げられたベースと共に、リズムの動きを繰り出している。黒皮ジーンズ黒シューズ、胸ポにどくろ絵柄の半袖黒シャツ。サングラスは無い。黒髪を頂いたライトに映える顔面は、黒とは対照的に輝きはちきれている。ヴォーカルは、ハンドマイクで叫び調。当方傍のスピーカーでは、大音量過ぎて歌詞は聞き取れず。が、体を預けるには大音量はもってこい。辺りは縦揺れの動きをもう作り出している。2曲目は、ボーカル・ギターの向かい合わせのセッションの始まり、点滅照明。ボーカル前かがみ、スピーカー足掛けで挑発。前へ後ろへ、自分なりのリズムを取りながらのベースタッチのHEATH。客は、手振りを押し出しステージへ詰め寄る勢い。3曲目、バラード系の歌い出し。ベースは小休止。シャツのはだけから見えるHEATHのお腹は、ハァー、ハァーと波打っている。導入部が終ると、激しいリズムが戻る。客は縦乗りで応じてゆく。一歩大きく差し出した左足、軸足右との交互の重心移動を繰り返し、激しくベースをかきむしっての演奏。VoのMC『大阪・・』とか叫んでいたようだが、聞き取れず。HEATHはその間をぬって、上着のシャツを脱ぎ捨て、ベースも別物に交換。つりバンドをくぐらす上半身の白い膚に、斜交いの]刻印バンドが正装と言うべきか。上半身を躍らせながら、ステージ中央と自分のポジション間を、前向き、後ろ向き、かがみ、足でリズム、方向転換を織り交ぜながら飛び回っている。5曲目、Voコップ水を飲みさがし、残りを会場へ流し込む。ポイと透明コップを放り出す。HEATHの白い膚には光る汗が滲み出し、流れるほどに噴出している。ややあえぎ、よろけるようなベースアクション。6曲目、ボーカルにギターが準備される。HEATHはアンプ前でペットボトルの水を給水。再度別ベースに持ち替え、左肩には一条のタオルを流しかけている。ボーカルは、ギターを弾きながら、立ちマイクに口を寄せ、首をかしげ、滴り落ちる汗をも気にせず、速いテンポで歌い続けている。ヴォーカルもふらふら状態で足下もおぼつかない。7曲目、息継ぎにセットされたようなバラード。マイクに寄りかかり、体を支えてのボーカル姿。スモークが漂い、青・赤・黄の照明が幾筋にもなって通過する。ベースに反射した照明が、まぶしい光を放って目を射る。8曲目。激しいリズムの曲。初めてHEATHがマイクに向かって、相づちのボーカルを入れてゆく。ボーカル、ハンドマイクを持ったが、放り出す(調子悪そうな気配)。ベース、ギターの相づちだけが何小節かつづいたあと、HEATHの終ったマイクをはずし、ボーカルが歌の残りを追っていく。9曲目、小刻みなビートの効いた曲。早い回しで、ベース、ギターが中央でセッション。向かい合って、HEATHひざまずいて合わせ弾き。ボーカルが自分たちのすぐ前に来た。ステージ下の台に乗るつもりが踏み外し、目の前になだれ落ちる。ゆがんだ体勢、すぐには回復できずの何秒間、相棒さんは触り放題に触ったらしい。ステージでは、ギターのつりバンが切れたか外れたかのアクシデント。スタッフが慌てて手助けしてる。ステージに帰ったボーカル、よろめきのステージを勤め、『ありがとう』と下がって行った。HERATHはベースの鼻先を客席へ突き出し、タッチのサービスを作ってくれた。8時25分終了。
今回はHEATH目前での観戦。なかなかの迫力迫るステージであった。RATSのCDやDVDで、音楽自体はもう一度ゆっくり聴きたいものだ。おっ!、耳の変調が無いみたい。ライブ通いで耳には耐久力が生まれたか。避けていたステージ近くも恐れるには及ばない?。一様に固くなる頭も、ライブの御利益、一部どこか鍛えられて行くようだ。
間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m