2004・2・29 HEATH 新プロジェクトRATS2004年マンスリーLIVE新宿MARZ papa
何がありがたいかと言えば、ライブ会場近くに駐車場があるということだが、新宿という都心のど真ん中、ライブ会場MARZの横がハイジアという都営の巨大パーキングがあるという好立地は、ホントありがたい。東100mぐらいには新宿ロフトもあり、今後もこのあたりのライブ、車に関しては安心して来れるというもの。ライブ会場下見も階段上下で済む近距離、6時半開場にあわせて6時にMARZ入り口横のハイジア花壇に腰掛けた。すでに数名のファンが待っている様子。6時20分頃、スタッフが「通行の支障になりますので、はみ出さず整列を・・」と注意のかけ声。朝の雨もすっかり忘れてしまうような快晴の夜空、半月が頭上に輝いていた。
6時半、入り口で入場の呼び込みが開始された。チケ発売元毎、チケット順に地下へ降りた。階段降りてすぐ左が受付。チケ確認と引き換えにパンフと暮れのライブビデオを頂く。そこはライブ会場全体から言えば、受付、ドリンク、ライブ照明設備など置かれた後ろ半分の2階部分で、ライブ会場はさらに階下の地下2階で、ステージを含む前半分が階上に吹き抜けになっている。背の低い我々は、この際2階左の手すりからステージを見下ろすこととした。ここの横、ステージ正面には、ロープで制限されたソフォーが置かれていたが、ライブ開始ごろにはバンドのメンバーらしき4人が座った。入場時より、ステージカーテン中央には小さく、時折ライブシーンに変わる洋画が上映されていた。あるバンドを主人公にした物語だったのかもしれない。がっちりした作りのライブハウスで、空調もよく空気はすっきりしている。開演時刻7時半には、会場は超満員の状態にもかかわらず、受付に連なる階段にはまだ人が列を成していた。そうこうするうちカーテン裏では、かすかな人影の動きも見られ、ギターのチューニング音が聞こえてきた。カーテンの映像は激しいものに変わり、入り口の人影も途切れて、いよいよの雰囲気。7時40分、ライトが消され、ゆっくりとカーテンが上がった。小さな円模様のステージライトが回転する中央に一段高のドラム。英語のナレーションが場の雰囲気を盛り上げ、大きくなった頂点で、4人のメンバーが入場。7時45分(1)ストロボの閃光の中、Vo.の声がはじける。革ジャンのHEATHは左ポジション。ステージ前4〜5列はもう波打っている。サングラスのVo.は、どことなくToshiのポーズでスピーカーに足掛け、腰に手を添えている。(2)間髪なく2曲目。ステージ床には、今日のセットリストが貼られてるのが見える。7、9曲目の後がMC、13曲目で休憩、アンコールが14曲目という段取りの様。サングラスをはずしたVo.の手が、群がる手に差し向けられて、ステージ・客席の境界は段差だけ。HEATHの肩バンドには、]という文字をかたどった金属が銀色に輝いて5〜6個打ち止めされている。MC『ラッツにようこそ。初めての新宿ですけれど、ライブハウスは皆で作る以外に誰も手を貸してくれないので、よろしく頼むぜ』(3)後ろにいた大柄の観客、いつの間にやら4列目で波乗りしている。パンチ力あるリズム。HEATHは自分のポジションで、軽くリズムを取りながらベースを弾いている。『熱くなれないや。なんか熱くなれないよ』とVo.がけしかける。(4)HEATH、革ジャンからスケスケジャケに。Vo.興奮気味にかけ声をけしかけた。とたんに客席中央前列より湧き上がった男性がステージにダイビングしてVo.にくらいつく。すぐさま飛び出してきた係員に客席へ放り込まれた。客はステージ前へ折り重なっている。(5)Vo.もギター抱える。客の視線は、時にVo.よりHEATHに向けられてる様でもあり、うっとりHEATHを見つめて踊っている。曲の流れが静かになれば、手を送り出しての声援。スモークが充満し、海底に光さす光景のステージ。(6)こぶし挙げ、波打っている。Vo.の額には汗が光り、HEATHの動作も大きく揺れている。客も汗が光っている。だいぶ熱くなってきた。(7)Vo.のあごから汗が滴り落ち、HEATHもスピーカーに足かけパーフォーマンス。HEATHのベース先が客席へ突き出たその先に群がる届ききらぬ手。曲が終わるや、HEATHの微笑が横のスタッフに投げかけられた。Vo.MC『初の新宿です。このままエンジンが温まってきたので、Xゾーンへ行こうかな。MCって書いてあるんですけど、別にないんですが、レコーディングをゆっくりゆっくりやっている。レコード会社に入ってる訳ではないので、]なんか2年かけてレコーディングかけてたりしたので、ちょっとづつちょっとづつやって行こうかなと思ってます。楽しみに待っててください』(8)暗転の中、ギターの音色に1個のライトでバラード。客も止まって聴いている。ベースの伴奏が入れられ、照明がゆっくり回って盛り上がりへ移って行く(9)HEATH、ベース持ち替え。曲の入りは静止でうつむき待っていたが、やがて腰をかがめ音に力を与えて行く。サングラスもはずした素顔が、ゆったりした曲にひときわ映え、客は酔いしれるが如くの緩やかな首振り。立ち姿のHEATHのベースタッチ、緊張を解き放ったバラード調、客も静かに聞きほれている。終わるや一転、(10)気合入れのMC『よし、行くか。おー新宿。もっともっと来いよ』。ドラム上半身脱ぎ捨てる。脱ぎ捨てた後に几帳面にトレードマークのハット、頭に載せ、強いビートの曲が戻ってきた。激しく手を動かしてHEATHのベース、手が走っている。中央スピーカーに背もたれ状に倒れ掛かるHEATHに、首に手を回し、髪をなで、腕にタッチして触れ合っている。HEATHにくらいつこうとする一団が激しく動いている。(11)かけ声4〜5回『〜行けよ』と叫んだ後、強いビートの小刻みなリズム、早いリズムで振動する客の頭。右ポジションのギターも、必死に自分のギターをかきむしっている。(12)『黙って見てんじゃねえよ、後ろ』と客をあおり、差し出す手が勢いずいて、半狂の様子。Vo.とHEATHの向かい合いセッション。かけ声的なリズム。ミレラルウォーターを客に吹きかけ、客はかけ声を掛け続ける。ステージへ人が飛び込む。ステックが客席へ投げ返される。HEATHが頭から水かぶり、しずくを落としてる。ステージへ飛び越えた客を係りが腹立たしく客席へ投げ捨ててた。右端から飛び込んだ客がすばやくVo.の後ろに回り、抱きついたまま2人客席にダイビング。Vo.は不意打ちを打たれ、何の防御もしないままの転落。係りと客がうごめいて助け出されたステージ上で、しばしうめいていた。やがてVo.もかけ声を投げかけた。中央前列、ダイビングになぎ倒された客はステージにうつむいたまま寄りかかってしまっている。終わって『皆、大丈夫か』とVo.。(13)乱れた感じからリズムが戻ったような曲。スピーカーに足掛け、客席へ問いかけてる振りのVo.の歌い姿。客もひととおり乗れた曲に満足の様子。8時47分終了。休憩中、さっきの騒動で、Vo.のマイクが客席に紛れ込んだらしく『マイク、マイク』とスタッフが叫んでいる。『足元にマイクある方は・・・』と。しばらくしてマイクとコードが客席から出されると、皆大きな拍手。『ありがとうございました』にさらに一同大きな喝采。「HEATH!」とか「Shin」とか散発のかけ声が、アンコールの声に集約されて、52分ギターに続いてVo.も着替えて出てくる。赤黒の太横しまのセーター姿、さっきのアクシデントで体痛めたのかもしれない。『アンコールサンキュー。大丈夫か。俺は痛いぞ。(前列にさっきはごめん)何やってもいいけど、気をつけてな、こういうバンドは。お前ら最高だわ、最高!自力ではいつくばって歩いてゆこうと思います。最後やります』。(14)Vo.は赤黒ストライプのセーターに帽子もかぶっている。腰でリズムを取りながら歌っている。(手帳にはこう書いてあるが、エンディングへの場面がもう浮かばない。たぶん静かな感じで終って行ったんだろう)『またな』とVo.が言って終った。9時ちょうど終了。
間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m