2004・2・22 TAIJI Technical Bassクリニック  愛知県刈谷市の平野楽器ロッキン刈谷店   papa  

愛知県刈谷市の平野楽器ロッキン刈谷店で行われた沢田泰司ベースクリニックは、「クリニック」の意味が今ひとつつかめないままの参加であった。どういうことをベースクリニックと言うのか、ベースも弾いたことない人間には場違いじゃないかといぶかいながら、恐る恐るの怖いもの見たさの心境。3時からの開始であったが、10時過ぎに会場前を車で通過する時は、すでに5〜6人の方がライブランド前に並ばれていた。すぐ横の駐車場に止め、しばらく休憩して並び出したが、2人の方を置いてアピタへ行かれたとの事だったので、順番の印を置いて私らも近くの喫茶店へ。11時15分帰ってくると整理券を配ってくれるとの事で頂いた番号が11番12番。雨もぽつぽつ振り出し、2時50分から入場開始なのでその前に集合をとの事で車で休憩。2時半に再び行くと30から40人の列が出来ていた。整理券とアンケートが配られたが、すでにもらっていたのでアンケートのみもらう。3時25分入場。5さ路の交差点東角がちょうどライブランドの入り口。入り口左奥を正面にステージが50cm位の高さで新しい木目の床張りであり、ステージ左を広く右をすぼめた台形の形で、ステージ左奥に30cm程一段高くした一坪ほどのステージがさらに備え付けてあり、まん中に白い椅子がスポットライトに照らしだされて置かれていた。その右にアンプ、床ステージには2個のスピーカー。椅子前にはマイクと、椅子下には七色が放出される照明機材が置かれ、壁や天井を照らしている。後ろは黒レザーのビョウ止めの壁。客席は3人がけの板張り長いすが15ぐらい、後ろに椅子が追加で置かれていた。2m高の白天井には8基の円筒ライト、11基の小型ライトと数本の蛍光灯があり、ステージ前方に小ミラーボールがある。3時35分「取り戻そうよ」が流れ、照明が落とされる。5分ぐらいの曲が終わってドラムの短い伴奏そしてパイプオルガンの曲が2分ぐらいかかる。右側照明が点灯され、司会者「皆さん、大変お待たせしまして申し訳ありません。流れの説明を・・」と言って、今日の段取りを簡単に説明。44分再び「取り戻そうよ」とドラムパイプオルガン曲。いい曲だなぁと聞き入る。あたりを見渡している間に3回目の「取り戻そうよ」以下のワンセットの曲。椅子の下の照明が歌に合わせて揺れている。思い思いの静かな雑談。ステージ左側の壁はさっきまで並んでいた道路に面しているようで、黒レザーの壁の上にさらに布カーテンが引かれている。薄暗いステージにアンプの入電ランプが青く点滅を繰り返し。70名の入場者であるが、静かな待ち時間が流れ、パイプオルガンの音色が厳かな静けさを作り出している。そうこうするうちに4回目の「取り戻そうよ」のひと続きの曲(3時55分)。主のいないステージには、揺れる照明が往復運動を繰り返し、少し、雑談の声がやや大きく聞こえ出す。待つ緊張がゆるみ、なごみの時間に移りつつある様。ステージ中央後ろの「LIVEランド」の黄色の明かりがひときわ目立つ。退屈しのぎに、後方からの照明にハンカチをすかしたりして楽しんだりして、時間をつぶしている感じ。5回目の「取り戻そうよ」がかかる。時間は4時。一時盛り上がった雑談もネタ切れの静まり。6回目の「取り戻そうよ」がかかる(4時7分)。板張り横長椅子が、お尻を痛くさせてくる。「お待たせしてすいません。もうすぐ・・・」のアナウンス。一坪ステージにはコカ・コーラの小ボトル1本が置かれてる。7回目の「取り戻そうよ」がはじまる。待ちくたびれて、目をつむって休みだす人もいる。横を向き、後ろを向き、何かの変化を見つけ出して、退屈を振り払おうとしてる。4時15分ひときわ「取り戻そうよ」が大ボリュームとなる。右側の照明が消され、大ボリュームの「取り戻そうよ」が雑談をかき消す。椅子下の揺れる照明だけが、規則的に動き揺らめいている。後ろに司会のスタッフが待ち構えている。4時18分歌が終了した。TAIJIが座る椅子下へ、スモークが噴出す。揺れる照明がスモークを透して七色の放射状の筋となって天井、客席へ向けて動いている。8回目の「取り戻そうよ」がさらに大きなボリュームで鳴り響く。スモークの霧が、ステージ・客席に充満し、七色照明が反復を繰り返してる。スタッフがステージに上がり、コーラの栓をはずす(4時23分)。なにやらしゃがんで調整らしきことする。大音響の「取り戻そうよ」がかかり、スモークが噴出し、照明が動き続ける。場内暑くなり、エアコンの調整にスタッフ出てくる。暑さのためか、せっかくのスモークが薄れて行く。なかなか始まらない。後ろの入り口ドアの開け閉めの音が気になる。10回目の「取り戻そうよ」が4時27分始まる。ボリューム大きく、雑談しようにも声が通じない。ただ聞いて待つ以外にない。薄暗いステージ、客席は待ちくたびれた姿がありあり。うつ向く人が半数ぐらいになる。お尻は痛い。たいくつ。早く始まってもらいたい。4時30分スタッフがTAIJIのベースをもって登壇。音合わせをし出す。「ガリッ、ガリッ」と何度か鳴らして、椅子横に立てかけて下がってゆく(4時32分)。パイプオルガンの曲が、大音量ながら静かに(?)流れ、その後11回目の「取り戻そうよ」が流れる。スモークはほとんど消え、少しボリュームを落とした「取り戻そうよ」。消されてた右側3照明が再点灯、ステージ全体が明るい空間によみがえる。再びベースをとり、再調音のスタッフ。右側ではビデオ撮りのカメラを操作している。再び照明が落とされ、薄暗いステージ。「取り戻そうよ」が流れ続け、規則的な照明が退屈そうに動いている。椅子にはスポットライトが、延々と主のいない姿を照らし出している。パイプオルガンが沈み込ませる音調で響く。色あせた雑談も活気がない。音調のスタッフは5分ぐらい座ったままで居る。4時40分12回目の「取り戻そうよ」が流れる。スモークは完全になくなり、すっきりしたステージ。盛り上がりの雰囲気も雲散霧消の感じ。その瞬間、スモークが勢いよく噴出し、清涼な大気が客席に流れてくる。やけくそのスモークがプシュ・プシュと言って噴出している。元気なくため息のようにも噴出している。繰り返される音楽のパターンもすっかり頭にこびりついてしまった(4時45分)。スタッフが持ち場に着いたような雰囲気。ヒソヒソ話もしている。「皆さん、お待たせしました。TAIJIさんの準備も出来たようですので、大きな拍手でお迎えください」。4時46分TAIJI登場。ひときわ「取り戻そうよ」が大ボリューム。TAIJIがベースを抱える。正面を向いて軽く微笑む。「取り戻そうよ」のボリュームが下げられ、同時にTAIJIのベースの演奏が始まる(4時47分)。小刻みに弦を弾き、すばやい手さばきで弦を上へ下へはじいている。ピックなしもあり。何か指慣らしの感じ。4分ほどして、ドラムが区切るリズムにベースをを合わせて弾きだす。軽やかな指の動き。弦をはじくピックの手さばきは、その速さを示す残像を2重3重に映してる。ドラムのリズムに合わせ、アクセントをつけた音を作り出している。椅子下の照明がTAIJIを浮かび上がらせる。テンガロハットに革ジャンのTAIJIが、顔を小刻みに振ってリズムを取り、弾きつずける。口は堅く閉め、歯を食いしばってる口元。椅子に座ったままでの演奏は続く。弦を押さえる指を揺らしてる。57分終わる。次曲は、指だけで弦をたたいてる。弦を押さえる手はほとんど動かさず、はじく手だけが弦の上を踊ってる。ドラムの規則正しいリズム。低音のベースが音をかぶせてゆく。親指で1弦をはじき、残る4本で下3弦を弾き掻く。連音符のリズムをドラムに合わせて小刻みに弾いている。ドラムの調子が早くなるや、ピックに持ち替え間断なく伴奏音と主リズム音を弾き分けている。5時4分一瞬のストップが終了合図。続いて指引きでやわらかい音色を弾き出す。しばらく聞きほれる。5時6分TAIJI『どうもありがとうございました』司会(ここはキラーギターの藤田さん司会)「長い間、待たせました。TAIJIさんが、刈谷ロッキンさんのためにスペシャルメニューを作ってくれました。最初にアンケート書いてもらった中で、抜粋して質問に答えさせていただきます。(1)後藤さんの質問「楽器を弾くについて一番気をつけていること」『楽器を弾くに当たって、まずヒアリング・・基礎の基礎、ドレミファソラシドを何回も弾く』(2)『音風のユニットのアルバムを今後出されるのか」『皆さんの意見を聞いた上でメンバーで作ってゆく。ミニアルバムを作るということで決定。曲も決まっている』(3)近藤さんの質問「ベースの練習方法、効果的な方法をアドバイスしてください」『僕は最近、ギターにはまっていてあまり弾いてないですが、楽器自体を好きになると言うこととバンドをコピーしてゆくこと』(4)青山さんの質問「曲をどういう感じで作ってゆくのか。作曲方法、イメージをどう膨らませてゆくのか」『手順を行くと、リフがあって、Aメロ、Bメロですが、僕の場合、浮かんだイメージを録りだめておく。客観的に判断して、あとは自然に流れるままに仕上がってゆく』(5)「どういう時に、曲、思いつくか」『おもしろい人に出会った時とかないものを見た時や与えられた時』(6)最後の質問塚本さん「最も多く聞く音楽」『最近、ブルースばかり聴いている。ブルースギターばかり(笑)』。この機会に会場で質問ある人(1)「5/2はHideの7回忌ですが、その日にHideミューに行きますか」『5/2とは言えないが、その日あたりに行くつもり』(2)「今度バンド組まれたですが、名古屋に来る予定は」『そのうち来る(と言ったと思うが・・)』(3)「音楽の方に進みたいですが、どういう思いが必要ですか。TAIJIさんの場合、どういう思いで音楽して来ましたか」『けっこう一人の時が多く、ギターが友達であった。ある時は友達、ある時は別のもの。友達であったりなかったり・・未だに悩んでいる』(4)「ブルースで気に入ってる人」『スチーブ・・・(聞き取れず?)』(5)「ギターorベースのコピーのバンド、教えてください」『どんなのやりたいんですか』「パンクっぽいの」『音楽は全部ブルースが根本じゃないかと思ってますが、スリーコードを追求すると奥深い(はっきり聞き取れず)』。司会「じゃ、このあと、サイン会を予定してますので、退出してもらい、サイン会準備します。」TAIJI退出。拍手で送る。5時17分終了。
 退出後、道を隔てたロッキン刈谷本店へ行って、Tシャツか携帯ストラップを買い求め、ライブランドに戻ってサイン順番を待つ。5時半頃には並んでいたが、順次サインが行われ、5時40分私らのサインをして頂き、本日の予定は終了。ベースクリニックとは、どうも熟練者(TAIJI)が、弾き方を実演してテクニックを披露するということと解釈したがどうだろうか。



間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m