2006・09・29  TAIJI(D・T・R)  shibuya O-EAST    papa


7/30の渋谷GUILTYのTAIJIのライブ以来ちょうど2ヶ月、もう秋になっている。TAIJI見たさのDTRの2回目のライブ参戦、GUILTYでのDTRは好感の持てるライブであったので、DTRにも期待が高まっている。前回学習した道玄坂の近道(R246→道玄坂上交差点入る)もうまく行き、マークシティのPに偶然入場、4階で降りるエレベーターは去年4月のRa:INのshibuyaFM78.4のスタジオの前を通って、前方に見えていたステンレス製モニュメントは道玄坂上交番前交差点に直結、一直線にO-EASTに通じている。道玄坂の坂道を上り下りしなくていいという幸運、料金も安く(通常800円/hが600円/h)大成功。帰りに出口を右折れ、突き辺りの道を左折するとGUILTYの前を通過。渋谷でのライブはマークシティが最適。去年4月までマークシティ自体を知らなかったことを思えば、格段の進歩。O-EASTに着いてからカメラを忘れたと言う申し出にも、「取ってきてやるよ」と軽口を叩けたのも、地理の不安が予想外の好首尾に推移、気分がよかったからだろう。そんなことで出もどりを繰り返して、最終5時半ごろO-EASTに。エントランスの板床に腰掛けたり、前面道路の小さな擁壁に腰掛けたりの休憩ポーズで、すでに40〜50人が待っておられた。大きなエントランスは半分に仕切られ、左半分がO-EASTでDTRのライブ入口、右は小林啓子「始まりでもなく終わりでもなく」のギター公演でshibuya douと言う会場名。こっちはイエローハウスの花束が飾られ、向こうはコシノジュンコの花束他2本が飾れていた。45分、それまでいなかったガードマンが現われ、路上に溢れている人及び入口に座っている人に、中に入るように注意。中に入ればここは禁煙ですの注意。55分、入場は整理番号順ですのコール。6時ごろには中に押し込まれた人やその後やってきた人でDTRのエントランスはぎゅうぎゅう詰め。オープンの6時を過ぎてからも、入場は整理番号順とか中の準備が押してるのでもう少しこのままで・・とか、壊れた拡声器を弄びながらのコールが2〜3度あって、6時20分入場がコールされた。ぴあ・ローソン・eプラス3社の同番が同時に入る入場と思っていたので、途端に「整理券1〜5番の人」とコールされた時は不意を突かれた気持ちで慌てて入った。キャパ1300のホールは2階で、階段を歩くうちに自然と1列の列となった。チケ・ドリンク・カメラチェック・パンフの流れ作業を終えて、ホールに入ると大講堂のような大きなホールで、手すりも適当に配置されている。TAIJI前の最前に到着。ステージ前には1mほどの通路が取られ、逆U字の太目の円筒手すりがその後ろに並んでいる。ざっと幅15m・高さ10mの大きなステージの両端の空中には、弓形の大きなスピーカーが斜め下を向いて、ホール客へ軽快なロック調の音楽を放っている。音響もだいぶよさそうな深みのある音が流れている。黒のどん帳がかかってステージ内は見えない。スタートの7時になってもロックがかかり続けている。6分、カメラマン2人がステージ端の通路にスタンバイして腰を下ろした。幕内では機材の音調の音。17分、スタンバイのカメラマンが移動してきて、片手広げて「あと5分」と近くの客に合図。その5分がとうに過ぎた30分、場内暗転していよいよ始った。
暗闇が続く中、ファンファーレのようなトランペットの音が流れる。そこにドラムが入って壮大な曲に変ってゆく。3分ぐらいして曲調が変ると、会場から「TAIJI!」のかけ声と拍手。ドラムが入って幕が左右に開く。奥行きのある大きな空間のステージ、予想外のセットはドラムの右にセットされたシンセサイダー。なぜかドラムの方へ向けてある。演奏姿が全身見えやすくする為か。とたんに後ろから強烈な圧力、とっさに右手でめがねをはずす。めがねが飛んでは見えない!。メンバーが持ち場にスタンバイの中、竹内、右側より現われる。違和感なくTAIJIの立ち姿は、ロッカーそのもので、黒テンガロにサングラス、黒のタンクトップに黒レザーパンツ、黒ブーツ。手首はDTRのネーム入りリストバンドに指出し黒てぶくろ、二の腕を走るタツゥー。腰回りは金鋲が打たれた幅広ベルト、首から胸に羽をあしらったペンダント飾り。ベースを吊るすベルトも肩から力こぶにかけて白い縦模様のすじが5筋並んだ節目の飾り出し。竹内は横っ飛びアクションの繰り返しでリズムを取っている。曲目は分からない。最前だが、ステージの奥が深く、メンバーは遥か遠くで演奏、セットリストもカンニングする予定で意気込んだが、中央の竹内の前に小さな用紙が貼られている以外、ステージに貼られてるセットリストらしきものが見えない。うーん困った。前回より2ヶ月、そう新しい曲目を入れる時間的余裕もないはずとの予断の下、曲目に詳しい参戦者の情報を参考に、6曲目の『I DO』が竹内自身の告知で間違いないことから勘案、たぶん1曲目は『CIRCLE OF NATION』。2曲目はTAIJIのベースから始まり、ギターが絡んでゆく。ステージ前の1mの通路には、ビデオが2人、カメラマンが2人、ステージ上にもTAIJIの後ろにビデオが1人、さらに2階関係者席からステージを撮っている定点ビデオと言う具合に、撮影スタッフが多い。今回エイベックスが入っていて、渋谷のパノラマビジョンの宣伝もエイベックスが打ったようであり、ステージのリストのチラシなど目障りな裏ものは極力排除してすっきりとした映像を撮る手はずかもしれない。と言うことは、公演のビデオの発売があると言うことか?。竹内のステージングは広いステージ左右の端まで丹念にカバー、自身も踊る人形に化して常にリズムに乗って動きを止める事がない。2曲目『BORDER LINE』を終えて竹内MC『12年ぶりにDTRが戻って来れました。この舞台に立てるのは皆のお陰だと思っております。30分ぐらい押してしまいましたが皆の前で演奏するのが一番楽しいです。ネックストソング、サイバイ・・』。3曲目『SIDE BY SIDE』はシンセから入る。ドラムが入って激しく、揺れる。曲に挟むメンバーのかけ声にTAIJIもマイクに飛びつき、さらにはステージ中央に小走りに進む冒険の挙に出て、中央スタンドマイクに2〜3言叫んで持ち場に戻る。少し不自由な歩行ではあるが、ベース抱えての足早の動作が可能になっている。4曲目はたぶん『SHAKE MORE』。ドラムの早い叩き入り。TAIJIにギター(黒田)が寄り添い2人セッション。竹内の顔には水滴と光る表面、頭から汗が滴り落ちている。竹内ドラム前、向こう向きで激しく腰を振る。戻ってステージ前でも同じ動作を繰り返す。TAIJIは同じポーズの演奏に、少しリズム取りの揺れを入れて演奏。竹内の動きが最も激しく、両ギターが体を併せて曲を楽しみ、TAIJIはマイペースの演奏で楽しむ。5曲目、シンセの深海の音が響いて、ドラムが入り、ベースとギターの大きな音が続く。『ALL PHENOMENA'S REALITY』か。
6曲目『IDO』。テンポの速い曲で、曲の中ではメンバーが「好きさ」(に聞こえたが)とコーラス、さらには「おー」のかけ声を入れてゆく。テンポ速く、竹内の横っ飛びがめまぐるしい。7曲目『不明』(情報では『I BELIEVE』)、竹内ステージ鼻でお座りのポーズで歌う。TAIJIは自分の演奏に浸りきってるようで、両足でリズムを取りながら演奏を楽しんでいる。終ると竹内、DTRの昔のタオルを広げて『ずいぶん、長いこと持ってたな。このタオル、色あせない様に進化して行きたい。皆、頼むぜ』(8時06分)。8曲目、たぶん『KILL TRAP』。『SAY ・・love』とメモあり、別の曲目か歌詞かよくわからない。ドラムが入って、甲高いタイコ(?・・と書いてあるが)が鳴ると、竹内、手拍子を求める。TAIJIの演奏の足下には扇風機(カバーがあって、扇風機の羽は見えない)の丸いカバーが見え、TAIJIが正面を向くと、テンガロから垂れ下がる長い髪が、風にあおられ、たなびくように広がる。TAIJIのベースが曲の最後を締めくくる(8時12分)。場が変るとシンセが音階をゆっくり上下する音色。ステージのメンバーは袖に消えてゆく。シンセのソロ。すばしこい小刻みな音階に入ると、高原の雄大な景色を想像する、ゆったりとしたスケールの大きな音へ。鍵盤を叩く旋律が入ってくる。竹内が一人出てきて、ステージ中央のスタンドマイクの位置に置かれた丸イスに座る。シンセの鍵盤の音が続く中、竹内、暗いステージにじっと座り続ける。シンセのみに向けられていたスポットライトが、あちこちにライトが点灯、竹内、シンセに合図を送って一言『VOICELESS』(9曲目)。シンセの伴奏で、竹内、感情を込め、丸イスに座ったまま、歌う。終ってMC『この曲VOICELESSは、このDTRを結びつけた曲です。作曲者のTAIJIもいるんですが、皆さんにVOICELESSをプレゼントしたいと思いました。清水君(シンセ)も旅に出てましたが、・・もう1曲DTRが出来てはじめてのバラード、『EMPTY ROOM』(10曲目)』。シンセのアルペジオに添って感情高く歌い上げる(8時28分終る)。吹雪の風の音が場内に鳴り出す。メンバーもステージに登場、竹内もギターを抱える。11曲目『RUNNING WITH THE WIND』。ギターの引っかき音が鳴ってドラムが入る。竹内、ギターを弾きながら、ゆったりした曲にボーカルを入れる。ベースのTAIJIは、弦をつまびく格好でベースを弾いている。場内の音響が大変良く、TAIJIの弦を押さえる音が良く聞こえた。終って拍手。竹内、中央のスタンドマイクで歌いだす(情報では『DESERT RIVER』(12曲目)。ベースの伴奏が低く流れる。手拍子が求められ、手拍子が合わされて行く。マイクをはずしてハンドで歌う。終って竹内MC『9,10の次は11月、何日だったっけ?。11月25日に大阪に行きます。11月25日、なんと彼(シンセの清水を紹介風に)の地元の近くに行きます(清水は、歩いて行ける と受けたみたいだった)。メンバー全員、泊めてくれる?。挨拶とお母さんの手料理。そして12月は確定じゃないですが、日にちはクリスマス近辺で東京でやります。前回渋谷ギルティでやって、今回イーストと言うのは、DTRが最後、12年前に最後を飾った所です。運命を感じます。告知はほぼネットで、地域密着型の中野ケーブルテレビでやりました。そこに出演しまして、渋谷の交差点でのオーロラビジョンを使って、告知を打ってもらいました。エイベックスがやってくれました。竹内、頑張りました。12年の間を越えて、みんなの顔をこっちへ向けさせたいが、協力してくれとは言わない、引っぱって行くからな』。いっせいに場内、呼応のエール。
音楽が入って竹内、音頭『1 time、2 time、3 time・・』(13曲目『SO WHAT』)。ステージ、竹内が左右袖まで振って行く。ギター2人もステージ鼻まで出て演奏。竹内のダンスが音に合わせてはずむ。TAIJIが右ギター(黒田)を見て寄って行き、2人でセッション。竹内『メンバー紹介をします・・・ドラム、ドラム、ドラムス「ロジャー」(ひとしきりパフォーマンス)。ギター、ギター、ギターと黒田、オーシンセ清水、ギター藤本、(そして、ハートパクパクのまねしてTAIJIを紹介、図太い音が突き上げられ)沢田泰司!』。TAIJI紹介の音楽が長く繰り返され中、竹内のかけ声『ワン・ツー、ワン・ツー、スリー・・』と数え続けられ『トルゥ、トルゥ、トルゥー・・・』で終ると、騎士風に足を交差、腰を折り、手を下に振って挨拶。暗転。せわしなく刻み音が入り曲が始る(14曲目『CYBERNETIC CRIME』か)。「うおー」のかけ声。ストロボがはじけて立て揺れが押し寄せてくる。TAIJIも乗り乗りで左右にリズムを取り、少し体をくねらす動き。『うぉー、うおぉー、おー』竹内、こぶし突き出しを繰り返す。2人のギターが中央竹内の周りにギターを掲げ、竹内その下で片手上げ、ステージから立ち上がる様にポーズ、ゆっくり手を上げ、体を鼓動に波打たせ、金属音のセリフ・・(メモ不明)・・ストロボが入って床が揺れる。縦乗りに会場が揺れて行く。終るとこぶし突き上げ。TAIJIが後ろに置かれた足掛け丸いすを引き寄せ座る。(とメモする間に)もう立っている。音楽は、暗転のステージにライトの光線が束に広がり回転するいくつもの照明の中、ゆったりとした曲へ進む(15曲目『KALEIDOSCOPE』か)。ステージ左右のはずれ、天井の近くのビジョン(映るまで存在すら分からなかった)には、意味のない模様や同心円の丸い模様がいろんなパターンで映し出される。ステージでは、竹内のボーカルが手の動作を伴って歌われてゆく。TAIJIはイスに座ってつまびく様に弾いている。両ギターも棒立ちのように静止のままの演奏。ドラムは木琴のようなステックに持ち替え、叩いている。シンセが入り、ドラムが入り、TAIJIのつまびくベースが入る。竹内、マイクを傾け、両足広げ、リズムを取っている。終ると雑多な曲の中に赤ちゃんの鳴き声が入り、ギターのイントロが入って竹内の歌が始る(16曲目『VOICES FROM THE DEAD』か)。スクリーンには第2次世界大戦の頃の映像らしく、運動会、ヒトラー、戦争の場面、ナチスの行進、ナチスの映像が続けらて行く。暗いステージにスポット照明が当てられ、竹内のボーカルが入る。映像と曲の関係は分からない(とメモしてあるが、歌のタイトルを見れば、なんとなく関連性がありそう)。間奏中はドラム前で竹内リズムを取る動作。終るかと思えばドラムが大きく鳴ってひとしきり合奏。スクリーンの映像は消えていた。21時27分終る。
 「DTR、DTR・・」の繰り返しと手拍子。29分現われる。TAIJIが登場、TAIJIのかけ声に手をあげ『みんな、ありがとう。楽しんでるかい』。黒田ギターと2人で演奏、その後一人で。終るとTAIJI『みんなで、光雄を呼ぼう』で竹内出てくる。『サンキュー』。(ここで、私の携帯のバイブが反応。自宅から電話。音楽が大きく、自分の声も聞こえない。しばらく待って聞くと、関係先で「ガス漏れ」との報。指示した後も気がかりで気分が上がらず。アンコールの間中、携帯に対応していたようだ。尚アンコール1曲目は『ODIC NFORCE TAKE-1、2曲目は『DUEL BEAST』とのこと。)  
 38分終る。TAIJI、黒田とタッチして下がる。再び「DTR、DTR・・」のかけ声と手拍子。2分ぐらいして竹内登場『DTR、DTRが俺には、光雄、光雄と聞こえるぜ。不良になって行きますので、よろしく』で、メンバーを呼び込む。清水ケンジ。次は藤本泰司のコールに出てきて一言『ワケモー』(と言った様だったが)。次はロジャー高橋『バターロール』。もう一人のギター黒田タダアキ『ロジャー』(?)。ベース、沢田泰司のコールに出てきて、竹内とダッコ、ステージのスタンドマイクに何かを叫ぶ。竹内『昨日まで弾けなかったよ。奇蹟だよ。もう1回TAIJIに暖かい拍手を。行くよ、『BE FREE』』。そして竹内がステージ前の1mの通路に下りて歌う。左端から右端へ、走るように移動して行く。今回大きなホールでステージが遠く感じたが、このサービスは非常によかった。目の前の竹内に触れる距離ではあったが、後ろの圧力への対抗に気が行ってしまった。終るとTAIJI『どうもありがとう』と袖に消える。竹内がステージ中央からTAIJIに向かって『オーイ』と呼び戻す。6人でステージでバンザイ。メンバーと客がタッチ。TAIJIも右ステージ鼻へ。手には赤いタオルを2筋持っている。会場からTAIJIに花束が贈られる。タオルが投げ込まれる。竹内の口からのミネラルウォーターのシャワーが降って来る。21時53分終了。            
 TAIJIの O-EASTへの入場は2時40分だったとのこと。いつになくキゲンが悪く、入り待ちの人に心配が広がったらしい。どうも腰から来る手の痺れで、『昨日まで弾けなかった』と言う状態が原因だったのだろう。でも、そんなアクシデントの片鱗も見せず、ステージは完璧に掃けた。11月25日大阪江坂MUSE、続いてクリスマス近くと言う予告だったが、それが終ると手術が予定されてるらしい。DTRの復活が成りかけてる今、TAIJIの完全復帰がその鍵を握るとなれば、1日も早い手術の成功を祈らずにはいられない。

間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m