REPORT 11
2006・01・14 漢企画超特別編 〜新春漢祭’06 in 渋谷〈その2〉〜 Shibuya O−WEST papa
全国的に一日中雨の予想通り、東京も大粒の雨に洗われ、O-WEST前のampmは雨宿りの人でごった返していた。5時オープンの20分前には雨宿りの人垣の一員になって、オーストラリアからの待ち人を探したが、それらしき該当者もその場を離れて行き、見つけることは叶わなかった。5時過ぎ、何の前触れもなく人垣の一部が会場入口への階段を登り始め、2階入口からのランダムな列。雨のしずくが滴り落ち、傘は自分がよくてもまわりが濡れ、結局濡れまいとあれこれもがいてしまった。そう時間は経たなかった頃に、男性スタッフが小型拡声器をもって出て来、呼び込みが始った。10番単位の呼び込み、雨から逃げようと入場者の足は列の中から駆け上がって入口へ急いでる様に見えた。
5時10分頃に会場に入った。2週間前にも来た会場なので、ちょっと慣れてる意識。32・33番の入場でほとんど空っぽ。相棒は最前、自分は後ろへ。フロア中央よりやや後ろに前はなかった飲み物様の小さな置きテーブルが2つ配置され、右手壁側には、今日出演のバンドのCDやグッズが置かれている。スタート5時半までは、ロックのBGが流れていたが、スタート時刻になって誰かが出て来、雨の中来てくれた感謝と最後まで楽しんでほしい事、今日も盛り上がって行きたいとしてメンバー紹介を行い、トップはAIMING
HIGH(エイミングハイ)、2番手は結成半年のQueen Trooper、3番札幌から来たSABER
TIGER(札幌から来た?hideが札幌に同名のバンドがあるとのことでSAVER TIGERにバンド名を変更した、あのSABER
TIGERかなと思ったが、まさかの半信半疑も生じ、バンド名に興味執着)。4番目は夜叉、そしてトリをやってくれるのがNAOTO
ProjectでゲストがTAIJIですの紹介。
5時35分、ライブ始る。AIMING
HIGHの演奏(6:04まで)。「先日7インチEPを出して売れません」とのことでうまいんだがなんか乗れない雰囲気。次のQueen
Trooperも演奏も上手、Vo.の高音もよく出ているんだがなんか乗れない。後ろから見る限り、棒立ちの人が多かった(6:20〜7:00)。7時20分から問題のSABER
TIGER。Vo.が女性、ギター・ベース・ドラムが男性の4人。ステージ慣れしてるアクションで会場にもそれなりのファンがいて、ファンが着てるTシャツには1992年頃からの曲名をプリントしてある(と言うことは、hideの時のSABER
TIGERとは違うのかも。しかし若そうな男性2人に比べギターは40才前後の年恰好に見えたので、メンバーが抜けたり入ったりで続いて来てる可能性もあるかなと勘ぐったが、詳しくは不明)。2曲やってVo.のMC「今年1発目は東京でやることになった。なぜか??。里帰り」とのこと。続けて5曲やって「今年もとら年でゆこう」。残り3曲やって8時4分終る。ステージングはうまく、演奏も熟練、ファンもかなりいるようだった。8時20分から夜叉。おっさんバンドのような白の上下のスーツのボーカルはサングラス、ギターは坊主頭。あくが強いと言うか、脂ぎってると言うか、パッと見かっこよさはないが、そのあくの強さが会場の雰囲気をワシづかみにしてゆく。トークはだみ声のようなよく聞こえるしゃべり。歌はコミックロック(勝手に銘々)のようにおもしろおかしく、歌うアクションがこっけいについてくる。歌詞は「金もうけ、金もうけ、ぜにもうけ、ぜにもうけ。わしづかみ、わしづかみ」と繰り返す。白スーツサングラスの中年が、脂ぎって歌う様は、愉快に思えたしステージから現ナマを放り投げ、強いリズム、力んだアクションでこのフレーズを繰り返す。現ナマは1万円札の福沢諭吉がVo.の肖像、夜叉銀行券と印刷された本物?。どこで終ってどこから始ったのかわからない続きの演奏の中で、「去年の暮れに新宿で職務質問。この間も職務質問。人をなんだと思ってるんだ。あかんべー」と今度は「あかんべー」の歌を繰り返す。そんなノリの熱演に好感がもててつい引きずりこまれる。結構重労働な4曲目を終え息せいて、「この曲の後にしゃべるのはきついです。今年もいい1年にしたいが、それにはお前達の協力が必要」とうまく解けた客の心を見はからって持ち上げてくる。次のバラードを歌って「こんな歌うたうとあとどうしたらいいのか。赤坂ライブ、マニアックライブですが来てくれますか。来た人はポイント。今日のWESTもWなので一人で2ポイント、友人となら4ポイント」とポイント制があるらしい。見せて楽しませるステージとはこういうものだという見本だった。その裏にはしっかりした演奏があった(〜9:08)。
9時25分、会場の薄明かりが消され、ステージに照明。NAOTO、ゲン、ドラム(キリストかあるいはラモスそっくり)、そして最後にTAIJIが左袖から出てくる。誰の介添えもなく後ろから見てると普通に歩いての登場のように見えた。サングラスにハットなしの茶毛長髪姿で出てくる(後ろではわからなかったが、いつものベースではなくギターとのこと)。しゃべりはなかったがにこっとした顔つきで視線を客席に落としている。1曲目が始る。ややうつむき加減にギターを抱かえ、かがめ腰に力を込めて演奏。弦をなで降ろす右手を余勢のままに上まで引き上げ、相唱にマイクに向かうが、ややタイミングが追いつかないときもあった。長髪を揺らしギターを持って普通にひとり立ちして引いてる姿からは、もう痛々しさは微塵もない。楽しんでステージに遊ぶようにNAOTOとのセッションも繰り出している。終って「フッ」と息を抜く。すぐに2曲目が始る(たぶんDTRかLOUDNESSの曲なんだろうが、調べる暇もなく不明)。NAOTOがTAIJIに寄り添い、頭をくっつけ話しかける様に弾き合ってる。リズムに合わせて泳ぐように垂れた髪が揺れ、力こぶが動いてる。Vo.の広げた手の先に、TAIJIのマイクに歌う姿を紹介。終ってVo.のMC「ナオトプロジェクト、時間がないので突っ走ってゆく」。3曲目。TAIJIの一声がマイクへ。すぐにVo.が歌いだすとTAIJIの体は上下に揺れている。うつむき姿で体全体でリズムを刻む。終ってTAIJI、髪をかきあげる。次はギター、ベース、ドラムのVo.なしの演奏のみ。5曲目、曲は不明だがTAIJI自分の位置前後左右1〜2mの移動をこまめにしている。演奏しながらの移動は何の違和感もなく見える。髪を揺らし、かっこよし。終ってNAOTO「きのう言うの忘れた。あけまして・・どうなった」とTAIJIに向けるとTAIJI『あけめ』と一言。「ラスト1曲になりました」に続いて長い演奏がNAOTO・
TAIJIが並んで続いてゆく。終るとTAIJI『寒いぞ、お前ら、暖ったまろ』と言ってステージ後にした(9:54)。
すぐにアンコールの手拍子とかけ声。賑やかなはやし立てにすぐにライト点灯。NAOTOが出て来て「アンコール、やります。呼び込みましょうか。ゲンちゃん・・・堀江さん・・・ささぎ君・・最後にTAIJIさん」。TAIJI、少しびっこで出てくる。ギター抱えて投げキッス。演奏では何回も右手、弾き回し。終ってニコニコして手をあげ、さらにNAOTOのステージ中央での万歳に集まり、5人でバンザイ!終るとTAIJI
『どうもありがとう』と客席左端までタッチや握手。『ありがとう。バイバイ』(10:04)
相棒と入口で落ち合う。なんとTAIJIのギターピックをいただけたとのこと。ピックのまん中には滑り止めのざらざら部分。雨の日に大阪から来たご褒美かと解釈。外に出ると雨は小雨でほぼ止み状態。ampm前で再び待ち人探したがやはり見つけられなかった。
間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m