右半分のカーテンが閉まり、ステージは全体が黒いカーテンに覆われる。場内が暗くなった所へ、ホールの左右両サイドの側面天井部近くに備え付けられたスクリーンには、hideがプロデュースした1996年スタートの千葉マリンスタジアムのMLJの模様、マスコットキューピーが曲に乗ってステップダンスを踊る映像が、LEMONed
I Screamの楽しい編曲に乗って登場、さらに出演者の紹介映像が繰り広げられる。番組表では2:35から次のアーティストの出番となってる。2:40ステージ左半分のカーテンが、ピアノ演奏と共に開く。「ハレルヤ ラ ミゼラブル・・・」のボーカルが入り、ピアノ伴奏に合わせたボーカルの歌が続いてゆく。「ステイ フリー マイ ミザリー」の箇所から、ドラム・ギターなどのバンドによる演奏がダイナミックに入って、静から動へ、さらにステージ照明を華々しく加えて曲の最後へ盛り上がって行った。終わって「今日は、僕達の愛するhide兄の誕生日だ。気合入れて行くぞー」と紹介したのは、DaizyStripper。2曲目は「CELEBRATION」。ボーカルの右手突き上げの扇動のかけ声に合わせ、右手乃至は利き手こぶしの突き上げを繰り返す客、軽快にセレブレーションが始まる。客は、バンド演奏の曲に合わせた部分と、自分の中に住む好きなセレブレーションンに踊らされた部分とが合わさったように、曲に乗り合わせて楽しんでいる。曲間の伴奏タイムには、ギター・ベースが中央で楽しくセッション。ボーカルがその周りを回って、注目を誘導して演奏を称えている。終わって暗くなった場内に悲しい音が流れ、一呼吸置いた“ま”を切っ先で破るように「終わらない雨 抱きしめーて」のラストソングがボーカルの感傷的な声で流れる。そのワンクールの部分だけが感情たっぷりに歌われると、ドラムのシンバルが微動音から音量を高めて行き、「紅だー!!」の叫び。この展開に、情熱に点火したかの如くにステージめがけて振り出されてゆく無数の腕の棒、棒の先端では手首が動きの慣性に反動され、折れ砕けを繰り返えしてる。間奏に移ると、ボーカルがドラムの後ろへ回って、ペットの水を頭へ垂れ流す。水量はほんの少しだったが、客に見えているのXのパターンの映像、しずく落ちるほどの浴びせられた水がしたたったはずだ。「くれない に そまった・・・」と渾身の声を絞り出したのち、一転激しく波打つ「紅」へと締めくくっていった。Toshiのように、2〜3度かけ声を張り上げ、「今日は楽しんでゆけよ」。このバンドの持ち歌は全然披露せずに、客を楽しませることだけに選曲と工夫を凝らしてくれたバンドの気概に、今日のパーティの展開が俄然おもしろくなった。自分達バンドの曲を覚えてもらおうと必死になるより、客の心へ意表をついたステージを見せる、DaizyStripper、君達の名前は記憶に入ったぞ。左半分のカーテンが手で引かれて閉められてゆく。上部の方から紐を張って、スタッフが引いて閉めて行く。全開のカーテンの閉め開けは、機械仕掛けでできるようになってるはずだが、半分半分は想定外のことで自動的には行かないらしい。これからのイベントホール建設には、半分半分の利用も考慮してカーテン開閉を設計に組み込む事態になるかも。そうなれば、hide
メモリアルに端を発するステージの新しい利用が始まったと言うことになる。visual(ヴィジュアル)という言葉を使い出した最初のアーティストはhide(サーベルタイガー時代、hideが作成していた宣伝ポスター)だと思っているが、その後ステージ衣装や音楽作りに革新的な才能を見せたhideの、その影響は建設業界にまで及んで行くと言う想像に、ひとりほくそえんでしまうのである。
暗転から左右の側面スクリーンが点灯、hideのニューリリースの案内をしている間、場内にはドラムとギターの演奏曲がバックミュージックのように流れている。ドラムの演奏は、次のバンドの調整かと思われたが、ギター・ドラム同時の調律(チューニング)はないし、2つが旋律を走っている様でもあり、これはれっきとした演奏曲だと思うに至った。その後、同じ曲が幕間に流れたので、バックミュージックであった(ここで悩むとはまるで、素人もいいところだね)。3:08右ステージが開く。ギター、ベース、ドラムの3人が弾き乱れている。ドラムは二十歳前後の女性。フライパンの上でまめがいられているように、はじける上下振動を小刻みにたたえながら、勢い全開というスピード感。見ているだけで元気になってくる。1曲目が始まり、左の上半裸で坊主姿のベース、意志の固そうな個性を乱発しながらかけ声をはやしたてる。ライトが下から上へ、上から下へ光線の運動に点滅を織り交ぜ、曲にアクセントをつけている。hideの垂れ幕が、光の点滅で前後へ遥動している。照明は天井に2列並びが3段のライト群、ステージ右後方(左ステージなら、左後方)に3基の固定の円形照明が斜交い上空へ放たれ、ステージ右側面中上空(左ステージなら、左側面中上空)には四角い照明が3基ステージを照らしている。ベースがカンフーのようなまねして開脚飛びで1回転。ギター・ベースが、ボーカルも取ってゆく。ベースが飛び上がり回転して弾く、ドラムの力強い演奏、迫力感みなぎらせ、演奏は続いてゆく。終わって「皆さん、楽しんでいただけてますでしょうか。今回は、こういうすばらしい音楽を愛してのお客さんと、最高のバンドさん、今日は感謝しています。最後まで楽しんで行ってください」とMCを挟み、2曲目「ソーツー」(と聞こえたが・・)、右側ギターがボーカルを務めて行く。全体的に演奏姿は激しい。「次の曲で最後になりますが、hideさん、お誕生日おめでとうございます」、そして最後の曲、これも激しく演奏。FUZZY
CONTROLの演奏は、3:31終わる。
カーテンが引かれ、暗転に包まれたホールに側面スクリーンが息を呼び覚ます。小さなライオンガールのアニメが流れ始める。ドラムのバックミュージックの演奏も流れ、TAMALA2010のテーブルのDJのアニメ(と、メモしているが、機材を置いたテーブルを前にDJをしているTAMALAちゃんのアニメと言う意味だろう)。アニメの間に、取りとめもない幾何模様が挿入されたり、HisacyのCDの宣伝が流れたりする。3:37ステージ左が開く。入場時もらった小さなスケジュール表には、MIX
stage: LEFT 15:35 heidi. となってる。因みにステージ右は、LEMONed
stage:RIGHT。左右のステージ名が固有名詞で名付けられていたとは、今の今まで知らなんだ。そのMIX stage
にメンバーが登場しても、すぐにライトはつかず、暗闇のままで演奏が流れ始める。1曲目は「TELL
ME」。「華やいだ風に さらされても・・・僕が僕で在り続けるため」と歌いつながれて来て、次のTELL
MEからは乱舞戦の花が咲く。お決まりの躍動が、ほとばしるエネルギーをステージに向かわせ、ステージ・ホールが燃焼の一体感に包まれる。終わって「ありがとう。ハイどうも。ハイジです。今日はhideさんのハッピーバースディ。こうして出られることに感謝し、hideさんに拍手。最後まで楽しんでいってください」。2曲目、3曲目と果敢に持ち歌を披露し、4曲目には手拍子を求めて曲に入った。このバンドの持ち歌の3曲には、彼らだけのひとつの世界、自分達のワールド感を創っている。「さぁ、調子を上げてくれー」とあおって5曲目へ。客席のまえ半分は、花が咲く状態を作って、特化したジェスチャーを曲に合わせてゆく。「最高に楽しかったぜ。ありがとう。最後まで楽しんでください」。4:03終わる。客席に小さな渦が生じ、客の移動が起こる。お目当てのバンドの出番が終わって、ドリンク、休憩、トイレ、腹ごしらえと言う、自分なりの時間を設けた動きのようだ。ホールのざわめきの中に、ドラムのバックミュジックが流れ出し、側面スクリーンにはキューピーのステップダンスの映像、福岡洋一の特殊メイクの宣伝。キューピーが右ひねり、左ひねりでの体で、軽く踊る動作がダンスのように見え、ステップダンスと表現したのだが、イメージが浮かぶだろうか。「低いドラムの音はステージのドラムの調子合わせ、まるで曲になってる・・・」とここにも、再び判断しかねる迷いをメモしているが、ランダムなドラムの音が鳴り続いた(半熟ドラムとでも言えばいいのか)と言うこともイメージしてもらえれば、この場の雰囲気により近づくはず。
4:09REMONed
stageにas.milk登場。「行くかー」。若いバンドで、コスチュームを白系に整え、ジェスチャー入りで歌う、バックは立ち飛びも入れて、曲にアクセントをつけている。2曲目終わってMC「今日は俺達の大好きなhideさん、今日は俺達の尊敬しているhideさんの誕生日だ!。誕生日!今日ステージに上げて頂き、・・・関係者、スタッフの方ありがとうございます。俺達の声、あそこまで突き抜けさせましょう。いいか!いいか!その思いで楽しんでください。今日は、皆、一つになって、バンドたくさん出るので、楽しんでください。次の曲「ピンクスパイダー」。その後5曲目まで演奏。自分達の曲で、長めのテンポある曲風。4:33終わる。幕間は、同じドラムとギター(orベース)を交えた楽曲が続いてゆく。サイドスクリーンには、MISERYとかFOODSHOPの宣伝。MISERYはAK100プロジェクトで、黒澤監督の映画のメインテーマソングに決定したことを踏まえての宣伝となっていた。FOODSHOPの宣伝には、アイスラブカレー¥600、ロケットダイブストロガノフ¥600、50%50%・・・というネイミングで、今日のイベントに因んだユニークな名前がつけられ、もっと多くのメニューが一覧で宣伝されていたが、すぐに場面が移り変わってしまった。食したい衝動はあったが、今日は、hideミューカフェラサイエンスのように、ゆっくり映像を見ながら食べられると言う状況ではなさそうで、ここに踏ん張っていた。思い出話になるが、カフェラでは開店の11時に行くと、貸切でhideの映像を見ながら食事が出来たこと、今となっては懐かしい。フロアには、さっきのステージから流れ出たスモークがベールのように立ち込め、ステージ幕の黒が、白らじんで見える。4:39MIX
stage開幕。スケジュール表では16:35DRYHIとなっており、わずか4分押しと言う正確さでイベントは進行している。ダブルステージの威力、まざまざと見せ付けてるし、お客の気持ちを途切れさせない連続性を考えれば、イベントの新たな運営方式に変貌してゆく可能性大なり。1曲目の「ミザリー」が始まる。ボーカルはシマウマ衣装。ここまでの出演バンドは、誰も知らないが、hideの曲を歌いつないでゆくと言うイベントに盛り込まれた趣旨を体現して、必ずhideの楽曲を披露してくれるのには感謝したい。そのために時間を作り、練習を繰り返し、ここに至る過程を思うと、知らないバンドにこそ、努力の跡を探してしまう。それぞれのバンドが、その歌の解釈を考え、自分達の表現で、hideファンの前に、誕生日のプレゼントを提供してくれる。hideの流れを汲むhideの魂が、言うなればhideがファンにプレゼントしてくれてるのかなぁ。終わって「どうもありがとう」。次の曲、暗い中に、低音の伴奏が流れ、単調にリズムを打ってゆく。バンドのメンバーはこうべを垂れ、待っている。始まりにVo.のやや押し殺しただみ声がすべり込んでくる。音楽は力強く進んでゆく。3曲目、特徴あるダミ質の声が、立て乗りを催したくなるような曲調へはまり、さらにはVo.のジェスチャーが、曲への乗りをあおり手助けしている様に見える。4曲目「最後の曲になります。最後の曲ですが楽しんでますか。hideさんのバースディーパーティーという事で、心からお祝い申し上げます。ここに俺達の魂を吹き込んだボールを5人分投げます。床に落とさないでください。最後行きます。ダンシング(と聞こえたが)」。パンチの効いた、激しく踊り出す曲。曲のサビには、右手のボールがVo.によって客席に投げ出される。1回目だったか、ボールの飛んでくる軌跡が、距離的に中間辺り、方向的になーさんの方に向かって来た。なーさんの左隣で受け出す手の指を跳ねて、バウンドした。なーさんの手にも一触り触れたかと見間違うほど、接近したのだったが、なーさんの手にはボールは落ちなかった。惜しかった。その後の4球も目を凝らして拾球の体勢を作って待ったが、ボールの色が濃緑と言うか黒に近く、投げ出したとたん幕の色に同化して消えてしまい、ボールを追うことは出来なかったが、全然近くには落ちなかった。Vo.は投げる前、ボールの中にはチップか何かが入ってるように言っていた。7:04終わる。
5:07次のバンドの幕が開く。REMONed stage
:RIGHTの空間には、一点の光源から放たれる強い光線が上空へ延びている。スケジュール表では17:05「ジャックバドラ」と言うバンドの登場らしい。何かせりふの芝居が始まる。そのせりふの語りの中へメンバーが登場。漫画の場面らしいせりふが終わると曲が始まる。ドラム・ギターが外人さん。ベースがバタ臭い邦人。尤もギターの顔には、木の年輪のような模様のペインティングがなされている上、頭も毛皮をかぶったような頭髪の形状、外人似の邦人のように日本語はボケ倒してしゃべっている。えらいゆったりした曲かと思っていたら、リズムが良くなり、邦人のベースが早口の言葉を吐いて、顔を小刻みに揺らして歌う?いや、しゃべる?。そのベースが着用している黒地のTシャツには2段抜きで「ちん毛 ボーボー」と染め抜かれている。いわゆるコミックバンドという範疇か。間奏では“ま”を取って、ベース・ギターが掛け合いの話を交わしてゆく。ゆったり曲調で、奇声をを発し、マイク先の丸い部分を飲み込んでほっぺを膨らましてるギター。「ボーボーボー・・・」の歌詞は何か、何ともまとまりの無い演奏が続く。そして突然終わって意味のわからないせりふ。また早口の歌詞が歌語られてゆく。終わると手を挙げ、2人でお辞儀をしているが、何ともどうかと思うが、まあ、拍手をしたくなる“のり”がある。年輪顔のギターがバク転を披露する。1回、2回、3回、4回と立て続けに飛んで、5回目を飛んだ後、倒立して開脚。ベース「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、落ち着け。水。今日はhideさんの誕生日です。おめでとう。俺の心の中には、ここに集まったみんなの中には、永遠に生きてんだぞー。お前ら、集まったみんなの為に、熱い魂を聞かせてあげよう」とMCを挟んで「一生、一生・・・」、何かアカペラの歌を叫ぶと、客を静かにさせるものがある。首を振り、納得の顔。今度は両手を横振りに範を垂れ、客に横振りの催促。ベースは普通の黒ぶちめがね、オールバックの中年おっさん。ボーカルは勤めたが、何の歌かは不明。「ありがとう」。今度はベース、「アンコールさせてもらいます」と願ってもいないのに厚かましく自薦して、「アンコール、アンコール・・」と叫び吠えている。マイク、飲み込んでしまっている。袖からグラインダーを持ち出してきて、ギターのボディにこすりつけ、火花を上空へ放射花火のように打ち上げる。ドラムのシンバルを、この2人がステックでたたく。終わるとベース、スティックをじゅず持ちして「迷える子羊よ」と拝み「子羊よ、祈りなさい」と。「子羊よ、前へ」「子羊よ前へ」「祈りなさい」「子羊よ前へ、祈りなさい」「子羊よ前へ、祈りなさい」。変な外人、気合入れ。「松本ヒロシのテーマ、松本ヒデトのテーマ」とかけ声、もう1回「ヒロシ!」と気合がけ。「この曲で終わります、来年もよろしく」で『ピンクスパイダー』。何か激しく泣いて(?)、“ま”ができ、「逃げろー!」で退散。5:40終わる。
ハメはずしのジャックバドラのおかげで、次のMIX stage:LEFTの木村世治さんの出演は、10分押しの5:45に始まった。今は、hurdy
gurdyという芸名となってるが、いつかこのhideバで、木村世治さんとして演奏してくれた、アコギによるXメゾレーの再演奏、密かに待ち焦がれているのは私だけではないだろう。hideさんからうまいとほめられたギター演奏、も一つ踏み込んで、DaizyStripperのように意表をついてほしいのだが・・・。ステージににこやかな顔で1人登場したhurdy
gurdy、「1人だと寂しいんで」と客席に手拍子を求める。そしてアコ・ギター演奏に乗って歌い始めた。2曲を終えて「イエー、久しぶりでございます。今年は、あったかくイベントに出ることができて、非常にうれしいです。そして誕生日、おめでとう。こっち向いてます(後ろの肖像幕のhideを振り向き)。今日は、まだまだ続きますけど、ちょっとだけ癒しの時間に使ってください」。3曲目を歌い、4曲目に『Flame』。皆、聞き入っている。終わって拍手。「うれしいです。こうやって歌えて、ありがとうございます。緊張するんですよ、本当に。大事な時しか歌わないんですが、(よかったよーの掛け声)、ありがとう。さっき、関係無しの話なんですが、楽屋にお弁当あったんですよ。hideさん、打ち上げ時はほとんど食べないんです。でもコンビニ弁当食べたいと思う基準は、ゆで玉子が入っている弁当、買うんだって。アッという間に(会場から、えーとブーイング)・・・、自分のワンマンでもせいちゃんとしか言ってくれないんで・・・ぜひライブ来て。ではラストです」。5曲目に聞き入る。「ありがとう、ハーディガ−ディでした。楽しんでください」。6:14終わる。両スクリーンには、ライオン小娘のアニメ(さっきのと同じ)。場内音楽には、ドラムにギターが混じる音量高いバックミュジック。6:20LEMONed
stage :LIGHTが開く。15分押しでheathと同事務所の「the Under neath」。行進曲のような曲に乗ってメンバー登場、ステージ前で手を振り、持ち場へ散った。黒のコスチューム、メンバー一人一人はそれぞれデザインを変えてるようだ。1曲目『DOUBT』。歌い進んで、「Doubt
Doubt Doubu you・・・」まで来ると、待ってたとばかりに会場全体、手ばしらをなびかせ、エールを送り、曲に波乗り。やはりつかみはhideの曲から入って、客の心をわしづかみにしてから、自分達の楽曲を流し込む方が受け入れられやすいと、これを見てると思う。「最後まで・・・」と続けて2曲目。終わって「レコーディング中で地下にこもってます。今日はバースディで、騒ぎにきました。じゃあ、歌う?皆で一緒に歌っちゃう?!。ハピー・バースディ・ーツーユー、ハピー・バースディー・ツーユー、ハピー・バースディー・ディア・hideー、ハピー・バースディ・ツーユー。あぁ、気持ちよかった。年明けには完成します。かっこいいじゃんと言われる様にやりますんで、チェックしてください。12/27新宿ロフトに来てください。来いよ。皆で騒ぎましょう」。3曲目終わって4曲目には、Vo.が上着を脱ぎ、ノースリーブ姿で叫び上げる。早いテンポ回しで会場もこぶし手を回してゆく。Vo.の声量でいいのりを作っている。「また会おうぜ」。6:45終わる。スクリーンには「ムック」(だと思うが・・・)の4人。「グルグル映画館」のライブ告知。オフィシャルカレンダーの宣伝。
前回のレポで、人物間違いをしてしまい、失礼いたしました。あの時ギター一本でXメゾレーをやってくれた人が、ギター一本での演奏者、木村世治さんと思い込んでいましたね。Xメゾレーの人がSHAMEのボーカル、CUTTさんですね。素人のレポなんで、とんだ間違いも生じますが、ご容赦頂きたいと存じます。
6:53暗闇の中に歌声が響く。MIX stage
:LEFTにSHAME登場。1曲目は『LEMONed I
Scream』。ほんわかムードにのせられて、客の前伸ばしの手が左右にたなびいて揺れていく。春の陽気のまどろむ世界にうたたね気分の夢の中という感じ。2曲目はXのライブ登場曲『WORLD
ANTHEM』が流れ、「ハピーバースディー・ディア・hide」と発声、そしてX
でのhideのナレーション、3・2・1で『TELL ME』へ突入。一番の歌詞が終わると「イェー、皆、頑張ってるか」(“頑張”という部分が、よく読めないが、たぶんこの字をメモしたのかなと思う)。そして2番へ、大合唱と共に送り出した手振りの勢い、ものすごい。3曲目『?』。TELL
MEののりで、皆、手を振り出してゆく。終わってMC「皆さん、楽しんでますか。僕も大阪弁ですが、僕達SHAME、この舞台に上っていること、光栄に思ってます、ありがとう。ワールドアンテーマで、思い出しました。ワールドからTELL
MEへするのに、いかにYOSHIKI風に言うか、家で練習して、気合も空回り気味です。ちょっとさっきから、テンパってるんです。ギターのチューニング合いません。12/13は、hideさんの誕生日です。前日は、稲田さんの誕生日なんですよ。でね、ギターも同じ誕生日。こないだライブで、ライブ前日、誕生日だったんです。今日は特別な日なんだ「ハッピー・クリスマス」と言ってしまいました。チューニング、合うかな、やってるんですが・・チューニングで応援してもらうの、初めてです。チューニング、合ったぜ!。僕達、おととし再結成して、CD出して、あす下北沢でライブ。今日ここで歌えてうれしいです。新しいシングル、ヒアー(HEREというようにここえたが)」。4曲目はバラード的な曲だった。曲が終わって「八ッピバースディー、ありがとう」で終わる。7:19。側面スクリーンには、wizard「HIRO」さん「hideに強く影響されたひとりで・・天国のhideさん・・・」。突然ですがのナレーションでドレミ團のコメントが入る。7:28LEMONed
stage :RIGHTが開く(スケジュール表では19:05の予定)。チロリン、DIEがステージへ登場。会場は大歓声、手を振って歓迎、当人も軽く手を振って合図を返す。チロ「元気ですか、皆さん。ひとつよろしくお願いします」。1曲目チロリンの歌。すぐ手拍子が始まる。「そんなに、あせらなくても・・・」と、久しぶりの苦虫つぶしの表情で熱演。終わってタオルで顔をぬぐいながら「チロリンです。強敵を連れて、私のソロということで、いっぱいやらせていただきます。hideさん、喜びますよ、下では盛り上がりやがって。久しぶりにやります『奇跡が起きるまで』」。歌詞を追うと「空よ、雲よ、星たちよ 大地よ、教えて 教えてくれよ 僕らの未来を いつかはすべてが なくなる・・・僕らは いつまでも 空よ 雲よ・・・」。ピアノ(シンセ)DIE。パーカッション トシ と終わって紹介、3人でビールで乾杯。チロ「まぁ、だらだらやっちゃいますが、今日は誕生日なんで、月並みですが皆で歌おうと。ハピーバースディー・ツーユー、ハピーバースディー・ツーユー、ハピーバースディ・ディア・hideー」で、PATAとMichiakiがステージに登場。会場は大歓声と共に大渦が巻き起こった。PATAの登場で、少しでも近くに寄ろうとする観衆が、ステージ前へ詰め寄る。私たちの手すり前のフロアーは大津波前の引き潮のように半分ぐらい空間になっていった。そこへ自分達の手すりの後ろから、どっと人が押し寄せて、手すりの間をすり抜け、前へのなだれ込みが始まった。手すり下に置いてあった荷物や手すりにかけてあった上着も何もかもが、押し寄せる人並みに踏み倒され引き落とされ、しかもその激流に押し流されたように、うさこさん、なーさん、相棒も消えうせてしまってる。自分の体勢を維持するのに精一杯で、踏ん張ったり、人をやり過ごすのに集中している間に、流されてしまってその辺にいない。うさこさんは、9:40になったら、終電に間に合うようにもう帰りますから と話していたが、なだれ込んだ人でぎゅうぎゅう詰めとなった手すり前のフロアは、身動き取れない混雑を呈して、私の両サイドも新しい人が着地して場所を占めてしまっている。もう帰ってくる場所もなくなったし、帰ることもできない状況。こんなライブは初めてなので・・ということでご一緒することになったらしいが、ドラムが胸に響くという感覚のように場慣れ感がまだ無い状態で、この混乱に巻き混まれてしまって、本当に大丈夫かと。遭難してしまったんじゃないか・・・一刻も早い安否情報がほしいが・・・・(まあ、その辺で木に引っ掛かってるかとも(笑))。この混乱で、すっかりメモする環境が変わってしまって書きづらくなった。両サイドに知ってる人がいると、安心して書けるが、知らない人が来ると、“なにしてんのこの人、こんな時に”とか思われていないかとか、嫌な感じでメモすることになって、もうどうでもいいやとなってしまうんですね。案外デリケートな心理状態でメモしてるんですよ。ここまでは環境に恵まれたが・・・。チロリンもドッキリカメラの状況だったんだろう、驚きを断ち切って自分を取り戻すように「行くぞー、ハピーバースディー・ツーユー・・」とやり直し、3曲目の『HURRY
GO ROUND』へ一気呵成になだれ込んだように見えた。ハリー・ゴー・ラウンドの演奏には、PATAギター、Michiaki
ベースで演奏に楽しく加わっていた。終わってチロ「聞いてなかった。あーびっくりした。こんなに汗かいたこと無い。楽しいけど、30分、こんなに長く感じたことない。こっから引き続きダラダラ行きましょう」。『みち子』?という歌かな。「君は変わっちまった 君は変わっちまった・・・」という歌。MCで「(この曲)hideちゃん、前奏弾いてくれたんだ。川崎クラブチッタで、hideのファーストツアーやってね、火を吹いた。こんな思い出深い所で、懐かしいね。この人(DIE)は銀閣。私、金閣。金閣、銀閣、2人がユニット組んでます。ライブやったんですが・・・3月に東京・大阪でツアーやります。3/5神戸チキンジョージ、3/19新宿・・・」。そして最後の曲へ(何という曲か不明)。8:09終わる。3人、ステージ鼻でくさり万歳をする。
8:14DJ INA登場(スケジュール表では19:40となってる)。「hideさん、44回目のお誕生日、おめでとう。PATAさんより業務連絡です。12/14ラインのワンマンライブ、ルネッサンス。hideのギターを作り続けて30年・・・。やりましょう、狂いましょう・・・」(今年はINAの誕生日祝福コーナーが無かった。そのことについて少し話してたようにも思うが、もういいか、ぐらいの軽い話だったように思う)で、『Beauty
& Stupid』『ever free』『pose』と連続で流して、「エアギターをやろう、やる人ステージへ」とのことで、ご指名だったか、自発参加だったか、壇上に人が上って、エアーギターのポーズを熱く披露したのであった(はじめ、ご指名で、1人ずつ上ってきたようにも思うが・・・)。メモでは、ここで松本裕士、チロリン、DIEと一くくりに書いてあるので、3人が登場したのだろう。裕士氏は、頭に白タオルかぶった裏方装いで、初心者みたいな素振り、自信の無いおどおど素振りで登場。チロリンが客席へダイビング(ここだったんだろう)。うさこさん、松本裕士に会いたいなとも言っていたので、ここで会えてよかった。最後のステージ挨拶には出てきますからと話したんだが、それより早く、しかも混乱のお陰でここより前で会えてよかった。その後『ピンクスパイダー』をやり、次が、長年私だけ場外へ追いやられる気持ちが生ずるナンバー、「ロービスボーイ(ローイスボーイ??)」と客席から壇上に上った面々の、歌い回し。一番最初は、松本裕士氏にご指名があったが、うまく歌えなかったのか、苦笑して後ろへ助けを求め、すぐにDIEか誰かが後を引き受けた。私自身は長年の疑問を宿しながら、これはいったいなんなんだろう といつも思って聞いている。壇上には、hideコスで決めた華やかな気合を振りまく20名前後のソンガー達。その中にはX文字の白地赤染め抜き長はっぴ姿の長野のお兄さん、カラスさんなど常連も。そして『Hi-Ho』をやって「永遠の美少年、hide、ハピーバースディ」で終わる。8:54。壇上の皆は客席に。8:56カウントダウンが始まる。「hide、バースディ、5、4、3、2、1」でステージの特設スクリーンには、hideの映像、『セレブレーション』が始まる(スケ表では20:15)。さぁ、最後のフィナーレ演目、hideの登場。一気に場内は興奮のるつぼへ。ライブ映像を、曲の流れはそのままにいいとこ取りでつないだ映像パレード。スクリーンの中のライブがまさに現実となって会場にこだまする。2曲目『?』(4文字の曲名のメモ、どうしても読めず)、『DICE』『D.O.D』『Flame』『Beauty
& Stupid』、そして『MISERY』へ。ちょうどフロア真ん中の手すりの真上天井には、色彩豊かな風船がぶどう房を横たえるように備え付けられている。これはいつもの『TELL
ME』用かと思いきや、このMISERYの曲が始まると同時に、銀テープの発射音と共に降りだしてきた。真ん中手すり辺りは、銀テープも風船もどっさり降り注いできて、手元に落ちる瞬間は奪い合いの手が先陣を争うが、間をすり抜けていくらでも落ちてくる。奪われず床に到達するもの多数。落ちてくるものを拾うという動作中は、せっかくのMISERYは拾えよ応援歌、上の空で通り過ぎてゆく。曲が終わると、雪の花びらが静かに天井から舞い降り始めた。本物の雪の結晶、ゆっくりゆっくりいっぺんの花びらを泳がせながら降ってきた。一旦終わったあと、再び『MISERY』が始まった。AK100プロジェクトのテーマ音楽として、特に記念曲を印象ずける様に思われた。長いエンドロールが出たようにも思うが、拾った銀テープに風船3個を逃がさぬように持つ事に精一杯で、メモどころではない。9:46終わる。両側スクリーンには、hideのアルバムが世界中で発売になって行くこと。黒澤AK100プロジェクトのこと、長い間出演のアーティスト・関係者の皆さんへの謝礼、皆さん(客)への長い時間のお疲れ慰労など流れた。客が動き出すと同時に、流された3人も戻ってきた。3つの風船で難儀しているのに一抱えの風船をさらに持って帰ってくる流れ者。どうして持ち帰るんや という意味のそこには、荷物は全部私??。会場出る時に、大きなパンフを頂いた。バクチクのお花がテーブルに置かれていた。終電新幹線にはぎりぎり間にあったとの事。