REPORT 1
hide's PSYCHOMMUNITY Special !!〜Junk Story papa
前日は12時前に寝て、当日3時に起き、4時出発の出だしから、今日一日の疲れ模様が予定されていた。秋のアルプスを見ながら初めて中央道から東京に乗り込むところ、諏訪湖SAの食事からにわかにしんどさを感じ、道の振動が小刻みに続けば、「道が悪い」と文句を言われ、眠気覚ましに入った談合坂SAでは、コーヒーを飲むべき所を迂闊にもクリームあんみつを食べてしまい、眠くて車中でねたら「もう1時だから」と途中で起こされ、やっと来た渋谷ホテル前では、横にはホテルがあるのに入れずずっと大回りを余儀なくさせられ、惨憺たる思いで着いた。もうぎりぎりに入ればいいやとの諦めで、休憩を取った。5時前後に秀霞さんより「今、原宿の喫茶店」との連絡を頂いたものの、体は動かず申し訳ないことになった。間に合う時間にホテルを出て、会場に入った。たくさんのHideコスプレがそこかしこにいて、うれしくなった。
代々木体育館(第一)は、3階まであり、9千のキャパとの事であったが、明くる日のスポーツ紙は13000から14000の入場者と記していた。確かに壮大なドームで、現役ではないにも関らず、こんな会場が一杯になること自体不思議な光景で、人気のすさまじさを現していた。正面には大スクリーンと左右に三段の小スクリーンが脇を固め、ステージのカプセルの中にいる演奏者が、小型カメラを通して小スクリーンに映る仕掛けとなっていた。背後にもやや中ぐらいのスクリーンが置かれ、前座の催し(グレイの挨拶ビデオ、東海林さんの話)などが映し出されていた。
カフェラサイエンスの軽音楽が流れる中、突然HIDEの声『いらっしゃいませ。店長松本でございます。今宵、皆様に満足して頂ける名品をたんと取りそろえております。どうぞ最後までごゆっくりとおくつろぎくださいましまし。皆様にとってよい夜であることを祈っております』との挨拶の後、大写しのスクリーン全面にHIDEが映し出され、皆飛び跳ね、叫び、手を振った。メンバー(7人の若者)が順次紹介され映し出される。すぐ(1)『ROCKET DIVE』が始まった。朗らかになれる歌い方であった。続いて(2)『BACTERIA』。スクリーンには、HIDEのライブ模様が大写しされ、まさにここで歌っている錯覚にとらわれた。ギターの調音的な音響が聞こえ、(3)『DAMAGE』が続けて流れた。繰り返しと掛け声の伴奏の中、HIDEが歌い出す。3曲目となり、リズムに体を合わせ、のりとバウンドが始まってきた。終わるとメンバーのMC。紹介を受けた松本さん『今宵は、好きなだけ、泳いでいってちょうだい』。(4)『限界破裂』に突入。Therapy,Therapyが耳にこびりつく。終わると、軽音楽が聞こえ、カフェラサイエンスの店内、店長代理人がしゃべりだす。メンバー紹介などしゃべったのち、(5)『FLAME』が流れる。皆、静かに聞き入る。終わると同時に「HIDEー!」の大合唱。続いて(6)『ピンク スパイダー』。スクリーン内、動き回るHide,点滅を繰り返すライト。元気が湧く音楽に聞こえた。終了後『盛り上がっているかー」のMC。「HIDEのビデオの歴史を振り返ってみよう」との事で、順次ビデオの一部が映し出される。メンバーのビデオの紹介に、チロリンの半ケツが映される。7人の若者たちの大好きなもの、それは『酒』と締めくくって、(7)『D.O.D(DRINK OR DIE)』が始まる。途中、どこかの打ち上げ宴会の様子が映し出される。そして、松本裕士が「本当に酔ってます」と言って出て来、手拍子らしきもの打ったが、酔いの為そろわず、場が崩れた。少し悲しい音楽が流れ、スクリーンにHIDEの『遊びたりねえー』の叫び。そして(8)『LEMONed
I
Scream』が流れる。ゆったりとしたリズムが心地よい。天井に向かって風船玉の模様が上がり続けた。終われば暗転となり、ざわめきの中、ジャングルの鳥の声のかん高き響き、太鼓とかねのリズムから(9)『Hi-Ho』が流れる。曲の途中、PATAのギターテクニックの披露、ジョーのドラムソロ。同じく、スクリーンに3つの画面が出、右、真ん中、左のスクリーン内のジョーが、同じリズムのドラム競演をしあった。なかなか見ごたえのある企画であった。そして『Hi-Ho』の歌の続きへと引き継がれた。スクリーン上、HIDE曰く『青少年よ、裸の姉ちゃん、ちゃんと見てゆけ』と踊る姉ちゃん出てくる。次、金属音の音、ゼロワン、ゼロワン、笛の音、(10)『POSE』が軽快に始まる。楽しい振動が終わりまで続く。終わると低い太鼓の音が聞こえて来、MC「EVERYBODY,まだ元気はあるかー。頼むよーお客さんー」。紹介を受けて再び松本秀人さん『遊びありねえよー。遊ばせろー』と叫ぶ。「歌って踊って歌って踊って・・(繰り返し)」の次、強烈なリズムの(11)『OBLAAT』が炸裂し、曲の中ほどより、天井に向かって、白い吹流しが立ち上がり、リズムに合わせくねくね身をよじって躍動した。リズム、光、ライト全てが躍動した。終了の放心した一瞬を突いて、(12)『ever
free』が流れる。終わるのを待って、席を立った。
席に戻ると、スクリーンにHIDEのいろんな映像が映される中、詩の朗読がはじまった。(かっこは不確かか不明の部分)
ようこそ( )
大破したジャガーと(シャドウ)付けのアンサンブル
YOKOHAMA仕込みの爆笑トラブル
騒ぎと見れば飛び込んだ
恋も(Toyもずいぶんな)ハレーション
サイテーだからサイコーがあるってことを
(パンク)な美学は勇気に似てる
感電フェチな(せんこうジャーナル)
見ろよ お前に愛されたくて
世界中の不良少女が発光している
涅槃の月に星屑が溶けたのは五月
放物線の美しさを競って
俺たちは魂を宇宙に投げた
虹が生まれる海に
犠牲に飼われた家畜人の街に
(フェード)を捜す少年の夢に
自殺した天使の墓に
魔法が封印された森に
永遠が潜む0という場所に
そして
取り残された俺の命に
まばゆい光をまき散らしながら
お前の魂は先に燃え尽きた
ようこそ( )
チャンネル・ヘブンの衛星中継
稲妻仕様のハイパーソニック
美顔の(ひとみ)は未来を見てた
ガキの時には素敵なillusion
幻影だから壊されたってこと
今じゃみんなが知っている
誰よりもRock Fan の Rock Star
見ろよ お前の魂のかけらを拾い集めて
世界中の天使が今ここにいる
世界中の天使が今ここにいる
詩の朗読が終わると、皆、「Hideー!」と声いっぱいに叫んだ。ドラムの軽快な響きと共に、「楽しく歌った後は、楽しく踊るしかない。はじめての人も、そうでない人も、この聖地で踊り狂っちゃって下さい」とMC。そしてスクリーンにはHIDE
が出て来て、『踊るアホーに見るアホー。同じアホなら、なんとやら。やっちゃって下さいな。ここはともかく松本の、趣味の悪い髪形と趣味の悪い色に免じて、やっちゃって下さいな。お客さん、こんなもの好きたち、それはただ事ではないでしょう。ないでしょう』と言った後、手拍子そして(13)『BEAUTY&STUPID』が流れ、皆体を揺すって踊った。青い光と青いレーザー光線が四方八方に放たれる中、
(14)『DOUBT』が始まる。曲の間中、ライトの点滅、光線の放射が続く。終わればHIDEの叫び声、(15)『DICE』が流れる。テンポが速いリズムが小気味よい。HIDEが駆け回り、スクリーンを縁取るライトが点滅を繰り返し、光の強弱がリズムに合わせて踊った。次曲は(16)『TELL
ME』出だしのリズムの切り替え時点で、銀飾りが客席に向けて打ち上げられ、場内前方に、ゆったりと大きく揺らぎながら落ち、差し出す手の中に消えていった。「TELL
ME」と歌う所では、腕を前に振り出し、ステージに声援を送った。終わればHIDEの大合唱。ざわめきと、叫びの中、「今日は、どうもありがとう。お別れの時間が近づいた」とのマイク。「皆、やっちゃってくれましたか」と何回も連呼。そのあと「この企画も松本館長の努力による」と礼を言う。またここでメンバー紹介をし、最後の曲になったの次に、「このガキどもで、近い将来、皆様の前に立てることを祈っています」と言って、(17)『GOOD
BYE』が流れる。皆、直立不動の姿勢で聞き入った。場内も光の動きはなく静止状態で、スクリーンのHIDEだけが静かに歌っていた。グッドバイ、グッドバイと最後に歌う頃には、涙を拭く人もみられた。最後にHIDEがスクリーンの中でメンバー紹介した後、『どうもありがとう』と言い、『青い空なんか大嫌いだっと言ってた僕が、青い空の雲の中に帰ります。どうもありがとう。また、近いうちに!気を付けて。バイバイ』と言って去って行きました。スクリーンには、青い空に流れる白い雲の様子が映し出された。音楽が鳴り止むと「HIDE-!」と大きな叫び声。すぐ(18)『MISERY』がかかり、終わりを止められないと諦めると『ありがとう』の一声をもってライブは終わった。