2007・01・06 PATA(Ra:IN) 千葉LOOK papa
行きは大雨洪水注意報の出る大雨、帰りは強風&雪。新年ライブ初めはいつもの行程とは大違いのライブ参戦となった。特に帰りはヒヤヒヤの連続、よく帰れたなぁ。雨はライブ前日深夜から降り出して、雨雲が西から追いかけて来ていつまで経っても止まない。しかも大降りで、やっとオープン6時前に止んだ。LOOK横のパーキングには3時前に着いたが、すでにマイクの感度やドラム等の調整の音が外に漏れていた。残念なのは、雨の音がそれをかき消し、雨さえなければライブのリハは車にもよく聞こえたのに。JR千葉駅付近は、再開発がずっと続いていて、Lookのすぐ近くまでビルの建設が迫っている。昔の低層の古びたビルや歓楽街の木造店が密集するほんの一角の端にLookはある。従ってLookも年季の入ったライブハウス。たぶん鹿鳴館などと同じ1980年代前半に出来というニュアンスが、内部の造りや備品に現われている。それがまた古くて新しいレトロなロックを演出してくれる。都会の古びた老舗のロックハウスの演奏を、若かりし頃にそこでの演奏を夢見たRa:INのメンバーにはひときは思いで深い感覚があったに違いない。オープン6時前には、リハを終えたメンバーが外に出てきて、いつもの腹ごしらえに出向いて行った。なじみの店はこの一角、近くにあるのだろう。その少し前に「少し押してますのでライブのスタート6時半は、7時からとなります」と案内。何時になろうとかまわないから、早く、早く、中に入れてくれー、寒くて待ってられないよーがこの時の心境だった。その叫びはすぐに汲み取られ、6時過ぎ呼び込み。チケドリンクパンフの手続きの中、ドリンク500円は一律ではなくジュース類は300円。冷えた体はその200円で少し温かくなると言うもの。入ると最後尾一段高いソファーに腰かけた。横は音響設備がある。フロアの天井が低く、後ろからだと立つ人の頭でステージはほとんどさえぎられてしまう。それでも今日は後ろと決めたのは、暮れの12/22の横浜7thアベニューでは最前で耳がやられてしまった。Ra:INのライブは音量が半端じゃないので、ライブ場によってはよくあることでMCさえ早い段階で聞き取れない。今日は轍を踏まないぞと最後尾。手持ち無沙汰をしゃべり声とロック音がにぎやかな雰囲気を作ってくれる。外の寒さはもう届かない。ホールの中ほど、右側にトイレの表示。客はほとんどがそれより前に詰めていて、後ろはまばらな状態。45分ごろトイレにDIEらしき姿。客も出演者も同じ利用になってるらしい。55分、Ra:INのいつものカメラマン(女性)2名がホールでアングルを確認。ステージでも楽器の調子が見届けられてる。ホールの曲もどこかせわしそうな曲調。ライブはいよいよ始るかに見えたが、05分テツさん、07分DIEさん、11分Michiakiさん、12分PATAさんが用足し。なかなかありえない光景に古さもまんざら捨てたものではない。7時18分ライトが落ちる。
19分Ra:INの出囃子、テーマ音楽がかかる。20分メンバーが出てくる。TETSU、Michiaki、DIE、PATAの順に軽く手を上げたり、愛想のジェスチャーを投げかけながら、持ち場にスタンバイ。1曲目『Free』が始る。7thアベニューの出だしと同じである。Lookのステージが狭く、今回DIEのシンセが左端を占めた為か、Michiakiのベースがステージ中央寄りにあり、そん加減でTETSUのドラムがどんな場合でもステージ後ろ中央にあるところ、中央から右へ移動している。PATAの右端は変わりない。こういう場所の移動と言うか変更は案外難しかったかも。Ra:INの場合機材のセット位置を印した大きなカーペットのようなものを広げ、目印の位置に機材のセットが配置されていたように思う。ファンの前では、こだわりのない陽気なメンバーに映っているが、音や楽器の調子・位置には人一倍気難しい素振りがあるように思った。でも今まで全国無数に回ったいろんなツアーではいろんなアクシデント、今回も気にも留めていなかったのかもしれない。DIEのシンセが強烈な音を丸めるように華やぐように入っている。そのDIEがフロア後ろの音響スタッフに、手を上げ「上げて、上げて」の合図。それから何度も音響スタッフは、フロアに中ほどまで行って音を聞き、戻っては神経質につまみを回していた。そのせいか、今日の音響は奇麗に調和が取れていて、最近ではないほど見事に聞こえていたように思う。PATAのギターが弱かったり、TETSUのドラムが強すぎたりと何回も聞いてくると調整の不完全さが分かる時がある。今日は全体の調和が非常によかった。2曲目は『In
The Mirror』。リズミカルに音響がはずんでる。終ってメンバー、ウオーターで喉を潤す。しばしの休憩の間があって、DIEのシンセから入る3曲目『SUNSET』が始る(曲目は大半忘れているので終了後確認)。Michiakiのヴォーカルも入ってくる。1曲目からステージにはずっとスモークが注ぎ込まれ、ステージ天井のファンで勢いよく逆巻いて、緊迫した臨場感を演出している。4曲目ドラムがたたき始めたのにMichiakiがベースを交換、PATAは2ネックに交換してある。ドドドン、ドドドンの大きなリズム。Michiaki、手指を差し上げ、1,2,3、の合図でドドドン、ドドドンで『Indicator
To The Future』。終ればPATA、2ネックを高々と持ち上げ終わる。拍手にPATA『ありがとう』。5曲目鐘の音がなり始めたがMichiaki、MC挟んで『あけまして、おめでとう。ことしもよろしく。今日、嵐だな。嵐、そんな幕開けです』と苦笑いを伴ってにこやかに一言。曲は『Horizon』。DIEは曲の前半、出番がないのかシンセを背に後ろを向いてタバコを吹かしてリズムを取っていたが、その内、前を向いて体を上下に揺すって絶えず躍動。6曲目『Survival』。迫力あり。終って拍手、PATA『ありがとう』。DIEが「HAPPY
NEW YEAR」をヘッドマイクから声を通して音響効果で笑わす。『お元気、お元気ですね。今年は亥年。いのしし、いのししと・(鳥と言ったようだが)・に乾杯』と言いながら音響効果で遊ぶ。DIEの演奏が始るが、他の3人は、呑んだりタバコ吹かしたりの休憩。長いDIEの演奏があってやっとDIEの合図がドラムに向かい、7曲目『Your
Sky』。今日のYour Skyの演奏はスカッと青空に抜けるような爽快さがあった。アルバムの『Your
Sky』はちょっとこもってる感じがするが、そんな曇りがない爽快な気分が広がる音響があった。昔ツアーで初めて聞いた時もそんな感じがしたが、その後発売のアルバムではやや曇りがちな音響で、それが本来の曲調かと思ってもいたが、今日は自分のイメージに音がはまった爽快な気分になった。その意味でも何回もフロアに出向いて音を確かめ、神経質につまみを回してる音響スタッフの努力が効いたものと思う。この曲の本来の曲調はどっちか分からないが、気分爽快になる曲調、乃至はYour
Skyというタイトルから抱く曲調は、やはり今日のような気分爽快な音の響きにあるんではないかと素人の評論家は、一端の評論家ずらしてしまうのである。
演奏が終ると場内「オー」のかけ声と拍手。Michiaki『ありがとう』(時刻は8時17分)。約1時間の演奏に休みを取るMCタイムに入る。Michiaki『今年はダブル・オー・セブン(007のこと)の年ですね。テツちゃん・・』と一人悦に入ってる様子でドラムへ向ける。TETSU『オーイエー、オーイエー、オーイエー、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いです。こないだのhideミュージアムでやったライブのDVDを製作してまして、早く作りたいんですけど、皆忙しく、春ぐらいには発売の予定です。それについてツアーでもやろうかと考えているんですが、それで(語気を強めて)セツユルス(メモではこう読めるんですが・・・全員来ることを許すの意味)』。即座に『たぶん、若いバンドから習ったんですよ』とDIE。『話の内容が全部飛んでしまいますが、今年もよろしくで、パタリロさんに』。PATA『あけましておめでとう、今年もよろしく。皆さんの楽しい顔の見れるのが私の楽しみです。てなわけでこのメンツで演じてるライブです。今日、天気が悪かったんですが、よく来てくれました』Michiaki『天気悪いのはDIEの責任』DIE『俺?』PATA『てな感じで今年もよろしくお願いします』で曲に入る。8曲目『Revival』。MCに入って一息つく感じの気分が生じるが、演奏に入ってなぜか安堵感が生じるように思えるのは、やはり水の生物が陸に上がるより水の中で思いっ切り泳いでほしいという、そんな感じに似ている。終ってMichiaki『楽しんでますか』。シンセの音が鳴り始め、9曲目『Signal』。ゆったりとした流れの中に荒々しさが通り過ぎる。終ってMichiaki『年末はいつも千葉LOOKで終わろうと思ってましたが、今年は千葉LOOKで始ったと思いますので、ちょっと地元の人は地元で。石塚ともあきさんに一言』PATA『楽しんでますか。私は非常に楽しんでます。年明けに、松の内に、千葉に帰って来たのがうれしい。親にも顔が立つと言うもんで、ひとつよろしく』Michiaki『その続きは長崎県出身の高砂部屋の・・・』TETSU『いかにも私が高砂部屋の・・・どうしたらいいんですか。(引き取り哀願目でリーダーに向いて)ではリーダー』Michiaki『振られても困ってしまいますが・・行きます』で10曲目『Crying』。Michiakiのボーカルがかむようにマイクに絡みつく。終るとMichiaki『今の曲は、すごく難しく、ちょっと間違えまして、PATAが俺の顔パァとみて・・・イエー、テツにメンバー紹介してもらいましょう』TETSU『長崎県出身、めでたいお正月、お正月と言えば高砂、・・・お雑煮食べましたか。もちなんか食べて太りましたか。大晦日呑んで、皆で近くの神社に初詣しまして、帰って皆でボーリングに行って、レーン貸し切って、お酒も持ち込み可で楽しんで、最高に酔っ払いまして、レーンにすーっと行ったりして、翌日筋肉痛で、パンテリン張って。そろそろ年で戒めました。自分でボケとツッコミやってます。リーダーもどこかに行って・・・』客「ボーリング、誰が勝ったんですか」TETSU『分からないなァ、べろべろで。近くの呑み屋に行って、また呑んで、ヨシコさん、ヨシコさん・・』PATA『林や三平のネタでしょう。三平の奥さんの話まで話せばいいでしょう。そろそろ曲、始めましょうか』TETSU『ベースがいないのに行くんですか(Michiakiは楽屋に入ってしまっていなかった)。口でしましょうか。エアドラム、エアベース、そうだエアバンドやってみたらどう?。何にもないバンド?物販でもしますか。こんな私達のバンドですけどよろしくです。リーダーが、ベースが戻ってくれないので始められないので、あまり遅くなるとこの辺は、怖い人が飛んでくるので、帰り気をつけて下さいよ。・・・2002年に3人ばったり会ったの。今何年なの・・(やっとベースが戻って)オーイエー、オーイエー、オ−イエー、キーボードイエー、キーボードイエー、キーボードDIEちゃんイエー、DIEちゃんサンキュー。早くうちのメンバーになって?。もうなったの!。うちのバンドの参加費、まだもらってないよ。ギターイエー、ギターイエーギターPATAイエー、サンキューギター。自分で紹介するのもなんだけどドラムイエー、ドラムテツイエー、テツサンキュー。オーイエー、オーイエー、ベースMichiakiイエー』でベースの演奏が即始る。
11曲目は『On The
Border』。リーダーMichiakiがメンバー紹介の先鞭をつけて始り、最後はMichiakiへ落としてベースから始る曲へつないで行く。そのMichiakiは、いつもよりお酒が回ってる感じで、何かニコニコして動作も酔いブレが出てるような気もするが、楽器を持てばシャキッと演奏に入る。13曲目『Ambush』。途中で曲を置いて、DIE『今年はやらない』とダダを始める。Michiaki『歌わないでいい。歌わないでいいけど、ソロ!』とにやりと意地悪っぽく笑う。そこはあうんの呼吸で、DIEも軽快なリズムを自分で出して『去年のhideミュージアムのこのライブに参加させてもらって、海外なども行って、上海とか香港とか、メキシコとかの話もあって』としゃべった後『今年は海外に行くぞー』と叫んで、曲に乗って『シャンハイ、ホンコン、メキシコッ!シャンハイ、ホンコン、メキシコッ!』と何回か陽気に歌って『以上今年ラインは、海外に行きますのでよろしく!』で締める。Michiaki『イヤー、今年も付き合ってくれるよね、DIE!、よろしく』で曲の続きに入ッた。終ってPATA『ありがとう』。Michiaki『今年もよろしく』。TETSUのキッスが振舞われて終る。9時19分。
無言の手拍子が始まり、途切れることなく続く中、22分TETSU出て来る。『ではメンバー呼び込みましょう。帰る人もいるので。DIEちゃん』。で、今回、呼び込まれた人が次の人を紹介するという事になり、DIE『いつもかわいがられているような、いじめられているみたいな、やっぱしかわいがってくれてるMichiaki!』。Michiaki『生まれも育ちもチバ。なんでもチバ。チバが生んだ名ギタリストPATA!』。PATA『どうもありがとうございます。ダイちゃんの(が?)コモノ(聞き間違えたかも)になるとは思いませんでした。(意味通らず、一同きょとんとした中)ネタ、ネタ!』で、曲へ。Michiaki『今年も、よろしく。じゃ、ピース』とピースの格好。1曲目は『海』。終ってMichiaki『オー、千葉LOOK!』。2曲目『不明』。3曲目はTETSUのボーカル入りの曲。間にMichiakiがTETSUに合図を送って、DIEのボーカルが少し入る。またTETSUに戻って「狙いを定めて、ドカーン」と歌う曲であった。尚、アンコールのセットリストには『Under
The Technopolis』と『Summer of
Love』と書かれてあったので、1曲目は『海』ではなく『Under・・』で2曲目『Summer・・』だったかもしれないが、自分の感じではやっぱり『海』かな。46分終る。
アンコールのかけ声と手拍子。49分メンバー4人出て来る。Michiakiよりメンバー紹介『えー、準メンバーDIEちゃん、&PATA、TETSU』と指差していって『今年もよろしくお願いします』。曲が始り『382』。かけ声が入るところでは、最前部の客のみんなは、コブシを前にひねり出す格好を全員そろえたらしい。演奏してる人も気分がいいだろうし、乗ってる客もウキウキでいい。『今年もよろしくね』で終わる。9時55分。
雨は止み、帰途へ。途中で睡眠休憩。6時半ごろ東名豊田Jct.辺り。大阪へ帰る場合、天候で何もなければこのまま東名で、雪模様の時はここで伊勢湾岸道へ(→東名阪→名阪)。強風の時は東名でと言うパターンだが、今回は強風と雪。この時点では雪はまだ降ってなく、東名へ進んだが、名古屋ICから雪模様、見る見る間に積もってアスファルトが隠れるまですぐで一宮SAへ避難。この間20分ぐらい。半時間ぐらいチェーン巻くか否か悩んだが、まだ東名はゆっくり流れている。ダメな時はそこで巻くか と出発。養老、関が原は雪の難所のはずが今回はそれほどでもない。何とか抜けられて八日市ぐらいまで来ると、わずかに積もっているが安全状態。2002年1月東京フォーラムХのFilm
GIGの帰り以来のヒヤヒヤもんであった。
間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m