REPORT 10
PATA(Ra:IN)TOUR OF "BEFORE THE SIREN" 2006ニューアルバム発売記念全国ツアー!
2006・03・23 岡山DESPERADO papa
今回のRa:IN「TOUR OF“BEFORE THE
SIREN”2006」西日本ツアー、ツアーするラインにツアーできれば面白いかなと全5回(岡山・米子・大田・大阪・京都)の参戦を計画した。見るだけの私達お客でさえツアーするのも結構しんどいのが実感としてわかった。Ra:INメンバーには遠距離を渡り歩くのはそれだけ負担が重なり、サイン会を終えた(夜11時から12時ごろ)後、翌日の移動と時間前のリハなどを考えると連日のツアーは大変な所がある。各ライブ場スタート前の時間に、Ra:INのメンバーが食事兼休憩に出てゆかれるが、準備を全て終え後は演奏を力いっぱいするだけという、一番ホッとする時間かも知れないと、ふと思った。私がライブに行く時の、仕事のやり繰りやその消化で体は疲れ切ってるがライブに行く気分はすごく軽いと言う状況に似てる所があるかもしれない。約1週間の西日本ツアー、Ra:INのメンバーにとってその疲れは心地よい疲れだったと想像する。各ライブ場の反応は悪くなかったという印象を強く感じた。
岡山DESPERADOは、何回目かで道順も心配の種の駐車場もお決まりのコースに当てはめて行ける。当日違ったのは、いつもの駐車場前の道には、鉢物の花売りや骨董屋が出ていて、祭りの縁日と言うことであった。近くに神社か何か有るはずだがそこまで関心がなくぶらっと縁日の花を見ただけだった。5時オープン5時半スタートで、5時前に通りから入ったデスペ階段下に腰掛けた。建物の影で薄暗いが、オープンを待ってる人が割れたコカコーラ商標入り据え置き照明の壊れたコンセントを触るとパッと点いて、階段下を照らし出した。岡山出身で以前Ra:INのオープニングを務めた方がちょうど通りかかり、話をしている最中に階段上で入場の声がかかり、その辺ばらばらに待っている人が階段に並んだ。その最後尾に話をへし折って並んだが、岡山と米子は来た順に入場と言う土地柄で、長く来なかった時間の空白はこの記憶も欠落させていた。相棒も何とか最前に行けたようで、私は後ろでゆっくり観戦。
5時40分オープニングとして、Soldier
of
Fortuneと言う男性4人組みの演奏が始った。今日でボーカルが引退と言うバンドだったが、秋にはセカンドアルバムを出すことになっていて、新しいボーカルも決まっているらしく、引退のボーカルも物販に来ますとの話をした。9曲やって8時19分終る。片付けとRa:INのセッティングが始ってゆく。Ra:INの機材セッティングスタッフは2名で、Ra:INのロゴ入りキャップをかぶり、ライブ場関係者と協力して準備をしている。
9時場内の照明が落とされた。1分ぐらい沈黙の闇が続く。そして音楽の中に宇宙人がしゃべってる奇妙な音楽がかかると、すぐにPATAが『どうもどうも』のポーズの手にビニコップビール(?)片手に左より出てくる。Michiaki、TETSUもくっつくように出てきてすぐ演奏に入る。(1)『Free』(曲目は、見当つけてメモしたが、後でステージのセットリストを確かめに行ったら2曲しか合ってなかった。うろ覚えの頭には、ライブの生の音はCDとは違ってきこえたりした。一応ステージのリスト順にあげる)。前半のベースの同じ旋律の繰り返しが耳の残る。だんだん展開する感じで曲が進んでゆくと、Michiakiの演奏姿勢が震え出して、あつく熱を帯び始めるようにネック先に挟んだタバコの煙が前後左右に煙を移動させた。終るとすぐに2曲目(2)『In
The Mirror』、終ってギターを持ち替えPATAの2ネックギターの演奏(3)『Indicator To The
Future』。ドドドーン、ドドドーントの入り。終ってPATA『ありがとう』。会場より「TETSUさーん」の声。タバコタイム。一息ついてMichiaki『オイッス!。セカンドアルバムリリースして、今回ツアーしてますが、最後まで楽しんでください、石塚先生に』。PATA『岡山の皆さん、元気ですか(会場、元気でーす)。もう1回聞いてみよう、元気ですか(元気でーす)。向山さん一言』。TETSU『一言、元気でーす。岡山ヤーイ、このぐらいにして曲に行ってみようか、あまり時間がないということなので』。で、すぐ次の曲。(4)『Horizon』(5)『Survival』演奏のご当人もだいぶ乗ってきて、Michiakiの大きな体がさらに揺れて、ステージより姿が消える(ステージへのダイビング演奏か)。終るとPATA、TETSUは明らかに休憩モード。Michiakiのみ、タバコを一服つけた体を専用のT字音響機に向かわせ、ピン、ピン、ピン・・・と雨だれの効果音。そこにベースのソロの演奏。ひらめきか決まった曲かは不明だが、インスピレーションを受けた音楽の表現と言う感じ。ベースネック先の挟みタバコがステージになびく。3分ほどの夢想演奏。Michiakiの目配せがドラムに合図され(6)『Your
Sky』の大きなドラムの打音が間隔を打って始る。雄大な曲、確か前回の(ファーストアルバムThe
Lineのツアーだったか)ツアーでも演奏されていた曲でスケールの大きさを感じる好きな1曲が始る。CDで聞くより生の Your Sky
の方が曲感がいいように思う。終ってMichiaki『2年半ぶりに、ニューアルバムリリースしました。すごくいい仕上がりなので買って下さい。後でサイン会もします。ファイナル渋谷BOXX、チケット売ってますので買って下さい』TETSU『オーイエー、オーイエー、暖かくなりました、皆さんどうですか。セカンド引っさげて岡山にやって参りました。終ったらサイン会ありますので、Tシャツ、キャップしかないんだって?TETSUシャツも有るらしい。終ったら何かあるんだって』PATA『てな訳で、岡山の皆さん、お元気ですか(オー)よろしい。次の曲行きます』。(7)『Revival』ドドドン、ドドドンと始まるように感じて、さっきのドドドーンと間違った。CDでは区別がつくが、生の演奏は迫力が違って曲のインパクトはどれも最大限の衝撃に伝わって、CDでの曲の違いはライブでは定かでなくなるのは俺だけか。終るとMichiakiのVサイン(ライト下げろの手の合図か)が後ろの音響照明スタッフに向けられ、照明が少し落とされる』。(8)『Signal』アコギターの音色、数十秒後に大音量。オープニングのドラムの方が、私の前に出てきて、TETSUのドラムを覗き込むように注視してリズムを取っている。曲の終りかけ、Michiakiが客を指差して移動してゆく。終ってMC。Michiaki『アルバムリリースしてHMVでイベントしましたが、幸田來未の1日売り上げの記録を破り、横浜では新記録しました。』PATA『夜行バスかなんかで、ひとつよろしくお願いします。石塚よりお願いします。最近1週間ほど台湾に行きました。台湾、中国に、それにヨーロッパでもリリース・・・』と大いにPATAおしゃべり。Michiaki『調子、いいんじゃない?(とPATAに)。TETSUさん、何か』TETSU『今日はいつも行く飲み屋(すぐ裏)が閉まってて、やまいも鉄板で焼くの好きなんですが・・・こっちだけ?その店だけ有名?・・・うーん時間ないので、メンバー紹介で茶を濁そうと・・オーイエー、オーイエー、ベースイエー、ベースMichiaki!!、サンキューMichiaki。ギターイエー、ギターイエー、ギターイエー、ギターPATAイエー!!・・サンキューPATA。オーイエー、オーイエー、自分で紹介すんのもなんだけど、ドラムTETSUイエー、ドラムTETSUイエー!!・・サンキューTETSU。じゃ後半戦、行くよ。新曲聞いてくれ!』で次の曲、始まる。(9)『Crying』Michiakiのわずかのボーカルが入る力強い曲。終ってTETSU『サンキュー』。次鐘が鳴る音で始まる曲(10)『Under
The Technopolis』。ピーポー、ピーポー、ピーポーと3音階下がる部分が、素人頭には印象ずけられる。(11)『On The
Border』を続けて、PATA『ありがとうございました』で10時27分、一部終る。
早い拍手がすぐ起こり、延々と続く。間隔を置く拍手に変り、5分ほどしてTETSU出て来て『サンキュー岡山、サンキューデスペラード。ではメンバー呼び込みます。ギターPATA!』PATA『まいどー』TETSU『ベースMichiaki!』TETSU『結構ここは、よく来てるんですよ。よくお世話になってるんですよ。皆さん、知ってますか(はーい)。またすぐ来ます。皆さん、呼んでください。ではアンコールに応じて』(12)『Summer
of
Love』最後の止めを、だんだん拍子を早くして締める。PATA『ありがとう』TETSUはドラムの椅子に立ち上がって四方に投げキッス。10時39分終る。アンコールには2曲(2曲中の初めに『KAI』)が書かれていたが、1曲しかしなかった。
ステージでは片づけが始まり、11時からサイン会が始まった。かねてよりRa:INロゴ入りキャップを思っていたので、キャップ前部にサインをお願いした。今から米子に向かうと言って、また明日米子で と話して会場を後にした。大阪に戻る予定もあったので今日はホテルを取ってない。大阪に戻らなくてもよくなり、とりあえず中国道吉備SAまで行って休憩することにした。
2006・03・24 PATA(Ra:IN) 米子ベリエ papa
岡山から米子まで約2時間で、日本海に面した当地に来れる。岡山道では雲海、米子道では路肩の残雪がガードレールを隠すほどに残り、山はシャチ模様、白黒まだら模様に残っていた。米子辺りは雪もなく、山地から日本海に開ける見晴らしのよい景観の中に米子があった。霊峰大山の不安定な白い大地の隆起も山々を越えて望まれた。市街地と言っても、空間のある町並みで、ライブハウスBELIERもすぐに見つかった。アーケード商店街(正面)から道路ひとつ隔てた所(裏側)まで長い長方形のライブハウスで、初めて到着したのはBELIERの立派な看板があっても裏側の入口(機材搬入口か)。ただの住宅街でライブハウスが営業するような所ではないと思いながら、生まれた雛が最初に目にする物を親と思う習性のように、ここがBELIERの入口とばかり思っていた。休憩後、6時半op7時stに合わせて6時過ぎ、裏門へ到着。全然ライブをやる雰囲気がない。若い男性一人、同じ疑念でその辺りを歩いておられる。ドアの所まで行っても、無人の休業日と言う有様。おかしいと思って、ふと目にした隣接の洋服屋、「CLOSE御用の方は正面へ」とか書いてある。事の次第は飲み込めた。ぐるっと回ってアーケード商店街へ回ると、赤を基調としたライブハウスらしい正面があった。商店街は金曜日と言うのに閉まってる店も多く、6時半ごろなのに店じまいするシャッターの音が聞こえてくる。閑散とした商店街で、どこの地方の商店街も往時の賑わいを彷彿とさせるという同様の状況。先頭にバンド風の鋲入り革ジーンズの女性が待っており、その仲間のメンバーもふらっと現われたりした。寒い日で、6時半opがしばらく遅れるとのことでベリエの中の待合へ通してくれた。6時50分入場。通り2つを股にかけたライブハウスだけあって、中もキャパ約300ステージも広く、通りと平面で感じのいいすっきりしたライブハウス。
7時13分、チケットには記載がなかったがオープニングの演奏が突然始まった。「Rusty
Nail」。高校生らしきボーカルの男性、終って「ごめんなさい」。2曲目「WEEKEND」「ごめんなさい」、3曲目「Silent
Jealousy」。演奏はよかったが、「ごめんなさい」のボーカルは大いに練習量をこなさないと「ごめんなさい」の域を脱し得ないと感じた。それより米子の地でXのコピバンに突然出会え、Xをめざす熱意をうれしく思った。静かな曲が流れて、片付けとRa:INスタッフによるセッティングが同時進行で進んでゆく。7時50分セッティングが終ってスタッフが消えた後も静かな叙情詩のような音楽とボーカルが続いた。
8時11分ライトが落とされた。テーマ音楽の乗ってメンバー登場すぐに演奏に入った(セットリストは後でのぞきに行った)。(1)『Free』(2)『In
The Mirror』(3)『Cloud
scape』。3曲やってベース取替え、PATAも2ネックギターに持ち替え。最前の客よりTETSUさんにヤジ。TETSU『えらそうに・・・』とプチッと切れた感。ドドドン、ドドドンと始まり(4)『Indicator
of the
Future』。終ってPATA『ありがとう』。PATAギターを再度持ち替え、Michiakiワインラッパのみ。間が空くという雰囲気に客より「TETSU、ヤーイ」と声かかる。PATA『人のネタ、とるなよ、それで金、取ってんだぞ』。Michiaki『3月8日、セカンドアルバムリリース、最後まで楽しんでね。ファーストアルバムから(5)Horizon』。終ってPATA『サンキュー』。Michiaki『ツアー中、何回も言ってますが、池袋HMV、横浜HMVで、1日の売り上げが幸田來未を上回ったとか。皆さん楽しんでください』。PATA『本日はお忙しい中、足を運んで頂きまして誠にありがとうございます。Ra:IN一同感謝申し上げます。明日もよろしく。大阪も京都も、全部よろしく。(お客が)目の前なのに何でマイク通してるんか、よくわかんないな。ひとつよろしく』。Michiakiの独創効果音が始まり、一人世界に繰り出す。TETSU、PATAはタバコに一息入れる。TETSUのドラムが散発的に音階を踏むと(6)『Your
Sky』。Michiakiの頭から汗がしたたりライトに光る。終ってPATA『ありがとう』。TETSU『私達Ra:INは、ツアー中です。昨日は岡山デスペラードでやりまして、これ何本目?1本目だったんで・・昨日は3本目?記憶ないんで・・PATAが生まれた千葉のサイトウさんが大ポスター作ってくれて、表に張ってある。ポスターにサインして行って。(『向山師匠、腰、痛いんで』とPATAが挟む)千葉、横浜、岡山、米子の4本目だ。あした、太田市でサウンド島根でこの3人がクリニックやります。もし参加して頂ければクリニックします。9時からライブしますんで、クリニックとライブの間で他のバンドがやるの。(客から遠くて行けないのヤジ声)遠い?(ここでなんかTETSUマジ切れ)遠けりゃ来るなよ!。俺、壊れてんだ!。次の曲聞いてくれよ!』。(7)『Revival』。終ってMichiakiとTETSUが耳打ち、Michiaki、PATAとも耳打ちして次の曲始まる。アコギターの音色(8)『Signal』。終って客「最高!」。PATA『てな感じで』。TETSU『CDは?』客「買った!」TETSU『皆、時間大丈夫?。誰か入院したんだって。誰だ?』。(次の話題に振る為に)PATA『妖怪?』TETSU『前回来た時に、水木さんらと会ったんだ。水木しげるの大ファンなんで大好きなんです。僕も大好きでいろんなグッズ持ってて、東京ジンダイジに水木しげる記念館があって、行ってグッズ買ってくるんです。・・米子は雪が降ったんだな。来る道にたまってた』PATA『寝ていたくせに・・』。Michiaki『6月18日、渋谷BOXXでファイナル、チケット買って下さい。皆、来てくれるよね。昔は徒歩でも行ったんで』。PATA『東海道五十三次より遠い』。Michiaki『今日は、和気アイアイで・・。ツアー終って、台湾、中国へ。夏、台湾・中国へ行って暮れにヨーロッパ、ガツンと行こうかと思っています。でも、日本の皆んな、一番大事です』。次の曲始まる。Michiakiの短いボーカルが入る(9)『Crying』。続けて鐘の音。Michiaki『最近、暗いニュースが多いけど・・テロとか・・アンダーテクノポリス行きます』で(10)『Under
The
Technopolis』。PATAは最前の人とタッチ、Michiakiベース仰向けに落として終る(9時41分)。(やった曲はセットから2曲抜けていた)
アンコールのかけ声。9時44分TETSUさん出て来る。TETSU『お前ら、いない間、元気なくせに、出て来るとなぜ静かなの。Ra:INのTシャツを買ってくれた方のみ、ステッカーをプレゼントします。ステッカー貰って、生で貼ってる(ドラムの正面の太鼓に貼ってあることを言ってる)。オーイエー、オーイエー米子イエー、それでは恒例のメンバー紹介をやってみましょう。オーイエー、オーイエー、オーイエー、ギターイエー、ギターイエー、ギターPATAイエー、サンキューPATA』。PATA『今後ともよろしくお願い致します』。TETSU『べ、べ、べ・・ベースイエー、ベースイエー、ベースMichiakiイエー、サンキューMichiakiイエー。オーイエー、オーイエー、オーイエー、オーイエー、オーイエー、自分で紹介すんのもなんだけど、ドラムイエー、ドラムTETSUイエー』でベースが入り、ドラムが乗って次の曲に入る。PATA、大笑いで演奏に入る。TETSUのボーカルが入る曲(アンコールの1曲目は、『KAI』と書いてあったがアドリブになって、PATAが笑い出だしたのかも知れない)。2曲目は『Summer
of
love』。最後、Michiakiはベースを蹴飛ばしている。PATAとTETSUで何回も締めをくくって終る。PATA『ありがとう』TETSUはドラムのチェアーに飛び上がって、投げキッス。9時58分終る。しばらくしてサイン会。
2006・03・25 PATA(Ra:IN) 島根太田市クリニック&音風一番
米子を11時ごろ出て、島根へ向かう。道は1本道で、途中まで2車線だけ出来てる山陰道を通り、宍道ICで降りてR9号線で太田市へ。約2時間。一部海沿いを走る9号線の道の駅「キララ多岐」は、夕日百選にも選ばれ、きれいな海岸線を抱く真っ青な日本海が遠くまで見渡されて見事に美しい。急遽ランチをとることにした。山あいになったり田んぼ道になったりのR9号線は、道端にも日本古来の雑草が生えてる様で、セイタカなどの外来種に毒されておらず、柔和な風景が続いていた。太田市近くになっても、変わりない山沿いの田園風景で、かろうじて「太田市街」の標識で9号線からそれると、JR山陰線「おおだし」の駅舎南側へすぐ出て来たが、ひなびた駅舎という様相で山あいの風景の中に白い造りの駅舎はさらに質素感を印象づける。遠くに三瓶山が高い頂をのどかせている道を行くと、図書館があって目的の市民会館が近くにあるはずが、それらしき建物が見当たらない。川沿いに通りから入ると大きな駐車場、何らかの公共建物と思い入ると、そこが大田市民会館で横に大田公民館、前に大田警察署がある一画であった。クリニックは3時からで1時間ぐらい余裕があったので、公民館や広い公園のような駐車場をぶらっと歩いた。公民館の中には、本日のアマチュア・バンド・フェスティバルの馬人間がギター抱えて飛び上がる大ポスターが貼り出されていたり、パンフ用机にA4版の同ポスターがたくさん置かれてある。まだ受付けもなく、時間をつぶして2時半ごろ公民館の所に行った。楽器を持った人も来ている。受付も始まって、チケを出すと参加者メモと照合、市民会館のホールを通って奥に行くと、巨大なカーテンで仕切られた大きなコンサートホールがあった。ホールをうまく仕切って多目的用に劇場や音楽ホールに変換可能なつくりらしい。すでにRa:INのメンバーがステージにいて、楽器やいろんな打ち合わせをしているところだった。天井には無数の照明ライト、巨大なスピーカーもあり、立派な音楽ホール。なんか場違いな所に申し込んでしまったかと後れを取ったが、かしこまって後ろに突っ立ってると、市の方が名前を確認しに来てくれ、ステージ前の椅子に案内された。2時50分の段階で22名の方が椅子に座り、我々2人以外は全て若い人で、楽器持った人が多かった(クリニックなので当然)。3時まで全員椅子に座って待つ。その間ステージではRa:INのスタッフがチューニングや試弾きなど調子を見ていた。3時になって市役所の方が「皆さん、こんにちわ。公民館祭り、助成を受けてましてクリニックに募集をかけましたところ、たくさん参加してくれありがとう。7時から地元バンドとRa:INの演奏があります。それでは始めます。」の挨拶。ライトを落とした薄暗いステージにはスモークが立ち込め、青い照明があてられてるが、我々のところは明るい照明。
3時8分Ra:INの3人が入場。すぐライブ演奏、5分間ぐらいの1曲演奏。Michiaki『どうもこんにちわ。Ra:INです』。PATA『どうも、いつもの俺らの時間で言うとおはようございます』。Michiaki『クリニックと言うことで進行はスタッフの方』。スタッフ『サウンドライブしまねで、Ra:INの皆さんに講師として来てもらいました。前半はアンケートに答えて頂き、後半は3チームでやってもらいます』と言うことで、クリニック申し込み時に、アンケートに質問事項を記入(書かないと申し込めないので仕方なく)したが、その質問内容に応えてくれる。
1、岡さんから「スケール」と言う言葉の意味
Michiaki
『コードに対してブルーノートで、キーに対してアドリブが何でも出来ます。キーでいろいろドレミファ・・を弾ける様にしていきたい』
2.ドラムの質問(木村さん)「全ての事で悩んでる、チューニング、叩き方など」
TETSU『チューニングは、自分が気持ちいいチューニングで、フレーズの作り方は、例えばツインペタル(実演してみせる)』
3.田中さん、ギター質問『私、2度チャレンジしたんですが挫折。指が痛くて。初心者の私にできるいいアドバイス」
PATA『挫折しない方法は、一番好きな曲を弾くこと。中1の時に1年挫折。ただなんかが弾きたくて、無性に弾いたことで乗り越えた』
4.「最初に買う楽器はどんなのがいいですか」
PATA『自分がかっこいいと思うもの買ったらいい。見てくれから入ったほうがよい』
5.西さんも同じような質問なんでと、ここでご指名。3/1申し込み時、どんな質問を書いたのか忘れてしまって(適当に書いとけばいいと思って書いたので、全然覚えていない!さっきの質問の“挫折”にヒントを得て「昔、クラッシックギターを少しやってたんで、ロックのギターも始めようと思って一応買ったのは買ったんですが〔TAIJIのクリニックでTAIJIのサイン欲しさに買った〕、やっぱり挫折してしまったんで、続ける方法は?」と言う意味のことを聞いた。〔大阪に帰ってどんな質問したのかメモみると「永年、ギターやってみたいと思い、ギターも買ってみましたが、やはりきっかけが弱かったようです。他の人の疑問や熱意とPATAさんの手ほどきの技巧を見て、大きな動機づけの機会かと思い申し込みました。PATAさんの今まで演奏された曲で、苦心したテクニックなどご披露していただければうれしいです」と書いた〕
PATA『好きな曲をまず練習ですね』西「その好きな曲も難しくて挫折してしまうんですよ」PATA『また教えに行きますよ。向山さんどうですか』TETSU『ええ、言っていただければいくらでも教えに行きますよ』(島根まで来たことのお愛想を言って頂き、笑ってしまった)司会「非常にフレンドリーなお話、ありがとうございました」
6.質問事項は、自分の余韻が響いて聞き漏らした。
TETSU『人前で恥、何回もかいてすること』
7.大畑さん「ソロをする時の失敗しない仕方、ステージでかっこよく見せる方法」
PATA『ミスをしない方法は練習。ミスしてもめげないように。ミスをごまかす方法も練習』
Michiaki『ミスはミスとして、取り返すよう努力』
PATA『体の中にフレーズを入れて、間違えたのはその日のソロと思えばいい』
8.和田「ピッキングはダウン、アップ、どっちがいい」
PATA『弾ける限りダウンの方がいい。テンポ180まではダウン、ダウンの方がかっこいい。早いと腕がパンパンになる。力の抜き方、考えること』
9.「どんなピック、使ってるんですか」
PATA『説明しようがないなぁ』と言って質問者をステージ下に手招き、自分もそこに進んで『これ、やるよ』とピックを手渡しあげる。
10.「刻み(カッティング)の練習は」
PATA『ひたすら練習やって、力尽きるまでやること。力の抜き方、覚えること』
3時36分から後半で「チームAの方、ステージへ」との司会者の勧めで3人がステージへ(3時前の待ち時間に、司会が楽器持参の方から3チームを作った)。Michiaki、TETSU、PATAのそばでバンド実演。終って直接悩みをやり取りしながらと言うことで
ギター森山さん「ギブソンレスポール買って1年たたないんですが、おいしい使い方させる秘訣は」
PATA『悩んで、おいしい使い方?レスポールは弾き方違うので体を合わす事。けっこうまとまってくれるのでいい』
中田さん(ベース)「マルチアダプターの切り替えた時に遅れる。マルチ出始め使ったが、今はコンパクト。自然にゆがんだ感じはどうすればいいのか。ゆがんだ、ひずんだ・・・」
Michiaki『自分で好きなアンプ見つけて、自分の音作るしかなくて』
ドラム守山さん「ボトムとかネックの締め方?」
TETSU『私個人はボトム高めのチューニング。曲、雰囲気でピンをゆるめる』
守山「叩き方?」
TETSU『スネアとタムのこと?。基本的にはまん中をたたく方がよい』(と言って、実際たたいて見ると、同じドラムなのに、全然音の迫力が違った)
守山「ツインぺタルのウエイト決める練習は?」
TETSU『リハでは時々するが、個人的には使用しない』
次のBチームは全員16歳。(この辺からTETSUさんが司会で仕切ることになり、いつの間にやら“たぬき”さんチームに変った)たぬきさんチーム、バンドなので一度演奏を聴いてアドバイスするとのこと。得意中の得意なもの との要請で5分間ほど演奏。
のぎさん「練習の基礎は?」
TETSU『PATAさんと話してください』
PATA『基礎、なんだろう?。曲の完全コピーしたことない。俺はギターさわっていただけ。さわっていれば何とかなるんじゃないかと思って、今まで来ました と言う感じ。あのー、右手、もう少し荒っぽく弾いてもいいよ。左手はきれいに動いているので、右手もう少し力入れても大丈夫なので頑張って』
ベースの渡辺さん「(メモできず)」
Michiaki『指をもう少しこうしたほうがいい。曲の中の次を考えるようだから、もっとラフにした方がいい」
渡辺「ユビ弾きで速い曲をしたい」
Michiaki『俺、指弾きはしない。速いのはピックの方がロックにはいい』
ドラムの長谷さん「自分はビビリなんですけどライブの時に緊張しないようにするには」
TETSU『自分は緊張した事がないので、ただ集中してやる。お客さんが3人でも5人でも1万人でも、広くても狭くても、集中して出演前に曲のイメージをしてやる』
長谷「ダブルストローク練習してるので、タブ回しうまく出来ない」
TETSU『基本的に自分はどういうバンドをしたいとかにもよるが、ダブルストロークは音は弱くなる。ロックは音量高いほうがいい。キックとスネアが安定した音が出るように、ビートが出るように。ダブルネックは俺はあまりしない。ダブルストロークよりシングルストロークの方がお客さんに強く聞こえるのでその方がいい』
パンダさんチームとの事で、3人ステージで演奏。同じリズムを延々やっていたので「朝まで続くかと思いましたが・・」と皮肉られる。
ギター宮脇さん「音作り、どうすればいい?」
PATA『音作りですか?。思い起こせば数年前、この箱(アンプを指して)稲毛のタダやで買った記憶ありますが、Xのはじめいじってましたが、今は人に任せてまして、私の音作りは斉藤さん(Ra:INのPATA側にいるスタッフが斉藤さんで20年ぐらい担当してもらってるとの事)』
斉藤さん『PATAの場合、ミット(まん中の音)から決めて行って、ギターの気持ちいいものを作っておいて、高いほう作って、マーシャルとかの場合は全体のバランスを上げてプレゼンスを決める』
PATA『大きい音がいいので、何回も音出して、気持ちいい音探す事』
ベース川上さん「ピックのあて方で、いい当て方は?」
Michiaki『あまり考えてない。さっきも頭の音は出てるが、次も同じようにした方がいいのじゃないか。ピックの角度は個人の好み。リズムがよかったらいいんじゃないか』
ドラムの杉谷さん「たたき方、リズムの感じ方なんですが、同じテンポの中で速さを操る方法、例えばテンポ80でバラード80とロック80のたたき方」
TETSU『それは曲の中に入ればいいと思う。曲を理解しようと言う気持ちが一番大事』
杉谷「どういうステック使ってるんですか」
TETSU『プロマークのTETSUモデル。太さ不明。点(目印)が左手。プロマークのなんと言うステック?』とスタッフに聞いたが、よくわからず。どっちかが少し太くてどっちかが少し細いと言っていた。
杉谷「TETSUさんにとって、バンドにとってドラムの役割は?」
TETSU『基本的には、みんなを心配させない、みんなを乗せられるよう、不安にならないよう、背中を見ながらそう心掛けてる』
杉谷「どういう音楽聞きますか」
TETSU『ハードロックから昔のGS(グループサウンズ)も聞く。タイガーズとかスパイダースとか。堺正章とかかまやつ、井上さんが好き。ドラムの田辺さんは、タナベエージェンシーやってる』
杉谷「今の演奏で注意点」
TETSU『いろんな事やったが、リズムキーピングをもっとしっかり。一定のリズム、ビート感を気をつけた方がいい。ドラムは好きなことやったらいい。自分で曲を理解してみんなに安心してもらえるよう、リズムキープが大事』
杉谷「演奏の時に2バスの早く踏み方?」
TETSU『自分はただペダルを踏むだけ。同じ音量で踏むように心掛けてる。俺は出来るだけシングルで強い、でかい音を心掛けてる。楽器の良さのいい音を出さないといけない。思いっきり表に出るいいでかい音を気をつけてる』
会場より質問
「ギターなんですけど、ピッキング気になってきた?」
Michiaki『ピックはスクリーンないんで、近くに来てくれるとわかるんですが・・。あまり気にせず、箸と同じなんで・・』
「インスト作る時には、どうしてますか」
TETSU『曲書いてきた人が・・だいたいリフから、リフ作って、進行作って、みんなで音貸して作る』
「どの楽器からつくる?」
PATA『曲によって違うが、おおまかなラインを作って、その中で個人がどう作るかは個人に任せる。曲作ってテープにして、変えたり、メンバーで各自考えて行く。土台決めて、個人が付け足す』
「ギターの質問で、ビブラートのこつ?」
PATA『指先じゃなく、手首の使い方、まぁ、ひねるように、ゆらすように』
林さん「耳コピーするには?」
PATA『俺、コピー苦手なんだよ』
Michiaki『似たような感じですればいい。完璧にコピーするのは大変だから、自分なりにコピーできればいいんじゃないか』
ここでクリニック終る。
Michiaki『みんな、アンプ、テクニックが気になってるが、思いっきり楽しんだ方がいい』としゃべって、Ra:INがお手本の1曲を演奏。これまでの説明や信念を聞いた後の5分ぐらいの演奏は、また聞き応えのある1曲だった。4時47分終る。
クリニックが終って、急に空腹を感じ、公民館の食堂に行ったが、時間外で食事は無し。仕方なく近くで探すことにした。車で2〜3分のところに回転寿司があったので、どこでもいいと入った。出てきたら、Ra:INの帽子を被ったスタッフが散歩して来て、さらに遠くへ歩いて行った。6時半op7時stのサウンドライブしまね「音風一番」は、オープンごろになるとライブ参加者が集まり出してきた。会場はクリニックと同じ会場、我々もオープン時間に行った。ステージ前は若い人が混み合い、その外はばらばらに思いのままに場所を選んでいる。最後尾に陣取った。7時バンド演奏が始まった。地元バンド4つが出演。最初は『CHAPLiN」と言うバンド。太田市出身のポップスバンドとのことで4曲を演奏。ドラムが遠目、YOSHIKI似にも見えてスリリングなドラミングはよかった。27分終る。35分2番手はノーネイムさん。パンフには『THE
CHEVYROLLET'S』と書いてあるが、バンドの名前はノーネイムとのことであった。全員高1年生でボーカルの人なっつこい、雰囲気を見ては乗ったり引いたりの面白い人柄が出て、聞き入ってしまう。ボーカルの声の歯切れを高めれば、いいかもしれない。来月松江にライブしに行くという。8時3分終了。8分3番手『RAT-SEL』(レイセル)。女性ボーカルで、ドラムがアコギターも上手にこなす。4曲目にやったドラムがアコギターを弾き、本来のギターとの共演はよかった。32分終了。37分からの4番目は『SARUKAN』(サルカン)。今は社会人になってるが全員中高の同級生。少し経験を積んだ感じがあった。松江でのライブ、来月あると宣伝。9時2分終る。
その後Ra:INのセッティングが行われ、9時24分Ra:INの演奏が始まった。ツアーの5曲を一気にやりMC。TETSU『オーイエー、オーイエー、大田市イエー、ギターイエー、ギターPATAイエー、サンキューPATA。べ、べ、ベースヤーイ、ベースヤーイ、ベースMichiakiヤーイ、サンキューMichiaki。オーイエー、オーイエー、オーイエー、自分で紹介すんのもなんだけど、ドラムイエー、ドラムイエー、ドラムTETSUイエー、サンキューTETSU。大田市、俺たち東京から来てるぜ。俺たちのりのりだぜ。お前らどうなんだ。告知忘れてた。私達Ra:INは、今ツアー中です。何日目でしたか、石塚さん』。PATA『5日目です』。TETSU『ここで、ギター・ベース・ドラムのクリニックやりました。俺たちが教えられるクリニックの何時間後かにいるんですけど、大阪南堀江ネイブであさって、京都トガトガでもやりますのでいらしてください。ライブ終ったらRa:INの物販やります。CD、Tシャツ、キャップありますんで、買ってくれたらサインと握手やります。Tシャツにはステッカーついてます。今のうちだけですけど、武道館とか売り切れちゃったりサインできなくなるかも知れません。では後半戦行きましょう。『Under
The
Technopolis』とあと1曲やって10時13分終る。アンコールのかけ声。すぐ出てくる。Michiaki『米子、何回も来てるんだけど、出雲も大田も初めてなんだけど、これからもよろしく』TETSU『渋谷BOXX、6月17日、来ること許す』。1曲やって10時20分終る。その後サイン会がホール通路で行われた。
2006・03・27 PATA(Ra:IN) 大阪Knave
島根まで行くと、Ra:INの大阪ライブは、近くてありがたく思う。すぐ行けると思っていると、油断が生じ、6時半オープン間際の到着となった。駐車場まで行ってるとオープンに遅れると思い、knave前で相棒さんを降ろそうと横付けすると、すぐ前に貴志真由子さんのお車。真由子さんはすでにknaveに入られたのか、お母さんが車の設備・ドアをしまわれていた。すぐ近くのパーキングに止め、knaveに行くと、最前中央に真由子さんがおられた。ちょっと声を掛け、後ろに下がって観戦とした。
スタート時間は7時半であったが、少し遅れて46分ライトが消され、テーマ音楽に促されてメンバー3人が登場。すぐに演奏に入る。(1)『Free』(2)『In the Mirror』(3)『Cloud Escape』の3曲を一思いに演奏。終ってPATA『ありがとう』、ギターを持ち替える。Michiaki『大阪!、3/8セカンドアルバムリリース。現在ツアーー進行中ですが、最後まで楽しんで行ってね』。(4)『Indicator of the Future』が始まり、PATAの2ネックギターの演奏へ。Michiaki、ワインボトルラッパのみ、及び客席のだれかれに指差しながらステージを進んでは戻る。TETSUの大きなドラムのリズムが入り始める。「ドドドン、ドドドン・・・」。終ってPATA『ありがとう』、水面に呼吸する小魚のようにマイクに声を入れる。ステージは暗転して休憩タイム。一息ついたところでPATA『オイッス!』『オイッス!、拍手じゃねぇ、オイッス!(客「オイッス」と掛け合う)、別にこの先ある訳じゃないんだけど』と切り出すと、Michiaki『何か久し振りにツアーやってまして、初めより一週間やって、いい感じだね』。TETSU『お元気ですか。僕達も元気だよー。花見もぼちぼちですが、花見も行かんとね。花見のシーズンですが、(大田から戻って)岡山から新幹線で来る時に、立ってる人がいっぱいいまして、姫路で降りて次の待っていたが、人が多い。一番前に並んで、(乗客が)荷物持って降りたら、3人どどどーと(開いてるシート目指してばらばらに)乗り込んで、席を確保、ちょっと苦労しました。3人ともヘビースモーカーで、デッキでも吸えなくて、耐えられなくて、3人ホームで抱き合い酒を飲んでいました。混んでたら新神戸で降りて、高架下の“みなさま食堂へ”行ってたかも』。Michiaki『オーライ、ファーストアルバムからHorison』。脱線ストップの効かなくなった頃合を見計らって、Michiakiの出発進行の合図。ツアーを追いかけていると、3人の性格や関係が期間を通してわかってくるので、面白い。PATAさんはぼくとつなしゃべり。Michiakiさんもどちらかといえばぶっきらぼうなしゃべり。TETSUさんは思いつきお構い無しの感じ。進みがちでない会話の2人を暴走的なドラムが場を繕い、和ませ、止めが入るまでだんだんエスカレートしてゆく。ぜんまい仕掛けの壊れたドラムの人形は、言葉一つの衝撃で止まってしまう。そんなユーモラスな光景が今展開したような言葉の止めボタンの合図。自動的にスイッチが切り替わり、壊れかけたドラムは正規の仕事をし出す。(5)『Horason』に続けて(6)『Survival』。2曲終ってPATA『サンキュー』。休憩。Michiakiのソロ。音を入れると振幅を持って繰り返し消音する神秘な所から始まったソロは、音に踊るピエロのパントマイムのように反応する体をゆすって完結すると、Michiakiの視線がドラムに向けられ軽く首を折る合図。大きな間隔を取ったドラムが始まって(7)『Your Sky』。終って会場より拍手。PATA『ありがとう』。
Michiaki『今回ツアー前、千葉・横浜でやりましたが、千葉のPATAの友人が大ポスター作って、持って行けと。添え書きしてください。ファイナルまで持ってゆく。HMVの東京と横浜とでインストやりまして、幸田來未の記録、破りました』。PATA『で、元気?。元気でやってますか?。てなことで曲やるか。ダメオヤジになって行くから』。TETSU『うん』。(8)『Rivival』。終って会場拍手。アコースティックギターのイントロが始まり(テープ)、すぐ力強いドラムが後を追いかけて(9)『Signal』。終ってPATAギター取替え。Michiaki『OK。メンバー紹介、テッちゃんにしてもらおう』。TETSU『ごめん、鼻炎なもんで・・(鼻を拭いている最中だった)。オーイェー、大阪イェー、花見イェー、鼻水イェー、あれ?元気出ないね?。お悩み相談やりました。そうなんです、大田でギター相談クリニックやりました。大阪でそういう機会あったら、参加してください。オーイェー、大阪イェー、花見イェー、オーイェー、オーイェー、ギターイェー、ギターPATAイェー!(ドラムを華々しく打ち上げる。以下メンバー紹介時は同じパターンの紹介演奏がついている)。PATA、サンキュー、イェー。PATA『皆さん、今後ともよろしくお願い致します』。TETSU『なんだか盛り上がらないな。このままだと帰るぞ・・(笑)、マジ?(2人のいずれかの突っ込みだったか)。俺のこと、なめてんだろう』。PATA『初めての展開なんで・・何年もバンドやってて初めての展開・・』TETSU『オーイェー、オーイェー、オーイェー(PATA、ギター弾かないで!と制止)、オーイェー、オーイェー、○○(メモの字が不明)オーイェー!。オーイェー、ベースイェー、ベースMichiakiイェー!。Michiaki、サンキュー。オーイェー、オーイェー、オーイェー、自分で紹介△÷×・・かんでしまいました。せっかくここまで来たのに・・。ドラムイェー、ドラムイェー、ドラムTETSUイェー』をいい終わると、間髪いれず、曲の演奏に入る。(10)『Crying』。曲中、短いがMichiakiのボーカルが入る。終ると暗転、教会の鐘の音。Michiaki『最近、暗いニュース多いけど、テロだ、暴動だ。まぁ、楽しく行きましょう』で、(11)『Under
the Technopolice』。終ってMichiaki『最後、On The
Border』。最後はアドリブ的なドラムで終ってPATA『ありがとう』。9時27分。
アンコールの拍手がすぐ起こる(かけ声はなし)。次第に速くなって盛り上がって、ペースが乱れて勢いが崩れ、また平常のリズムの拍手が起こってゆく。31分、突然の大きな音楽で、3人出てくる。Michiakiは戦闘帽を被って登場。ボーカルに大阪在住のRa:INのライブで時々セッションする人も出てくる。今回リリースのCDタイトル『Before
The
Siren』が始まり、ボーカルの張りのある高音がサイレンの警報のように危機感を煽るが如くである。終ってMichiakiのボーカル紹介があったように思ったが、一言「シャラク」と言ったような・・。2曲目Michiaki『Love
&Peace』と言ったように聞こえたが、そんなタイトルはなし。当方の耳が「ボァーン」と変調気味となり、聞き取りづらくなっていたのかも知れない。たぶん『Summere
of
Love』。9時43分終る。
ここで終るはずが、また手拍子のアンコール催促が始まる。45分、TETSUさん出てくる。『皆を呼び込みたいと思います。熱狂的なキィーキィー声で頼みます。PATA出てきて『私がPATAです』。ここで、ステージ中央にさっきのボーカルのスタンドマイクが置き去りにされてることにTETSUさん気付いて、『業務連絡、マイク片付けてください!』。すぐにベースMichiakiと呼び込む。TETSU『終るとサイン会があります。ラインのTシャツに限り、ステッカーがあります。私のTシャツ、MichiakiのTシャツあります。では大阪、ありがとう』と1曲やって終る。終るとMichiakiさん、ステージ前で最初より熱心に観戦してくれた真由ちゃんに手を差し伸べ、握手。さらに手の届くお客さんとタッチをする。9時56分終る。半時間ぐらいを置いてサイン会が始まった。
2006・03・28 PATA(Ra:IN) 京都・都雅都雅
京都・都雅都雅(とがとが)と云い、磔磔(たくたく)と云い、京都のライブハウスは客がリピートする願いか、繰り返すのが好きなようである。しかもタ行とカ行が好きらしい。俺も悪ふざけ、ちこちこ、つきつき、てこてこ・・・。響きがいいみたい。そういう馬鹿にしたようなおもしろ半分で遊んでいると、必ずしっぺ返しが来る。都雅都雅は、四条通り藤井大丸のすぐ東、高島屋の西に位置し、高島屋の駐車場の出口の通路が真南にあると言う好位置。藤井大丸を挟む前面道路は、四条通を超えて寺町通りに直線となり、したがって新京極通りも目と鼻の先。場所は良い。こんな場所のいいライブハウスを見つけるのに、どれだけその前の道を往復し四条通りを少し進んではまた逆戻りした事か。チケ発売日に三重県から滋賀県を通過して買いに来た。マップでは確かにここにあると言う位置にないのである。行ったり来たりの原因は、都雅都雅のビルの前にある大きな柱。都雅都雅入口の空間を確保するデザインとビルの支柱とを兼ね備えた直径1mほどの支柱。これ1本の邪魔で、都雅都雅の看板が見えず、なめるように辺りのビルの看板を見た。看板がちょうど隠れると言うタイミングに前を通っていたのは、しっぺ返しのバチ当たりと反省、馬鹿にしてはいけません。
西日本ツアーのファイナルが京都。自分達も西日本ツアー最終日の達成感がちょっとあって少し早め(4時頃)に近くの駐車場に入れた。6時半オープン前、支柱殿の前についた。数人の時間待ちの人に加わって、福岡のkyoさんも来られた。遠いところから昨日今日は雪混じり、みぞれ混じりという寒い中を来られるというバイタリティー、こういう人を見るとなぜか勇気づけられる。そんな行動力に勇気づけられる思いもするからこそ、自分達もHMVに参戦したり、米子・島根まで遠征したりして、Ra:INのメンバーが勇気づいてくれてるのなら本望。オープンを待ってると、リハを終えたメンバーのうちTETSUさんがトレーニングウエアーのラフな格好で出てきて、着替えのカバンか、荷物を下げて高島屋通路の南のビルに入った。続いてPATAやMichiakiさんマネージャーの一行も出てきて同じビルに。待ってる自分達の所からはエレベーターの階数移動が見えて、4階ぐらいまで上がっていった。その後TETSUさんがエレベーター前の階段を荷物を持って上がってゆく。先に出た時間をどこでロスしたのか。TETSUさんなら「迷っちゃった」も有り得るが、長い演奏活動の結果として、各ライブハウス近くにはお決まりの行きつけのお店があって、ご挨拶などしていたのかも知れない。オープン少し遅れて地下1階の都雅都雅に入る。チケの売り出しで行った時は、フロアーに丸テーブルがいっぱい並べられていたが、今日はフロアー後ろに3つほど、後は片付けられ、平面のフロアが広く確保されている。テーブルの後ろにはグッズが並べられている。相棒は最前、我輩は最後尾テーブルへ。
7時42分、暗転。出てきたメンバーはすぐに演奏に入った。(1)『Free』(2)『In The
Mirror』(3)『cloud
scape』。終るとPATA『ありがとう』。ギター、ベースを別の機種に取替え、Michiakiワインをラッパのみ。Michiaki『どうもこんばんわ。ツアーしてまして、今日が最後、楽しんでください』。(4)曲目の『Indicator
of the
Future』は、2本ネックで、PATA混濁の音楽を後ろ向きで奏でる。Michiakiラッパのみ。リズムが速くなると乗ってくる。中途。Michiakiの右手、1,2,3と振り上げ「ドドドン、ドドドン」のリズム。終ってPATA『ありがとう』。Michiakiラッパのみ。PATA『京都、久し振りだな。違ったっけ?』。TETSU『ですよね。誰か知ってる人、いないかなぁー。かつてずいぶん来ていましたが、なぜ?』。PATA『大人の理由で。我々が京都で最初、演奏したのが都雅都雅だったので、これからもよろしく』。TETSU『今日は、反応あってうれしいな。この前はちょっと切れました。PATA『今日は雨の中、来てくれてありがとう』。TETSU『お足元の悪い中、昼頃来ましたが、来た時はすごい雨で、桜はどうかなと思いますが、4〜5日して開花らしく、その頃居たかったです。桜を見、一杯、おつだな。リーダー止めてくれなきゃ、どこまでも行く』。Michiaki『3/8日セカンドアルバムリリースしまして、ツアーしてます。ツアーしてていい感じです。西は今日で終って、渋谷ファイナルしますんで来て下さい。ファーストアルバムからHorizon』。続けて(6)『Survivial』。PATA『ありがとう』。Michiaki、上着脱ぎ、効果音を流しておいて、タバコ一服つけ、ラッパのみ。ベースをはじいて効果音の振幅を繰り返す。タバコをふかす煙が、顔の前に立ち上り、いぶされる顔を避けようとゆがむ顔。5分ぐらい、ソロをやって後ろ向き合図。ドラムが入って(7)『Your
Sky』。ゆったりとした曲調に、雄大な景色が連想されてくる。終ってPATA『ありがとう』。Michiakiラッパのみ。TETSU『オーイェー、オーイェー、京都イェー、ありがとう。京都久し振りです。昔から旅でも一人でも来て、嵐山、お寺、見たんですよ。また来たいと思います。ツアーには必ず入れたいなと思います。えっと私達、セカンドアルバムだしましたが、2年ぶりですかね。自画自賛ですが、かっこよく出来上がっております。終ったあと、お買い上げの方にサイン会をしますので、よろしくお願いします。キャップ、Tシャツには、えーなんと!ホント!特別にラインのステッカーがプレゼントされます、え、え、え、すごいすごい!!。あと個人個人の物販してますが、皆さんお買い上げください』。Michiaki『でかいポスターに、何か書き込んでください。ライン最低や、死ねとか、何でもいいんで』。PATA『てな訳で、次の曲行きます』。(8)『Revival』、終るとMCの余韻があって自然と拍手が湧きあがる。アコースティックギターのイントロ、(9)『Signal』。終って客、歓声を上げる。ベース、ギターそれぞれまた取り替える。Michiakラッパのみ。TETSU『え、えっと、今回は何処行ってきましたっけ。どこから始ったの』。PATA『千葉、私の出身の千葉県千葉市、2回目はMichiakiの出身の横浜市』。TETSU『そこから先は、岡山のエスペラード、米子ベリエ、次が大田市民会館でクリニックしたんだよね。それだけ覚えてるんだよね。若い子が来て、教えて教えて云うんでやった。自分達で伝えられることは伝えて、ライブやって、その次の日は』。PATA『新幹線事件』。TETSU『移動日で、米子から岡山へ来て、座席取れなかったんで、自由席で行こうかと。最近頭にくるのは、なんで喫煙席がなんで少ないんだろう。花見シーズンで立見席で、乗った瞬間に姫路で降りて、次の電車に乗ろうかと寒いホームで抱き合って待って、次の電車で新大阪に来て、昨日はネイブで、今日京都に着いたので、だから今ここにいる訳で、だからですね、私達は東京へ帰って1日柏市でそれやって、リーダー』。Michiaki『北の方へ行きます。6/17渋谷ファイナルやります』。TETSU『メンバー紹介します。オーイェー、オーイェー、ギターイェー、ギターPATA!、サンキューPATA。オーイエー、オーイエー、オーイエー、ベースイエー、ベースイエー、ベースMichiakiイエー!、Michiakiサンキュー。オーイエー、オーイエー、オーイエー、自分で紹介すんのもなんだけどドラムイエー、ドラムTETSUイエー!、オーイエーサンキュー、行くぜー』。(10)『Crying』。Michiakiのボーカルが短く2度入る。終って歓声、拍手。鐘の音、Michiaki『セカンドアルバムより聞いてください』で(11)『Under
The Technopolis』。終ってすぐ『On The
Border』。9時27分終る。
すぐに手拍子が起こる。32分よりアンコール。ボーカルが入る『Before The
Siren』。Michiaki『今日のゲスト、ホシハラ君』。TETSU『アンコールサンキュー。結構いいボーカルなんですよ。男の人でキィー高い人珍しい。日本でも何人もいらっしゃらない。では次の曲の紹介を、リードボーカルの方からどうぞ』。ボーカル『セカンドアルバムだしたり、ファーストアルバムもすごくいいので、買ってない人は買ったらいかが。レッドチャップリンのブラックボックスやります』。そしてアンコール3曲目ボーカル入りをやって、Michiaki『ありがと、またね』。48分終る。
49分メンバー出てきて『オーライ、京都サンキュー。物販、全員買うように。Tシャツやらよろしく。CD買うように・・・』と1曲やって、58分終る。Michiaki『どうもありがとう』。PATA『どうもありがとう。また会いましょう』。TETSUさんは、ドラムの上に立ち上がって三方向投げキッス。十分な休憩後、サイン会がなされた。
2006・04・20 Ra:IN名古屋アポロシアター papa
5時ごろアポロシアターの数軒東のオレンジ屋へ。Ra:INメンバーにも各地行きつけの場所があるように、ライブ参戦のお客にも行きつけの喫茶店ができて来た。6時半OPなら半時間前の6時頃に出る。その頃にはRa:INのメンバーはリハを終え、オレンジ前を東の方の行きつけの店へ通って行くのが名古屋のお決まり。喫茶店からアポロに行くと、OPを待つ人が地階から地上へ並び上がって歩道に延びるところ。歩道の人の流れに洗われないよう詰めて並ぶ。6時10分、その階段をPATAを先頭にTETSU、D.I.Eほか数人が上がって来て、オレンジ方向に進んで行った。Michiakiさんは、20分ごろ一人出てきて同方向へ。25分にはRa:INの機材スタッフの斉藤さん(PATA)、ベース担当、ドラム担当の御3人も同じ方へ進んでいった。
天候は雲の多い中に混じるブルーの空も垣間見え、晴れてる状況に近かったが、若干薄暗さもあるかなと言う頃合の6時半、アポロ入口のネオンサインが華々しく点灯、「わっ」と驚く歓声が上がった。その瞬間に列が動き出し、入場開始。地階の踊り場では男性スタッフ1人が、チケとドリンク代を交換にパンフとドリンク券を「ハイ、どうぞ」の一言でてきぱきとさばく切れ味が小気味よい。ホール入口を入ると右手に長いカウンター、その後ろが機材が置かれ、向こうには一段高のテーブル・イスありそうだ。カウンター前いくらか幅があって小さな手すり、脇を一段下がった所がステージ前のフロアで、ステージ左の大きなスピーカーを正面に手前へぐるって回って戻る方向にコインロッカーが並べられ、その奥トイレ、その前が物置(丸テーブルが3つ)、さらに黒カーテンで仕切られた楽屋になってる。ステージは暗く、ホールを照らす薄黄色の鈍い照明、ロック調音楽がスピーカーからこぼれ落ち、やや甲高い女高生の声がロックと相まって薄暗いホールをほのぼのに包む。
6時58分、斉藤さんたちの機材スタッフ3人が帰ってきて、ロッカー前を通って奥に消える。すぐにドラム担当の人がステージに出て来て、椅子に座りネジ締め、叩き具合を軽く見て下がる。7時スタート時間が過ぎたが、7時5分PATA担当の斉藤さんが機材をみに来てすぐ下がる。9分、ドラム担当が出て来て、下をのぞいたりコードを確認したりして戻って行く。もうすぐ始ると言う雰囲気は、お客の笑い声、話し声にも勢いを増し、ライブ前の満ち潮をなんとなく感じる。しかしそれも半時間ぐらいか、その後は開始の見当が朦朧となり、話し声が途切れるなど、期待が間延びして気運が徒長してしまう。スピーカーのシャウトも気運の押し上げ効果が薄れてしまう。
29分、斉藤さんが出て来てアンプのスイッチを入れたりギターを一回り見回し下がる。30分、3人の機材スタッフが出て来て、ドラム・ベース・ギターの調子音を5分ぐらいチューニングして戻る。44分機材スタッフがビールをドリンクバーから持ってきてMichiakiの所に置く。その前の女子高生「ビール、入りました」と声上げる。48分、PATA、TETSUの所に氷入り塩ビカップが持ち込まれる。52分女高生「便所、入っていった」とトイレ方向を指差している。メンバー誰かがトイレに入ったのか、いちいち大きい声でやりにくいだろうなぁと苦笑と同情が混ざりこむ。斉藤さんは、さっきから、ライトで機材を確認した後は、その後ろにヌーボーと立って待っている。ステージの暗い中、ボャーと浮かぶ顔の輪郭が、仮面のように宙に浮いている。8時になっても始らない。
どうしたんだろうと心配が出始めたその時、PATAが「どうもどうも」のポーズで手刀を切って出て来る。TETSU、Michiakiも続き、すぐに演奏が始る。
ベースの反復する伴奏音がアクセントをつける(1)『Free』が始った。PATAが中央に進み、ギターを立てて弾く。そこにMichiakiが近づき、一瞬のセッション。曲調が変って静かなベースとドラムの中へ、PATAのギターが振り込まれる。前かがみのポーズで注ぎ込む。リズムが速くなるとPATAの頭が自動反復に動き出し、Michiakiもゼンマイ仕掛けの反復運動で前後左右の舟を漕ぎ出す。PATAの揺れと奥からのぞく斉藤さんの揺れが同じリズムでダブリング。TETSUは後ろから確認しつつ、PATAとMichiakiが中央で鉢合わせると盛り上がりを打つ。PATAがギターを掲げ、右手を挙げ、そしてかがみ腰で曲を閉めると次の曲(2)『In
The
Mirror』へ。照明は点滅をまたたき、TETSUのドラムの小刻みな早や叩きが曲を沸き立たせる。PATAが右手を上げ持ち場に引き下がると、michiakiがそこに突っ込む。すぐに持ち場に戻り、どどっと流れ込む勢いのアクション弾き。TETSUはリズムに乗って調子よく走り、PATA2〜3歩跳ねて下がって曲は終ってゆく。3曲目(3)『Cloud
escape』。ギターの高音が陰りのようにノイズになって入ってくる。曲調が変る潮目に2人がステージ中央で合わせ弾き。切り合った2人がさっと引き下がるようにPATAは持ち場で反り返り弾き、Michiakiは前後の舟こぎ。PATAのギターが一際強烈に旋律を走るや目線を仰向けにして感情を投入。Michiakiがベースを立ててTETSUに歩む。Michiaki3本指を客席に腕上げアピール、PATAも手を上げて『ありがとう』。会場からは拍手。ビーン、ビーン、ビーンのMichiakiの繰り返し音響。PATA、2本ネックギター持ち替え。PATA、Michiakiのどを潤す。ビーン、ビーン、ビーン・・・Michiaki『ハロー、名古屋。最後まで楽しんで行ってね』。(4)『Garden
Of
Life』。PATAが持ち替えギターで和音を後ろ向き弾く。TETSUの木琴ステックでシンバルの振動音。PATAの複合的な音がイントロ的に流れる中、MichiakiのMoogがノイズを挟み込む。TETSUの太鼓の音階がシンバルで一巡する繰り返しの演奏に入ると、PATA正面を向き、ゆっくり首を振り、上のネックで演奏。速いドラムに変化してまたもとのゆっくりへ。ドラムの区切りにPATAが手をあげる。展開部の演奏にはPATA、Michiaki中央で背合わせ弾き。終ってMichiaki指2本立て、PATAも1本立てで手を振り上げる。次の曲へ入りかけると、Michiakiが右手を挙げリズムを振り出すと、客も同じ右手上げリズムを振り出す。ドドドン、ドドドン、ドドドンで(5)『Indicator
To The
Future』。曲の突き上げる節では、Michiakiが中央に突っ込んでくる。PATA、2ネックの下側で演奏。節目でのMichiakiの突っ込みもエスカレート、ひざを折ってのすべり込み。或いはギターを天井に突き上げ、1〜2回転。曲はなだらかな流れから一転激しく変化してゆくと、PATAの炸裂音が走り、大きなジェスチャーでMichiakiの動きが舞う。ドドドン、ドドドン、ドドドンのリズムの戻って、PATAにこやかに右手上げ、Michiaki突っ込み。PATA、TETSUと目を合わせ、半口を開いたTETSUもドラムの止めを合わすタイミングを合わす。終ってPATA『オイッス!』。客「歌って、歌って」。Michiaki『3/8リリース。千葉LOOKから始まって、だいぶ終ってきましたが、楽しんでますか。千葉出身のPATAに』。PATA『何か出身地、関係あるんですか。長崎でもいいんだし。オイッス。今日は、ご来場ありがとうございます。一同感謝しております。てな訳で、長崎へ』。TETSU『ばってん。今日はノリがいいなぁ。サラうどんだい。来る時、東京はすごい雨。こっちどうだった(客「雨だった」)。♪長崎は、今日もあめーだった♪。そろそろリーダーに振りましょうか』。Michiaki『まだいいんじゃない』。TETSU『私のマイク、ちょっと気になるんです。アーアー、調子いいか。ツアー中ですが、何本目かよくわからないし、10本超えるとわかりません。私だけですか?。次は何処へ行くんでしょう。郡山、仙台、おいしいものがあると楽しみなんです。この年になると、食い物だけが楽しみです。名古屋は、ういろ、てばさき、みそかつ・・・ういろの乳白色、好きなんです。東京にみそかつ屋進出で、有名なんですよ。金のしゃちほこはないですが、万博盛り上がってよかったです。えーと(客「ボーカルほしい。長崎は・・・」)』。Michiaki『OK、ファーストアルバムからHorizon』。6曲目が始る。PATAの手垢ギターに持ち替えられたホライズン。軽快に突っ走るイメージ。PATAの首をしゃくる演奏が乗りを裏付けている。PATAが1回転、大きく広域音階を超えると、ベース、ギターを立てて弾く2人。次の入るところでPATA、大きく右手を上げ、軟体動物のように大きく体をくねって演奏。リズムが変って速くなると。PATA、客の前面に出てくる。小刻みな音を刻んでリズムが早まり頂上へ駆け上がり、迫力ある演奏が続いて行く。Michiakiもリズムが大きくなると前に出て、手すりに片足をかけ、客と触れ合う。最初のリズムに帰って、やがて曲が終りかけると、ギター、ベースそれぞれ立て上げ、最後の引きを弾いて終る。拍手。Michiakiの一言(早口でなんと言ったか聞き取れない)で、D.I.Eのシンセが始る。TETSU、Michiakiは控えに入ったが、PATAは持ち場でタバコを吹かしてD.I.Eの演奏に付き合い。ツアーには参加しないといっていたD.I.E(横浜HMVで)。今回のアルバムに参加しているのも、たぶんPATAのお声がかりがあったからではないかと想像する。彼の接点はPATAが多いはず。今のD.I.Eの現状もよく知っているPATAが、D.I.E演奏の機会を一つでも多く設けようとツアー参加をセッティングしたんではないかと。ツアー初めての参加のD.I.Eにステージに留まって『頑張れよ』のエールが、PATAが立ったまま、D.I.Eの演奏に付き合った真相かと一人想像している。自分の前には大きなスピーカーがあって、ステージ左(Michiakiの後ろ左)のD.I.Eのシンセの演奏が見えない。移動して物置の隙間から後姿のD.I.Eの演奏をのぞいた。短い茶髪にサングラス。バックにめまぐるしい音のリズムを流しながら、即興のような演奏。3分ほどしてMichiaki、TETSUが出て来て、そして静かなバックへの演奏に下がると、Michiakiのベース音が入って、繰り返されボーン、ボーンの音響の中に、Michiaki自身のアドリブ的な想念を奏でる。D.I.Eの方を見るとシンセの音が少し出て、TETSUを振り返るとドラムがゆったり音階を踏んで、(7)『Your
Sky』が始る。D.I.Eのシンセが今日始めて合奏。彼は立ったまま、右足て大きくリズムを踏み、体を泳がせダイナミックに演奏。Your
Skyはシンセの音の透明性が加わり、さらに大きな広がりをもって聞こえてくる。この曲はゆったりしているが、演奏している個別の演奏者はうつむいて、手元に神経を集中している感じ。曲のイメージとは正反対のハードな演奏。終って拍手。PATA『ありがとう』。
Michiaki『もう1回、紹介します。アルバムにも参加してくれてますが、D.I.E』。D.I.E『・・巨人が調子いいのでPATA楽しそう』。Michiaki『雨の中、公園で寂しそうにしていたんで、拾ってきました。この前、温泉で会ったね』。D.I.E『いろんな仕事してますんで、拾われてきました』。Michiaki『何か話のうまい人に、話してもらおうか』。TETSU『オーイエー、オーイエー、オーイエー、名古屋イエー、えーと食べ物の話したし、えーと僕達は今回、車で来たんですよ。横浜に居た途中すごい雨で、台風みたいに視界0で、時速10キロで走ってたんだ(客「歩いた方が速い」)。10キロ、びしょびしょになるよ、えーと(客「頑張れ」)、お酒、タバコ、夜も頑張ってる。誰か突っ込んでくれない?』。PATA『突っ込みづらい』。TETSU『私達、ツアーグッズ作りました。2枚目出したということで、Tシャツ、キャップ、ポスター、えっ!、ポスター売り切れました。えっ!始めからないの!。えーっ!、金沢だけでした。売ってないとも知りませんでした(小声、打ち合わせ)。買ってくれた方には今回ポスターつけます。ポスター、金沢の、いい?。Tシャツお買い上げの方には、ステッカー付いてます。後でサイン会します』。Michiaki『今回のファイナル6月17日渋谷ボックス、来てね。そのチケットも売ってるよ』。PATA『てな感じで、ひとつよろしく』で、演奏始る。(8)『Revival』。曲の節目、2人中央でギター立て上げセッション。PATAhは黒ギター。Michiakiの方みて一人にこにこ。PATAの向こうには斉藤さん、誰かに似てると考えたら、国語教科書の森鴎外の人相に似てるような、ずっーと同じ姿勢でステージ見つめている。終って拍手。アコースティックの音が入り(9)『Signal』。アコースティック、これはD.I.Eのシンセの音かもしれない。さっきの紹介以来、演奏に加わっている。音の厚み、にぎやかさが違う。演奏は、hideの時と同じ演奏スタイルで、大きな動作、時には飛び上がり、腰引く動作は、曲に乗り切って楽しそう。ギター・ベースを掲げ、終る。拍手。Michiaki『D.I.Eちゃんは渋谷も一緒に出てくれるそうです。メンバー入る?』。D.I.E『入れてもらえるものなら、今すぐにでも』。TETSU『メンバーに入ったということで、Ra:INは4人になりました』。Michiaki『この前、金沢でラジオに出たの・・・』。TETSU『お金持ちになりたい・・・ひとり増えたということでメンバー紹介。オーイエー、オーイエー、オーイエー、キーボードD.I.Eイエー、D.I.Eちゃんサンキュー。オーイエー、オーイエー、ギターイエー、ギターPATAイエー、サンキューPATA。オーイエー、オーイエー、オーイエー、べ、べ、ベースイエー、べ、べ、べ、べ、ベースイエー、ベースMichiakiイエー、Michiakiサンキュー、オーイエー、オーイエー、オーイエー、自分で紹介すんのもなんだけど、ドラムイエー、ドラムイエー、ドラムTETSUイエー
、ですぐ演奏に入る。(10)『Crying』。Michiakiのボーカル、3行詞が4箇所入る。「・・・・She's
crying」という歌詞があるようで、これが曲のタイトルになったか。Michiaki、何かすごく乗っているような感じで、終ると手を掲げ、PATAは『ありがとう』。鐘の音。PATA、Michiakiギター・ベース取替え、鐘の音の間PATAタバコ。MichiakiはMoogをいらってる。そしてTETSUのドラム3連発から(11)『Under
The
Technopolis』。ボリューム感ある演奏。斉藤さん、始めて中腰になってしばらくして通常ポーズ。Michiakiのベース抱え込みで弾く。PATAのギター音が引き伸ばされると、すばやく連続打のリズム。遠くの音はD.I.Eか。Michiaki、ステージダイビング。客の拍手の中止めを打つ。D.I.Eの大きなかけ声。(12)『In
The
Border』が始る。平坦な入りながら、ボリュームがあり、Michiakiの突っ込み、かがみ弾き、動作が大きく動く。終わりは客を指差しアピール、PATAも両手上げ。最後、TETSUの間隔を詰めて行くはや叩きに、ベース・ギターも乱弾きで締める。PATA『はい、どうも』。Michiaki『サンキュー』。9時47分終る。
すぐ拍手、アンコールの掛け声が入る。ステージ中央にスタンドマイクが出てくる。飲み物をもったスタッフが、私の前を走る。50分、メンバー3人、タバコを吸いながらでてくる(スピーカーで見えないがD.I.Eもでてきたと思う)。ボーカルAH(アオ)が出て来る。すぐ演奏『Before
The
Siren』。ジーパン半ズボン、黒タンクに長めカーディガンを引っ掛け、踊り風アクションを伴いながら激しく歌う。カーディガンをたぐり、体をくねらせ、リズムを取り、両腕を抱え、広げ、指差し、後ろ向き。ステージの中ではHMVより躍動があり、アクションも一際大きかった。Vo.『サンキュー。こんばんこ。(D.I.Eの写真か)バンド入った記念に』。Michiaki『アオも入るか』(このあとVo.の返事があったかどうか、不明)。D.I.E『いくどー、心して聞けー』で『?(2曲目)』。シンセからの入りでアオ、ボーカル。音量はすごいがゆったりとしたバラード風。D.I.Eのシンセのすがすがしい音。Michiakiが向いて笑ってる。声量は勢いありMichiakiとTETSUが見合わせ笑い、MichiakiとD.I.Eが見合わせ笑う。そして黙々と演奏。アオは歌っては体を意味ありげにくねらせ(いやらしく、ではない)歌っている。終ってVo.ペットボトル飲む。3曲目『?』が始まり、迫力、ダイナミックな歌唱力。終りにはPATA、ニコニコしている。10時10分終る。
ステージ側を向いてメモしてる私のすぐ後ろで急に『もっやれー、もっとやれー』、一呼吸置いて『アンコール!、アンコール!』と囃し立てる男の声。誰かと思ったらD.I.E。あの骨折の無軌道無鉄砲ぶりが何処となくわかる雰囲気が、さっきからのステージでも出ているが、憎めないお人よしの無軌道人格、人としては面白そう。hideが好んだのはこのはちゃめちゃな人格なのかも知れないとふと思った。14分、TETSU出て来る。『アンコール、ありがとう。メンバー紹介します。ギターPATA!。ベースMichiaki!。さっきの歌は、CDのタイトル曲と大好きで尊敬してますレッドツェペリンの曲2曲やらせていただきました。皆なのこと私達は大好きであり、私達は皆なのこと大好きです。アンコールサンキュー』。アンコール曲はMichiakiのヴォーカルが入る。最初の歌いだしのボーカルでMichiaki苦笑い。PATAが近づいて大丈夫の表情。2回目のボーカルはうまくいったらしい。3回目はマイク入っておらず、4回目もおかしい。終りかけmichiaki両手上げ、マイクに『ウォー、ウォー』と2回。最後乱叩きのドラムの中、PATAギター挙げにMichiakiベースをガチンコ。PATA、Michiakiが下がって、TETSUの投げキッスで終る。10時25分。
20分ぐらいしてから、ホール入口入ったところのカウンターに、入口側からTETSU、PATA、Michiaki、AH、D.I.Eの5人が並んでサイン会。今日のD.I.Eの加入は、冗談ではないと思うが、はっきりとは確信もてない。サイン会までの間にふと思い立ち、後で「酔ってたんで覚えてない」と言われてはかなわんと思い、例の大きなポスター左上に「06.4.20
D.I.E Ra:IN加入記念」(だったと思うが、慌ててたので覚えてない)と書きかけたら、サイン会のマジック戻してくださいで慌てて「papa」と入れたが、これだけ書いとけば言ったことは残るだろうし、思い返してもくれるだろう。
D.I.E加入の瞬間に立ち会えてよかった。また一度Ra:INのステージの様子を書きたいとかねがね思っていましたが、今回練習のつもりで書いたので、大変くどくどしいものになってしまった。何とか、あの音、あのステージを文章で再現できないかと考え続けておりますが、非常に難しい。練習を積むしかないので、悪しからずです。
間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m