REPORT 7



2008 ・12・31   X JAPAN COUNTDOWN GIG 〜初心に帰って〜  papa 

  

BLITZ前に、朝7時半に行った。BRITZの右隣の階段状のスペースは、階段下でガードの柵で仕切られ、入れないようになっている。ガードには「INFORMATION」とタイトルされた注意書きが2箇所張り出され、他に「通行禁止」とだけワードされた紙が三枚、青いガードに張り留めされている。しかし、人がいないわけではない。BLITZ階段スペースの外側の道路歩道には、下から上まで人が並んでいる。さらにBIZタワー手前の建物にも人が並んでいて、明らかにグッズの販売を待つ列となってる。すわ、もうグッズの列!と慌てて、坂の上の最後尾に並んだ。5分ぐらい横の人と話していると、どうも話の内容が違う。11時から整理券が配られ・・・おかしい、グッズの販売が変更になったのかな・・・と疑問になり、誰のグッズで並んでおられる?と聞くと、スマップ。早く尋ねてよかった。BLITZとスケートリンクの間にも、30人ほどの列が出来ている。尋ねると「AVEXのイベント」の列。そして肝心のXJAPANのことは、スタッフに聞いてもわかりません、という返事。たまにBLITZ前の「INFORMATION」を確認してゆく人がいるので尋ねると、お台場で見るが、一度様子を見に来たという人などであった。その「INFORMATION」には「XJAPAN COUNTDOWN GIG〜初心にかえって〜ご来場のお客様  ・BLITZ待機スペース以外で留まる事は出来ません  ・待機スペースはBLITZ公演のチケットをお持ちのお客様のみとなります  ・待機スペース入り口にてチケットチェックを行います。お一人様1枚チケットをお持ち下さい」という内容が書かれていた。8時に一旦引き上げる。10時ごろ再び行く。    BLITZの人の出入りなどは少し始まってるようだが、主だった変化というものは感じられない。再びBIZタワーの地下や1階のソファーなどで時間をつぶす。12時10分頃、グッズが並び始めている との事でBRITZの階段状の待機スペースへ向かう。階段状のスペースの頂上部の方に、道路から入るように入り口が設けられていて、ガードで仕切られた待機スペースに入るには、本日のチケットを差し出し、確認を受けて入るようになっている。入り口辺りは、赤坂ACTという劇場の建物前となってるが、今日は公演がなく、BLITZの利用となってる。頂上部から10段ぐらい階段を下がると、大きな平面の踊り場となっていて、建物に進めばBLITZの建物の入り口へ通じ、その反対側(道路側)に長机を3〜4脚一列並べをして、柵で四角く囲ってグッズ販売スペースとなってる。販売スペースの手前からグッズの列が始まって上へ続き、ちょうど頂上部ぐらいに続いて来た20〜30番辺りという位置に並ぶ事となった。それからはただ待つだけであったが、この日は特に寒風が吹き抜け、ほほや手が凍りつくように感じられ、小刻みに体の震えが続いた。2時42分、グッズの列にスタッフの呼びかけがあり、座っている人は立つ様に、またチケットを出して待つように。階段の建物側のほうで、「グッズ販売列最後尾」のプラカードが階段をさがってゆく。列は頂上部から下の大きな平坦部へ、そしてまた階段を上るというつづら折れで並んでいるが、プラカードは下の方で止まった。座っていた人が立つことで、列が動いたのであろう。2列縦隊への指示があり、3時前、列が動き始めた。3時の販売開始が時間通り始まった。四角く囲った販売スペースへの入り口手前で、1列縦隊となり、10〜15人ずつ入れてるようで、中の空き具合で何人か追加で入れてゆくという感じ。入る時にはチケットを出し、裏面に済のスタンプを受けて、販売スペースに入る。入る人が制限されているので、ゆったりと買う事が出来た。手前からXJAPANグッズ、次の机がhideグッズ、その向こうがYOSHIKIグッズと並んでいた。一机2〜3口の窓口があり、混み合うほどでもなく、余裕があった。買って販売スペースから一旦出ると再入場が出来ない。出口にもスタッフが逆流の見張りで立っている。その辺の事が心理に微妙に影響してくる。買い忘れ防止や予備も買っとこうと言う心理に働く。決めてた通り少数しか買わなかった。グッズの購入が終われば、後は午後9時半のオープン前に会場に到着すれば良い事になる。
午後8時半BLITZを含むTBS敷地内に到着。昼には見えなかった街路樹のイルミネーションが鮮やかに木立の枝振りを発光させて輝かせている。開発間もない一帯が、電飾に彩られている。BLITZ前に行く。多くの人が行き交って、それぞれの方向へ赴かんときびすを接し、めぐらし、引き返す。BLITZ階段のガードの柵は、そのままに、「INFORMATION」がさらにガードを厚く固めたかのように増えている。ガードマンが「通路ですので、立ち止まらないようにお願いいたします」と連呼しているが、立ち止まらないと読めない「INFORMATION」には、大きく細やかな字の「重要なお知らせ」というパネルを筆頭に4種ほどが追加されてた。「重要なお知らせ」は、たぶんチケットの裏面と同じだろうと勝手に想像して読まず、他の「INFO・・」は、1つは待機場所のマジック絵の図解。赤坂ACT、赤坂BLITZの建物表示をして、その右側の階段スペースを“待機スペース”と表示してある。2つ目は「呼び出し順  1.1Fスタンディング1〜  2.1FスタンディングK1〜  3.2階指定席  4.2Fスタンディング1〜  5.2FスタンディングK1〜」。3つ目は「ご入場時にドリンク代として、¥500円頂いております。予めお手元にご用意下さい。 (その下に)会場内においての録音・撮影 禁止」。スタッフに尋ねると、45分ぐらいになったら並ぶだろう という話であった。8時55分、待機場所の頂上部の入り口で、チケットを提示して入る。まるでパチンコ玉の様に、坂の下のBIT TOWERの商店街をはじき出されて、坂の上への道を登らされ、頂上部のチケ提示で跳ね返されて、階段で並んで、BLITZのチューリップ(?、今は、どんな仕掛けかな)に吸い込まれてゆくというストーリー。昼間のグッズ売り場は閑散としている。買い求めが一巡したのと品切れもあるのかも。そのグッズ広場のある階段中広場までの階段には、2階部と1階K1〜の待機がプラカード表示され、1階スタンディング1〜の部分が階段中広場より下へ待機場所とされている。BLITZ入り口部の中階段を「1階 整理番号1−200」、階段を下るところから「1階 整理番号 201−400」、7段下がって3m程の踊り場から「1階 整理番号 401−600」、7段下がって「1階 整理番号 601〜」、あと7段下がると、「INFO・・」のガード柵となっている。階段7段が一つのブロックとして開口部の広い柵で囲ってある。階段を仰ぎ見る方向で立つと、左側がBLITZの建物ガラス壁となる。ガラス外壁の外側階段には、2.5m程の通路が青パイロンに赤白パイプを渡して確保されている。BLITZの上の入り口(中広場)と下の入り口(「INFO・・」)を外側で連結する役目となってる。若草グリーンのジャンパーのスタッフや関係者が時たま上下している。ガラス壁の中側にも同じように階段が、構造上設置されている。まるでガラスに映る双子のように。その双子の階段の内側にステン網目の薄い壁面があって、その奥が透けて見える。「INFO・・」のある下の入り口からの通路が奥へ伸び、「締切」張り紙のドア部を避けて、祝いのスタンド花束(5〜6個)が置かれている。手前には、キャップをかぶったお姉さんが、愛想を振りまいて、何かの宣伝ブースかドリンクカウンターがあるらしい。中階段を招待者が上ってゆくときもあったが、知ってる人はなし。
 9:06拡声器の注意が始まる。「本日は整理番号順の入場。何もない番号の次がK番の人。ドリンク代500円用意。場内入ったら係員の指示に従って・・・」と新しい変化に聞き耳。しばらくしてまた放送「まずは1階席のお客様から入場で、整理番号のみのお客様の入場、続いてK番のお客さまの入場、ドリンク代500円をご用意下さい」。9:11現在、階段は上の方を向いた入場者で次第に埋めつくされてきた。歩くのもごめんなさいと断って前に進む状態。しかし静かな立ち並びで、寒さに震えながら黙然と待って、アナウンスなどに注意を向けている。拡声器は何度も同じことを、場所を変え、あるいは下の方でも、数分おきに述べている。9:13、拡声器が「チケットは2ヶ所でチェックしています。入り口と階段での2ヶ所でチェックしています。場内は指示に従ってゆっくりお進み下さい」。BLITZ2階の入り口を入ったところにYOSHIKIのロックスターのパネルが立てられている。そういえばキャップのお姉さんはロックスターのドリンクを手渡ししているらしい。9:22並ぶ人が詰まって来て、小声の話し声やざわめきが押し上がってきている。その中へ拡声器の注意が、階段下と上から降り注がれ、開場間近かの雰囲気が次第に盛り上がって来た。9:26拡声器の案内も熱を帯び、しかも長くなってきた。整理番号順の入場。1階のチケットのお客様からの入場。2階席は1階のお客様の入場後。チケットとドリンク代500円の用意・・・。BLITZ建物内階段には、足元を照らす円形埋め込み照明がステン壁側に2段置きに足元を照らしている。拡声器の止んだ間には、その光が妙に輝いて見え、もうじき始まるステージの輝く照明が光ファイバーでそこにつながって輝やいているかのように見える。花束前の通路には、ゆっくりと人の通過があるだけで、慌しさはない。順調な進行がなされているようだ。9:27「まもなく呼び出しをします。チケットとドリンク代のご用意を・・」と言うアナウンス。9:28「1番の方、お進みください」数秒の間があって「2番の方、お進みください」(1番はいなかったようだ)。その2番の人が入り口に入ると、スタッフがチケットを確認、ちょっとそのぎょうぎょうしさに歓声と拍手が巻き上がる。1番づつの入場がされてゆくようで、2階の中広場の入り口でチケットを確認された入場者は、外階段を足早に下りて下の入り口へ向かってまた並ぶ。2〜3秒おきに1番づつ呼びいれ。25〜26番ぐらいの人が、私の横の階段へ詰まってきた。下の入り口では、2人のスタッフがチケットを確認。9:30現在38番入場。「2列になってお待ち下さい。その形でステージ前まで案内しますので」と下の拡声器。9:33現在50番まで入場。9:39「100番までの方、お入りください」。この辺から5番単位の呼び込みとなる。・・・120から125番までの方。130番までの方、135番までの方・・・160番までの方・・・。9:42現在200番までの方。もうどどっと入場がなされている。9:45、270番まで入場。5番単位の入場がずっと続いている。下の入り口への階段はゆっくり動いて下ってゆく。9:46、300番まで入場。:47、330。:48、360。:50、370。:51、410−420までと10番単位へ。次が440番までの方とアナウンス。当方の437番はここで入った。階段を下の入り口へ。すぐ手前でチケット出して確認してもらい、入り口で半券(一部分)を引き破ってもらい、入り口入ったところで500円とドリンク券を交換。花束前を通って奥の方へ進む。花束のメモは立ち止まって出来る状態ではないので(スタッフ・関係者が立っているので)、通り過ぎた奥の位置でふと考え、ドリンクで並べば(通路奥がドリンク場所となっていた)メモできる時間ありそうなので、ドリンク並んでメモしたのが次の6つ(全部)。送り主の名前のみメモ。「フジテレビ721+CSHD」「ロックスター」「スライドチャイルド 坂上正敏」「AKプロジェクト」「イエローハウス」「大坪義明」。9:57会場に入場。
ラストソングのピアノの音楽が静かに流れている。キャパ1300ぐらいのBLITZホールは、1階の入場口を入って花束前を直進、ドリンクがあって、すぐ左折れして10mほど直進、そこに右折れの通路があって(コインローッカーへ行く)迷ったが、すぐ左の入り口へ入ったところが、BLITZホールの中央で、向かって右手側へ1階ホールの前半部とステージが右手奥に、向かって左手側へ1階ホールの後半部とその天井部が2階客席になっている。1階後半部はレザー覆いの太い手すりをステージ側に設置した広い階層平面が奥へ平たく2段上がりになっているが、中央部は台形形に後ろへ前半部の平面が突き出している。その形状で2階客席も中央部が台形形に抜き取られて客席が後ろ側へと両すそを張り出すようにステージ側へ延びている(この辺は、ぱっと見ただけの記憶なのであいまい)。向かって右手側(ステージ)へ入り、手前の壁際を自分の場所とした。400人以上が入場しているホールには、その辺まで人が立ち尽くしていて、それ以上前に行くにはかき分け作業となる。私の頭の上は、2階のせり出した客席(実際は通路だけのスペース)の先端部分が天井になっている。10:02場内アナウンス。「XJAPANカウントダウンライブGIG〜初心にかえって〜に・・・場内での飲食・喫煙は禁止。カメラ・テープレコーダー・録音機の持ち込み禁止。開演中、物を投げる・水をまくはやめる。気分悪くなった人は係員に。それでは開演までしばらくお待ち下さい」。自分の位置の反対側、対岸のせり出した2階客席の先端部には、固定のカメラマンがカメラと共にスタンバイ、その左側、2階シートが始まる最前には、アームを持ったカメラが1階ホールへアームを伸ばしてステージを覗き込んでいる。ステージは一面白い幕(約W25m×H15)で覆われ、その上に天井照明が幕に平行に設置。ステージ中央の前方(1階客席の前の方の天井)には、5m程の照明列が3角形型に置かれ、その中心に巨大なミラーボールが吊り下げられいる。同じ5mの照明が向こうの壁際のステージ裾に備え付けられている(当然こっちの頭の上にもあるのだろう)。2階席のシートには、人が座っている。10:10、1階の入場者がほぼ入り切った様で動きが止まっている。最天井部には、固定の照明が黄色く円形に輝いて場内照明を担っている。かすかにスモークが立ち込めているように見えるが、黒のバックにしらなむ照明の加減かも知れない。10:16、2回目の場内アナウンス。同じ事を述べて「開演までしばらくお待ち下さい」。風船を配ってくる人がいる。入場の際の階段下の2回目のチケチェック前にも、袋の中の風船を取ってくださいと立っていた女性のように見える。1個だけポケットに入れたが、場内でも配っている。という事は、入るのに厳しい場内へ入れたという事は、関係者なのだろう。10:17幕の中のステージで、ベース・ギターのチューニングが始まる。音量高く、ギャギャー・ギギャーとしばらく鳴らして終わってしまった。大音量のチューニングから戻った静けさの中にラストソングのバック音が、ささやきの子守唄のように流れている。入場からずっと流れていたはずなのに、いつの間にかここちよさに埋没して、気づかぬようになっていた。異質な騒音が、ここちよさを際立たせて意識させてくれた。入場者は、首を伸ばし、後ろを見たり、自分なりの場内観察・情報収集をしている。アフリカの大草原の野生動物が、自分の安全を確認する首の伸ばし方に良く似てる。安全確認の裏には不安がある。チケ1枚お一人入場という事は、友達と連れ立って入れない訳で、1人の不安が行動に出ているのかも。そういえばだいたいの人が黙って1人で立っている。今日は選ばれた幸運の寂しさ・不安の中にいるのだろう。ただ後ろの外人客(英語)3人は、周りを一切構わずまくし立てる話し方でしゃべっている。10:20頃にはラストソングのオーケストラ伴奏が少し大きく流れ、そこにピアノ演奏が頭の中の映像を呼び覚ますように入ってくる。ざわめきがオーケストラの音量に連れて大きくなってきた。場内バック音楽は、お客の耳を慣らすためにかけられてる部分もあり、次第に音量を上げて慣らしてゆくという話しがひらめき、さあいよいよだと内心興奮。10:24スタッフ3人が、すいません失礼しますと横切って前の方へ、客席を指差し入っていった。とたんに場内後方で、風船の破裂音が2回鳴る。わぁーと歓声が上ったが、演出の様でもない。触発的な心境で満ちた中に、音やスタッフの行動が敏感に反応する。10:25「本日は、XJAPAN運営委員会主催の・・・初心に帰ってに・・・」の挨拶兼注意のアナウンス(3回目)。10:27「本日は、演出上、場内の照明を消させて頂きます。それではまもなく開演です」で、大拍手と人が前へ詰まってゆく。私の周りは一変に空席となって行く。歓声と悲鳴が心理ををかき乱す。向こうの2階突き出し部側面の広告灯「SUPER MUSIC SUPER DRY」「BLITZ AKASAKA produced by TBS」「XYLISH」の3つが消える。場内ラストソングの響きに、大歓声がかぶさる。ラストソングのピアノ演奏が初めより一際心にしみて流れる。最天井部の照明だけが、依然と取り残されている。10:30その照明も全部消えた。
11:16何の前触れもなく、突然のWorld Anthemのダイナミックな音楽がとどろき、間髪いれずに会場には悲鳴と歓声が打ちあがった。待ち構えても瞬時のタイミングに合わせるのは難しいぐらいの、機敏な反応。新世界の覚醒を呼び覚ますドラムの混沌とした乱舞が、迫力ある音階を登り始めると、天井3角照明より6つの光線がミラーボールに照り、生まれた白い光点が駆け巡る場内はさながら白色の世界へ変貌した。条件反射的に両腕はXの交叉を結び、上げた両腕は自然と拍手を合わす。少々ENDLESS RAINにだれかけたフラストレーションの爆発は、感極まるいつものしぐさへ実を結んで、Xの始まりを最大の感激で表現した。曲が中ほどに差し掛かると、図太い声のナレーション。照明は七色に変化して、ステージ幕が小刻みにたわついてゆく。メンバーの呼び込みが始まった。「Toshi、Toshi、heath、heath、PATA、PATA、hide、hide、&YOSHIKI、YOSHIKI」と2回づつの呼び込みに会場も同じテンポで名前を呼び叫ぶ。「Are You Ready?」に大歓声を打ち上げ、「We Are  -」との呼びかけに、すかさず「X ! !」と待ちきれずに会場の合唱。合唱の終わりを計るように「X!!」のナレーション。場内暗闇の中にピアノの前奏が始まる。勢いよく真珠の転がり始めるような旋律と余韻の曲線が止まると、一呼吸の息をのんでToshiの野性味溢れるボーカルが闇夜に突き刺さる。「涙に溶ける 青い血を 欲望に変えて」と歌いだすその声は、濁りの混じった荒々しい音質、ノイズのかかった珠玉の音質。だれもが鳥肌たったはず。記憶に薄いが、インディーズで暴れ始めた頃に出ていた濁澄融合のToshi特有の音質に帰ったのではないか。〜初心に帰って〜は、メンバーの心意気や考え方もさることながら、ボーカルの音質も帰る?。この音調を復元したBLITZの音響設備もすごい!。ライブでは、音調を合わすのは非常に難しいとライブハウス巡りで感じているが、この声はなまじの調整では出にくいのではないか。「生まれ変わった 姿を 装ってみても  孤独に怯える 心は今も  過ぎ去った夢を 求めさまよう」と搾り出して歌い終わると、YOSHIKIのひじ打ちの乱びき、鍵盤が虐音を上げる。11:20女性のナレーションが入る。XJAPANの連続がコールされると、Xの手文字を突き上げて行く。連続コールが終わりに近付き、次第にステージ幕に照明が浮かび始めてコールが止むと、フェイントを挟んでステージ幕内側に照明が点灯、その光がYOSHIKIのドラムに到達するぐらいのタイミングで、スティック連続打ちの合図、「行くぞー!」Toshiの一声。ステージカーテンが引き裂かれるように落下した地響きに、6本の水蒸気の噴射がささくれた逆滝柱となって上空へ立ち上がる。
ステージを凌駕して一段の高みにセッティングされたドラム、無数に差し込む照明の色彩を銀色に輝かせながら、ドラムの透明性も手伝って、YOSHIKIの躍動を最大限、目の当たりに展開してくれる。振り乱す髪、両肩の上下とうねり、上半の反転、躍動に踊る肉体の動きを統率する気合に満ちた引き締まった顔、高速ドラムの疾走は目にも止まらぬ速さで獲物の背を通り過ぎている。轟き渡る地鳴りのドラム音は、芯央をえぐってまだなお突き刺ささってくる。迫力と臨場性とYOSHIKI自身の策音(刺激的に鞭打ち出す音)が、この場のすべての期待に応えている。歓喜の表情に満ち足りる会場の顔。手振りが吹っ飛ぶようにステージめがけて操られる。期待以上のものすごさにもう苦笑いという表情も見える。こんな臨場性は、ライブハウスを転戦していた80年代後半の参戦者だけが体内に宿している熱い感触だろうか。激音の風圧が砂嵐のように体を擦過(さつか)してゆく。「BLUE BLOOD」の激しい先陣が、さっきの静を標榜するプロローグのしみわたる叫びの歌唱とは打って変わって、曲の動の激面をたたきつける。「こりゃ!」(と呼んだように思うが)と契機付けのかけ声を挟み、激爆の音量が細ってギターの渡しが入ると、ステージ後方のスクリーン(約W5m×H3m)には、hideの雄姿が会場への視線で登場。テンポ弾ますドラムが歌詞の冒頭を促し、Toshiの両唇を破裂させる発音に乗って、切れ味のいい歌詞が跳躍して飛び出してくる。ライブハウスだけに与えられる音が体をひっぱたくしびれ、小ヤリの攻撃を受けてるような刺激、Toshiの磨耗のない音質の響きが、この激しい音量の中に生を得た音体で暴れだす。黒いフォーマル衣装に、サングラス乱れ髪模様、まるで黒豹が狙い定めたように、Toshiの牙むくするどい音声が、矢じりの先端となって飛んでくる。濁りとノイズのかすれ、どんな他の音にも跳ね返されず突き進める強靭な武器を振りかざして、Toshiの音声は1人1人の脳幹に突きささったに違いない。すごい声を聞いた。Toshiの本領は、大きな会場のやや丸みを帯びた通常の装いばかりではなかった。全身から搾り出す叫びの声、野生の叫びか、断末魔の叫びか、すごい曲にすごい音声がコラボしてるXとは、まさに未知の得体の知れない“X”そのもの。歌詞を辿りながら、前を黒い眼鏡から見据え、戦場の中に挑んで行く勇敢な姿勢にも似て、勇ましさを背筋にいれて歌う姿に飲み込まれてゆく。プロローグのセンテンスまでを突っ走って歌い終えると、曲の間奏へと移り、PATAとスギゾーがステージ中央でセッションするや、Toshiが「ギタースギゾー」と紹介、雄たけびのスギゾーの頭に手をやった。同時にPATAとhideが並び立つステージがスクリーンに再現される。「こりゃー」と叫ぶと音階が下りだす伴奏へ変化、ギター・ベースの3人がステージには華やかな競演。この間にToshi はYOSHIKIのバックに場所を変え、ステック拝借、横出しでシンバルたたき、立ち飛びをしながら曲のリズムを楽しんでいる。「忘れられない悲しみを 幻にかえて 生まれ変わった姿を 装ってみても」とYOSHIKIに寄り添うように歌うと、YOSHIKIも横目と預ける体で確認、口元は食いしばる力のために歪んだ。最後のセンテンス「青い涙は悲劇に踊る 孤独の 心は 今でも 濡らし続ける」と天上を駆けるように疾走すると、最後の「続ける」を息続く限りに伸ばして、余裕の笑顔、はね飛びを踊りながら曲は終息へ。「おりゃー」と客席めがけて叫びながら、Vサインで手ごたえの合図を送る。「会いたかったぜー」と2回叫んで「てめえら、今日は、2008年の締めくくりだぜーー。最後まで、悔い残すなよー、おい。悔い残すなよー、おい。今日は、思いっきり、気合いいれて行けー。気合入れて行けー、こらー、おー」。YOSHIKIがドラムのそばに半身で立ち、ちょっと次の動作へ移る気配がない。Toshiが「気合入れて行けー」と連呼して、次への曲への導入を導いたかに見えたが、Toshiの視線の先のYOSHIKIは、正体なく体勢に入っていない。このときToshiは異変を感じたんだろう。ペットボトルの飲み指しを客席へ放り投げるYOSHIKIの動きを見ているが、YOSHIKIがネックコルセットを着け出すのを見て、事態を飲み込んだようだった。1曲目が観衆の度肝を抜いて終わった(11:26)。
 観客の中から、「YOSHIKI!」という呼びかけがいくつか飛んだが、ニュアンスは、心配を帯びた大丈夫?という色合いに聞こえた。YOSHIKIの着座のフィットをじっと見つめるToshi。YOSHIKIの小さなうなずきが合図を送ると、「Rusty Nail」のイントロがすかさず始まり、YOSHIKIの前髪をかき分ける姿を消すように場内は暗闇へ。暗闇にドラム辺りが鈍く息づく中、ストロボの発光体がランダムに点滅と残影を絡ませると、「行くぞー!」のかけ声、応える鬨(とき)の声。轟音(ごうおん)の一撃を切って、ドラムの足音が駆け出すと戦場になだれ込む弦音の戦士達。PATAに近寄り、立て乗りリズムをボディハミングするToshi、スギゾーのギターさばきにheathはステップ弾き、スクリーンにはhideのおどけ楽しむギター姿。誰に焦点を当たればいいのか戦士繚乱(りょうらん)に咲く花園へ、「記憶のかけらに 描いた薔薇を見つめて・・」の歌詞を植え込むToshiは、声力をやや抑えて花壇に踏み込んだように思われた。YOSHIKIの躍動も、少し押さえ気味の運動に揺れてるように見える。血気はやる気合い満々の初曲の興奮を演奏の中に消化できたのか、興奮のボルテージをコントロールできる状態を取り戻したのか、曲調の滑り出しの押さえ気味を走っているのか、「爆発寸前」の初曲から「やがて爆発」への余裕を残して助走を駆け出したように見えた。Toshiの表情は穏やかにほほ丘が動き、振り広げる右手のアピールはたわんだ曲線を辿って、口元を緩ませた。すぐに訪れた「Oh、Rusty Nail」の尻尾をつかむや、力いっぱい「とりゃー」と投げ上げ、悔いを残さぬよう観客の出番を促して、マイクを突き上げた。「どれだけ  涙を流せば  貴方を忘れられるだろう」の大合唱を触手の波に泳がせて歌う観客、口取りを添えてにこやかにまなざしを向けるToshi。大合唱でバウンドする観客のエネルギーは、この時床を揺らした。たぶん1階の地上床と思うが、床がリズムを打って波打つ。引き取って「Just tell me my life  何処まで歩いてみても」 と全開の声量を戦闘ポーズで押し出すと、「涙で明日が見えない」に力んだ反動の揺り返しに体をあおる。「おりゃー!」と脳天を突き抜ける奇声を一発。心地よい間奏が続く中、花壇にペットをかけ流すように、熱い客にボトル水をやり、しずく切りの容器を投げ入れた。「序章に終わった 週末の傷 忘ーれて」への声は、熱したノイズを帯び、スギゾーの正面に向かい合うと、後ろ向きのリズム打つ交互の足ステップを踏んだ。「Oh、Rusty Nail」の最後を「おりゃー」と客にまくって、たわゆるフロアに踊る客の破顔を賞味、同時に破顔で口合わせると、「美しく 色褪せて眠る薔薇を 貴方の心に咲かせて」と野生の表情を映して、マイク右手に差し出した左手先に咲かせた花びら一輪、体の前にしまい込む。「東京ー!」と叫ぶと、YOSHIKIのかすれる音声が伴奏の中に繰り返される。「素顔のままで生きていければきっと・・・夜を終わらせて」と言いきかせるように言葉をつなぐと、「行くぞー!」。YOSHIKIの揺らめくドラミングと表情がスクリーンに、すぐにhideのウインク合図の赤いコスチュームが映り、「ギター、hideー!」と親しみを込めて呼び上げた。PATA辺りのステージから、ボトルの水をやりみずのように降りかけるToshi。むしろ好んでかけてもらいたいという心境の熱狂が水を欲していた。「記憶の扉を・・・」を下向きに(歌詞を確認か)歌いつないで、「Oh、Rusty Nail」以下をを客に譲り、「Just tell me・・・」と最後への仕上げへ向かった。最後の「貴方を忘れられなくて」を一際ノイズの叫びで歌い終えると、伴奏の終わりへ、ペットを前列にかけ流し、終止にあわせて、大きな弧を描いて投げ入れた。YOSHIKIの最後の表情には、力の最後を振る絞る苦闘と止めを打つ満足が見えたように思う。11:32曲目終わる。
ライトが落とされ、薄暮の明るさを維持してる、ステージ上4群の照明、後方よりスポットライトが延びている。ステージ前へ出てきたToshiが「行くぞー」と叫ぶと「おー!」と受ける観衆に、続けて「行けるか、BLITZ!」とたたみかける。ステージを移動しながら「お前達、やるときゃやれよー、こりゃー」、さらに勢いつけ「やるときゃ、やれ、こりゃー」「今日は1年の、有終の美をかざろうぜー」。ピアノの椅子に横すわりで、Toshiの扇動のMCを眺めていたYOSHIKIが、立ち上がって階段下のステージへ降りてきて一声「気合入れてけー」と叫んだように聞こえたが、明瞭には聞き取れない。引き続きToshi「1年の最後だー、思いっきり、暴れんぼー将軍で、ゆけー」と叫び、弓なりの体の弦をはじくように「行くぞー!行くぞー!行くぞー!・・・」と7回の絶叫に体をしならせた。YOSHIKIが立ったまま、シンバルを叩こうと振り出したが、不安定な体勢も手伝って的確にはシンバルを捉え切れない。そのまま居住まいをそこに落とすように定位置に座ると、椅子のすわり心地を中心に合わせて、左右へ体の守備を確かめ、ドラムソロを走るように
一気に駆け出した(11:35)。Toshiの気付けの一声(「ありがとう」と聞こえた)が振り落とされ、大きな跳躍をバウンドして、乗り出して行く。PATAのギターが、MCの間の低い効果音をつないでいたと思うが、ここに至って大車輪の表街道を闊歩する。YOSHIKIの腕クロスのステック裁きには、全身の運動エネルギーを駆け出しに費やす姿勢に固まり、一瀉千里(いっしゃせんり)に果てを目指す。余裕の遊びか、水遣りに戯れるToshi。場内の摩擦の高温と暗がりで、裸祭りに似た水蒸気は姿を表しようもないが、天津栗を焼く鉄なべの煙の如くに水蒸気はももうもうと立ち上っているはずだ。ドラムの躍動が映像ショートに揺れたかと思うと、Toshiの「わかりきった 明日に怯える」のフレーズが、流星の輝きを地平に突入させて瞬時に渡ってゆく。地表の衝撃音か「(Break free!)」のこだまが瞬時に反射を返してくる。「火の消えた心の壁破れずに」の輝きの閃光が続けて突き刺さると、「(Crash you!)」の音響が襲い返してくる。視点を変えれば狭い空間での核実験、瞬時の融合を作り出す。融合の光線ライトが点滅・ストロボ・パノラマに乱射され、融合の衝撃音が鳴り響くと、長い発光時間を瞬かせて「お前は求めているんだろ 刺激に抱かれた Makinng love  体に布きれ装っても天国へ行けないぜ」と黒い核心が溶解の叫びを轟かせて消えてゆく。観察する研究者のように観客の視線をじっと受け止めると新たな繰り返しを注ぎ込んで「自惚れたあいつに縛られ」と投入すれば、「(Break free!)」の実験反応がやはり返って、こだまする。「身体を駆けめぐる血が叫ぶ」ともう一さじ、差し込めば、「(Crash you!)」の反応に、融合は間違いなく確かめられて、感動の心に打ち震えて「吐き出す言葉に爪を研ぐ 鎖に巻かれたPleasure of mind  乾いた砂漠で踊っても 天国へ行けないぜ(時の檻灼破れないぜ と歌詞カードに載ってるが、歌詞はこう歌ったし、これなんて読むのかなぁ)」と手元も震えて、混乱気味。激しいナンバー、初心の頃の曲、とてもじゃないが、細かい歌詞まではわからず、大体の感じに聞いてるままだったが、一気呵成に吐き出す歌詞を追う事さえできない。20年前にこのスピード感で疾風砂塵を巻き上げられたら、感覚が変になっちゃうぞ。その頃の、演歌の世界に住んでる身には、及びもつかない世界だ。
絶頂の宴が絶え間なく続く中、YOSHIKIがドラムから離れて、ドラの前を通過、左袖に立ち去っていった。ドラムの音響は、何も変わらず鳴り響いて、彼が去ってゆくことの変化は感じない。Toshiの扇動に操られている観衆は、その事に驚き出す感覚さえ麻痺している様に酔い続けて、かけ声に併せステージへ向けて上腕を振り投げる。スギゾーの雄たけびが終わると同時に、曲調がポケットに入った様に鳴り止んだ形になった。その治まった伴奏のぽっかり空いた空間に、Toshiが切り裂く発声が「アローーーーー!」と轟き渡ってゆく。曲調が止んだように感じる分、刺激をもたらす感覚が感知した照明の点滅。ずっとリズムの拍子に合わせた照明の息づく強弱・点滅が、躍動的にステージを鼓舞している。何秒かの間隔を置いて、「アローーーーー!」のかけ声が打ち上げられ、その搾り出す声に姿勢が歪んで、Toshiの体は、空間のガラスに張り付くアマガエルのように、パーの手のひらをさし上げ固まって止まった。続けるだけ精一杯息を吐き出し終えると、固まった身体をすばやく前かがみに折って、マイクをうつむき姿勢の後ろへ左手マイクを突き出した。よく似た動作を4回ほど繰り返し、思いっきり「アローーーーー!」のかけ声を突き上げた。
まだ耳に残る「アローーーーー!」の余韻がかぶさるように、リズムに合わせた掛け声を打ち上げながら、heathへ接近、マイクを差し出すと「気合、入れてゆけー 気合、入れてゆけー!」と精一杯の声を張り上げた。観客にマイクを差し向けながら、にこやかな表情をたたえながらPATAを通り過ぎて、ステージ左側へ、再び客席にマイクを差し向けた。「2階ー!、2階ー!2階こらー! 腹から声だせー! 1階ー!1階ー! 思いっきりぶち切れってしまえよー こらー!行くぞー!行くぞー!」と脳天を突き上げる。そのタイミングに、スクリーンにはhideがギターを漕ぎ出すようにヨイショ歩きで花道を渡って行く。このタイミングにぴったりのパーフォーマンスをするラストライブの映像は、当時のオルガスムの映像をセットさえすれば10年の時を経ようとも、ぴったり当てはまって寸分の違和感もない。かけ声は、リズムをはやし立てる様に高らかに打ち上げられ、客席はかけ声を返して応えてゆく。マイクを客席に差し出しながら、Toshiは小さく肯いて、「その反応、気に入ったぞ」とでも言うように、納得の表情。ゆっくり向きを後ろへ変えて、ステージ後ろへ回り込んだ。空いた中央にPATAが進み出ると、戻ってきたToshiが背後からPATAの肩越しにかけ声を張り上げる。そしてPATAにマイクを向けるとためらいながらもかけ声がマイクに流れた。Toshiが引き取ったマイクへ振り向いたPATAは、何事か話してる。にこやかに話してる内容はわからないが「役者に任すから頼むわー」ぐらいの冷やかしに見えたが、再びマイクが差し出されると、眼前の虫を避けるようにマイクを追い払った。それでもToshiなりにマイクをPATAに突き出すと、苦笑いの表情のPATA。PATAが嫌がることを楽しむようなToshiの笑顔がこの場の快楽感をかもし出す。ペットを持ったToshiがステージ鼻に立って、水を投げやりに振りまく。棒立ちの姿勢で花壇に水を投げやるように、ペットの水を最前の花にかけ流す。そしてチョイ悪役者は、にんまりほくそえむというストーリ。何おか心を満たしたのか、今度はかけ声を打ち上げながら立ち飛びを舞い出す。次にこうしようというスケジュールではなく、自然の成り行きで作り出される自然なアクション。ライブハウスという小さい空間の息吹を、Toshiはリセットすれば20年前の同じ感覚でよみがえらせるんだろうか。その才能もすごい事に違いない。かけ声だけでいつまでも飽きさせずに場を持たせられるという特技、なかなかなせる業ではない。Toshiが特技を連発してる合間に、heathはステージ鼻に腰かけてのベース演奏に入っている。左から突然黒のシースルーの上着を着たYOSHIKIが出てきて、スタンドマイクに「気合、入れて行けー! 」と叫ぶ。それに気づいてToshiがマイクを差し出すと、受け取ったYOSHIKIは再び「気合、入れて行け−!」と叫んで、また同じステージ左へ戻った。にこやかに見送るToshi。YOSHIKIの突然のマイクへのかけ声に「あれー?、YOSHI、気合入ってるなぁー」とでもいう表情で袖裏を覗き込む。PATAも苦笑いの表情に、heathはステージへ寝ころがしに体を起こし始め、スギゾーはドラムステージの高いところでギターをかき鳴らす。そこへ恒例の一行が登場。炭酸ガスの噴煙がステージ中央の階段を下りて客席との分離帯へ入ってくる。噴煙はほんの最初勢いよく噴出したが、すぐにかすれ模様になり出力はいまひとつ。アシスタントのLADIESROOMのGEORGEが後ろからボンベを支えて追ってゆく。彼のブログによれば、3日目にhide弟より「大変云いづらいんですが、ヨシキさんがジョージさんにボンベ持つように云っていて!と・・・」連絡があったらしい。その感想は「えっ!マジに?。なぜにあんな危ない場所で!なぜにあんな狭い場所で!なぜにやる・・!そしてラストに、やっぱりオレ???!!!」。戸惑いの自分にオカンから次のように言われたとのこと「あんたと梅ちゃんしか頼まれない光栄な仕事なんだから、しっかりやってきなさい!!」。「光栄なのかぁ?? オレの仕事なのか??、梅よぉぉ・・!!。てな訳で、見に行く人はCO2の時は、オレの必死な姿を微笑んでやってください。あれ、マジに辛いんだよ・・・だれか後継者いないの??」。今回は会場が狭いので、ガスの量も人為的に少なくしてあったかもしれないが、GEORGEの心境とYOSHIKIの満足に噴射しない不満が綱引きしてるような2人のボンベ姿、舞台裏の虚虚実々のかき引きもあったのではないかと思うとなにやらユーモアの心境になった。Toshiのかけ声にあわせた演奏は同じように扇動的に続いてゆく。Toshiがぺットの水をばら撒く。YOSHIKIはステージドラムの階段へ腰掛けた。GEORGEが再びボンベを持ってかけ寄ってくる。試しの噴射はよさそうに見えたが、ステージ右端へ来ると、噴煙はかすれ空気の噴射となってゆく。YOSHIKIはノズルを投げ捨て、ステージへ戻った。ドラに近付くと2回打ち鳴らして、ドラごと足蹴にしたが、今日はびくともしない。安全のため念入りに固定されているようだ。好奇心旺盛な子供のように、YOSHIKIは次の興味に誘われるようにドラムを横切って行くと、Toshiがドラムに座り、ステックを高々と掲げて勝ち合わし、前の小太鼓を小刻みに叩き始めた(11時46分)。YOSHIKIが何かマイクに叫びかけたがよく聞き取れない。するとお正月の曲がはじまった。YOSHIKIは「お正月行くぞー」と言ったのかもしれない。Toshiのドラム、ステック裁きはなかなかのもの。やるやんという表情で、YOSHIKIは大笑いの表情で髪をすいている。ほんの少しの演奏だったが、無礼講のようなお遊び演奏、楽しそうだった。最後のは、YOSHIKI張りに叩き終えたToshiがドラム椅子に立ち上がろうとしてバランスを崩しかかると、YOSHIKIが下から両脇をさっと支えてあげた。高々とステックを掲げて完奏の凱旋をポーズすると、YOSHIKIの脇を支える介助で、Toshiは椅子から降りた。2人は何か会話したようだった。「すまん、ありがとう」とToshiが言った様に見えたが、YOSHIKIはにこやかにステックを受け取った。
YOSHIKIがドラムに着くと、「お正月、行くぞー!」のToshiの一声が上った。Xの曲のドラムに比べれば、簡素なボリュームであったが、その分YOSHIKIは楽しんでる風に見える。スギゾーのギター旋律がお正月のメロディーをなぞってゆくと、Toshiの景気付けのかけ声が小節毎にに挟まれた。曲の途中ぐらいだったか、後ろのスクリーンには、画面いっぱいに円形時計が映しだされ、しかも12時ちょうどを指しかかっている。さっき、時刻をメモしたときは46分、いくらなんでも時間がおかしいと思い、見まちがえたかと腕時計を確認すると、47分。やっぱおかしい、腕時計が間違ってるのか。間違ってるのなら、今までのメモの時間は全部間違ってしまうと、慌てて携帯を引っ張り出して時間を見てみると、やっぱり47分。自分なりに一悶着混乱を来たしたが、スクリーンの時計が間違ってると確信、まさか故意にしているとは思わず、おかしいなぁ・・と気にしながらステージへ視線を戻した。お正月のメロディーは、1番が終わると2番へ進むように、歌抜きの演奏だけが繰り返されて行ったが、3周り位になって、かけ声を出した拍子にToshiがスクリーンの時計の指針に気づいた。すでに12時を1分ぐらい経過した形になっている。Toshiは、12時過ぎちゃってる とでも思ったのか、確認に数秒かかるという感じで時計を見つめた。客席の方へ向きなおしたが、再び時計に振り向いて、過ぎちゃたのかぁー と カウントダウンライブと銘打った本日のライブ、目的のカウントダウンの瞬間を失って呆然とする後姿が見て取れた。Toshiもだまされた?。ステージにずっといるメンバーは、長時間の演奏で、今何時ごろという時の経過など知る由もない。さっき楽屋に1人だけ下がってボンベなど楽しんだ方が、なんか細工して打ち合わせしてきた と人が悪い自分としては勘ぐるんだが・・・、そうするとお正月をドラミングしながら楽しそうにしていた笑顔は、別の笑顔に楽しみを付け加えて笑っていた??。オレなんか、まんまとはめられた口??。不思議そうにToshi、「知らねえ間に、明けちゃったかな」とドラムステージからの階段を下りて、さらに時計を振り向いている。演奏を締めくくってドラムを離れたYOSHIKI、立ち上がった瞬間は、手を振って歩き出したが、下のステージへの階段を降りるとスギゾーの方を向いて手を振り、客席へ背中を向けるように回転して、早足に左袖へ進んでゆく途中に、PATAに指差し何事かしゃべり、そそくさと楽屋に引き下がった。客席には、視線を差し向けずに目をそらした感じで引き下がったのは、こみ上げるおかしさを見透かされぬように、急いだ?。普通なら客席へ向いて、手を振って下がってゆくはず。この時の私の印象は、YOSHIKI何かあって怒ってしまった という印象だった。その不自然さは感じ取れたが、何があったのかは全然わからず、時間もおかしいし、なんなんだろう と思ったことは今でも覚えている。YOSHIKIの後を、メンバーが左袖に下がっていった(11時50分)。すぐに客席前の方から、「もどせ!、もどせ!」のかけ声が上った。この“もどせ!”のかけ声は、私的には“時間をもどせ”の意味で、みんな、叫んでいるのかと思ったが、客席の前では、ぎゅうぎゅう詰めで時間を確認できるほどの身動きも取れなかったらしい。かけ声の意味は、時間ではなく、メンバーにもどれ!と呼びかける意味で、「もどれ!」のかけ声が発せられていたとのこと。かけ声が上る中、私の横を、気分が悪くなった人が抱え出されてゆく。3人が抱えられていった。それまでも何人か付き添われて出てゆく人がいたので、気分を悪くした人が案外多かったように思う。この熱気でぎゅうぎゅう詰めでおしくら饅頭されれば、仕方ない。もどれ!のかけ声が一段落すると、「YOSHIKI !」のかけ声が上る。後ろで風船が割れる音。空白の時間が続く。風船の飛び抜ける音が聞こえる。入場の際や始まる時に客席に配っていた風船を膨らませたアクシデントが生じている。55分、照明が落とされてゆく。ステージが暗くなり、ステージ上空の軒にある一面9個の電球が配された照明4面がつきだす(客席天井両脇にも、3面づつ)。ステージ後ろの丸時計は12時8分頃を指して動いているが、ステージは完全にライトが落とされ、暗くなってる。57分、We are X のかけ声がかかると、会場が呼応して「We are X 」の合唱が大同団結してこだまする。58分、突然ステージライトがつくと、YOSHIKIが和服姿で登場、すぐ後をToshiが正確な丸時計を両手で持って出てくる。赤い着物を着流しながらYOSHIKI、2段ステージへの階段に腰掛けながら「引っ掛かったか」とマイクに笑い声を通す。Toshi「あと、1分半です」と神妙。YOSHIKI「さっき、みんなだまされた」と嬉々として客席とToshiを見比べている。「あと、1分20秒」とToshi。スギゾーがドラムステージへ出てくるとYOSHIKI「スギゾーがいる」。Toshi「スギゾー何してるんだ、こんなところで」。客席に合図するスギゾー。Toshiもスギゾーも黒羽織を羽織っている。PATA、heathも黒羽織のみ引っ掛けて登場。「1分前」。YOSHIKI「じゃ、今年の抱負をToshi」というと「えっ」と今年になってない驚きを表したが、すぐに反応「みんな、ありがとよー」と応える。Toshi「あっ、heath」といって、マイクを向けると「今年の抱負?ユーオーマイ・・・」。Toshi「はい、PATA」「よろしくお願いします、おっ」。T「はい、じゃスギゾー」。YOSHIKIにマイク差し出されて「オレ、なんで、ここにいるんですかね」とユーモアでさっきの返し。YOSHIKIも苦笑い。「それは、新年だから・・」としろどもどろをToshiが「それよりなんで、YOSHIKIだけ、着物きてんのかな?」。YOSHIKI「それは、呉服屋の息子」Toshi「呉服屋の息子」と得心顔を向けると「あっ、やばいやばい、5秒前」というと、緊張が走り、YOSHIKIも起立して「4.3.2.1、明けまして」と言い残して、ドラムへ急ぐYOSHIKI。続きをToshiの大声が「おめでとう!!今年も、よろしく、たのむぜー!!」と後ろ反りで叫ぶ。叫び終えた頃には、ドラムも入り、伴奏の準備が鳴り響き、YOSHIKIが着物を脱ぐと、Toshi「新年、一発目!新年、一発目、思いっきり行くぞー!思いっきり行くぞー!、ハピーニューイヤー!!」と叫び、銀テープが破裂音と共に飛び出し「X」の前奏が始まった。前6本後ろ2本の水蒸気柱が立ち上がり、噴煙がステージを隠すほど持続して立ち昇った。客席からは銀テープをわしづかんだ手が振り出されてゆく。かみしめるように歌い続けて行くと、途中にはYOSHIKIも口ずさみ、スクリーンにはhideが登場した。何段落かが終わると スギゾーに近付いてゆく。ちょうどスギゾーがタオルを客席に投げ入れた後でマイクを差し向けると、スギゾーのかけ声がはいった。heathに近付く。一瞬の笑顔がもれ、Toshiは最前の客にマイクを差し出す。「手前らの、こころ、ぶっ壊してやるぞ、ええか」と激しく荒げて、Xジャンプ。観客も幾たびのジャンプを舞いあがった。床は揺れたはず。PATAの早弾き、スギゾーの早弾き、そしてhideの早弾きが登場、スギ・PATA・heathの3人がステージ中央で揃い踏み。ToshiはYOSHIKIの背後へ回ってヘドハン。スクリーンにはhide・PATAのツーショット。「おーベース、heath。おーギター、パーター。おーギター、ヒーデー」と叫ぶと、スクリーンには、口をあけておどけるhideがタイミングばっちりに飛び出す。「おーギター、スギゾー、おードラム、YOSHIKI。おーボーカル、Toshi。行くぞこらー」と最後かすれ声でステージ前へ飛び出し、右手腕をグルグル回し。
我を失って、宙を駆け巡るように「エックス! 感じてみろー!」、かけ声Xを叫びながらのジャンプ。「エックス !  叫んでみろ!」、X交叉の腕を天に突き上げながらのジャンプ。「エックス!すべて脱ぎ捨てろ!」。Toshiもドラムステージで大きなジェスチャーに体を躍動させる。「エックス!・・・」「エックス!・・・」「エックス!・・・心燃やせ!」。「乱れた愛に流され・・・すべてを失った・・身体貫く叫びで」『てめらのこころ ぶっ壊してやるぞ こらー!』。Toshiの絶妙のアドリブにその声の響き、操られて舞い上がる竜巻感。体が反応する自律神経変調感。「お前はXを信奉しているな」「いいえ、していません、お代官様」「なら、これを聞け!」『エックス!感じてみろ!エックス!叫んでみろ!・・・』、体が跳ね上がる異常な動き。踏み絵には最大の弱みをつくってしまった。この場内の音量と振動、紛れもなく場外(BLITZ外)のファンも巻き込んだに違いないし、BLITZ前には、テリー伊藤が転んで骨折したという小さなスケートリンク(約15m×25m)があるが、Xジャンプの時に滑っているお客さん、振動の度に転んだんではないかと勝手な妄想も出てくる。異様な共同体の運命が、メルトダウンして地下のマグマに吸収されていくようだ。Toshiがドラム前で仁王アクションとでも言おうか、マトリックスのマントを羽織にかえて演技を舞っている。YOSHIKIにかぶって見えなく隠したのは、皆既日食効果、後ろで後光が輝く。マトリックスの舞とは、言い当てたかなと思うぐらいよく似ているが、感じろ、叫べ、心燃やせと鼓舞し続けた舞の最後にVサインを突き出し、Xの舞はYOSHIKIに向き合った形の「オラー!!」、客席へ向きなおしての「オラー!!」のかけ声に手を突き上げて終わった(0時06分)。続けてToshiの英語のナレーション(「・・・・クライアン ビジュアルショック」)を挟んで、「We are X!」を連呼(7回)。YOSHIKIがドラムを離れ、ボトルの水を飲みながら、横のピアノの椅子に立ち上がり、そして鍵盤を椅子に休憩ポーズをとった。Toshiの連呼が「You are X !」(6回)に変わると、肩で息するYOSHIKIの表情も一息ついた形になり、最後に「お前ら、愛してるぜー!」と叫ぶと、YOSHIKIも表情が緩み、笑顔を見せた正面を客席にふるまった。曲間のどんより流れる一瞬が挟まって、立ち上がって進もうとしたYOSHIKIにToshiがマイクを渡すと、ピアノ椅子に座りなおしたYOSHIKIが体をよじって「We are X !」と5回打ち上げ、早口で「てめえら、腹の底から声だせ」と叫んで2回の「We are X!」と共にペットボトルを前方に投げ出した。もう1回We are Xを叫んでToshiにマイクを返す。そして飛び出したのが誰もが喜んだ文言。「映画館の奴ら!映画館!」と呼びかけると、急傾斜の映画館の客席の映像が映り、ペンライトが喜ぶ観衆の小躍りのように揺れた。続けて「お茶の間!全国のお茶の間!お茶の間!BLITZ!BLITZ!BLITZ!今年もいい年に するぜー!」と叫んでWe are X !を連呼した(10回)。このToshiの呼びかけは、非常に胸を熱くした。運命共同体と標榜するXファン全員が、会場の違いはあれ、その瞬間一つに結びついたように感じた。そういう気遣いがまた団結を強くしてゆく。鹿児島の映画館の人も、北海道の人も、お台場六本木BLITZも、Toshiのその一言で、気持ちは地理的隔たりを乗り越え、生の、臨場感たっぷりの、現場のライブに参戦している気持ちになれた。Toshiの呼びかけ中にYOSHIKIは、ペットの水を飲んでは会場に投げ入れたが、そのしぶきや近くに落ちる音が、鹿児島にも北海道にも間近にしぶき立ったに違いない。全国の心を一つに作り終えると、YOSHIKIはドラムを小刻みに叩き始めた。スクリーンにはhideのつぶし声が「チャメヤーラ、チャメ・・飛べ!飛べ!飛べ!・・・」と駆け寄ってくるとToshiが2回「hide-!」と叫ぶ。
Toshiが呼びかけるhideの映像、郷愁に駆られながらもここに違和感なく存在するようにも思え、hideが演じたライブの貴重なパーフォーマンスが強烈な分だけ、新鮮さと色褪せない存在感で迫ってくる。Toshiの叫びは、聞き様によっては哀愁感を呼び覚まし、一瞬だったがしんみりとした気分が通り過ぎた。YOSHIKIやPATA、heathも一瞬哀愁へ引き込まれそうになったかもしれない。hideの言葉が終わりに近付き、「ぶっちゃ・・・」の破裂音が大きく宣言されると、デリケートな感情を払拭するようにYOSHIKIの「行くぞー、コラー、ウォー」の雄たけびと共に、激しくドラムが烈火のごとくに怒り出し、ステージ前部からは水蒸気の御柱が立ち、感じろ、叫べ、脱ぎ捨てろを繰り返すXのフィナーレへ突入していつた。最後「心燃やせ」とアクセントが変わると、伴奏は清らかな透明感に変わり、ステージ中央には、heathPATAスギゾーの羽織姿が並び、ドラムステージへ駆け上ったToshiはYOSHIKIの背後をうかがい、ゆったりとリズムを緩めて収束するYOSHIKIの大きな殴打の躍動を見つめた。振り向きざまにToshiの姿を確認したYOSHIKI、その目線がToshiの動きを誘ったのか、大きくステックを振り下ろすYOSHIKIの頭上にToshiがペットの水をぶっ掛けると、破顔で喜びを表し、この一瞬に酔いしれる陶酔感に口が大きく開き天を仰いだ。「オラー!、オラー!、オラー!」と3〜4回のToshiの叫びがこぶしをを突き上げ放たれると、PATAも完走の喜びのように右手を突き上げて満足表情。さらに「We are ーWe areー We are ーWe areー」と叫んで、「We are X ! !」と完結させて、ドラムのそばを離れた。手首を振動機がステックを振るとかぶりは横振動を激しく震わし、やがて速度をスローに、大きく胸を開いた両腕のふところに、両なたを振り下ろす様にシンバルを撃破すると、YOSHIKIは床に身を投げ出した。「ありがとなー」という感謝のToshiの叫び。そしてステージは暗くなった。
 1分ほどして赤い上着を着たYOSHIKIがピアノのところに現れる。一点のスポットライトに照らし出されたた彼は、辺りにメンバーを探すように視線をさまよわせたが、マイクを手に取り「あれ、みんな、何処行っちゃった?」と探している。「譜面がなくなっちゃった・・何処へ行っちゃった」と言いつつ、「えっ、俺、だまされてる、今?」と急に語気を強めた。やっぱり、カウントダウンの時計を図ったのは自分だったと白状したように見えた。一人舞台から疑心暗鬼に思い始めたのは、さっきのいたずら、今度はいつかはめられると考え始めたんだろう。覗き込んだり探したりして状況が呑み込めてきたのか「あ、着替えてんだ」と安堵の表情。「何か弾こうかな」とピアノに手を伸ばすと、Say anythingのさわりを少し弾き始めた。すぐにやめて「まだ、トラブってる?大丈夫?」と言うとToshiの声で「トラブってるよ、何か弾いて何弾いて」と返事。「俺は待てないんで」と聞こえたが、そう言ってDAHLIAの旋律が流れ、突然Toshiが「時代(とき)の中で」と歌うと、ピアノだけが続く中へ、客席より「・・・抱きしめ 切なさの風に舞う」と合唱が広がった。次の旋律を弾き始めたがすぐに終わって笑顔で髪を振り払うYOSHIKIを見つめていたToshiが、視線を客席へ向け「みんな、ありがとよー。去年3月に、東京ドームで」と言って、笑顔で口が開いたままに言葉を出さずに笑ってる。何十秒後かに「再結成をして、みなに熱く迎えてもらってうれしかったぜ」「そして5月に、hideの追悼のコンサート、みんな一緒にやってくれてありがとう。ありがとうーよ。hide ! ありがとう。hide ! ありがとう。 hide ! ありがとう」。Toshiの話のバックには、Tearsのピアノ演奏が静かにYOSHIKIの指先から流れ出している。「それから、しばらく時間があいたけど、みんなそれぞれ、heathもPATAも俺もYOSHIKIも、それぞれソロ活動でみな頑張ってきました。ソロ活動も応援してくれてありがとう。これからもよろしく頼むぜー。そしてその間、YOSHIKIは忙しいソロ活動の中でも、XJAPANをやるために、ずっと準備をしてきてくれた」と言うと、客席からは大きな歓声があがり、YOSHIKIも顔をToshiの方向に向けて、話を聞き入るような姿勢をとった。Toshiからねぎらいの言葉を言ってもらって、心底喜んでいる表情、口を閉じてあけ、うれしそうにはにかんだ。「今年は、思いっきり、爆発するぜー!、やるぜー!」と叫ぶと、Tearsのオーケストラの伴奏が入り、「何処に ゆけばいい・・・」とToshiのボーカルが入ると、しばらく止んでたYOSHIKIのピアノも加わって、思い溢れるTearsが流れて行った。Toshiのみなぎる渾身の歌詞をつなぐ姿、YOSHIKIのうつぶせや反り返りのバウンドするような弾き姿、赤のYOSHIKIに黒のToshi、ライトが落ちたモノクロの世界に赤が映え、Tearsの透明感が清澄な空気を満たしている。「Dry your tears with love」と2回の繰り返しの最後を、精一杯伸ばして歌詞を終えると、一声「アリャーー!」と声上げた。ギターのわななきの音が割り入り、一際大きな伴奏が始まる。その時天井のミラーボールが、3角照明のそれぞれから青いライトを受け、回転を始め、青い水玉模様が、会場のすべての表面を通り過ぎていきはじめる(0時19分)。Toshiは、英語の歌詞を「lonekiness・・・」と歌いだすと同時にYOSHIKIに近寄り、その肩に手を置いて、歌い始めた。YOSHIKIを抱きかかえるように肩に手を回し、顔をのどき込む。PATA とheathはゆったり座り姿勢で演奏をやっている。こんな感動的な場面と言うのに、気分を悪くした人が抱えだされてゆく。次のセンテンス「Time through the rain・・・」にはいると、Toshiが大きく左右に手を振り出した。会場もその動きにあわせて、手の波が左右に揺れる。「Dry you・・・」の手前で「カッーー!」と大きく叫び、その歌詞を客に譲ってマイクを突き上げた。最後の部分を自分が歌い終わると「ありがとよー!」と叫び、にこやかにYOSHIKIのそばを離れて前へ歩んだ。ギターの間奏が歌詞の終わらぬうちから入ったが、スクリーンにはhideが映り、その伴奏を担った。次の始まりまでの長い伴奏中、スクリーンはhideを映し続けていたが、Toshiはその間に移動して、ドラの前で腰掛けて弾いているPATAとheathの間に割り込んで、「流れる涙を・・・」と歌い始めた(また1人運び出される)。そのうちステージ前に進み出て、も一度繰り返すセンテンスを終え、最後の「Dry your tears with love」を長く引き伸ばして終えると、客席にVサインをポーズして、客席の左右に揺れる手の動きにあわせていった。YOSHIKIの英語のナレーションが入る。長いナレーションがYOSHIKIのピアノの体の揺れの中で続いたが、それも終わり、ピアノも小さく消え入って演奏は終わった。無音の中、YOSHIKIの生のナレーションが入った。すぐに変わったピアノの曲調が始まり、音階を小走りに上下したりして、次の曲への心の準備が始まり、やがてI.V.の伴奏に入った(26分)。

  

I.V.のメロディーは、前触れなく始まりかけたので、数秒間は観衆もすぐには反応できなかったが、客席からは自然発生的に合唱が始まり出し(in the rain)、後を追うようにToshiの「I'm calling you,dear」が続き、(find a way)と合唱されると「Can't you see me standing right here?」とToshiが歌う。(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)「Can't you see me standing right here?」、(in the rain)でheathに近付いたToshi、(in the rain)の次を歌い始めて、「heath 、歌ってないよ」とチクる。YOSHIKIが振り向いて笑っている。またまた「heathが歌ってないよ」とあげつらう。(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)の“a way”を長く引き伸ばして伴奏の長さに合わせ、(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)のfind a wayを1オクターブ上げて、観客の合唱にハモらせた。(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)のfind 以下を再びハモらせて「うまい奴はハモってもいいんだぜ」と言うと、観衆にどよめき。YOSHIKIはピアノ演奏をやめて、ピアノ椅子の客席側に座りお客の姿を眺めている。(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)をハモる。YOSHIKIはピアノ椅子から移動してきて下段ステージへの階段に体を横たえて休息のポーズ、お客の合唱を眺めている。(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)「あまり、うまくない?」といったような。(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)ハモり、(in the rain)「I'm calling you,dear」でToshi、反転してステージを後ろへ歩き出し、座っているYOSHIKIを目ざとく見つけると近付き(find a way)で、マイクをYOSHIKIにつき出す。手でさえぎり、首を横振って拒否したが、「YOSHIKIが歌ってないなぁ」とチクると、慌てて体を翻し転がるように上ステージへ逃れた。歌ってないのToshiの言葉に、客席からは「えーっ」の不満(いじめ)コール。なおも階段を登って追いかけるToshiに、ピアノの後ろへ回り込んで逃げ回るYOSHIKI。(find a way)と歌は流れている。(in the rain)慌ててピアノへ座るYOSHIKI。「I'm calling you,dear」(find a way)と歌いながら、YOSHIKIのピアノ椅子の客席側に相乗りで座るToshi。「Can't you see me standing right here?」(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)とToshiは強くハモり、YOSHIKIはToshiの顔を覗き込む。(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)「Can't you see me standing right here」、(in the rain)「I'm calling you,dear」でToshiが立ち上がり、(find a way)過ぎ去るToshiを追うYOSHIKI。YOSHIKIもピアノを立ち上がり、ドラムへ進む。(in the rain)「I'm calling you,dear」両手を肩幅に広げ、そろそろかなと後ろのYOSHIKIにも観客にも合図して、階段を下りるToshi。(find a way)「Can't you see me standing right here?」ドラム前で、時の熟するのを待つYOSHIKI。(in the rain)「I'm calling you,dear」Toshi振り返ってYOSHIKIを確認、(find a way)「Can't you see me standing right here?」、「カッー!」(in the rain )の客の合唱に続いてマイクを突き出すと、ギターのアルペジオが歌詞代わりに響く。(find a way)Toshiが体を横振りしながらリズムの乗せてゆく(in the rain)「I'm calling you,dear」「カッー!」(find a way)、(in the rain)手でリズムを刻むように調子を合わせ「I'm calling you ,dear」(find a way)「Can't you see me standing here right here?」(in the rain)「I'm calling you,dear」 (find a way)「I will give it straight from my vein」と加勢をつけた。期待の歓声が押し寄せる。搾り出すノイズな高音、YOSHIKIの連打が先陣を切ると大音量が渦巻き始め、本流の楽曲へとなだれ込んだ(31分)。ステージ下からは青いライト、天井からは赤いライトがステージで交叉する。(歌詞はよくわからない・・・)
  
終わりの混沌とした音の乱舞、メンバーそれぞれのフィナーレを形作っている。「ドラム、YOSHIKI!」と叫んだのか、判然としないがYOSHIKIと叫ぶと、ドラムソロへと進んでいくようだった(37分)。「YOSHIKI!」とドラムへ向けて2回叫ぶ。快調にドラムを走っていたかに見えたが、突然終止を打ち、にっこりと笑う。やや突然的であっが、すぐさま歓声が上り、ライトに輝く体を反転してYOSHIKIは水を口にした(39分
I.V.のメロディーは、前触れなく始まりかけたので、数秒間は観衆もすぐには反応できなかったが、客席からは自然発生的に合唱が始まり出し(in the rain)、後を追うようにToshiの「I'm calling you,dear」が続き、(find a way)と合唱されると「Can't you see me standing right here?」とToshiが歌う。(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)「Can't you see me standing right here?」、(in the rain)でheathに近付いたToshi、(in the rain)の次を歌い始めて、「heath 、歌ってないよ」とチクる。YOSHIKIが振り向いて笑っている。またまた「heathが歌ってないよ」とあげつらう。(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)の“a way”を長く引き伸ばして伴奏の長さに合わせ、(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)のfind a wayを1オクターブ上げて、観客の合唱にハモらせた。(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)のfind 以下を再びハモらせて「うまい奴はハモってもいいんだぜ」と言うと、観衆にどよめき。YOSHIKIはピアノ演奏をやめて、ピアノ椅子の客席側に座りお客の姿を眺めている。(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)をハモる。YOSHIKIはピアノ椅子から移動してきて下段ステージへの階段に体を横たえて休息のポーズ、お客の合唱を眺めている。(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)「あまり、うまくない?」といったような。(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)ハモり、(in the rain)「I'm calling you,dear」でToshi、反転してステージを後ろへ歩き出し、座っているYOSHIKIを目ざとく見つけると近付き(find a way)で、マイクをYOSHIKIにつき出す。手でさえぎり、首を横振って拒否したが、「YOSHIKIが歌ってないなぁ」とチクると、慌てて体を翻し転がるように上ステージへ逃れた。歌ってないのToshiの言葉に、客席からは「えーっ」の不満(いじめ)コール。なおも階段を登って追いかけるToshiに、ピアノの後ろへ回り込んで逃げ回るYOSHIKI。(find a way)と歌は流れている。(in the rain)慌ててピアノへ座るYOSHIKI。「I'm calling you,dear」(find a way)と歌いながら、YOSHIKIのピアノ椅子の客席側に相乗りで座るToshi。「Can't you see me standing right here?」(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)とToshiは強くハモり、YOSHIKIはToshiの顔を覗き込む。(in the rain)「I'm calling you,dear」(find a way)「Can't you see me standing right here」、(in the rain)「I'm calling you,dear」でToshiが立ち上がり、(find a way)過ぎ去るToshiを追うYOSHIKI。YOSHIKIもピアノを立ち上がり、ドラムへ進む。(in the rain)「I'm calling you,dear」両手を肩幅に広げ、そろそろかなと後ろのYOSHIKIにも観客にも合図して、階段を下りるToshi。(find a way)「Can't you see me standing right here?」ドラム前で、時の熟するのを待つYOSHIKI。(in the rain)「I'm calling you,dear」Toshi振り返ってYOSHIKIを確認、(find a way)「Can't you see me standing right here?」、「カッー!」(in the rain )の客の合唱に続いてマイクを突き出すと、ギターのアルペジオが歌詞代わりに響く。(find a way)Toshiが体を横振りしながらリズムの乗せてゆく(in the rain)「I'm calling you,dear」「カッー!」(find a way)、(in the rain)手でリズムを刻むように調子を合わせ「I'm calling you ,dear」(find a way)「Can't you see me standing here right here?」(in the rain)「I'm calling you,dear」 (find a way)「I will give it straight from my vein」と加勢をつけた。期待の歓声が押し寄せる。搾り出すノイズな高音、YOSHIKIの連打が先陣を切ると大音量が渦巻き始め、本流の楽曲へとなだれ込んだ(31分)。ステージ下からは青いライト、天井からは赤いライトがステージで交叉する。(歌詞はよくわからない・・・)
  
終わりの混沌とした音の乱舞、メンバーそれぞれのフィナーレを形作っている。「ドラム、YOSHIKI!」と叫んだのか、判然としないがYOSHIKIと叫ぶと、ドラムソロへと進んでいくようだった(37分)。「YOSHIKI!」とドラムへ向けて2回叫ぶ。快調にドラムを走っていたかに見えたが、突然終止を打ち、にっこりと笑う。やや突然的であっが、すぐさま歓声が上り、ライトに輝く体を反転してYOSHIKIは水を口にした(39分)
水を飲みながら、ドラム椅子を反転、再び正面を向き直ったYOSHIKI「ブルーブラッドで、いきなり首痛めちゃって」。すぐToshiが「訳しますと、ブルーブラッドでいきなり首痛めたんで」。YOSHIKI「悪いけど、今日、初日だ」。Toshi「初日だ」と半分、YOSHIKIの話にかぶさるように、あきれ雰囲気で同調、2人の会話は笑いこらえての楽屋のざっくばらんな話に見えた。場が持たなかったのかToshiが「〜YOSHIKI-!」と気合入れ、YOSHIKI「大丈夫よね」と言って、激しくドラムへ気合を注入。Toshiがそこへ「オィ、オィ、オィ、オィ・・・・・・・」と連続気合、そのままばく進の勢いになったが急停車、マイクをもったYOSHIKI「これ、いじめ?いじめ?新年から、YOSHIKI、いじめられてます。20年前の仕返しだそうです。ドラムを道具のように使われてます」。すぐToshi「ぼく、ボーカルマシンでした。おっ、YOSHIKI、ありがとうよー」。YOSHIKIは激しくドラムを連打した。YOSHIKIの今の心境と20年前のToshiの心境が、重なり分かち合える立場に立ちえたこと、2人に今までにない心境の結びつきができてること、過去を笑い合える心の境地に至った事、お互いを尊重し理解しあえること、同窓会で会った昔のいじめっ子といじめられっ子が社会に出てお互い大人となって話し合ってるような、2人がファンの前に見せた素直な人間性を垣間見た感じがした。「それじゃ、ラスト、行くぞー!ラスト行くぞー!ラスト行くぞー!」Toshiの叫びにYOSHIKIのドラムが気合の連打を放ち、「最後の曲だ、気合入れて行けー!気合入れて行けー!オーイ」と見えぬ帳(とばり)を開けた(12時41分)。場内は暗くなり、シンフォニーの「紅」のイントロが聞こえ出す。ギターのアルペジオが鳴り出すと、スクリーンにはhideのラストライブの演奏姿。「hide-!」とToshiが呼びかける。YOSHIKIとの気持ちの通じ合いを見たあとのhideへの呼びかけには、20年前の駆け出しの頃のhideへの兄貴的な郷愁を抱いて、Toshiなりに熱い思いもあったに違いない。ピックを唇に挟んで、正面向きの固まった姿、放心と虚脱の精神状態が彫像と化身させたhideの表情、一瞬緩んだのは何を見たのか感じたのか。hideの顔が動いたかと思うと、Toshiのボーカルが静かに流れ出した。そしてToshiは観客にではなく、そのスクリーンに向かって、問いかけるように歌っていたのはどんな心境にいたのだろう。静かな導入のボーカルが終わりかけると、YOSHIKIは飲みさしのペットを客席へ投げ入れ、さらにもう1本を投げ入れると、「紅だー!」Toshiの絶叫。くれない色に染まった場内、Toshiがペットを投げ入れ、「行くぞー!」と叫んで立ち飛び、ステージ右へ移動してゆく。狂気乱舞で場内は興奮の嵐。歌詞の段落が変わると、左ステージへ移動、観客に水をぶっ掛ける。空ペットを投げ入れる。「すれ違うこころは 溢れる涙に濡れ」が歌い終わる頃、PATAがステージ中央へ進み出、スギとダブルの競演、Toshi「アイヤー」と気合締め。スクリーンにはhideの赤エナメル衣装のギター姿、1人になったPATAとセッション。Toshiは駆け上がってYOSHIKIのドラムの後ろへ回る。「カッー」とかけ声をして、2人で激しくヘドハン。スギゾーが駆け上がり、3人でしばしヘドハン。スギゾーが去ると、スクリーンのhideを認識、「hide-!」とかけ声。微笑みながら客席に視線を向けるToshiに、YOSHIKIが頭をもたれかける。「行くぞー!くれないーに染まった・・・・叫びつづける」とYOSHIKIの背後で歌うと、YOSHIKIの頭に手をやり「YOSHIKI-!」。ドラムの見せ場が始まる。その間にToshiは下のステージへ「お前は走り出す・・・すぐそばにいるのに。行くぞー!」。伴奏が止んでアカペラの「紅に染まった カッー!」、続き「この俺を 慰める奴は もういない」と客に花を持たせ、さらに「もう二度と カッー!」の続きをマイクを突き出し客へ譲る。最後を締めて「紅に染まった この俺を 慰める奴は もういない」とアカペで歌うと、「もう二度と カッー!」。客とのコラボが交互に続き、終わりというその時を迎えた。「ありがとうよー、ありがとよー」。「オリャー」で白一色のステージ、伴奏が膨らんで収束に向かう。Vサインを揺らめかしながら「また、会おうぜー!また会おうぜー!お前ら、お前ら最高だー!」。YOSHIKIのドラムが歩幅を緩めて止まりそうにシンバルを打ったが、ギターとかの伴奏がテンポを早めると、両腕の回転で再び打ち出し、やがてそれも最後の最後へ向かった。Toshi「今年も、よろしくー!」。PATAがギターを高々と掲げて終わりのポーズ、heathも手を振った。YOSHIKIがドラムを終えて、椅子に立ち上がろうとして体勢を上昇させたが、力尽きたかよろめいて、シンバルの軸をつかんだ。そのまま引き倒し、破壊しながら、叩いてはまた破壊。最後に再度椅子に立ち上がろうとしたが、もうよろめきふらふらで体勢が崩れた。下ステージへ降りかけて、スティックを忘れて取りにもどり、再び降りてよろめきながら客席に投げ入れ、ふらつき袖に消えていった(0時51分)。すぐシンフォニーSay Anythingが流れる。ステージが暗くなり、ボーカルが入りかけると、ステージスクリーンには次のメッセージが登り始めた。
 
2008年.... 
 
みんなのおかげで
またXJAPANとして
コンサートをする事ができました。
 
今までと同じように
去年も波乱万丈な年でした。
 
 
そして2009年....
本当にどこまで出来るかわからないけれど
全身全霊をこめて
世界ツアーに挑もうと思っています。
 
もちろんHIDEも一緒にゆきます。
 
 
前途多難な道かもしれないけれど、
またいろいろな壁が僕らの前に
立ちはだかるかもしれないけれど....
 
でも、いまこの場に来てくれている人達、
また今これを見てくれている
ファンのみんながいる限り、
何があっても前に進もうと思っています。
 
 
今年は本当の意味で初心に帰って一歩一歩
目の前にある道を
進んでいこうと思いっています。
 
 
いつもXJAPANを
応援してくれてありがとう....
 
本当に本当に感謝しています....
 
そしてこれからも運命共同体で行こうね!!!
 
今年がみんなにとっても
素敵な年になりますように....
 
XJAPAN一同
 
そしてワールドツアーの日程が上ってくる。今日出演のスタッフ一覧が流れてゆく。ミラーボールが光なく回っている。
最後にXJAPANの大きな文字(ロゴ)が出ると拍手が起こり、Say Anything の大音量の中へYOSHIKIのナレーションが入る。それが終わると会場にはライトが点灯(12時59分)。「以上を持ちまして、XJAPAN制作管理委員会製作
XJAPAN〜初心に帰って〜GIGが全て終わりました。」の会場アナウンス。公式グッズの宣伝があり、Longingが流れ出す。ステージ側へ向いているお客さん、1人2人と出口に向かう。「YOSHIKI !」の大合唱、メンバーを個々に叫ぶ声。
XJAPANの文字がスクリーンについたまま、Longingが流れてゆく。「XJAPANカウントダウンGIG〜初心に帰って〜は全て終了しました。XJAPANオフィシャルグッズ、パーソナルグッズの販売が行われております。記念にお買い求め下さい」のアナウンス。大多数の人はステージへ向いたままなかなか動かない。Longingを口ずさむ人。Longingの歌が切れるとメンバーの名前を呼び叫ぶ。1時07分再び終了のアナウンス。全て終了しましたので、足元にお気をつけてお帰り下さい。本日のご来場、誠にありがとうございました。で人が動き出す。(完 2009.01.31)
 
 



間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m