REPORT 3

 2007・10・22 「I.V.(アイヴイ)」PV撮影  お台場 アクアシティ屋上

10月22日体温37.7        さん
 台場駅に到着
6時。場所がハッキリしないのでアクアシティーの
館内インフォメ係嬢に尋ねてみましたが、外の情報には
関心がないご様子。
仕方がないので屋上に行くとスタッフらしき人発見
無事たどりつきました。
 すでに人の海・・・・・・でもスクリーンの見える場所を
無事確保できたのでほっとしました。
屋上を見上げるとライトに映し出されるステージが
少し見えていました(テンション↑)
そして8時過ぎメンバーの演奏音に数秒送れてスクリーンが
映し出されて撮影開始、しかしスクリーンから音がなし。
屋上からの音を漏れ聞く感じであちこちから不満の声が・・・
前半は演奏シーンの部分撮り(?)をしてるような印象で
進んで行き、(ピアノソロシーンのみ数回まとめてとか)
そのうちスクリーンのほうでも音が出るようになり、曲
の輪郭がはっきり感じられるようになりました。
時々休憩、整備時間らしき時間をはさみつつ時は過ぎ
最後に曲を通しで演奏、迫力のあるパフォーマンス、演奏を
堪能できました☆
撮影陣スタッフの「OK!」の声がスピーカーから聞こえた直後
ファン達、一斉に拍手!
私も風邪をひいているのを忘れ思い切り手をたたきました。
帰らずにしばらく待っていると、メンバー再登場
その後インタビューコーナーがあり、レコードの発売
春にはライブやります宣言があり「おぉー」という歓声と
共にファンのテンションは一気に上がったのでした。
早くも「如何にしてチケットをゲットすべきか?」と
話し合っている人たちもちらほら・・・・(笑)
終わってみると10時30分をとっくに過ぎていました
コスをしている一団がテレビ取材をされているのを
横目で見ながら家路に着いたのでした。
無理しても行って良かったです☆♪

追加です♪
カワイイ系だとYOSHIKIさんがピアノのシーンの撮りのとき
笑顔で画面に向かって手を振ってくれたとか、「静かに!」
と言う様に唇に人差し指をもっていった所作がエレガント
だったとか、TOSHIは何故かピアノの前にすわっり
ロングコートではねてる姿をみて「かわいー」って
いってる女の子が何人かいたとか。


お台場♪          那托さん
YOSHIKIが動くと忙しくなる(笑)と覚悟してはいましたが…
前日・当日・翌日、もうドタバタでした(^^;
帰って来てからパソコンもあまり開けず…今日やっと少し時間ができました。
何と!えりさん体調崩されたんですね!>_< 無理しちゃダメですよ〜!

行けなかった人も多いでしょうし、(行けない辛さは今まで山ほど味わってるから・・・)
いつもここのレポをありがたく読ませてもらっているので、
えりさんの替わりなんてとても無理ですが、当日の様子を書きます。
長くなりそうなので、ご迷惑をおかけするかも(^^;
(注)以下、レポというより、私の22日の行動と思って下さい(^^;

アクアシティに到着したものの、何処に〜行けばいい〜♪…
ちらほらXファンらしき人々が居るけど、まだ皆くつろいだりしてる?状態。
入口やエレベーター内には「本日屋上は立ち入り禁止、
アクアシティ内では何も見る事はできません。」みたいな貼り紙が…
「なぬ?」とにかく屋上の何処でするんだぁーー?
フジテレビの上からステージを確認!
ヘリポートそっくりの丸の中にI.V.って書いてるーー!
位置は分かった!シネマメディアージュの真上だわ〜。
で、肝心のモニターはどこ?
屋上(途中まで入れるけど、そこからはステージのスも見えん>_<)には何も無い。
フジテレビ周辺にも何も無い…
とりあえず、屋上で座り込み。(結構ファンが居たし)
…で、確か16時43分、Ym更新!
「モニター設置場所はお台場海浜公園駐車場です。」
げーー!!フジテレビ側ばかりに気を取られ、アクアシティ周辺をチェックしていないおバカな私…
慌てて(その場のファンも全員)1階へ走り降りるーー!
海側から駐車場に入り、移動モニター車発見!2台有る!
もう結構な人数が集まっていて、早くから来たのに最悪〜と嘆きながら、
近い方のモニター前の空いてる場所に座る。
巨大モニターって言ってた割には小さい。これじゃ、後ろの人は見えるのか?
いや、?じゃなくて見えんだろ!確実に…
私は向かって右側のモニター前。
左側も同じ大きさっぽい…っぽい?そう、そこで気付く!
なんと!左側との間にすくすくと育った大木がーー!ずっと後ろまでーー!
だから左側の状況がよく見えない。肝心の屋上は??
左に有るメディアージュのずーーっと上に目をやると・・・
があ〜ん!「あなた(木)よくこんなに育ったわね。T_T」
屋上は見えるけど、木の枝の隙間から覗く感じ。まあ仕方ない。
この時点で17時過ぎ。左の屋上ではサーチライトがずっと回ってる。
19時前頃、屋上に人影が!チラッと見えただけで皆絶叫!
そうこうしてると上空にヘリ出現。
今度は屋上に数人の人影!少しの間、下を見下ろしてる。
メンバーかスタッフかも分からぬまま皆絶叫!!
19時半頃、モニター点灯!メンバーが映る!!
一瞬にして皆絶叫しながら総立ち!そして物凄い押し!!
手一つ動かせない、まさに寿司詰め状態…(私はここで友達とはぐれる)
体力に自信がある私ですら「この態勢で長時間は無理ーー!」
しかも背の高い私ですら「モニターが見えないーー!」
数分でモニター映像は消える。まだ20時まで時間が有る。
その時気付く。ゴミ多い!ありえない!
ぎゅうぎゅう状態の中で誰かが「人が1人倒れていますーー!」「押さないでーー!」
左側ではめざましTVにも映っていたけど「ケガ人出たらYOSHIKIが泣くーー!」
「順番に下がって下さいーー!」等々…
こっちも誰かが「座って観よう!」「前から順番に体育座りして下さいー!」
「皆座ったら後ろの人も観れるよー!」等々…
で、両サイドと最後尾の人を除き、順番に全員座る。
ざっと見回しても1万人位居る。メディアージュの隣の建物の上から見てる人も多数居る。
私の位置ですら、立ったら見え難いから、座って観るという暗黙?の了解で本当に良かった。
…にしても、警備員は何してる?
モニター周辺に数人居るだけで、会場内には一人も居ない!!(呆)
改めてXファンの団結力を実感。警備無しで普通こんなに統率が取れるもんか!
そして救急車のサイレンが…「あ〜やっぱりケガ人出たのか…大丈夫かなぁ…」
やって来ました20時が…
モニター越しにI.V.を演奏しているメンバーが映る!!
皆メンバーの名前を叫び、私も当然発狂寸前(^^;
TOSHI〜〜!(歌ってるー!XのTOSHIだよーー!泣)
PATA〜〜!(なんか、昔より乗ってる!アクションも大きいー!)
HEATH〜〜!(髪型カッコイイ!弾く姿は変わりなく、PATA同様凄く乗ってるー!)
HIDE〜〜!(もう名前呼ぶだけで泣けてくる…HIDEも居るよーー!)
YOSHIKI〜〜!(※@#△¥☆?◎・・・・発狂・・・)
1テイクが終わり「あれ?音は?モニターから音が全く出ていない!!」
屋上からの音しか聞こえない!
2テイク目は皆興奮しながらも、目は前のモニター、耳は左上の屋上!
3・4テイク目も食い入る様に観て、食い入る様に聴く!
この人数でこの静けさ…それくらい皆曲を聴きたいんだっていうのがよく分かる。
少し間が空き、YOSHIKIが1人で登場。ピアノ撮りだ〜。音はまだ出ない。
hNAOTOの服着てる〜。クリスタルピアノが照明チカチカで綺麗ー!
手元のアップやいつも(それ以上?)の横揺れ弾きを数テイク撮影。
又間が空く。クリスタルドラムとレインボーブリッジを縦に並ぶ様に映したり、
東京タワーも一緒に入れたり…。
再度全員登場!TOSHIがピアノに座ってるーー!
皆「え〜〜〜〜〜!?」わはは、お茶目なTOSHI。
そして屋上だから寒いんだろうな〜、立ってぴょんぴょん跳ねてる〜!
別テイク?か再度I.V.撮影。
ん?モニターから音が聞こえる!!スタッフの声・カウントの音…
やったー!やっと大きな音でI.V.が聴けるよ〜〜!
皆やっぱり食い入る様に観て聴く。(今度は前だけに集中)
「はい、カット〜!」の声で全員大拍手ー。マジ、聴けて良かった〜。
少しだけ間が有って、モニターにHIDE人形超アップ!「HIDEーー!HIDEーー!」
HIDEが手を振ってる〜〜(泣)
その後ろからYOSHIKIがー!人形抱いてるよーー(泣)
メンバー横に並んでる。インタビューっぽい。
インタビュアーとして浅貝さん。HEATHに何か言ってるけど歓声でよく聞こえない(^^;
次YOSHIKI。「これファンの皆見てるんだよね?」と言いつつ後ろ(=ファンの方向)を向く。
速攻皆左上の屋上向かって叫びまくり。
「CDとして発売されるのですか?」Y「多くは語らず…」
「えーー、そこは語って下さいー。」Y「撮影もしたんだし出るんじゃない?笑」
皆「うおおおーー!」確かこんな内容…
「コンサートは?」Y 照れてる。最初の方聞こえにくかったけど
「らいはる?(来春の事)あ、らいしゅん!」皆爆笑。
「やります。We'll〜(いきなり英語!笑)in TOKYO〜」「うおおおおおおーーーー!」
TOSHI。一言聞きたかったんだけど、恥ずかしそうに何回も何回もお辞儀してた。
PATA。「まいど〜!」?みたいな事言って手を突き上げてお辞儀してた。
YOSHIKIが「がんばります!」皆「がんばれ〜〜!」
そしてHIDE人形。皆「HIDE〜〜!HIDE〜〜!」
最後にX JAPANのロゴが映り、22時ごろモニター消える・・・

感想(まだ書くんかい!)手短に・・・
皆が心配していたTOSHIは、あの日はXのTOSHIでした!
テイク合い間にメンバーと笑って話してたし、冗談でYOSHIKIを屋上から落とそうとしたり・・・
何よりあの日、一番モニターに映った回数が多かったのがTOSHIでした。
生声を聞きたかったのは確かですが、照れくさそうに何度もお辞儀をしていたTOSHI。
私は「お帰りなさい!」と言いたいです。
PATA&HEATHは、以前より動きが激しくかなりノリノリ。
10年も経ったとは全く感じられないカッコ良さ!更に磨きがかかった感じ!
そして、多くのHIDEファンが来ていました。
悲しみを吹っ切ったかの様に喜んでいたと(私は)感じました。
確かにステージ上は見た目的に右側が寂しいです・・・
でもそこにはHIDEが居て、一緒に演奏していると(私は)思いました。
そしてYOSHIKI・・・
全身全霊をかけて叩いていました!(泣)
色々な想いが巡っているかのような表情で、泣きそうな顔・気合いの入った顔・笑顔等々で叩いていました!
首の振りは確かにXの頃より小さかったかもしれませんが(というか、あんまり振ると倒れるから心配ですが・・・)
全魂を込めてるって感じで、物凄い迫力でした!!感無量!
そして何よりあの嬉しそうな笑顔!観ているこっちまで嬉しくなって来る〜。
L.Aでは毎日笑顔で過ごしているんだろうか・・・(いつも気になっていた)
私達には分からないけれど、あの日はYOSHIKIの最高の笑顔が見れて本当に嬉しいです!!
復活話が出て約1年。本当に悩みまくったと思います。
そしてこういう形で、最良の答えを出してくれたYOSHIKI、本当にありがとう!
最後に、5人での世界デビューおめでとうーーー!!



さん 風邪で体調が悪い中をレポを書いて頂きまして有難うございますm(__)m

那托さん お仕事でお忙しい中をレポを書いて頂きまして有難うございますm(__)m

Хが再結成の記念すべきPV撮影のレポを書いて頂きまして本当に有難うございますm(__)mm(__)mm(__)m


07.10.22お台場XJAPAN PV           papa
「東京消防庁救急24時間」というテレビ番組があったような・・。全く自分には関係ない話のはずであった。どこで何が起こるかわからない一瞬先は闇。東京消防庁の救命士は親切な人であった。(ショックもあったが、書く気が少し出たので書いてみます)
 アクアシティの道を挟んだお台場海浜公園には、細長い2つの広場がビルの並びに沿ってあり、今日の会場が設けられていた(その前方後方にも広場が続いているようだった)。植栽の樹木も5m前後の成長を遂げて、両広場の周りを囲んでいる。ちょうどアクアシティ内メデアージュ入り口を降りた横断歩道の先が、今日の会場の前方部分となって、パノラマビジョンを設備したトラックが2台横付けされている。横断歩道に近い会場の方に場所を持った。ビジョンの映像が見えるようにその前にファンが座り、7時ともなると、少しでも近くでみたいというファンが座った人の周りを広場の端に膨れ上がった。制服のガードマンはおらず、スーツ姿の係員が数名まばらに立っているという状況。ビジョンの前は、1m〜2m幅ぐらいの通路になっていたが、もう通行ができぬくらいごった返し、トラックの運転席のあたりだけ、簡単な防護の柵が置かれているだけであった。7時1分、アクアシティの屋上でかすかにドラムのたたく音が聞こえだし、歌声も聞こえ出したような瞬間、トラックのビジョンのカバーが開きだす。その開き始め、画面に吸い寄せられるように人の渦が動き始め、それまで座っていた位置がトラックへ押し出されてゆくように立たされて動いてゆく。シートも荷物も身から離れてゆく。かろうじて荷物だけ引きずった動きは、押されて否応なくビジョンに接近してゆく。少し動きが落ち着いたのでシートなど手繰り寄せ、横の人がたたみ終わった瞬間、後ろからものすごい圧力が一瞬に押し寄せた。不意打ちで身構えることもできず、一瞬に前方に投げ出された。そして最前にいた・・・トラックに頭をぶつけたようだった。頭を抑えてうずくまったまま、動かない。一番の関係者として、倒れてるすぐ前に近寄り、声をかけたがうずくまったまま返答がない。どの程度の強度で打ち付けたのか、自分も投げ出されているのでわからない。そばに係員がいて、座って介抱らしくしているが、ただそれだけでどういう行動もとるようにない。責任者に連絡するとか、応援を頼むとか、けが人が出たとか、救急車を頼むとか臨機に応じた行動が始まらない。どういうわけ??。いささか、問答したが、言を濁して、対応する様子もない。埒が明かないと見たので、自分で救急車と警察を呼んだ。それもものすごい音声で(ビジョンがかかっていた?)対話の向こうの音声が聞き取れない。ライブ場で電話をかけているようなもの。こんなことでせっかくの10年振りにメンバーがそろうPVに支障が生じてはいけないとは思ったが、倒れて動かないものを保護するには、この方法しかないと決断。動かない係員はこっちが電話をした後で、どうもその上司に連絡したようだった。救急車はすぐに来た。着いたら案内を頼むというのでいったん通り過ぎてアクアシティの向こうでユーターンした救急車を招くべく、通りに出ようとすると、「今こっちへ誘導してます」という。誘導?。何もしてくれないのに誘導?。状況を見れば先に設営側で呼ぶべきものを、それもしないで誘導?。警察も前後して来た。倒れてる負傷者を足つき担架に救急隊が載せて、警察も状況を確認しに現場に入ってきた。簡単な事故発生状況を聞かれ、身元も述べて、すぐに「東京消防庁24時間」の当事者になった。出発前に会場の責任者を聞きだし、電話番号及び所属の会社名をを聞いたが、いいずらそうな曖昧な返事。品川の病院まで20分ぐらいだったか。すぐにCT撮影、待合室で待ってると会場側の人が一人来た。今日のアルバイトだという。とにかく状況を見て報告するようにとの任務を受けたとのこと。群集の割にはあまりにも警備が少ない状況では、起こるべくして起こった事故。「少ない係員の人数でも事故が起きない方法を機転を利かせて考えなあかんで」 と話す。「どうするか、まず座らすんや。それだけでもう事故は未然に防げる。一言で事故は防げる。警備の人数もいらんのや 」と。そうこうするうち、診察室に呼ばれ、「打撲です」と女医。そして私から責任者に結果と、対応の不備についてさらに上司に言いたいことがあるとTEL。やれやれ。会場には8時40分ごろ戻ったか。すぐに現場責任者から、いま上司がお詫びに来ますというので待つ。現場責任者の会社名を聞いていたので、その責任者が来るのかと待ってるとさらにその上、「今日の総責任者の松本が来ます」という。「うん??松本ってだれ?」。「松本裕士です」という。「あちゃー、」一気にテンションが下がった。松本氏も丁寧にお詫びをしてくれ、こっちも無事だったので、穏やかな会話となった。「これから、一番いい場面ですよ」と状況を教えてくれて帰って行かれた。相棒は戻ると責任者に案内されて最前にいったという。親切な人が横にいて、今までこんな風に進行してきたんですと携帯の映像をみせてくれたたという。(入れ違いになってしまいましたが、事故を知って病院を聞き出し、タクシーで駆けつけて友人もいて、本当にありがとうございました。心から感謝いたします。)                  
 私は話の後、一番後ろに回った。8時45ごろ。ビジョンまで100mぐらいはあったのだろうか。事故前に前方から後ろを見た時、ずっと後ろにあったアンテナ中継車が、ずっとずっと向こうの前の方にある。広場の周囲を取り囲む樹木のすそは立ち見の外周、外周の中央は広大な静まった池の水面のような平面がビジョンに向かって続いている。ものすごい人数、圧巻の大観衆。ビジョンの画面は、もう遠くてあまりにも小さい。音声はほとんど聞こえない。
ビジョンには、hideちゃん人形を抱いたYOSHIKIが、インタビューを受けてる大写しの映像が映ってる。たった今、松本氏と会って、この会場の裏方の総責任者として、hide(の身内)も参加してることに一種の感慨を覚えていた自分に飛び込んだ映像、そこにYOSHIKIがhideを抱き、その思いを介抱するように抱きかかえてる映像を見て、YOSHIKIのhideへの思い、この10年、彼の心の中で空白を埋めるべくどれだけhideを思っていたのかを如実に表現した映像を見て、こみ上げてくるものがあった。インタビューはMy spaceのインタビュー(後日、ネットを見ていると)だったらしく、音声は後ろには届かなかったが、にこやかにインタビューを受けてる姿を見入る大勢の観衆は、身じろぎ一つない静止の状態で、一言一句聞き漏らすまじという姿勢であった。(インタビューの内容は、○「今回の新曲「I.V.」をXJAPANでリリースした理由」YOSHIKI『のり一発です。はい(笑)。これじゃいけないか、いや、のり一発です、はい』 ○ 「SAWWのテーマに決定した理由」 Y『もともとその前の映画の、カタコンベという映画の主題歌をやらせて頂きまして、それですごい気に入ってもらって、そのプロデューサーのチームの人達に。それで今後何かできないかという所で、この話が僕のところに来まして、それでぜひやってみよう思って、どのプロジェクトでやろうかなと思って、XJAPANでやってしまえみたいな感じです』 ○「今後のXJAPANの活動について」 Y『あまり先のことは考えてないというか、あまり続けてゆくことじゃないと思うんで、とりあえず1回ぐらいはコンサートやってみたいですね。そうですね、まあ、やるつもりです』 ○「それはいつ頃になりそうです」 Y『春だと思います。規模はいつものXのやったとこかなと思います』 ○「My spaceを見ているファンの方々へ」 Y『YOSHIKIです。僕もMyspaceやってます。突然こういうことになってしまいましたけれど、よろしくお願いします。それしかいえない(笑)』)
インタビューが終わると、YOSHIKIはhideちゃん人形をステージに前にそっと置いた。ビジョンの映像はステージの遠写しの映像に変わり、YOSHIKIやスタッフがさがって行く。人物は小さくて、どれがYOSHIKIかわからなかったが、10人ぐらいの人数がステージ奥へ移動していった。緊張がほどけて話し声が聞こえ出す。まばらな人影になった裸のステージ、僕には初めて見るステージの大掛かりなセットが遠写しに見えている。遠くのビジョンを望む座った観衆の最後尾に位置するところから考えると、I.V.の丸い円盤状のステージは、左隣のアクアシティのビルのこちら側の一番手前の角の屋上に設置されているらしい。ステージ後ろに見える照明(or撮影)の鉄骨組みの塔は、左上に視線を上げれば見えてるビルの角の塔に合致するようだ。とすると、ビジョンの映像のカメラ位置は、僕の立ち居地の視線と鉄骨の塔を結ぶ延長線上の向こうにある。YOSHIKIはこっちに背を向けながら、インタビューを受けていたらしい。午前中だったかフジテレビの23階(?)から偵察した人の携帯カメラの映像では、I.V.と黒く染め抜いた文字が浮かび上がる白い円盤状のステージが階下に望まれていたが、ビジョンの映像はそのフジの視線、逆方向に僕の視線が通過するという位置関係。フジ側の視線(ビジョンの視線)から見るビジョンには、ドームのライブのような1.5m高の足場を組んだ大きなステージが設営され、そこに白い円盤のステージを含む平面が作られている。画面右には、クレーン車の撮影バケットが見え、ステージ中央にはドラム、左へ大型のアンプ・スピーカー類がセットされている。非常に大掛かりセット。空には空撮用のヘリも旋回しているらしい。東京のさんざめく夜景にレインボーブリッジが大きなモニュメントのように浮かぶスチュエーション、近くのビルの屋上に浮かぶ白い円盤、I.V.の文字がくっきり。焦点をしぼって行くと、まさにライブを奏でる一団、10年の眠りから覚めたXJAPANの復活の夜が見えてくる・・・(脳内想像)。
閑散としたステージが、5分ほど続いたのだろうか。一団が下がっていった方向から、5人のスタッフが出てきて、それぞれメンバーの楽器のあたりでチューニング等の作業に入ったようだった。一人のスタッフがステージ中央のギターを持ち上げ、音を出す素振り(後で判明したが、多分heathのベースだったか)。YOSHIKIのドラムにも一人、座ったようだった。ビジョンの画面は、静止固定の状態で、heathの左の部分は画面から外れていてわからない。YOSHIKIのドラムの後ろには、ピアノもセットされている(クリスタルらしい)。クレーンの撮影バケットや、鉄骨組みの塔から夜空に突き刺すように60度の角度でサーチライトが一本延びているが、いずれもじっとしたまま動かない。5人のスタッフの一人が、hideが立つ辺りに、3脚つきのカメラ(ないしビデオ)をセットしている。もう一人が箱のようなものをそのそばに置く。全員ゆったりと作業にかかってるようで、ステージのコードを確認するようにはいつくばる人や作業の楽器辺りをぶらついて、中央に戻り、振り返って全体を見ているスタッフなどひとつのチームがそれぞれの担当を確認整備しているようだった。作業の模様が静かな無音声で続いてゆく。突然ビジョンの画面が切り替わる。ビジョンの画面いっぱいにドラムセットが映し出され、そのドラムセットを跨ぐようにレインボーブリッジの大きな橋脚の頂上部分が背もたれのように背後に映っている。ビジョンの下1/3をドラムの小太鼓が4つ並び、スクリーンの左右にはドラムのシンバルが2段に画面天井に突きあがり、その背後にレインボーブリッジの橋脚の頂上部分の角ばった四角が、両シンバルの内側にうまく跨ぐように位置取りされ、しかも橋脚の頂上の四角形の両サイドの角(つの)に点灯する警告灯の点滅が、この大写しのドラムの主人公のウニ頭の先端で光っているように位置取りされたすばらしいスクリーンが映し出される。誰もが息を飲んだことだろう。このスチュエーションだけでも、垂涎の至宝の一画面。この映像が、私の来る前にすでに映し出されたどうかは不明だが、最初に映し出された瞬間は、感嘆の声が上がったに違いない。ここでは自分が感動して、このときの周囲の状況は覚えていない。そういえば明石海峡に架かる明石大橋の橋脚の中央には、筋交いの鉄骨がXXXと3段に上下に連なっている。レインボーにもその筋交いがあれば、ここにXの文字が浮かび上がることになったのに・・。すばらしい画面は、カメラテストだったか1分ぐらいの長さだった。今、映るということは、『これから一番いい場面ですよ』のお話からすれば、この画面でもYOSHIKIがドラムを演奏するということになる。さっき、そこを通って場外へ遠征してきたその橋を、すばらしい配置の映像として眺められるとは・・。そして元の画面に切り替わり、あまり人が動いてないが作業は少しづつ続いているという映像が続いてゆく。        
 9時過ぎだったのだろうか、歓声とともにメンバーが登場。すばやくポジションについてゆく。スクリーンには大写しのToshi、ステージ中央で向こう向きに立ち、寒いのか体を小刻みにゆするような動作。Toshiの向こうにはほんの一部分ドラムの座り具合を確かめるYOSHIKIが映っている。Heath の映像が大写しになる。黒の下地に刺繍柄の模様が入ったコスチューム。すでにスタンバイ完了の様子。PATAが大写しになる。ギターのつりバンドの背中辺りをスタッフに直してもらっている。すぐに準備ができ、ちらっとこっちを向いてポジションに歩いてゆく。大写しに切り替わると歓声がひときわ上がるのであった。映像が遠写しに引かれると、ステージ後方にはおびただしいスモークが沸きあがり、光源で幾条もの光線に分株したライトの束が、ステージ後ろで数株夜空の方へ放たれてゆく。1条のサーチライトも数本、めまぐるしく方向を変えて動いている。数人のスタッフがステージで後ろ向きに準備の完了を眺めている。Toshiが見つめる辺りには、YOSHIKIがする、ドラムの座り心地や軽く試し叩きの動作が見え、2〜3度力強くドラムを打ったYOSHIKIが正面を向き右ステックを突き上げ、ステックを持った両手で髪をかき上げる動作とともにうなずくと、すぐ前でそれを待っていたPVの監督らしい着帽に拡声器を抱えた人が左手を勢いよく振り上げ、右前方に駆け出してゆく。YOSHIKIはすぐに立ち上がり、Toshiの方へ向いて、5〜6秒2人は何か打ち合わせの会話をしたようだった。YOSHIKIが右手のステックをToshiの方に気合よく差し出すとToshiも軽くうなずいて打ち合わせは完了。Toshiは前方に向きを変え、寒いのか体を上下にスキップの素振り。正面を向いたToshiにYOSHIKIが声をかけたのか、Toshiがドラムに近づいてゆく。昔のXのときのように親愛を持った自然な動作で、ドラム近くで軽く足ふみ。YOSHIKIは上半、裸の姿。Toshiはコートのようなロングの衣装を着てるのに寒さの表情が出てしまっているが、YOSHIKIは上半裸にもかかわらず、そんな素振りは微塵もない。よっぽど寒かったに違いないが、おくびにも出さず、寒かった長い10年間に比べればこの一瞬を迎えられたことの熱き心がコート代わりをしているような快活な動作。立ち上がっているYOSHIKIは、ステックを持った左手を、首のチョーカー乃至は耳もとに近づけた。このとき会場から「YOSHIKI!」の大きな掛け声。にわかに同調のざわめきといくつかの掛け声。立ってるYOSHIKIはToshiに何か一言いってドラムに座った。両手のステックの手で前髪をかきかげる。少し体が左向きによじれる。歓声が次第に大きくうねりだす。明らかにYOSHIKIの首が後方へ回転した。ビジョンのスクリーンからは音声は聞こえないので、私のビデオには会場の生の歓声が入っているわけで、その歓声が怒涛のように沸きあがりだしたこの瞬間、スクリーンのYOSHIKIはにわかに立ち上がり、後方へ歩みだした。この歓声が明らかに屋上のYOSHIKIやメンバーに届いたようで、YOSHIKIはいたたまれず、歓声に応えたいと思ったのだろう。後ろへ5〜6歩進んでいって、下を向き手を振っている。ということは、左上のビルの屋上でこっちを向いて手を振るYOSHIKIが見えるはずであった。観衆が総立ちとなり、一斉に左手のビルの屋上に向かって向きなおし、動き出し、走り出す。しかし、幾分高く成長した樹木がほとんど視界をさえぎっていてよく見えず、その隙間や視線の通じる場所を求めて人が動き始めたということだった。一瞬のハプニングに総立ちの頭、頭が映り、私も駆け出したのだろうビデオは真っ暗になってしまっている。その動き出した時には、YOSHIKIはすでに戻って見えなくなっていたと思うが、その姿を捜し求める視線は、浮遊するだけで何も見ることができなかった。
YOSHIKIは、ほんの数秒ぐらいしか、声援に応える間もなかったのだろう。屋上の彼の姿は、私には認めることができなかったが、蜂の巣をつついたような歓声は、3〜4秒で急に引いたように思う。「わぁー」という歓声を聞いて一呼吸おいた時点で、YOSHIKIは屋上から姿を消していた。たたし下界は、その大きな投石が水面に波紋を広げるように人のウエーブとなり、周りの人が動き走り出すころにはとっくに主はもぬけの殻だったという、時は待っててはくれなかった。
 ダークな背景のない夜空の黒に、YOSHIKIのドラムと彼が写し出され、再びドラムの前に正座して、居心地を少しフィットすると、やや下を向き、ステック持ちの両手で髪をかき上げて、気合の一呼吸をして、正面Toshiを一瞥した瞬間(一瞥したようだったが、確かではない)、彼の全身が躍動し始めた。ややうつむき加減にステックを躍らせて、思いっきりたたく両腕の反動が体を上下に振動させ、YOSHIKIのリズムが全身からあふれ出ている。ドラムの映像がスタートするや、屋上の方からドラムの音が小さく遠くのとどろきのように聞こえだしたのである。ビジョンの映像はみえても、私の最後尾辺りにはその音声はほとんど聞こえず、隣のビルの屋上のまさに生ライブの音声がより聞こえ出すという、大きな音楽装置が動き出したようであった。ToshiがYOSHIKIの前で、まだリラックスの動きでゆっくり動作をしていたが、気合の呼吸をするや、その筋肉がみなぎり躍動し始めた。うつむき加減にドラムをたたくその姿は、プロモとはいえ10年前にたたいていた音の感触を確かめるように、激しい動きの中に、この音、この瞬間、この躍動を待ち焦がれたYOSHIKIの、黙想ともいうべき姿がにじみ出ているように見えた。これが今日の目的、プロモーションビデオ撮影の、最初の全員そろった本番だったのかどうか、8時45分以前の様子がわからないのでなんとも言いようがないが、松本氏の『これから一番いい・・』という話からすれば、最初の本番のようであった。「せっかく、大阪から来たのに、こんなことになって見られへん」と愚痴ってた相棒も、アクシデントはあったものの、本番開始前に元にいた位置に戻ることができて、この本番を見ることができようとは、不幸中の幸い、いや、この本番が見れれば不幸はずっとずっと縮小したということだろう。池のほとり(駐車場一体)には、静寂が訪れた。誰も躍動に集中し、自分は身動きしないのである。大観衆は、hide(ちゃん人形)もいるメンバー全員の復活が叶った瞬間に、身も心も凍りついたように見入っている。フリーズ状態の一帯は、時が止まった静止の断面、スクリーンの中だけ別世界の夢の躍動が繰り広げられている。5秒ぐらいで画面はheathを映し出した。前後に上体を揺するようにやや前屈の姿勢でゆれ動いている。ライブで見るheathの動きの最大パワーで走り出したように見える。2秒の一瞬でPATAの画面に変わる。PATAは直立のまま、小刻みな体の震えをたたえて、ギターに添えた右手を全速力で上下している。彼の演奏を撮影するカメラマンが、すぐ前でPATAの姿を撮影している。3秒でToshiに切り替わる。左手はスタンドのマイクを握り、右前方を向きながら、走り出したリズムに体を乗せ、前後に揺すってリズムを取り込んでいる。5秒ぐらいでheathのさらに大きなアクション姿が映し出される。いくつもの角度のカメラがメンバーの雄姿を追っているようで、この場面のheathは左前からの視線で映し出され、股を開いた動きを左右に揺するや体をひねるように前後へ躍動する。3秒ぐらいのアクションを写して、Toshiの画面(右前から撮影・・・以下カメラ視線をカッコ書きで表示)に切り替わる。右手はスタンドマイク、頭を垂れ、取り込んだリズムの先にくる自分の発声のタイミングを計っている。下げてた頭が徐々にもたげてマイクに面と向かうと、さっとマイクに寄り付き歌い始めた。(自分の位置では)音声は聞こえない。無声の動作のなかに、ネットで聞いた歌い出しが想像音として自分にも流れる。カメラはすぐに切り替わり(左前視線)、スクリーンにいっぱいにToshiの拡大映像。ダーク無地の夜空を背景にサングラスの顔面、額の髪が左右に流れて首筋までお利巧髪型のなだらかなウエーブで包まれたToshiの表情は、10年のブランクを感じさせず、XJAPANのそのままのToshiの自然な姿に見えた。まるでhideだけが急遽体調不良で欠けただけの現役時代の自然なステージ。急造のメンバー集結と臨時のプロモ撮影だけのステージとはとても思えない。空白はなかったのか、現役は時を飛び越えたのか。観衆の誰もが自然な昔と変わらないToshiの表情、歌いだす所作に違和感を持たなかっただろう。最初の歌詞のフレーズを短く歌い終えると、少しマイクから離れてリズムに乗せた上下のスキップを踏むような動き。瞬間に画面はheath(左前)に変わり、後ろ向きに進んで振り返り演奏する姿。それをさえぎるように撮影バケットのアームやコードの垂れ下がりが上昇の影を作っている。
heathが振り向き、前進し始める瞬間に画面が切り替わり(左前)、Toshiの歌詞の2フレーズ目を歌う姿が大写しで映る。右手をマイクの頂上に置き、少し首を動かすように無理ない発声で歌詞をなどっている。3秒で正面からの映像がはさまれ、YOSHIKIのドラミングの大写し。スティックの両腕は低くドラムをたたき、正面向きの体と頭を、背伸びのように上に振るいあげ、左右に首を身震いする。振り出された後ろ髪が激しく煽られながら引き戻される。スモークの美白なベールの映像と無声のドラムでも、チョーカーのワンポイントアクセサリーがハッとするほどくっきり表情を際立たせ、正面を見据えた目線から、ドラムの激音が誰の脳裏にも聞こえたことだろう。たった1〜2秒の映像でToshiの大写しの映像へ(左前)。なだらかなフレーズをたどる背後には、幾条もの光線が交差し動いている。スモークが屋上の風にかき乱され、舞い上がる煙のように急を告げている。Toshiの表情が険しくなって、マイクに置く手の腕にも力がみなぎり、大きく開いた口元が搾り出すようにゆがむと、I.V.のさびの部分が到来したようだった。2度ほど、力強く発声の痙攣が生ずると、その音声が遠くから聞こえてくる。屋上の音声が地上にも届いて来るのである。乱れた姿勢が元に戻ると、少しの平穏もつかの間、次第に動作が過敏になり、すばやくマイクの置き手が左手へ代わり、マイクをつかむ彼の体は(向かって)右へ傾き、右手を大きく広げて視線は斜め上、やや崩れるように姿勢が沈んで大きく反り返った。その一番のI.V.の絶頂部分は、先ほどよりも音量がまして地上に届いてくる。Toshiの声とわかる明瞭さで届いてくる。演奏場所と観客が上空と地上の分断隔離のイベントでも、まさに繰り広げられてるおのおのの営みは、その距離が無きもののように現前に生の演奏を見ているような錯覚に陥ってしまう。なにか一心同体、運命共同体の一体感が、こんな実験でも体現されているのかと感じてしまう。16秒のToshiの熱演が切り替わると(左前、少し遠写し)、そのクライマックスの一瞬をおさめるカメラクルーがステージに群がっている。まるで戦場にいる空母の甲板のような、緊張感といかつい機械の作業が画面を覆っている。黒い群雲がはけるように視界がわずかに開けると,PATAの演奏が出現(正面)、コーラスに向かっている姿だった。PATAが演奏中にマイクに向かう姿など、ここ最近見たことがないので、PATAの今日の決めた衣装といい、このパーフォーマンスといい、彼にとってもXJAPANは特別だなぁとうれしくなる。XJAPANはメンバーにとっても、ファンと同じくらい特別に思っているんじゃないか 、XJAPANを構成してるメンバー自身、hideとの現役時代の輝けるXJAPANを、ファン心理と同じ熱い思いで考えてるんじゃないかと、ふと思う。今となっては、hideの息吹を感じ、hideの幻影とともに演奏できる唯一の場所、それがXJAPANの名で演奏できるこんな機会しかない。Ra:INのライブでは、何度となくPATAはXの再結成を尋ねられたことだろう。おくびにも一切その話題には無言だった。彼にとっては、当事者じゃなく、特別な特別な存在に昇華している輝ける結晶をそっとしておきたかったのだろうか とも思う。PATAが映ったかと思うと白く薄く画面はぼやけてToshiの拡大画面(左前)。リズミカルな体の上下をマイクに近づけて、左手を後ろへ解放しながら口元に力を込めたワンフレーズを流し込むと、体を反転、一呼吸を置いて、マイクに勢い込んでさらに歌う。画面はheathへ変わる(右前、少し遠)。カメラクルーがかがみ腰で移動してる中、直立での弾き姿でマイクにコーラスを歌ってる。3秒ぐらいの映像から、Toshiの高音フレーズのワンセンテンスの終わり高らかに歌い上げる音声が聞こえて、heathはマイクから正面向きで後ろへ下がり、ギターを体に沿わすように右上へと掲げて、同じフレーズの終わりを演出している。2秒で画面はPATAへ(左前)。まだPATAはギターをかき鳴らしてるような激しい動きの中にいたが、やや右向きの体勢で落ち着かせ、ギターのリズムを頭で変換、首は横ぶれのように左右に小さく動かしている。6秒ぐらいのPATAの映像が切り替わり、YOSHIKIのドラムが映る(右前)。拡大映像だが、右半分はカメラを持ったカメラマン、左半分にYOSHIKIのドラミングの、大きく揺する体にうつむき加減の頭の髪が真下にさがり、波うっている。上下の運動は、フェイントのようにランダムに大きく動いては小さく、止まる様に見えて大きく跳ね上がるごとく、波打ち際を洗う波舌のように不規則だが大きなリズムの中に泳がしているようだ(4秒)。
Toshiの画面がはさまれる(左前、拡大)。右手、マイクを握り締め、正面向き、腹話術のあやつりのように大きく2・3度、口の開閉が繰り返される(3秒)とheathの画面(右前)へ。腰のベースに視線を落とし、後ろへのけぞるような一瞬(1秒)からToshiの続きの映像(左前)へ。右手マイクの姿勢が左旋回に体をよじって30度の傾きへ達した頃、やや強い発音にかしいだ頭のヘアーを震わす(4秒)。フレーズの終わりを強調した傾きの姿勢、この4秒ぐらいは、ほとばしる感情の表れか、YOSHIKIのドラムの打音が明瞭な響きで入ってくる。PATAの画面へめまぐるしく変わる(やや右前)。うつむき加減の小刻みな手さばきを伝える上腕の動き。1/3の上体を残して、カメラクルーが覆ってしまっている。PATAに移動はないが、カメラクルーの5つの影の移動が躍動的に動き、赤く背に「]」と刻印、その下「07.10.22」の小文字に2段目、「CREW」とやや大きく白抜きに書かれたスタッフ用のTシャツが動く影は、一瞬なればこそ現下の刻々のライブの緊張を伝えてる(1秒)。Toshiの大写しへ(左前)、右手をマイクに置き正面を見据え、背景なしの鮮明な表情、口元の開き具合とマイクに向かう体の硬直感から、最高レベル(5)の一つ下、レベル4の発声が吐出され、さっと後ろへ体を飛び退いて切り替えし、揺り戻す反動で左手を後方高く掲げ、一息詰まらすような間を呑んで、レベル5の高音が右傾斜の顔面から発せられ、引き伸ばされてゆく。2回目のI.V.のさびが展開してゆく(4秒)。大きく後ろ手高く掲げられた左手がスローで下がって行くと、画面が引かれ(やや右)、Toshiの全身が画面左に、YOSHIKIの乱打が右半分後方に2ショット。その中間をカメラクルーの2人が右端へ足早に移動している。Toshiの動きが遠目で見ればマイク周りに縮小、YOSHIKIの乱舞はワシの飛び立つ肩開きの肩幅を広げ、スペースいっぱいの空間に振り乱す頭にヘアー、速攻で繰り出される左右のステック裁きは白い残影を残して回転し、荒れ狂う体の躍動4秒は正面方面、3秒はうつむき加減、そして上げる顔の口元が息継ぎと気合の口元のように開いたかと思うと、さらにすさまじく視線を太鼓に落とし攻めて行く(2秒)。マイク周りで小刻みなステップに体を動かし、マイクに寄りかかってるToshiの右手が勢いよく挙げられ、その勢いのままに左腰をつかむように引き下ろされると、すーとカメラ視線が上昇し、Toshiの拡大映像に切り替わる(左前)。I.V.のさびの高音を右仰ぎの目線でToshiが歌う。引き伸ばした音声を切って、右後ろに身を引き払い、また反転でマイクへ口元を添えて行く(5秒)。画面は白濁にぼかされ、YOSHIKIの拡大映像(やや右)へ。小太鼓3つとYOSHIKIの上半身。正面向き、ステック幅をすぼめた前たたきの動き。軽く首を横揺すりに左右に振る動作の後は、背伸びの伸び上がりポーズで上昇、顔も仰向き加減に天を仰ぎ、その高さで頭をゆっくり震わし、さらに羽ばたきのように倍速で震わす、やや長めの一瞬が続いた。仰ぐ首のチョーカーが2段回しで飾られ、四角い鉱物(貴金属)がつなぎあわされてるような形状が見て取れる。今、自分のイメージがしっくりはまっているという、そんな満足感あふれるスナップに感じられた。その映像は、撮影バケットのアームが上から降りてきて4秒ほどで、heathの画面へ(正面)。さっとマイクに近寄り、相唱をはさむポーズ。その右隣にはカメラを抱えた1人のクルーが表情を追っている(3秒)。白く消えてToshiの拡大映像(左前)。正面向きでマイクに面した顔を止めたまま歌い、そのフレーズが終わると右手握りのマイクのスタンドをさっと押し出し、口元のマイクを離すと同時に口元を小さく動かせた。さっと左手でマイクを持ち替えた(3秒)ところでPATAの拡大映像(正面)。右向きの肩上の顔映像。コーラスの口を開いたところで頭を微動させ、髪を揺らして離れた(3秒)。そのつなぎ、PATAの画面と少しダブってToshiが浮かび上がると(正面、拡大)、I.V.のさびの高音が歌われてゆき、高音が引き伸ばされるにつれ、Toshiの体は後ろへ上向きに傾き、左手マイクも共に倒れてゆく瞬間、歌の終止で共に前のめり、マイクを離して、その場で回転、大きく体をリズムに躍らせながら後ろへさがっゆく(8秒)。
後ろへ首をしゃくりながら、リズム感に乗った早足でさがって行くToshiの視線は、heath側に向けられてる。4〜5歩下がって画面は、ギター・ベース2つの楽器の大写しの競演に切り替わる(正面)。楽器のみが画面いっぱいに並び、腰周りの動きが弦をはじく右手の動きと連動、挟むギター(ベース)を揺らしてる。そのまま映像が上体へ視線を上げるとPATAとheathの同じ弾きスタイルの2人が並び、heathは大きく体をゆらすもPATAは控えめな動き。サッとheathがPATAを一瞥、PATAがheath にやや向いてる姿勢で受けたその視線、交差したかどうかはわからない。PATAの視界にはheathの頭の向きの変化は入っただろうが、それに呼応したかどうかまでは姿勢上わからない(6秒)。
heathに比べれば動きが控えめなとは申せ、PATAなりに悦の境地にいるようで、頭のゆれや手の動きの頻繁な反復からは、heathにコンタクトできる状態でもなさそうだ(7秒)。画面はYOSHIKIのドラムを見つめるToshiのやや引き画面に切り変わる(左前)。が、残念ながらYOSHIKIを撮影するカメラマン一人の前傾姿勢がかぶって、カメラマンの影から動きの端がのぞくに過ぎない。前のめりにたたく姿勢の時のみ、躍動が飛び出す。Toshiは、それを少し動いた動作を止めて、じっと見ている。さっとカメラマンが右に移動、YOSHIKIの全景が出現、しかし動きは静止に近く、左向きのポーズがステックの手元を見つめて、もう止まりそう(7秒)。PATAとheathの画面に(正面)。PATAの姿勢がだんだんかがみ腰へ移って、それを背丈の大きなheathが覆うように上下のツーショット。2人の動きは激しく、PATAが左へギターを振り回すように身を回転した瞬間(4秒)、Toshiがマイクに歌いだす場面へ(左前、拡大)。マイクに通す声が、気流の加減か、しっかり下界にも聞こえて、右手をゆっくり後ろへ高く引き上げるにつれ、その動作も機敏になって、曲のおいしいところを歌っているようだ。高音のToshiの響き渡る歌声が、夜空にこだまするごとく、響き渡ってくる。音声を発する口元の動きが画面に映され、その発声源が屋上からわずかに聞こえてくる。目と耳の全神経を別々の2つの発信元に焦点させてゆくという、変則ライブはなかなかおつなもの。Toshiがさっとマイクを引き上げ、高さをあげた。上向き加減にちょっと歌って、両手を広げる肩の動きが想像できたが(11秒)、切り替わって黒いギターの大写し(正面)。一度大きく弦をはじいた手が上にあげられ、小さく動かしてその姿勢で後ろへ後ずさり。本人の顔は映らずだったが、PATAのギターさばき(7秒)。YOSHIKIの拡大映像(左前)へ。2〜3度大きくたたいて揺れたかと思うと、演奏は止まってステック持ちで髪をかき上げる。YOSHIKIの演奏部分が小休止(4秒)。heath のベースを直立した一瞬が映ると(正面)、heathも演奏が小休止に入ったらしく、棒立ちで少し前進、止まっている(6秒)。Toshiの画面に変わると(やや左、拡大)、歌い始めのところで、一言のフレーズを発して、さっと体を引き離す。また次のフレーズに近寄って、またさっと離れて、また近寄って左手を横へ開くと、屋上からToshiの声が聞こえてくる(10秒)。高音のところ。YOSHIKIの場面に切り替わり(右、拡大)、激しくドラムをたたく乱舞の場面。全力で叩くその力の入れ方は、振り乱した頭や髪が如実にあらわしている。掛け声をかけたのか、一瞬口が開く(3秒)。Toshi の画面に切り替わり(左前、拡大)、感情込めずに歌うなだらかな部分(3秒)、すぐにheathが、コーラスでマイクに立ってる姿(正面、拡大)。大きく髪が垂れ下がって、左目半分を完全に隠してしまってる。黒いスーツの胸襟に刺繍された模様柄が、白く輝いて引き立っている。その上をheathのベースバンドが斜めに横切り、そのバンドに刻印されてるXの文字が、今日は間違いなくマッチ(3秒)。Toshiのあえぐ様なマイク姿(左前、拡大)へ。右手を斜め前に差し出し、勢いよく振り下ろす(3秒)、PATAが体を揺らしながら、マイクにコーラスを入れて姿(正面)。横向きに変わると姿勢を沈めて、ピックをかき上げアクセントをつけ、マイクにコーラスを入れてゆく(9秒)。場面はPATAであるが、Toshiの高音部分が聞こえてくると、画面は遠く引かれて、小さな全体像が遠景の中に写しだされ、ボーカルToshiがマイクをぽんと叩いて、後ろのYOSHIKIの方へさがって見つめている。heathもPATAもその場で静かな演奏のように、小さくて動きまでわからない。演奏は終わったか。スタッフも動いていない。撮影クレーンのアームがゆっくり動いてる(15秒)。下向きのToshiが映って(左前)、こっちに向きを変えたが、その姿勢でじっと立ち止まっている(10秒)。遠景の画面に再びなって、小さなToshiが暖を起こすためにはねたが、すぐに止まって後ろを見たまま棒立ちでいる。サーチライトがうまく交差して、大きなX(15秒)。スタッフの動きが少しあるが、1回目の収録が終わったようで、YOSHIKIの画面が写されると(左前、拡大)、やや放心したような抜け殻状態で周囲を見渡しながら、左手は左耳のあたり、すそ髪を繕うようなしぐさが持ったステックの動きが表している(10秒)。heathが素立ちで、だんだん前進して、誰かに挨拶するような動きがあって(15秒)、Toshiの表情が拡大で写って(10秒)、PATAののどかな後ろ向きの動き姿が映って(10秒)、全体のスタッフの動きが映って(27秒)いたが、Toshiの後姿が映って、急に首でリズムを刻む体の動きが入り、クレーンのアームが画面から引いて行くと,YOSHIKIのドラムが始まり出している。2回目の収録が始まった。




間違えた所もたくさん有ると思いますが、最後まで読んで頂いて有難うございますm(__)m