XJAPANアジアツアー6会場の半分(後に北京中止)を、無謀にも参戦計画してみたが、全く自信のない当てのない計画である。韓国・香港・台湾は比較的無難な会場のように思われたが、初海外旅行という韓国での初陣を実際行ってみて、日本国外の異質な文化(言語・景色・交通・生活様式・・)に接すると、万年床のような日本の雑多な生活空間も良き生活空間に思えて、日本再発見につながったのは事実である。さて今回の参戦3公演の中で最大の難関は香港にあるという感触があった。韓国・台湾は、旅行社を通じてホテル等手配が出来たが、香港はその手配がない。前二国は、日本語が何とか通じるらしいとの情報だが、香港はどうなのか不明。しかも遠距離の土地。それでも香港会場には、日本からの参戦組みもいるだろうし、ホテルには片言英語が通じるスタッフもいるだろうという淡い助け舟に期待があった。前日の関空17時20分発の中華航空で台北へ。20時40分着。時差1時間ありで、時計を1時間戻して、21時、台北発、香港には0時前後に着いたのだろう。タクシーで25分ぐらい走ってホテルへ。超高層の住居マンション群が沿道にあった。道路も、片側4〜5車線の高速道で、100キロ以上でぶっ飛ばす訳で、韓国といい、空港から市内へのアクセス道路は整備されている。香港は耕地がないせいか、岩盤むき出しの山肌を高速道が建設され、高い橋脚や長いつり橋があちこちに見え、日本の状況をしのぐ場面がそこかしこにある。ホテルは、入り江の山肌の下のほうにあるらしかった。空港で、ホテルをプリントで示して、OKと承諾求めてやって来たが、何とか遠回りされず、着いたようだった。ホテルの住所も電話番号も良くわからない。見知らぬ土地に入り込んだ迷子そのもの。ホテルの部屋には1時ごろ入れたかな。カビくさい匂いが、まず鼻をつく。
翌日は、8時過ぎ朝食を取りに2階へ。予約もなし、どうすればいいのか、言葉も通じない(英語も良く通じないみたい)。食堂側も朝食を取りに来た客に間違いないので、一言「ペイ?」と尋ねてくれて、「OK」。為替レートは香港ドル1ドル12円ぐらいで、一人1000円ぐらいの朝食であった。まあまあであったが、ライス類は私からすればもひとつ。12時半ごろホテル出て、ライブ会場へ。ホテルからのタクシーだし、ライブ会場もホテル側に示しての行き先なので、ここは安心して乗っていられた。ライブ会場は、国際空港のすぐ横、元に戻ったというべきか、その近くにあった。タクシー代は191ドルで日本円で2300円ぐらい。「Asia
World Expo」「亜州國際博覧館」に、1時頃着いた。博覧会の会場らしく、大きな屋根やガラス壁面など、近代的な建築。タクシーを降りると、前方に人の列があり、とりあえず並んでみた。博覧館の入り口辺りから続いているようで、100人ぐらいの人数。1時5分、男性スタッフの拡声器アナウンス。意味不明。1時10分、少し列がゆっくり前へ進む。チケット交換のようである(当方は、チケットはなく、Eチケットで証拠にプリント持参)。会場に着いたという安心感が出る。空は晴天、白い柔らかな雲が青空の中に止まり、遠くは霞がかっている。気温は27〜28度か、列の人はほぼ半袖。男性2/3、女性1/3の比率で、歳は15〜25才までの間に全員入りそうである。そういえば韓国も同じ若い人達であった。1時20分、列の入場順番が来て、会場の外の入り口前で、チケットチェック。当方はチケット交換のプリントを見せて、すんなりとは行かないが、一応「OK」で入場できた。会場の中に入る。ホール入り口で、整理券が一人一人に配られ、私は190番であった。
人の流れの後をついて行く。広い通路で、右側に「ARENA」と書かれた扉の上の表示が見えたので、その内部がライブ会場のホールかと思われた。休憩用の椅子テーブルが20ぐらい置かれた所を過ぎると直進方向に2階へ上がるエスカレーターや階段、右折れして進むと広い通路が半分に仕切られ、その右側半分(ホール側)には、整列を柵で仕切ってあるつづら折れのステン柵、左半分が整列への入場口(机2つ並べた簡単な入り口で、スタッフが立ち、チェック)と別途行けいけの入り口とが設けられている。その整列への入り口にも人の群れが出来ている。入り口チェックには、「人潮管理(Crowd Management)」という小さな帯がステン柵に張られている。荷物検査と整理券確認が行なわれ、通過して整列ブースに整理券順にはめ込まれて行った。荷物検査は、カメラ等の録音撮影機器の検査はなく、ライブ観戦上危険な持ち物はないかという視点での検査であった。大体はすんなり通過してゆくのだったが、相棒さん、韓国公演で買った刀型の発光ライトを持ち込もうとしてアウト。危険な物品として持込禁止となった。日本からわざわざここまで持ってきて、どう見ても危険じゃない代物で、韓国出国の税関荷物検査でもライト点灯させ、軽快な音も発して周りの苦笑を誘った代物で飛行機持込みOKであったので、おもちゃの範疇だがここではアウト。入り口前の傘入れみたいな箱に没収となった。整列の位置まで来たが、相棒さん、また戻って刀ライトを取り返して、エスカレーター前にある一時預かりに預けに行った。刀型がどうも嫌われたらしい。並んだ所は、建物内部で薄暗く、1時40分、ホールに照明がつく。わーっと歓声。アナウンスやスタッフの会話が中国語(広東語)なのでさっぱりわからない。しかも強い言い方に聞こえ、アウエーをひしひし感じた。前へ少し進んだ後、また後ろへ下がったりと、腸の中の消化物のように腸(スタッフの指示)運動して、ついにだんだん後ろへ下がれという事で全体がバックしてゆくと、45分整理券回収に来る。一人並びのゆったりまばらになった所で、先頭から座りだした。新聞を敷き、それぞれにリラックスな体勢で床に座ってゆく。50分ごろには、たまっていた入場者が入ってしまい、内部チェックを通過する人も少なくなり、ほぼなくなったという状態。腰を下ろした人は、スマホやトランプ、ホットドッグなどの食事等、めいめいの過ごし方を始めた。時折、ステン柵のホール側の壁を通して、リハの音が聞こえるが、音響テスト段階のドラムのゆっくり音で低音で漏れてくる。当方もやっと一息、ホテルで買った緑茶を飲む。緑茶の渋さをイメージしながら飲むと、ハーブ茶の舌触りに甘さがある。成分を見ると、水・緑茶・糖・はちみつ・調味剤と日本語で表示されてる。唐・はちみつ入りの甘い緑茶であった。入場者のコスを見ると、hideのコス(ピンクヘアーや黒衣装にレッドヘアー)がまばらに見られ、hideのTシャツを着る人もいて、hideの人気が高いように見受けられた。列に並んだ人を見ていると皆さんチケットを持っている。外の入り口のチックでは、プリントを見せてる人もいたが、ここに座ってる人は全部チケット持参で、チケット交換プリントの人はいないことに気付いた。プリントを提示してスタッフ(入場者と同じに見える私服の人)に相棒と友人が訪ねるとスマホで探してくれ、いろいろ情報を探索してくれて、「よかった」という話に不安が取れたが、さらに相棒友人奮闘する事30分、2時20分、チケット交換が会場「上」でなされている事が判明して、交換しに行ってくれた。2時43分、無事交換できたと帰ってきた。2階に交換所があって、日本人スタッフ(女性)がいたとのこと。交換についての縦看板や表示はなかったし、入場口で交換の案内をしてくれてもよさそうだが(中国語で案内あったのかも)、そういうものも一切ないのである。交換したチケットを所持して並んで、はじめてアリーナ入場資格になるらしく、このままでは入れなかったらしい。とりあえずプリントで順番を確保して、チケット交換を得て資格を後付した形になった。横の公演ホールでは、マイクテストが行なわれていて、繰り返しチェック発音が流れている。チケットには、1480ドルの表示。為替レートが厳密には12.5円/香港ドルなので¥17760円。チケット保管代が8ドルで¥100円なので、当方のチケット代は¥17860円。ペットボトル500mlが10ドル¥125円、チケット代は高めの設定だが、ほとんどは20歳前後の若者ばかりで、これだけの高いチケットでもXJAPANを見ようというファンが存在していることに、人気のすごさが推し量られた。
3時トイレに行く。交換を終えたチケットを柵の開放口に立ってる、制服姿のスタッフに提示。不安と心配を経たチケットの提示には、一人前になった誇らしさを少し感じた。はがき大の用紙に、何時に席を立ったかの時間を書き入れたメモを頂き、チケット入門口に提示して、並んでいるエリアの外に出る。帰りはメモのみ提示、それを引き渡して列に戻ることになった。列の管理は、入念な感じがした。横のホールでは、相変わらずマイクテスト、音響テストが続いているようで、マイクの発声が途切れ途切れに聞こえたり、音楽の流れが少し聞こえたりと、ホール音響効果の点検が続いている。英語・漢字が敷き詰められたチケットには、8:00と印字があるので、開演が8時だろう。開場が早くて6時として、あと3時間は腰下ろしの座敷待ち、という事になる。4時、待つ人の列が歯抜けとなり、哄笑雑談の声が溢れ、マイクリハなどの壁向こうの準備音が、雑笑の合い間に聞こえるようになっている。新たな人の詰めかけは多くなく、チケット入り口は、むしろ列から離れて、外に出ようとする逆の動きに忙しく、行き交う人は、列に戻る人と席を立って離れる人でにぎわっている感じ。44分、列を含む通路の電灯がさらにつけられ、一帯が明るくなった。壁向こうのホールでは、低音のドラムの流れやそれと合流するべース・ギターの図太い音量が流れ始めている。ひとしきり続いては止み、また流れ始めるという所に差し掛かって、本来のリハが始まってかに見える。50分頃から、ホールではマイクの話し声が延々と続いている。マイクテストにしては平面的なしゃべりが続き、何かの説明にしては長すぎる・・5時10分マイクが止んで、ToshIのTearsのボーカル音が聞こえ出した。間違いなくリハが始まって、伴奏音もありToshIのボーカル入りリハが全体通しの形で始まったように見える。列の状態は、多くの人がつくねんとした座姿から離れて、列の見通しが10m以上先まで見通せる状態。塩ビ系の床板は、尻すわりには適する状態ではない。リハの音は、ボリューム感ある伴奏が移動して行く。18分、一際ドラム音が際立って、ラスティネイルか。5時半、1時間以上かかって、相棒友人がグッズ販売から帰ってきた。グッズは、館内へ入る第一チェックを入って、少し進んだ左壁際で販売している。赤い敷布2、キャップ2、Tシャツ3、バッグ2で1230ドル、15375円。高くはない様だ。グッズ販売のやり取りにお国柄が表れている話を話してくれた。Tシャツを買う場合、サイズを体にあわして見て、合わなければ、放り投げて返しているとか、フェンス越しに応対していて、本来そこに机があると思うがそれがないとか、で、興味が出て見学に行ったのである。5時35分現在、グッズ売り場には200ぐらいの人の列があり、焦点の売り場は人盛りで良く見えず、放り投げも見えずじまい。自販機は全て売り切れ。グッズ販売から帰って来た頃、15cm四方のオレンジハンカチが配られてきた。PATAの誕生日なので、会場でアンコール時に振るとの事。小さな案内文も入っていて「Birthday
surprise for PATA 請拿到此告示的fans注意:請fans在等待encore的期間保持安静、 看到会場内BLOCK
B中有一群人一起揮動橙色毛巾、 然後一起一面揮動橙色毛巾、 一面唱:“Happy
birthday to you,Happy birthday to you,Happy birthday dear PATA, Happy birthday
to you !” 一直反復唱、直至成員再度登場、開始講話為止。敬請協助、謝謝。」と本文に書いてある。5時45分、急に拡声器で追いたくられる様に列が前に詰められた。列の位置にいない人は、その荷物のまま置いてきぼりとなった。リハは低音の地響きで続いたり、止まったりと断続的。列の移動から、皆は立ったまま並んでいる。雰囲気的に少し殺気立ってきたのか、柵の外で大きな怒鳴り声。ライブ前の期待と緊張が殺気の糸で結ばれている。柵の列はずっと後方まで充たされ、キャパ1万人強の会場だが、チケ完売という印象。
6:10頃、人がだんだん増えてきた。チェックを通過する人が、途切れとぎれとは言え、チケットを見せて通過してゆく。チェック係員は、赤のベレー帽に、黒上下の制服女性で、パスを前から吊り下げ、任に当たっている。柵に張り付いて出入りを管理しているスタッフは、同じ服装でもベレー帽はなし。それ以外の服装のスタッフも多少いるが、区別はわからない。リハは低音のどよめき音が連続的に続いて、長く曲を通しているようである(6:13)。25分、黄色いPATAハンカチが、大束(厚さ15〜20cm)で、並んでいる列前から入れられ、後ろへまわすように現地語で話しているらしい。スタッフの数も増えてきた。人も増えてきた。話し声も大きくなり、どこかみなぎって勢いづいてきた。35分、気付けばリハの音は止んでいる。話し声の渦となって来た。50分、前の方で「オー」と歓声。いよいよ入場の気運が高まってた。54分、列の先頭辺りにあるアリーナの扉が開けられる。「おー」の歓声が再び上がった。扉の上には「ARENA
ground
堂座」の表示。試し開きか列は動かない。扉の上の部分の動きが見えるだけで、状況は定かでない。7:03柵の先頭から4折れぐらいのところで、一旦列を区切って締めて、入場者を区切る処置がなされた。私達の後ろの列から後方入場で仕切られた。最初の入場で入れるようである。列の中も混んで来て、戻ってきた人が自分の順番のところに入った。7:04扉が開かれ、大歓声。期せずして、Xコールが湧き上がり、4〜5回の大合唱が続いたが、拡声器が慌てて入って、静止したようだった。06分入場開始。最初の1回目の入場の動きについていった。会場は大きなイベントホールらしく、スタンドも両側にある。ステージから後方へ、A席B席の椅子アリーナがあり、ステージから40〜50m後方にスタンディングCのアリーナ席が柵で仕切られ、設置されていた。1回目の入場者は、最前の柵にかぶりつきの幸運に恵まれたが、私は最後尾をトロトロ歩いていたので、左翼端の3列目となった。相棒は、ダッシュをかけたのか、その右前方の柵かぶりつきにつかまっていた。最初の位置取りは、いつも戦場である。私は、戦場ではいつも逃げ足の遅いしんがりで、やられる運命。スタンディングの前のB席は、1列30席ぐらい11列のイス席がある。途中に通路が2筋ほど設けられてる。その前方がA席で、同様のイス席が設けられているようだ。そしてステージへと続く。11分、まだ少ししか入っていないのに、Xのかけ声が上がる。雰囲気的には、誰かが「We
are」と切っ先を切れば、自動的に「X !」と呼応する仕掛けになってる。
ステージを見れば、Xに交叉させた四角支柱のモニュメントが、ドラム上空に吊リ広がり、小さいモニュメントもその左右、一段下に設置されている。ステージの枠組みを作っていた四角柱の囲いが(韓国公演とは違って)なくなって、開放的なステージに見え、支柱は最小限に用いられてるようである。中央のメインステージから両サイド5mぐらい離れた所に、スクリーン(3〜4mぐらいか、韓国公演と同じぐらいか小さめ)が見やすい空中に吊り下げられている。ドラムの後ろの大スクリーンもうっすらと見える。ステージは暗く、アリーナは照明がついている関係で、明から暗を見るステージは暗くてよく見えない。ミラーボールは、大Xモニュメントの上空、その奥に、客席側の光を受けて反射、夜空に光る煌めきのように輝き、回転している。低音の音楽(ロック系)が男性ボーカル(ToshIではない)でかかっている。ボリュームは控えめ。25分、アリーナ1/4が埋まったか。同時に、イス席A・B席に、欧米の人やカメラの人が入場を始めたが、続きざまとは行かず、ぽつぽつという具合。アリーナ両サイドのスタンド席にも、まばらに入場者が座りかけている。舌を丸めたレロレロ言葉が、まくし立てる感じに聞こえ、ここは香港か、香港でないような土地のようにも思える。30分、アリーナ後方の入りはよくわからないが、AB席は1%スタンドも1%の入り。ゆったりとしたロック系の音楽が、ホールを包んでいる。アリーナ外枠を進んできたA・B席入場者が、アリーナCの境目(私のすぐ前方)で「場務助理」の腕章をつけたスタッフにチケット提示、携帯ライト照明の案内で席へ誘導されてゆく。A席では、入場者が、ステージバックに写真撮影。昼の列に並ぶチェックの時もなかったが、香港でも全く、カメラ・録音機器の持ち込み禁止の注意・表示一切なし。そういう類のアナウンスも一切ない。39分、アリーナ反対側で、叫び声が3回ほど上がるが、何を原因としたものか不明。43分、A・B席スタンドの入りは10%。45分、YOSHIKIステージへ1人のスタッフが出てきて、ドラムへ布かけ(ふき取る動作)して下がった。その他のスタッフも続いて出てきて、準備に入った。46分、ドラムの下の方で小さなライトが光って、その辺りのライト類が点灯されたのか、少し明るくなった。ステージ全体の暗さは変わらない。50分、小さなライトで照らしながらのドラム点検スタッフ、もうひとつのライトも近くで動いている。ステージ前のA席では、フラッシュの光が発光を繰り返す。ギターの試し音が大きく響くと、大歓声が上がった。ABの入場者も、間隔が狭まって入場してくる。2人組み、3人組と続けて、若い連れ同士の人達が入ってくる。53分、PATAのギターの試し弾き、続いてheathベース、55分スギギターがの音が5秒ぐらい鳴って終わる。この時点でAB席30%スタンド20%の入り。A席ステージ前の記念撮影のフラッシュが、ドラムに反射して、太鼓のXの文字が瞬間に浮かび上がり、ドラムの反射角が光って、ドラム輪郭を浮き出さす。8:00開演時間の時点でAB40%スタンド40%の入場。ざわめきが大きくなってきた。AB席では写真撮影がはなばなしく、入場者ごとにまずは記念撮影という所。hideコスのラストライブ唐草コスの2人が入って、AB席へ。スタンドの誰かと話している声は、日本語である感じ。何かをきっかけに、大歓声が盛り上がるが、なんでなのか、首をそっちに向けてもわからない。10分、AB60%スタンド60%。近くの人がXジャンプの巾確保で、飛び上がって、試運転。場内に流れるロック系音楽は、もう話し声のざわめきの方が大きく上回っている。15分AB70%スタンド70%。21分、かけ声が上がり、Xコールのかけ声へと変化していった。アリーナ各所から、「We
are」「X!」の音頭が上がるが、長続きせずに立ち消える。笛が、ピーピーとかけ声リズムで3回鳴るが、かけ声上がらず。25分AB85%スタンド85%。ざわめきが、歓声ともいえるほど高まっている。スタンドの頭の整列が、整然とそろい出している。28分ステージ下に、肩かけカメラマンが動き出した。30分AB90%スタンド90%。35分AB95%スタンド95%。バックミュージックが止んで歓声が上がったが、また鳴り始めた。とたんに轟音が地響きを立てて迫ってくる。スタンドを見ると足を踏みしだいて床を踏み込んでいる。続いてXコールが後方から連続的に湧き起こる。38分、嵐が過ぎ去り止むも、高揚感は話し声やざわめきに入り込んでいる。ABの入場がめっきり減って、止まっている感じ。AB席スタンドも着席がほぼ完了した状態になった。そろそろだろうという雰囲気が、全体の状況の中に感じられる。40分バックミュージックの止み間に歓声が上がる。41分消灯、大歓声。
低い音階の大音量が響いて、盛り上がりの合唱へ競りあがってゆく。ステージには、霞がかった空間へ、白光の光源から延びる光線が四方八方、ゆっくりと方向を変えながら、ステージの空間をランダムに突き刺していく。Xのペンライトが無数の交叉を頭上の平面に乱立芽生え、スタンドは総立ちで視線を一点に向けている。合唱の小休止では、会場怒涛の大歓声が湧き上がり、合唱がどんどん高音部へ勢い上がると、YOSHIKIがドラム中央に立ち、自ら両手でXのポーズを作って合図。他のメンバーも出てきたのか、一段下のステージは人の背伸びでよく見えない。女性のナレーションが入りかけると再びYOSHIKI、Xの腕交叉、そして胸前でX交叉の祈り。「XJAPAN・・・」のコールが20回ほど告げられると、強烈なドラムの炸裂@『Jade』が、会場の万感の期待を背負って始まった(47分)。オレンジ色の照明の中、ToshIのよく通る声が、曲を進めてゆく。会場は手振り出しのエール。途中からオレンジに白い白光の照明が重なって華やいだステージに。PATAの間奏中、YOSHIKIペットを椅子アリーナへ投げ入れる。後ろの大スクリーンには、人間蝶のイラストが場面を変えている。ToshIのボーカル中、無伴奏が訪れると、会場から自発的な歌い始めが起こり、ToshIと合わさり大合唱へ変わって行った。終わってToshI、叫ぶ。会場が「オー」と答える。6回ぐらい交歓をはかり、54分、すぐA『Rusty
Nail』へ。ステージ両端で、白煙が破裂音を伴って上がり、余勢のついた雲の回転が上昇、霧消した。縦揺れに人波が小躍り上下運動、ToshIのボーカルに負けないくらいに、大合唱が同じ様に進んでゆく。ブルー系の照明が点滅を繰り返す。「どれだけ涙を流せば、貴方を忘れられるだろう」と歌詞の歌い易いところは特に合唱のボルテージが勢い増す。heath
、ToshIが顔を近づけセッション。間奏では、X交叉が会場全面に連なり、歌詞が始まると大合唱。「オー」という歓声、立て揺れの運動が熱狂的狂乱的にものすごい。青に黄色の照明が入って、まぶしい輝かしい華やかさを演出、フィナーレへと入った。59分終わって「オー」の超特大感嘆符。ステージ暗転、Xモニュメントが暗い中に青く光り、すぐに黄色いXモニュメントに変わって、YOSHIKIのピアノが入る。指ならしの旋律があって、B『Silent
Jealousy』のイントロへと入る。この瞬間に会場は、「オー」と巡ってきた好感ランク最上位の曲目に喜色のどよめき。乱弾き的に弾いて、鍵盤右へ移動の右手が空に滑り出すと、ToshIの「サイ ジェラシー ドンチュ リー ミーアロン 悲しみに 乱れーてー」のアカペラが、一転静まった会場に一閃のきらめきを放つ。「乱れーてー」が消えて復活のように歌勢を盛り返すしてのばされると、大歓声が湧き、「戻れない 愛を飾る 繰り返す孤独の」と進むと、覚え込んだ次の瞬間の爆発にもう心は前のめりになって、「なーかーにーー」、じらされてる思いにうずいた心が見切り発車の躍動へ先走ってゆく。次の瞬間、9:02大音量が見切り発車の心を追いかけるように、打ちあがる。会場の各個も堰切るように立つ飛び床の地鳴り。大スクリーンには、油性液体表面の泡の生死をどす黒く映している。ステージ下から照明の光線が上空へ立ち上がり、点滅。Xモニュは黄色く光っている。スタンド・アリーナスタンディングは、ものすごい躍動に錯乱状態だが、AB席は大きな躍動がない。明らかに温度差が感じられ、戦場の緩衝帯のように、鳴りを潜めている。軽快なToshIのボーカルが高速で走って、アカペラの最初の歌詞に到達すると、ToshI叫び声で会場ののコーラス呼び込むべく、マイクを空中に掲げると、手腕を前に勢いよく振り出し、次の歌詞を会場の大合唱が担っていった。長い間奏に入って、立ち上がりの躍動勢いも少しトーンが下がっての応援。ボーカルが始まると、会場また激しい動作に戻り、アカペラ部へのToshIの叫びと同調を繰り返し、全速力で突っ込んでゆくように終わりへまっしぐら突入してゆく。終わるとX交叉と「オー」の大歓声。YOSHIKIのドラムが打ち止まって、大拍手。短距離を全速力で駆け抜けた爽快感、息せき切って駆け抜けたSilent
Jealousyのトラックフィールド、一つの達成感が湧くのであった。
9:07すぐにC『DRAIN』の伴奏が始まった。ToshIの一言から、会場手拍子を打ち始めた。ToshIの「ドレイン!」のかけ声が上がって、PATAギター、heathベースの低音の響きが入って、ToshIのボーカルがスイング的に上下の音階をバウンドする。ステージ後方スクリーンには、ぼやけた中心の白から、周囲青のにじんだ模様の映像。中盤へ、手拍子に乗ってToshI、歌い継いでゆく。3人のステージは、13分終わって、会場Xポーズ。ステージ暗転。黄色い照明が6本、ステージ後方の位置から、上空へ立ち上がる。モーターが回転するような低い規則的な音が続く中、15分スギが登場、バイオリンの演奏に入った。少し弾いては弓を振り払ってポーズ。会場からは歓声。左足を踏み込んで、次の旋律へ入ってゆく。少し長く弾いて止め、会場へ視線を落とす。「ウォー」と反応が帰る。バックの音が、低い一定音に変わると、クリスタルバイオリンの音色が、それに乗って、悲壮的な音色の高音のきしみを上げ、また低音に降下、こま切れの響きからゆったりと引き伸ばされて行く。バックミュージックも、低音で音階の変化少なく、流れ続いている。バイオリンは、つるが切れてるのか、巻き上がった弦が演奏の動きに揺れている。20分YOSHIKIが下のステージが登壇、ピアノに座るとひとしきりあらあらしく音階を食んで、22分D『紅』のイントロを弾き始めた。そのイントロに乗って、会場は早々と合唱の歌声が上がる。スギのバイオリンも紅のイントロを奏で始めると、YOSHIKIのピアノは、主旋律ギターの伴奏側に回り、間歇音を挟み、和音を重ね、重厚に音を重ねて終わると、24分『紅』の爆発的な冒頭部分が始まった。銀テープが破裂音を打ち上げ、銀の表裏を揺らめかせて舞い降りる。大合唱が始まって、その先導をToshIの声が走ってゆく。大スクリーンからは、白熱的な中心発光の光線が、こちらめがけて飛び出してくる。間奏に入ると、会場はめいめいの叫び声が一体となって「オー!」と大きくうねり、Xの腕交叉と立て揺れが同時進行。ToshIがYOSHIKIのドラム演奏の後ろに回りこんで、会場に向かいにこやかに、YOSHIKIと体の交互かくれんぼ。YOSHIKIも後ろのToshIの位置を探すように振り向くが、すれ違いのように視線を左右へ振り向かす。2人で楽しんでいる様子は、一瞬の事ではあるが、ものすごい安心感をもたらしてくれる。この場面か、ディナーショーでToshIの服の鋲がYOSHIKIの体に当たってちくちく痛いけれど、両手ドラムでふさがってどうにも出来ないと言っていたのは。ディナーショーでも、楽しく話してくれたので、今、心地よい痛みに襲われてるのかと思ったが、2人で思いっきり楽しんでるという意外に何も見えなかった。ToshIが最初「くーれないーに 染まった こーの 俺を・・・」と歌って左手を突き上げると、会場がその後を歌う。さらなる間奏では、メンバー紹介のToshIの発声、PATA!YOSHIKI!そして歌ってからhide!「紅ーに染まった こーの俺をー 慰めーるやーつーは もーういないー もう二度とー届ーかない こーの想い 閉ざされたー愛にむかい さーけび続けるーー」と会場一体となって合唱。ToshIが無伴奏アカペラで歌い始めると、次節から低い伴奏が入り、再び大合唱。「もう二度とー届かない・・・さーけび続けるーー」とステージをゆっくり歩いて、最後を締めると、曲調がゆっくり下がってドラムが打ち止まる(30分)。会場「ウォー!」。
ToshIが続いて叫ぶ「PATA!PATA!」。会場へ向かって手を振り、「Do you want
to hear YOSHIKI voice?」と問いかけると、会場から「YOSHIKI!ー」と声援が飛ぶ。さらに、スタンドの観衆の足の踏み鳴らしが始まり、催促の意思表示の轟音。YOSHIKIが左袖から、ケーキにろうそくを持って出てくる。ケーキを階段に置いて、上のステージへ上がり、ドラムの後ろを回って又降りてきて、マイクで「Today
PATA Birthday!」。「Thank you ,Thank you ,Thank you so much」とPATA。YOSHIKIのピアノ伴奏が入って、会場ハピーバースディの合唱、2人ともにこやかに会場を眺めている。YOSHIKI「食べないの、PATA」というと、PATA少し食べる。そのあとYOSHIKIが挨拶。Xの海外公演はじめてが香港だった事。ワールドツアーの事を述べて「We
areー、(X!) We areー(X!)・・」と雄たけびを上げ、36分YOSHIKIのピアノ演奏が流れ出し、ToshIの叫びが入ると、YOSHIKIはドラムへ移ってガウンを脱いだ。照明は、Xモニュが青く輝き、37分E『Born
to be free』が始まり、会場、リズムに合わせた掛け声「オッ!オッ!・・・」がかかる中、ToshIが歌詞を入れる。歌詞の途中「ボン トゥ ビー フリー」から、大スクリーンには、鳥の羽のイラストが飛ぶ鳥の運動の動きで映される。黒い背景に白い羽根の部分だけが飛んでいる。間奏ではToshI、「PATA!」とバースディに因んだコールを入れ、ステージ中央でPATA
heath スギの3人が揃い踏み。「オッ!オッ!オッ!・・・」と調子に合った掛け声が続いている中へ、ToshIの歌が入り込む。スクリーンには形のない模様が映っていたが、「ボン トゥ ビー フリー」から、先程と同じ鳥の飛翔のイラストの場面に切り替わる。自由に飛ぶイメージから、歌詞のタイトルと関連付けているのか。次の間奏には女性のナレーションが入って、ピアノの伴奏へ変わり、ゆっくり静かにToshIの「ボン トゥ ビー フリー」のボーカルが入って、繰り返して行くと、スクリーンは赤いバラの開花の映像へ変わった。未来や展望が開けたというサジェスチョンか。YOSHIKIのピアノが音階を駆け上がって、ドラムへ。再び「ボン トゥ ビーフリー」の大音量部分へ入ると会場は大揺れの躍動。YOSHIKIのドラムが低くなり、ギターのきしみ音が続いて、ToshIの「YOSHIKIー!」のコールが告げられると、ペットを投げ込んでYOSHIKIのドラムソロが始まった(48分)。YOSHIKIのドラムを焦点に、左右からスポットライトの照明が当てられ、一際輝くドラムアタックを1分ぐらい思いっきり挑んで、すばやくピアノへ飛び移り、10秒ぐらいの演奏、再びドラムへ駆け戻って、天を仰ぎ、パフォーマンスの色んな動作を作って激しく攻め込んで1分半、再びピアノへワーク。「エリーゼの為に」のピアノ演奏を早回しに30秒弾いて、またドラムへスリップ、首を回転ペットを頭からかぶって場内へ投げ入れ1分のドラム疾走。YOSHIKIのこの早業熱演に会場「オー!!」の感嘆エール。再びピアノへ。今度は香港の国民歌というべき誰もが口ずさむ歌なのか、会場手拍子を打ちながら合唱に入り出した。約1分、再びドラムへ。スティックが床に落ちていたのか、下から1本拾ってすぐに速攻で叩き込んで1分、再びピアノへ。ステージ暗転。Xモニュのみ青く光る。そしてF『I.V.』のイントロを弾き始める(50分)。
ToshIが出て来て、すぐ叫びを入れる。その前に会場は、「in the
rain・・・」と歌い出して行く。ToshI「やっちゃいました・・・」と会場をあおって、歌の指導。YOSHIKIは汗をバスタオルでぬぐい、下のステージへ降りて、投げ入れた(51分、アリーナA席へ)。マイクを取って「We
are (X!)、We are(X!)・・・」と5回、少しの間隔を置いて、再び「We are
(X)!」を4回叫んで、会場のアリーナへ降り、A席へ背中からダイブ。「We are -」と数回繰り返し、下ささえの中「We areー We
areー」と叫んで、ステージへ上がり、右へ歩いて「We areー(X
!)、hideー!hideー!・・・」とhideを9回叫んで、ドラムステージへ上がって、イヤホン付け、ドラムに立ってペットを投げ入れ、シンバル微音、再びペットを頭からかぶって投げ入れ、立ったままシンバル叩くと、ToshIの歌詞の始まりが入って、56分「I.V.」が始まった。スクリーンには、噴煙が立ち上がる映像。大音量がダイナミックに展開、歌は雪崩を打つように進んでゆく。青Xモニュが点滅。「ハァ、ハァ・・」に続いて、間奏でYOSHIKIがうずくまる。ヒャッとした一瞬後に、ペットを呑んで、アリーナへ投げ入れた。ToshIのボーカルが高音のくさびを打ち放つと、YOSHIKIの間隔的なドラムが続いて、ToshI「We
areー、We areー、You areーYou areー・・・(あと8回)」と叫び、最後「We are
X!」と止めのフレーズを言って、Xポーズを作り、10時3分G『X!』と叫んで、Xが始まった。大合唱で会場一体となって走ってゆく。スクリーンは、花火中心の炸裂映像。歌詞が変わって、花火がイラスト的に変化。Xジャンプが、地底が全域浮揚するように6回なされて、勢いよく間奏が進んで、ToshIのメンバー紹介、ベースヒース、同Taiji、ギターPATA、同hide、同スギゾー、ドラムYOSHIKIまでを紹介。ボーカル・・とか聞こえる前に、ものすごい圧力が来て、体は斜めに傾き、仕切り柵へ押し付けられて、ジャンプどころではなくなった。香港ファンのジャンプ期待は、始まる前から試行ジャンプをしていたくらいだから、思いっきりのジャンプを夢見て来た会場、イモ洗いのごった返し。もう私もどういう状態かは客観的には不明、ただただ自分の立場の確保に奔走という状態。最後ToshIが「We
areー、We areー・・・」を叫んでゆくと、スクリーンには「We are X」の文字が大きく映し出された。さらに「You areーYou
areー・・・」とToshIさらにYOSHIKIが叫んで、YOSHIKIがPATAへマイクを向けると、PATA2回叫び、続いてスギにマイクを向けて、これも2回叫ぶ。YOSHIKIがステージ中央で仰向けに寝転んで「We
areーWe
areー」を10回ぐらい叫ぶ。その間ToshIはドラムをはやし立て、笑っている。YOSHIKIが再び10回ほど叫び、ToshIが違和感なくドラムを伴奏してチェンジ、ToshIの「We
areー」が6〜7回、YOSHIKIがどらを引き倒して、ドラムへ進み、ドラムを打つ。ToshIの「We
areー」の叫びにYOSHIKIがドラムの相づちを入れ、ToshI「気合入れてゆけー」・・・「思いっきり行けー」から、Xジャンプへ。ステージ後方から、白い噴煙が激しく上がった。終わりへと入って X交叉のポーズから、YOSHIKIのドラムがシンバル小刻みから大きく打って終わる(15分)。YOSHIKIとスギがペットを会場に投げ入れる。スギのペットが左スタンド、右スタンド、そしてアリーナ中央Cまで届いて、大歓声。スギがエフェクター切るのを忘れて、雑音が発生、気付いて駆け戻り、大げさに飛び上がってスイッチを切った。メンバーが袖に消えた後、アンコールのかけ声、「We
are
(X!)」のかけ声、アンコール催促の足踏み鳴らしの音等、大歓声が巻き起こる。ステージ天井のXモニュメントは、青い照明に黄色い照明が添えられ、鮮やかに輝いている。スタンドは、足の踏み鳴らし、さらにウエーブが発生、ウエーブが3回回ってくると会場Xコールが巻き起こり、4回目のウエーブがやってくると、全体が騒擾(そうじょう)的怒号や足の踏み鳴らし、叫び声。ウエーーブ6回目再びXの怒号コール、ウエーブ8回目足の踏み鳴らしが常時となり、音もさらに大きくなって、9、10回目と踏み鳴らし大歓声が続く。そしてPATAのオレンジハンカチが振られ(前記、ケーキが出て来て、ハピーバース歌った時も、ハンカチ振られたように思うが、メモがなく、その時は書かなかったが)、さらに大音量の足踏み音が地鳴りとなってやってきた。大怒号が鳴り、「We
are
X」コールに「hide-!」のコールが混合、足の乱打が波状に大きくなる。28分、何か太鼓のような伴奏(相づち)が上がってXコールが入ると、足の踏みしだきも入って混雑。盛り上がりとハイテンションは最高潮をずっと走り続けて行く。ステージ両側スクリーンには、会場の様子が映っているが、いつから映りだしたのか、身の防御でわからない。「XJAPAN香港」の手書き幕やその他のスナップ、hide人形が映ると大歓声。そうこうする内に、35分YOSHIKI登場。
銀色のチャイナドレスをまとい、恥じらい気味にゆっくりと左から登場した。ToshIも後を追うように出て来て叫びを入れ、YOSHIKIがステージの右側で腰かけた所に近づき、腰掛て少し開いたドレスのスリットを手でめくられると、女性の心理からセクハラまがいの抵抗のしぐさを伴いながら、YOSHIKIが右袖へ逃げ出すと、ToshIも追いかけて後を走っていたずらめくりの手を伸ばしていく。おもしろい一場面であった。YOSHIKIがマイクで一言いって、ドラムステージへ上がってイヤホンをつけ、ピアノに座って、英語の挨拶を始めた。よくわからなかったが、日本でやったライブのこと、hide、Taijiを含め、ToshI、PATA、heath
、sugizoというメンバーと出会ったこと、特にhide 、Taijiの事について話し、我々の心の中に生きているという事。去年はノースアメリカツアー、今年はヨーロッパツアーとアジアツアーと振り返り、だんだん声が上ずってきて、最後「We
areー」は涙声になった。会場は、聞き漏らすまいと静まり返るも、耐えかねた心情を吐露するようにYOSHIKIー!の叫びが時々悲壮な叫びで上がった。涙声のYOSHIKIのWe
areーコールにジーンと来ている心の底に、46分H『Endless Rain』のイントロのピアノ演奏が始まる。YOSHIKIの心情に同情的な心理に陥っている会場は、ピアノに沿って手拍子が発生、ToshIがYOSHIKIのそばで歌うと、会場も大合唱で歌い合わせてゆく。ToshIがYOSHIKIのピアノ椅子の客席側に逆方向に座って歌い続け、さらにYOSHIKIに倒れかかるように、また後ろへそれかえるように歌って一番を終えると、立ち上がってドラム前から下の階段へ歩を進め、PATAとheathが腰かけ弾いている後ろに座り、歌い始めた。ミラーボールが回り始めたが、うすい影が回っている感じで、夜空の星空のイメージには届かない。ToshIの歌詞が終わり、YOSHIKIの伴奏のみとなり、さらにその伴奏も鳴り止んで、会場は大きく合唱の自走歌唱へ入った。1分半ぐらいでYOSHIKIの伴奏が入り、肩を揺する弾き姿が会場の合唱に合わさり、ステージ中央で静かに待つToshIが48分、エンドレスレインーと最後を締めて終わる。暗転。スギのバイオリンが鳴り始め、低い効果音が鳴る中、バイオリンが終わると、I『Art
of life』の旋律が、会場の音響装置から鳴り始まった(50分)。会場はそのリズムに合わせて、足の踏みならしを合わせて行く。ステージは暗闇の中にあり、天井の大Xモニュだけがオレンジに輝いている。52分、ガウンに着替えてYOSHIKIが登場、ピアノの前に立ち、客席へ向かって15秒、会場へ視線を向け、座って指ならしの旋律、そして和音へと入り徐々に音階を上げて行く。後方スクリーンには、バラの花一輪の大写し。規則的な会場音響和音に生ピアノの点弾き和音が重ね合わさってゆく。後ろへ反れ、首も後ろへ反らし、反転、前かがみ込み、大きくリズムを乱高して弾いてゆく。スクリーンのバラの赤い花心がゆっくり回転している。ひじ弾きから崩れ落ち、体勢を戻して大きくひじ和音、体全体を揺らして酔い漂い弾いている。会場音響が旋律的になってくると、その旋律に和音を強く重ねて、最後ひじ弾きを数度繰り返し、大きく手を広げ天を仰いで、ドラムへ移った。
音響音が大きく一定音で弾かれると、ドラムの三連打からアートオブライフのサビ音量がはじけ出した。大スクリーンは光線のほとばしる映像。ToshIの声が大音量の中を突き進んでゆく。スローな部分が来ると、大合唱がToshIのボーカルと共に進んだ。非常に重厚なところであるが、YOSHIKIは体をひねり、首を振り回しドラム。ステージ全体に視線が行ってる時はメモ手は動くが、一段高いYOSHIKIのプレイがよく見える分、そこに視線の焦点が合うとメモ手は止まり、やはり見とれてしまう。メモなんか、どうでもよくなってしまう。そして何でもいい、書いておかないとその時の場面や雰囲気は、永遠に闇の中に消えてしまうと思い直し、また視線を移して書く。YOSHIKIはドラムスティック、我はボールペン、大きな較差だが、気持ちを途切れさせず戦う事は大変だ。そしてToshIの最後が終わると、すぐにアコギのエバラが会場音響としてかかり始め、拍手が起こる。エバラの歌詞が始まると、大合唱が始まった。YOSHIKIは、ドラムの中へ倒れ込んで、30〜40秒立ち上がれないでいたが、ふりしぼってガウンとペットを持って、下のステージへ降り、ペットをB席後方へ投げ入れた。ToshIとYOSHIKIが赤タオル「XJAPAN
香港」と書いてあるタオルの両端もって広げた(アンコール前、客席スナップをスクリーンが映した時、映像の中にあったタオルのように思う。会場からチョイス、引き渡してもらったのだろう)。ステージ中央で、会場を背にするようにメンバーが並び、記念写真におさまった。メンバーが、X交叉のポーズを作ると、背景の全員がX交叉で写真の背面を飾る様子が、スクリーンに映し出される。写真が終わると会場拍手。「XJAPAN 香港」の旗(orタオル)を、ステージ前のスピーカーに被せて見せ、整列のメンバー、10回目の振りだしから腕を上に放り出してジャンプ。ToshIやスギ、YOSHIKIがペットを投げ入れる。最後YOSHIKIが「We
are ー(X)、We
areー(X)・・・」「hideー、hideー」と何回か叫んで、ステージ中央で一人、客席へ大きく礼、手を振り、左袖に下がった。11時13分香港公演は幕。すぐに会場音響は「Tears」を流し始め、大合唱も始まったが、帰る人(A席B席の人)も横の通路を通り始めた。韓国に続いて、すばらしい公演であった。ToshIの声といい、ライブの流れ(曲間の、無駄な時間がない!)といい、韓国公演と同じく、香港のファンにも充分な満足を与えたと確信した。偽りなく、心底、満足してくれたと思う。現場で聞く音響は、ネットで聞く音響より、だいぶいいように思う。返す返す、すばらしい公演であった。Tears大合唱は、スピーカーの音が止んで、終わった。11時20分。表に出て、タクシー乗り場に行ったが、さてどのタクシーを拾えばいいのか、よくわからない。行き先によって、タクシーの色が分けられているようであった。空港からホテルへ乗った時は、グリーン色のタクシーだったが、その色のタクシーが来ない。尋ねて乗り場も移動して、赤いタクシーに乗った。ホテルの名前と地図を見せた。会場が空港近くだったので、ホテルへの帰り道は昨日と同じ道順のはず。しばらくすると、昨日と同じ30〜40階の高層のマンション群が見えてきた。高速道を左方向へ徐々に曲がってゆく道順、同じ道路の工事現場や風景が見えてきて、ホテルに向かってるなと思った。相手(運転手)には言葉は通じない(英語もむずかしそう)。こっちは場所も何もわからない。ホテル内でも、英語がかろうじて片言通じるが、こっちも片言、相手も片言、お互いの意思が通じるにはたくさんのやり取りとなる。朝食は「pay」といえば、予約なしで食べられるのがわかった。高級なホテルなら問題なかっただろうが、そこは当方に事情があった。何とかホテルに戻って、三公演中一番問題だった香港、何とか乗り切れて安堵した。(完)
間違えた所も有ると思いますが、最後まで読んで頂きまして有難うございますm(__)m