3月6日、昨日の熱気からすると、XJAPANの公演がさらに追い打ちをかけ、相当な混雑が想定された。宿泊している近くのホテルから朝8時ごろ、様子見に行ったが、CCレモンの交差点には、多くの人が代々木体育館の方へ急いでいる。さらに警備のガードマンが一塊となり、指示の確認を行なっている。やっぱり、相当な混雑は当たった。私は会場への通路として、CCレモン交差点を右折、渋谷AX裏手通路に入った。ものすごい人波は、ここには誰もいない。皆、CCレモン交差点を直進して行った。昨日のテント張り3張りの入場口まで行ったが無人の気配。近くで塗装工事の点呼が行なわれ、工事関係者がいるだけだった。あの人波は、何処へいった?。すると9時ごろ、原宿口の前面道路へ、白バイに先導されたマラソンの長い選手団が通過するのであった。代々木公園を周回するらしきマラソン大会があって、その人波が、早朝からつめかけ、その警備にガードマンが借り出されていたのであった。昨日の思い込みに、この偶然の大会の人ごみが重なり、AGEの相当な人気振りは、一瞬にかき消された。無人の会場入り口を見捨てて、ホテルに戻ることにした。東京は恐ろしい。大きな仕掛けで、人を容易にだましてしまうんだから。昨日の圧倒的な会場の様子を見れば、さらにXJAPANが来るんだもん、誰だって会場に早く来るだろうと考えるのは、俺1人?(そんなことはない)。朝のしょっぱなから、空回りであった。
次に午後2時半ごろ、会場に行った。まばらに人影があった。知り合いの人も来ておられ、話をしたり、情報交換したりでいたが、スタンドとアリーナの入り口が違うらしいとの情報。当方アリーナC2ー432なので、テントはスタンド入り口、アリーナは反対側の方らしいとのこと。再び体育館を1周。結局、入り口は異なるが、原宿口で待てば、階段上がらずに横の平面の入り口がそうらしいとわかった。開場は、17時半となってるが、1時間待っても開場にならない。1時間以上過ぎた頃、アリーナの入場が開始され、Aブロック、Bブロックが先に呼び込まれ、体育館の仕切り鉄扉の向こうで整列、さらに遅々とした順番で入場が呼び込まれているようだった。Cブロックも7時前には呼び込まれた。鉄扉の中に入れられ、呼び込みも十番単位のしかも連続的に呼び込まれ、50番前から準備しても、呼ばれる番号の時には自分の番号が過ぎてゆくという荒っぽさ。カメラチェックも、口頭で「持ってません」で荷物改めもなく通過。A3ぐらいの簡単な小冊子が手渡された。中は英文字の表記で、ちょっと不親切。良く見れば、ASIA
GIRLS EXPLOSION(AGE)となってる。
会場に入ってすぐに開演となった。7時10分頃だった。C2ブロックの真ん中辺りに入ったが、背の低さが災いして、何にも前が見えない。かろうじて正面のスクリーンの上1/3、或いは人の隙間からスクリーンが縦に部分的に除かれるに過ぎない。女性のモデルが、何人か出てくる所から始まった。人に押され、メモは取れない。スクリーンを何とか見ていると、モデルが、中央ステージの中にある溝に足を落とした。「あっ!」と思ったが、すぐに何事もなかったかのように、モデルは体勢を直し歩き始めた。確か、蓋が外れて足が30cmほど落ちたように見えたが、捻挫でもすれば影響が出かねない所であった。そもそもなぜそんな所に落とし穴があるのか理解できない。7時18分ひときわ歓声が沸き、男性モデルが登場した。heathだった。身のこなしも良く、スタイルもいいので、モデルとしては、違和感はない。中央ステージ最前の鼻に来た時に、顔がちらっと見えた。服装は、ブレザー風ベスト(小さい上着)のように見えたが、見続けられる状態にはない。女性陣のモデルが(10人ぐらい)終わると、スクリーンには、雑多な模様や文字が流れ、メッセージのような文字が表示されていた。場内は、音楽と、雑音のような効果音と、メーッセージの文字が小さい字で浮んだりした後、今度は男性陣のモデルが出てきた。これは女性陣の倍ほどの人数時間を要して登場したように思う。ガールズじゃなく、これじゃメンズ(or
ボーイズ)じゃないかと思ったほど。それが終わると、スクリーンに最前と同じような音楽、雑音効果、文字の動画などが、ただ無表情に繰りかえられ流されてるという感じ。昨日のスケジュールに沿った、司会の仕切りトークもなく、ただ羅列的な映像が繰り返されてるという感じで、インパクトに欠けてるように思った。これじゃ、ここにいても仕方ないので、8時を期して、最後尾に移る事にした。後ろは、案外と空いていて、スクリーンも良く見え、中央ステージもモデルが良く見えた。C2の入り口に後ろ向きに立ってるスタッフの背中に合わせる様に、前向きに立った。本来のステージの中央には、大きなスクリーンがあり、その両側に、やや小さいスクリーンがあり、計3つのスクリーンがショーの様子を映し出している。ただ中央のスクリーンには、薄いカーテンがかけられていて、復活ライブの時だったか、同じようなカーテンがかけられ、大きなまゆの中にうごめく、復活という生まれはじめる生命の息吹のようなピアノ演奏の後、カーテンがはじかれ、復活の生命体が生まれたイメージを、今回も暗示しているように薄い白のカーテンが幕を作っていた。
8時23分、中央の白いカーテンが落下して、スクリーンには「VIOLET UK」の文字が、黒画面の中に白抜きで浮かび上がり、振動を繰り返す。ハープを奏でる女性ボーカルが、曲を歌い、スギゾーのバイオリン、YOSHIKIのクリスタルピアノ演奏。曲名はよくわからないが、見識者の好意に甘えれば「ROSA」という曲で、VIOLET
UKの楽曲。YOSHIKIは着物姿。「YOSHIKIMONO」の早速のデビューを、VIOLETUKの日本初デビュー(スポニチによれば。正確には、復活ライブで曲間にVIOLETUKのNAOTOファッションショーがあったように思う)にあわせ、本格初デビューの照準をYOSHI「KIMONO」と呉服屋のイメージをあわせたのだろう。着物の色は定かではないが、紫系のように見えたが、自信はない。スギゾーは、バイオリンをギターに持ち替え、演奏を続けた。28分、暗転の後、スギゾーのいななきのギター、YOSHIKIのシンセサイダーの導入があって、YOSHIKIのギター演奏が始まった。味の素スタジアムでのhideメモリアル以来の演奏姿。華麗なプレイとは行かないが、立身による右手の弦さばきを小刻みに繰り返す演奏スタイルは、メモリアルと良く似ていた。女性ボーカル(見識者に甘えれば、曲名は「Blue Butterfly」でボーカルは前曲と同じでkatieという人)がステージ中央で、マイクに歌う(ハープ演奏伴わず)。YOSHIKIは左サイドで、シンセとギター演奏。ギター演奏時には、ショーロードへギター演奏しながら入ってきたが、すぐに持ち場に戻って、シンセの単音を奏でると、中央スクリーンには「Y
Kimono」の文字が表示される(曲名は、同「Mary Mona Lisa」へ)。桃井かおりが、着物姿を躍らせながら花道に入ってくる。振袖が赤白の天女の様相。頭には傾き加減に小傘のモチーフの髪飾り。後ろ帯は、十字に結び、上下の帯は長く下に垂れ下がっている。桃井かおりは、どの場面で登場するのか興味のあるところだったが、まさに彼女の持ち味の奔放さと斬新さの融合のシンボルとして登場したように思う。YOSHIKIの友達として、YOSHIKIの為に一肌脱いだのだろうか、妖艶な踊りは場の雰囲気を確かに盛り上げた。そして次々と女性モデルが、着物を主体とした衣装で登場。着物衣装は、相対的にミニ寸法で脚線美を出し、腰帯にアクセント的なアクセサリー感覚を加味し、且つ、全体として奔放・自由なイメージをかもし出す着こなし。おいらん的な帯の感じも感じられる。41分、「ART
OF LIFE」のシンセのYOSHIKI演奏。着物モデルは引き続き登場。ART OF LIFEの中へ、スギゾーのバイオリンがきしみ音を重ねてゆく。43分、着物衣装が変わって、カジュアルな清楚な洋服のモデルが登場。次は、ステッキを持った白シャツに黒スカートの女性。次は、横縞のミニスカート。V字切り込みのカラフルな色合いのワンピース。チェック模様のミニワンピース。黒地に黄色花柄のコントラスト抜群の上着にミニ。パッチワーク的な長スカート。白ドレスに四角模様。ジーパンへそだしに、上着もデニム生地。49分、歓声が沸いて、黒トレンチコート姿のYOSHIKI。フードを頭にすっぽりかぶっている。中央ステージに到達すると、フードを取って客へのニヒルな目線。そしてクリスタルピアノへ座って、ART
OF LIFE の演奏の流れに加わった(いつの間にか、中央ステージにはクリスタルピアノが登場していた。モデルの衣装が視線を奪っていた証拠だろう。モデルがつまずいて落ちたのは、ピアノの上昇装置が細工されていたことによるアクシデントだろう)。そのYOSHIKIのピアノへ向かって、モデルが入ってくる。@黄主体の迷彩スカートに紺系下地に・・・。A黒玉赤シャツに黒スラックスB黒の上下のフォーマル服に白い腰バンドC反対に白いフォーマルな服。ドレス生地。D赤の小さな点模様のワンピースEシルク色に黒水玉、下は黒スカート。頭はねじりはちまき飾りF赤のフォーマル上着、下はランダム模様の黒スカートG白いスカートに上は首下三段ヒダのヒラヒラ重ねHグレーの下地に濃淡の断層柄のフォーマル服。モデルが全員登場した後も、YOSHIKIのピアノは中央ステージで続く。中央のスクリーンには、バラの開花がゆっくり開き、全体がゆっくり回ってゆく。サイド両スクリーンには、ピアノ演奏のYOSHIKIが映し出される。最後、ピアノのひじ弾きとモクギョウの音、ひじ弾き、そしてステージでは、59分、Xの爆音がはじけた。ToshIの一声「お前達・・・」、黒スーツに白ショーマフラー。PATA、スギのギターが鳴り響き、ToshIのかけ声。中央スクリーンにXJAPANの文字。YOSHIKIのドラムが入って「Bor
n To Be Free」が始まった。PATAはひげを伸ばし始めている。その為か少し引き締まった顔。重音のリズムが会場を洗う。「Bor
n To Be Free」のToshIの歌声に、会場右手を振り出して行く。両スクリーンにYOSHIKIドラムとスギギター。中央スクリーンには、長い食指の物体が開き始め、中からXの文字が浮かび上がる。ややゆったりとしたリズムになり、そして再び大きく「Bor
n To Be Free」が歌われ、「アリーナ、アリーナ、思いっきり暴れん坊将軍で行け・・」。そして「Jade」の強烈なドラムが入る。天井には、円盤の模様がサーチライトの照射部分の火の玉模様に飛び交う。それぞれが腕を振り出してToshIの歌声にエールを送り出す。間奏になると、ステージ左右に4つの光源を持った黄金色の照射が点滅、8つの光源が客席を射る。YOSHIKIのドラム、首の横振りが激しい。9時13分終わる。ステージ暗転して、天井の白いライトがついている。ToshI「今日は、ファッションショーなので、プロデューサーのY先生に怒られてしまうので場をわきまえるように・・・プロデューサー、紹介するぜ、YOSHIKI!」。YOSHIKI「プロデューサーって恥ずかしいな。XJAPANとファッションショーとコラボ・・・今日はブッダという映画が、5月に公開なので・・」T「話かけないように、ディナーショーじゃないんだから・・」Y「そうですね、ブッダという映画のテーマ曲を、Xでやろうということで、スカーレット ラブ ソング。歌ってくれる?」T「うたってあげる」。YOSHIKIのピアノが始まって、ToshIが静かに待つ。9時17分歌が始まった。「また 会えると信じて とわに奏でるスカーレット ラブ ソング あー・・・風になって・・・あなたと・・・ 時は流れ 永遠にあなたへの思い 奇蹟のように輝いて また会えると信じて とわに奏でるスカーレット ラブ ソング 今は瞳を閉じて とわに奏でる スカーレット ラブ ソング」。20分終わって、またYOSHIKIのピアノが始まる。「I.V.」に入ってゆく。ToshIが中央ステージへ入って、客席へマイクを掲げて、歌詞をなぞってゆく。そして激しく始まって、火柱が中央スクリーン前ステージで4本立ち上がった。8つの黄金光源ライトも放たれ、力強いリズムとToshIの突き上げる声が通ってゆく。PATAの重量リズムが入って、歌は次へ続いてゆく。中央スクリーンには、雪降る中へ立ち上がる怪しげな模様、スギのきしむギターが入って、次の歌詞へ。ステージには光線条が交錯し、スモークに突き刺さる。再び中央スクリーンには雪降る中へ横縞がゆっくり上昇。26分終わる。T「バイバイ」でToshIが去り、YOSHIKIも上着を着せてもらう中、4人のバイオリンがドラム横へ出てきた。YOSHIKIが白いシャツを着たまま、花道を中央ステージへ、笑顔を振りまき、両手が髪を触ってもてあそぶ。少しモデルポーズでいると、クリスタルピアノが下から上昇。2〜3往復、ステージ鼻を行き来してる間に、3人のモデルがショーロード(ランウェイ)から来て、モデルとハグ(抱擁)。3人のモデルは、手を振ったり、投げキッス。場内には「I'LL
Be Your Love」の愛知博のテーマソングが流れ出した。さらに2人のモデルが入って来、さらに2人(1人は男性のマリリン・マンソン)が中央ステージに登場してYOSHIKIと抱擁。その他の多くのモデルが、天井から銀吹雪が降り注ぐ中、花道(ショーロード、ランウェイ)に整列。YOSHIKIが中央ステージのピアノへ座り、I'LL
Be Your Loveに同調弾きあわすと、ピアノが1mぐらいせり上がり、肩を上下しながらピアノ演奏。6人のモデルが中央ステージの周回に立ち、客席へ愛コンタクト、そして曲の終わりと共に花道へ引き上げた。YOSHIKIの曲が終わると、破裂音とともに銀テープは空中に打ち上げられ、落下した頃には、ピアノから立って、さらにピアノの上に腰かけ、仰向けに寝て、数十秒して立ち上がり、花道をドラムステージへ引き上げ、正面に向きなおして一礼をし、左袖へ引き上げ、さらに一礼をして、幕間に消えた。YOSHIKIの首には、黒いコルセットが巻かれていたのは、ちょっと心配。
会場にはToshIのTearsが流れ、ミラーボールが会場の中をきらめかせてフィナーレとなった。帰る人が少しずつ出だすと、曲がなり続けている間にC2エリアの後ろの柵が取り払われた。Tearsが流れ続ける中、光線状ライトが、ゆっくり回転、上下、全方向への照射など、照らす方位をランダムに変えて動いた。9時41分、ToshIの歌も終わり、後は演奏のみが続いてゆくも、次第にボリュームが下げられ、42分、演奏も終わり拍手。AGE 終演となった。