ウッキー鮒寿司を食す 

 表紙へ戻る   

滋賀県と言えば琵琶湖。 琵琶湖と言えば鮒寿司・・・かどうかはわかりませんが、でも、鮒寿司が近江を代表する食文化の一つだと言っても差し支えないでしょう。 先日琵琶湖畔へ行ったときに、「鮒寿司」と書かれたお店ののれんを見て、まだ食べたことがない、近江の味を試して見たくなりました。

鮒寿司と言っても、普通のにぎり寿司や巻きずしを想像すると全く的はずれです。 琵琶湖でとれる二ゴロブナという鮒を材料に、うろこや内臓を抜き取って桶で塩漬けにします。 数ヶ月後に取り出して口から御飯を詰め込み、また数ヶ月寝かせて発酵させて出来上がります。 最短でも1年、中にはそのまま2〜3年も寝かせて熟成させることもあるそうです。 千何百年も前から天皇に献上されてきたという、歴史のある湖国の名物です。 

ウッキーは滋賀県とは峠ひとつ隔てた若狭の生まれですが、若狭にはこういう食べ物が無く、「すごい臭いがする、くせのある食べ物」と噂に聞いたことしかありませんでした。

funazusi1.jpg (20875 バイト) funazusi2.jpg (40432 バイト)

さて、鮒一尾で数千円もするという高級珍味ですし、自分の口に合うかどうかもわからないので写真のような切り身の真空パックになったものを買い求めました。 ちなみに、この大きさ(はがき大くらいのパック)で1200円でした。 発酵させたお米は食べずに鮒だけを食べます。 お皿に出してみると、思ったより臭いは強くありません。 納豆の方がずっと臭いが強い感じ。 そして、一切れ口に入れてみると、塩辛くてかむほどに発酵した麹(こうじ)の味が口に広がります。 うまいかというと、食べて食べられないものではないものの、2切れ食べるのがやっとでした。 やはりくせのある食べ物です。 好きな人には受けるのでしょうが、ウッキーの様に漬け物類が好きではない者にとっては、あまりありがたい食べ物ではないと言うのが結論でした。

表紙へ戻る