ドイツ博物館を訪ねて  表紙へ戻る

出張でドイツのミュンヘンへ行きました。 ウッキーは遙か20年も前の学生時代、貧乏旅行の途中でこの街へ一度だけ立ち寄ったことがあります。 その時にぜひ行きたかったけれど、訪れる事ができなかった場所が一カ所ありました。 ドイツ博物館です。 ドイツ語風にドイチェス・ムゼウムと言った方が雰囲気が出るかな。 当時、もう一泊しようと思ったけれど、大きな会議か何かがあってホテルが満杯だったのです。 そしてこの古都に、もう一度行く機会が訪れました。 早速心残りだった博物館行きを計画しました。

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ドイツ博物館は、世界最大の科学技術博物館として有名な博物館。 宿泊しているホテルからイザール川中州にある博物館まで歩いて20分ほどです。 遠くからでも広大な博物館の建物は目立ちますが、大きすぎてどこが入り口なのか、わらないくらいで、結局建物を半周してしまいました。 入館料は6ユーロ、日本円なら700円ほどです。

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この博物館、4万6千uもの広大なフロアに50以上の展示場があります。 ゆっくり見て回ると5日もかかるとか。 しかし、本当に凄いのはその面積と規模ではなくて、展示品のほとんどが実物であること。 ドイツ人のこだわりを感じます。 今回どうしても見たかった展示品の一つが、あのライト兄弟が最初に空を飛んだ複葉機(写真左端)。 館内を歩き回ってやっと見つけましたが、とりたてて目立つでもなく、他の飛行機と同じように極めて自然にさりげなく展示してあります。 ここではこんな歴史的な収蔵品でも、展示品の一つにすぎません。 飛行機だけでも半端な数ではありません。 複葉機から名機メッサーシュミット、ドイツ空軍のジェット戦闘機、ジェットエンジンに至るまで全て実物。

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徹底した現物主義が貫かれた館内には、機関車、蒸気機関、ケーブルカー、オランダの風車、帆船、電波望遠鏡の様に巨大な物であっても実物が展示されています。 

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第二次大戦中のUボート(写真左)やV2号(写真右)は、写真のようにカットされて中がみられるようになっています。 時計のフロアでは技師が時計の修理をしている場面に出くわしたし、機械物が展示されている区画ではオイルの臭いが漂い、メンテナンスもきっちりされている様子です。 展示の中には、明石海峡大橋のケーブルやジェットスクーターのような日本製品もいくつかありました。 館内いたるところで技師が見学者に説明していて、入館者への配慮もきめ細かな様でした。 説明する学芸員が200名もいるのだそうです。 ドイツ人気質の一端がにじみ出ているようで、心が躍った数時間でした。

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