成田美術館

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写真は滋賀県長浜市にある成田美術館の入場券です。 実はウッキーはこの美術館が有ることすら知りませんでした。 長浜を訪れて、たまたま車を止めた駐車場の入口に、「アール・デコ 成田美術館 徒歩10分」と味気ない表示が出ていて、せっかくだからと立ち寄って見たのです。 ここは、20世紀初頭に活躍したアール・デコの巨匠、ルネ・ラリックの作品ばかり収蔵している、こぢんまりした私設美術館でした。 ラリックは、1860年にフランスのシャンパーニュ地方に生まれた、ガラス工芸の巨匠です。 アール・デコの作品は、アール・ヌーヴォーの派手さが影を潜めて、落ち付いたクールな感じがします。 

さて、照明を控えめにしたきれいな展示室は、日本間で言えば10畳くらいの広さで2フロアありました。 この時の入館者はウッキー一人でしたが、驚いたことに、展示室へ入ると受付の女性が展示の解説をしてくれました。 二階へ上がると、また別の女性が説明してくれます。 二階で最初に解説してもらったのが入場券の写真に採用されている女性像です。 高さが60cmくらいで、階段の左右に一体ずつ展示されていました。 解説してもらったところによると、アール・デコ展という展覧会に出品された噴水(確か高さ18mだったとか)の装飾品で、噴水が解体された後に装飾の女性像だけ販売されたものだそうです。 ちょっとオレンジがかった色の、大変清楚なきれいな像で印象に残りました。 

それから、電球と蛍光灯の光で色が劇的に変化する、不思議な作品がありました。 蛍光灯だと青みがかった色で、白熱灯だと少しオレンジっぽい色になります。 展示ウインドウの横にスイッチがあって、それを切り替えると照明が切り替わって、色の変化を楽しむことができました。 アレクサンドライトガラスという材質だそうです。 これも紹介したかっのですが、絵はがきや図録が無くて、残念でした。 

展示を見終わって出ようとしたら、二階で説明してくれた女性に「お茶をお入れします」と引き留められました。 ウッキーは時間がなくて、丁重にお断りしたのですが、時間があれば、ぜひお茶をいただいてゆっくりしたい、落ち着いた雰囲気の美術館でした。

後日、成田美術館へ行かれて、お茶も堪能された方から、ウッキー宛にメールをいただきました。 おいしいお茶で、大満足された様子でした。 ぜひ、また行きたい美術館です。

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