世界の仮面展

小浜市にある福井県立若狭歴史民族資料館で、仮面の展覧会があることを知り、ウッキーの自宅から車で5分程のところなので、ぜひ行ってみたいと思っていました。 そして秋晴れの週末の日に出かけました。
大阪にある国立民俗学博物館の収蔵品だそうで、200点以上の仮面が展示されていました。 民博へも行ったことがあるから、記憶は定かでは有りませんが、以前に見たことのある仮面もあったのかもしれません。

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右側の写真はパプアニューギニアの「祖先をあらわした仮面」で、まるで京劇のメイクの様にきれいです。

仮面って不思議なもので、世界中に有るわけですから、仮面をつけて自分や人間以外に変身することは、人類共通の嗜好だということなのでしょうか。 あるいは、儀式や行事で何かのキャラクターを演じる場合に、演出上効果的な小道具だから発達したということでしょうか。 それぞれの仮面は、目的も使う場面も使う人の生活環境も違うのでしょうが、そういう小難しいことは抜きにして、デザインだけ眺めて回っても大変楽しい展示でした。 地球上の全く離れた所に似たような仮面があったり、文化的に先進国で無くても目を見張るような仮面があったり、素朴な物、ユーモラスな物、暗いイメージの物など人間の想像力の豊かさがにじみ出ています。 日頃足を運ぶ美術展は、どうしても西洋美術の絵画に偏りがちですから、たまにこんな展示を見ると、芸術とか知性とかいう格好いい言葉を越えて、人間の本質に関わる部分を少しだけのぞいたような気にさせられました。

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