北鎌倉小瀧美術館

盛夏で蝉時雨がやかましいほどの真夏日に、北鎌倉を初めて訪れました。 民家の垣根や路地の雰囲気が、すごい風情にあふれていて、今までに感じたことのない趣を覚えました。 良く知っている京都の古風な雰囲気と、またひと味ちがう和風の感じに初めてふれて、これから何度も行ってみたいと思うような幸せな気分を楽しんできました。

北鎌倉小瀧美術館は、北鎌倉駅のホームのすぐ裏(どちらが裏か表か知りませんが・・・)にあり、表示が無ければ美術館だとは気が付かないほど、風景にとけ込んでいました。 小瀧美術館へはヴェネツィアン・グラスた見たくて行ってきたのです。  

 

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この美術館の収蔵品の特徴は、20世紀ヴェネツィアン・グラス、なかでも「ムッリーネ」という、パーツを使ったガラス細工の収集にあります。 ムッリーネと言うのは、色ガラスを束ねて棒状にし、それを薄くカットしたパーツのことです。 言い方を変えると、金太郎飴のような色ガラスの棒を作り、それをカットして組み合わせて作品を作りあげるのです。 上のパンフレットの写真で言えば、赤い花瓶の中にちりばめられている黄色い花模様が、一個一個のムッリーネなのです。 もともと同じような形をしているムッリーネでも、熱で変形させると、少しずつ違った形になり面白みが増しています。 美術館にはムッリーネ・ガラスのランプや、入場券にあるようなかわいい人形の造形もあって、楽しむことができます。 北鎌倉の雰囲気といい、美術館の佇まいといい、ガラス工芸品といい、どれをとっても楽しくて、ウッキーのお気に入りに追加したい美術館になりました。

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