荻須高徳展 パリの街角
やっとたどり着いた目黒区美術館。 荻須高徳の作品が、120点以上集められた展覧会です。 何気ないパリの街路や建物を描き続けて、フランスのレジオン・ドヌール勲章を受章した荻須は、1901年愛知県生まれの画家です。 訪れたのが展覧会最終日だったこともあるのか、満員で人、人、人。 人気がある展覧会の場合は、本当に人であふれかえっていて、ちょっと絵を鑑賞する雰囲気がそがれてしまい残念。
果物屋 展覧会パンフレットより
作品の数が多く、大変充実した展覧会で、作風の変化も良く見て取れました。 作品名の多くが「花屋」「靴屋」というような味気ない名前でパリの街角を描いた作品です。 パリを描いた画家ではユトリロがよく知られていますが、白の画家と言われたユトリロに対して、荻須の絵は煉瓦色や藍色を多用しています。