−視覚の魔術師− エッシャー展

 

渋谷のbunkamuraへエッシャー展を見に行きました。 副題に−視覚の魔術師−と掲げられているとおり、不思議な絵を描く人です。 展覧会は、長崎のハウステンボス美術館からやってきた、180作品を展示しています。 

M.C.エッシャーは、オランダが生んだ「絵描き」の範疇を超えた画家です。 彼の絵は、永遠に水が流れつづける水路であったり、降りているはずなのに、上ってもいる階段とか、現実から見ればあり得ない世界を描写しています。 蛙やトカゲがうじゃうじゃ歩き回っている、気色悪い絵もあります。 「だまし絵」と呼ばれることもあって、何か軽くみられているような部分もあると思うし、やっぱり印象派や風景画とは全く違う、芸術の世界であることは間違いありません。

(1961年)  上昇と下降(1960年)  物見の塔(1958年

「だます」というと言葉のイメージが大変悪いわけですが、しかし、世の中のモノって大抵こういうことであるようにも思います。 良くあるじゃないですか。 すごく愉快なコメディアンが私生活では、寡黙で目立たない人だったり、いい人に見えている反面「実は・・・」なんて人がいたりして。 2面性とか裏表と表現するけれど、大概そんなものですよね。 こう言う感想は、鑑賞というより、人生観でしょうかね。 さて、ウッキーはどんな人間でしょうか? あのね、実は私、自分でもよくわかんない人間なんだよな〜。 なんだか支離滅裂な締めくくりでした。
 

表紙へ戻る