季節が木々を彩る時
item3
When the season paints the

*さいとまっぷ

*読み物

*写 真

*ぶろぐ

*りんく

*携帯さいと

<課 題2>
テーマ:イライラする人
200字原稿×4枚

「神様のいたずら心」

人 物
木戸陽平(22)大学生
室和也(22)サークル仲間
老婦

 

◎大学のキャンパス内
   駅に向かって歩いている木戸陽平(22)
   後ろからスーツ姿の室和也(22)が走ってくる。
室「陽平!」
   木戸、振り返って軽く手を挙げる。室がやってくると
   木戸と室、並んで歩き出す。
木戸「これから面接か?」
室「いいや、合同説明会。ちっとも内定決まらないから、
 もう、手当たり次第受けよう、と思ってさ。陽平の方は
 どう、就活は?」
木戸「明日、最終面接なんだ」
室「どこの会社?」
木戸「三星商社」
室「三星商社って言えば、一流商社じゃん。すげ〜な」
木戸「まだ受かったわけじゃないから」
室「でも、その顔だと自信あるんだろ?」
   木戸、何も言わずに微笑む。

アパート・木戸の部屋(朝)
   
8畳程度の部屋。狭いながらも整然と片付けられている。
   本棚には「SPI問題集」「絶対内定エントリーシート」

   
「面接術」など就職活動本が並んでいる。
   
壁にはクリーニングされたスーツが掛けられている
   ベッドで木戸が寝ている。木戸が寝返りをうつと、
   
その拍子にベッドボードから目覚まし時計が落ちてくる。
   
木戸、徐に時計を手に取って見る。
   
時計の針は四時半を指している。
   
木戸、再び寝ようとするが、もう一度時計を確認する。
   時計の秒針は全く動いていない。
木戸
冗談だろ!?」
   木戸、飛び起きて充電器に置いてる携帯電話を手に取る。
   携帯のディスプレイは七時四十二分の
表示
木戸
マジかよ!?」
   木戸、慌てて着替える。

同・自転車置き場(朝)
   木戸、走ってくる
を自転車の籠に放り込み、
   自転車の鍵を外して乗る。違和感を覚える木戸。
   自転車
タイヤがパンクしている。
木戸
こんな時に!!」

◎住宅街(朝)
   鞄を抱えて
全力疾走する木戸。

◎私鉄の駅・前(朝)
   通勤ラッシュで沢山の人が駅に流れ込んでいる。
   木戸、人の流れに割り込むように走り抜けて行く。

同・切符売り場(朝)
   切符の自動販売機の列に並ぶ木戸。
   木戸の前にいた老婦が販売機の前で鞄から眼鏡を出して
   掛ける
と、今度は販売機の表示を見つめて迷っている。
   木戸、落ち着かない様子で腕時計
老婦を交互に見ている。

<作者の言い
 課題にはテーマの他、いろいろなルールが付けられています。例えば、今回の「イライラする人」は、イライラするのが主人公であること。単にイライラするのではなく、特別な理由を話に入れること。回想シーンは使わないこと。そして、もちろん字数制限も。
今回、なかなか話が浮かばなかったです(^_^;私自身、のんびりお気楽な性格なんで、イライラすることがあんまりないし、咄嗟にあれもこれもと記憶が思い出されるものもないようで、全く。でも、何か書かなきゃ!と浮かんだのがこれで、ありきたりな話になってしまいました・・・(-_-;
 今回も、字数制限オーバーです(おい!)最近、始めから無理に字数に収めようとするのをやめました。全然話が書けないですもん!(開き直るな!)とはいえ、課題に即したものを提出しないといけないので、とりあえず最初は思いつくまま書いて、そこから削るという作業をするようになりました。上のは最初に書いたものなんです。これをどう削ったかというと、木戸の部屋のシーンをバッサリ削って、木戸が『なんで目覚まし壊れてるんだよ!?』とぼやきながら自転車置き場にやって来るという方法を取りました(^_^;>無理矢理こじつけですね〜笑