〜オートゥイユ競馬場 障害レース専用の競馬場〜
昨夜のことに少し触れておくとロンシャン競馬場で大勝した後、夕食はフランス料理店でアムール貝の白ワイン煮をたらふく食べた。言葉が通じなくてオーダーするのに一苦労したが味は格別だった。
さて、パリ郊外では毎日どこかで競馬開催されており、今日5月21日はオートゥイユ競馬場の開催がある。この競馬場は障害レース専用の競馬場らしい。日本には障害レース専用の競馬場はないのでこの競馬場がどういうものか興味があった。場所はブローニュの森に隣接してあり、地下鉄ポルト・ドートゥイユ駅を降りてすぐに競馬場があった。
私は日本で馬券を買う時は必ずパドックで馬の良し悪しを観てから馬券を買う。なので今日はパドックを観てから馬券を買おうと決めていた。
競馬場に入場して、スタンドに入り馬場を見渡すと眺めは最高だった。案の定ターフビジョンは無い。しかしロンシャン競馬場とは違って広さも程々でコースも平坦なのでターフビジョンがなくてもレース全体が一望できそうだった。
パドックに行ってみた。馬が周回していて観察していたが、正直、馬の良し悪しが判断できない。どの馬もリラックスして歩いており、日本でよく見かけるようなチャカついた馬や、小走りの入る馬や、入れ込んでいる馬がいないのである。逆に、気合に満ちてやる気満々という馬も見あたらない。全ての馬が落ち着いており虎視眈々と好走を狙っているかのように見える。
パドックむずかしい・・・(まったくわからん)
これだけ全部の馬が落ち着いているのはおそらく、フランスでは馬にストレスが掛からないように飼育されているのだと思う。
パドックを見ても全く分からなかったので適当に走りそうな馬を見つけて、馬券を買った。(パドック馬券買いはあえなく終わってしまった)
レースが始まって信じられないことが起こった。障害レースは文字どおり、コースに障害物が設置されており、全馬が障害物を飛び越えるのだが、その時にバタバタとたくさんの馬が落馬したのである。うわ!すごい落馬!と思った。
するととなりのおじさんが「トゥロア、トゥロア」と指を3本立てて話かけてきた。
最初何を言ってるのかわからなかったが
よく観ると3頭の馬しか走ってないのである。
10頭ほどの馬が落馬して残った馬が3頭しかいなかったので
このおじさんはフランス語の3という意味の「トゥロア」を連呼していたのだ。
納得して、私も「ウイウイ、トゥロア、トゥロア」と言い返した。
日本の障害レースでは落馬はまあある。しょっちゅうある。しかしだ、一レースに10頭も落馬して完走した馬が3頭なんてことは観たことがない。落馬する馬は一レースに多くて3頭ぐらいだ。
これが、偶然なのかフランスの障害馬は飛越が下手糞なのか分からないが、いきなりの大量落馬にびっくりした。
おじさんはしきりに話かけてきたし、場内は落馬騒動でガヤガヤと賑やかだった。
払い戻しはどうなるのかと待っていたら、場内アナウンスがあってどうやらレースは無効になったらしい。
この障害レース専用の競馬場はすばらしかった。ただ、レースは大量落馬があったし、パドックも分からないし、人気とか関係なく目茶目茶に馬が走るので全く当たる気がしなかった。なので、途中からのんびり小金で馬券を買い勝負を度外視してレースを楽しんた。
結局一日レースをやって400Fほどマイナスになった程度だった。
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