RADEON LEをパワーアップ


RADEON LEは、2001/03/06:現在では10800円程度の額。
GeForce2 MX が絶対的優勢の中で1ヶ月程前に登場した。
ATIがMXに対抗するためRADEON DDRの廉価版として、
クロックを164.5→148に下げてファンを外し、ヒートシンクのみ
に変えている製品。史旋は発熱騒音嫌いのためこれはよし!
しかし、後はRADEON DDRと同じ性能なのだが、一点だけ
HYPER Z の機能が削除されている。
これさえあれば、単にファン無しのためクロックダウンした
高性能版グラフィックボード、RADEON DDRと同じになる。

もともと、マルチメディアに強いATIの機能と画質がほしかった
ため、これでも十分なのだが、HYPER Z は以下の方法で
簡単に付加できるため、HYPER Z の機能を付加しておいた。


下に示したソースは、レジストリに必要な項目を追加するための
レジストリファイルのソースだ。これを切り取って「[ファイル名].reg」
に保存し、ファイルをダブルクリックすると、この項目がレジストリに追加される。
そして、マシンを再起動させれば作業は完了となる。
たったこれだけの作業で、RADEON LEがRADEON 32MB DDR相当になるのだという。

そこで、実際にレジストリにこれらの項目を追加した上で、
再度3D描画能力を測定してみた。結果を見るとおわかりのように、
実に2割近いパフォーマンス向上が確認できたのだ。

もちろん、レジストリの変更やクロックアップはメーカー保証外の使用方法であり、
OSやハードウェアに致命的なダメージを与える可能性もあるため、
自己責任のもとで試してほしい。しかし、これだけの好結果が得られることを
考えると、レジストリの変更やクロックアップを試してみるだけの価値はあるだろう。

・レジストリに追加する項目のソース
REGEDIT4

[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\ATI Technologies\Driver\0000\atidxhal]
"DisableHierarchicalZ"="0"
"EnableWaitUntilIdxTriList2"="1"
"DisableHyperZ"="0"
"FastZClearEnabled"="1"
"Vsync"="0"
"AntiAlias"="0"
"ZFormats"="3"
"ExportCompressedTex"="1"
注) 史旋のパソコンではフォルダ"0000"が"0001"でした。


・レジストリエディタの開き方
(1)《スタート》ボタン−《ファイル名を指定して実行》の順でクリックします。
(2)『regedit』と入力し、《OK》ボタンをクリックします。


これが標準状態でのレジストリの中身。HYPER Zに関する項目は全くない レジストリの項目を追加した状態。「DisableHyperZ」という項目が「0」となっており、HYPER Zが有効となる