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★ドッグショーはイギリスで生まれました★


ドッグショーは一般に1859年にイギリスのニューカッスルで開かれたのが始まりといわれています。
以後、鉄道などの輸送網の発達によって地域的スケールから全国スケールへと拡大されますが、
ルールが不徹底なためトラブルが続出しました。
そこで、ショーの管理、法的規制を含めたルール作りを目的とした機関:ケネルクラブが、
1873年に創立され、以後ケネルクラブの管理下、全国規模のドッグショーが開催されるに至りました。

★ブリーダーは犬の世界を支えるエキスパート★


ドッグショーは基本的には犬種の理想とされるスタンダードをもとに比較審査する「品評会」で、
イギリスのクラフト展、アメリカのウェストミンスター展は今日の犬種の発展に大きな影響を与えていることは、世界中の愛犬家が認めているところです。
犬種のスタンダードは、長い年月をかけて”ブリーダー(繁殖家)”の手によって犬種それぞれの特徴・体形・性格・被毛・毛色など、その犬種の理想像(スタンダード)が作り出されました。
ブリーダーはこのスタンダードを基本に考え、より理想の犬に自分の犬を近づけるために惜しみなく時間と労力をかけ、情熱を燃やしながら繁殖を繰り返し、ドッグショーをその成果を評価してもらう場として、犬質の向上を目指してきたのです。
★ドッグショーでは、犬のこんなところが審査されています★


純粋犬種には、犬種ごとに理想とされている標準(スタンダード)があります。
審査員はそれぞれを次の6つのポイントから審査しています。


タイプ
 ある犬種の特色を示す特有の質のことで、スタンダードの本質の具体化をタイプといいます。

・クオリティー
 タイプで表現された特色(犬質)の充実度や洗練度のことを指します。


コンディション
 スポーツ選手がコンディションに気を配るように、犬も当日の健康状態や精神状態の調整が必要です。

・サウンドネス
 精神的にも肉体的にも健康な状態であるか確認します。
 おびえたり過度に攻撃的であったり、骨格や筋肉の状態や、歯の噛み合わせが悪くてはいけません。


バランス
 いくら一部が秀でていても、全体の調和がとれていなければいけません。
 魅力的な各部のポイントが全体の感じを損なわず、かえってその犬全体を魅力的にしていることが大切です。


キャラクター
 ドッグショー会場の中を他の犬と歩く時でも、何か光り輝くものがある、ひときわ目立つマナーがいいというよう魅力もドッグショーでは大切なことです。

審査はトーナメント方式で行われます★


審査はトーナメント方式で行われ、最初にそれぞれ同じ犬種の中から、牡牝一頭ずつのBOB(Best Of Breed)を選出します。次にこのBOBを獲得した犬の中から、牡牝一頭ずつ各グループの一席にあたるBIG(Best In Group)を選出します。
そして、このBIGを獲得した犬の中から、牡の総合一席にあたるKINGと、牝の総合一席のQUEENを選び、
KINGとQUEENのどちらかが、そのドッグショーの最高栄誉であるBIS(Best In Show)に輝きます。
ショーの種類 出陳クラス区分 条 件
ベビー・マッチショー ベビークラス 生後4ヶ月1日以上
パピー・マッチショー パピークラス 生後6ヶ月1日以上
チャンピオン
シップショー
ジュニアクラス 生後9ヶ月1日以上
ヤングアダルトクラス 生後15ヶ月1日以上
アダルトクラス 生後24ヶ月1日以上
チャンピオンクラス CHタイトル獲得犬
ドッグショーは、下の表にあるようなクラスにわけられます。
一般的に「ベスト・イン・ショー」と呼ぶ場合はチャンピオンシップシの〈BIS〉を指し、
「パピーのBIS」と区別して呼びます。
JKCを参考させて頂きました。
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