パソコン プロッター

いままでノートパソコンは高価であり、水濡れや持ち運び時に誤って水没させてしまう危険の多い中小型船での使用はためらいがありましたが、最近はパソコンの高性能化、低価格化が進み中古市場での価格が大幅に下がりました。当然昨今の高性能機にはとてもかなわないものの、船で使う用途に限ってみれば全く支障のない性能のものが数万円程度で入手できるようになりました。
必要スペックの目安
もちろん高性能にこしたことはありませんが、GPSからデーターを入力し地図ソフト(プロアトラス)でプロットするには、
CPU : DX4 75Mhz
メモリー : 20メガバイト
HDD : 540メガバイト
あれば使用できます。 ただ、屋外での使用となりますので液晶画面はTFT液晶タイプが必須となります。OSはWINDOWS95で十分ですし、逆に98、ME..となるにつれてOSの要求するCPU性能とメモリーサイズが大きくなりますので、CPU性能、メモリー容量の小さい機種では遅くなります。用途を限って言えば、OSが新しいほうが快適と考えるのは間違いです。
故障の心配
よく’ボートにパソコンなど積んでHDDがすぐこわれるのでは?’と聞かれますが当たり外れもあるでしょうが、数機種のノートパソコンを積んでみましたが、HDDの故障は皆無です。
初代 IBM THINKPAD701C TFT液晶 CPU:DX4 75Mhz メモリー:24MBYTE
HDD:810M OS:WIN95
1年半使用、この機種は本体にシリアルポートを持たず、別アクセサリーを
接続するタイプでこのコネクターの接続が甘く振動で時々緩む欠点の為に
二代目へバトンタッチ
2代目 IBM THINKPAD 560 TFT液晶 CPU:P−133 メモリー:40MB−>24MB
HDD:810M OS:WIN95
開閉ラッチが壊れていた為か、格安で購入。 メモリーは当初40MBでしたが
他の機器に転用のため24MBに減りましたが使用上全く変化なし。
他に、THINKPAD760、THINKPAD755など数回積んでみましたが問題なく使用できました。
現在のTP560は3年以上船に積みっぱなし(出航回数は180回以上)ですがまったく問題ありません。
電源
12Vを100Vに変換するインバーターを使用するのが一番簡単ですが、長時間の使用でインバーターに
無駄な電気を消費されるので航空機用アダプターという12Vをノートパソコンの電源16-20Vに変換する
アダプターを使用しています。
現在の使用アプリ
プロット用にアトラス社の地図ソフトプロアトラス97東海版、日本水路協会発行のPEC伊勢湾周辺を導入していますが、ほとんどプロアトラスで使用。PECはまだまだ改良の余地ありという感じです。インターネット、メール(IEとOE)を携帯電話と赤外線接続で使用可能。 9600bpsなのでインターネットはほとんど使用していませんが、メールは問題なく使用できます。
プロアトラス(実売価格約¥5000)
地図ソフトではナンバー1の為か価格も安く、通常の沿岸部では十分なものと思っています。 陸上用なので当然、暗礁、等深線などはありませんが、登録しておけば危険海域、釣りポイントなど地図上に表示できます。 とくに便利なのは陸地の地名、学校などの目標物、港の名前などが詳細に判るのが気に入っています。 CD−ROMから導入し地図データもHDDに必要な分を取り込んでしまえばCD-ROMドライブは導入時以外不要となります。 地図データー用にHDD容量100−200MBあれば十分です。航跡も表示、保存できますので航跡データのみ持って帰って整理、保存出来ます。

PEC(定価販売¥24000)
海の情報はそれなり?に入っていますが、陸上や港の地名など皆無と言えます。
ソフト、地図(海図?)データー全部でディスケット2枚程度の情報量です。
初めての海域に行ったときのみ参考に使用しています。

GPSとの接続
GPSの外部出力(ハンディタイプでもほとんどの機種についている)をパソコンのシリアルポート
に接続します。 パソコン側はプロアトラスやPECのドライバーで受信しますので数項目の設定
さえすれば簡単に動きます。
設定項目
信号形式: GPSとドライバー側共に NMEA0183 に設定すれば問題ありません。
NMEA0183を出せないGPSは無いと思います。
測地系: プロアトラスや2001年以前の海図は日本測地系
PECや2002年以降の海図は世界測地系
で作成されています。 使う地図ソフトに合わせてGPS側の測地系を選択
日本測地系 −−TOKYO
世界測地系 −−WGS−84
設定できないGPSは無いと思います。
*GPSと地図の測地系が合っていないと地図上に表示される位置が450mほどずれます。
港などで正しい現在位置を表示するかを確認しておけば安心です。
GPSからの電気信号はカーレントループ(実測すると0V−6V)で出力されているものが多く、
パソコンの方はRS232(−10から+10V)ですが、いままでの経験では問題なく通信可能です。
接続確認済みGPS(GPS、GPSプロッター魚探)
GARMIN GPS12、GPS128
FURUNO GP−50
YAMAHA(ロイヤル) 10GP2
接続出来なかったGPSは今のところありません
接続配線
GPS パソコン シリアルポート(9ピンコネクターの場合)
HOT(+) ------------------------ 2(RD)
COLD(-) ------------------------ 5(SG)
接続確認はWINDOWSのハイパーターミナル(4800,8,N,1)でも確認できます。