iP6 Plus の使い方


Last Updated 2004/1/26
Version Release 4.7

はじめに

このファイルは、PC-6001/6601 シリーズのエミュレータである、iP6 Plusのヘルプファイルです。

メニューについて

Windows版では、以下のようなメニューが使えます。

Configure

設定ダイアログを開きます。設定ダイアログについては、こちらを選択してください。

RESET

エミュレータのCPUをリセットします。 または、Configure ダイアログで、 マシンタイプを変更していれば、新しいマシンタイプでの再起動を試みます。 ただし、場合によっては正しくリセットがかからない場合もあります。 そのときはお手数ですが、プログラム自体を再起動してください。

save RAM image

メインメモリのRAMイメージを ファイルに書き出します。 主に、デバッグなどで有効でしょう。

No WAIT

これをチェック状態にすると、高速でエミュレートしようとします。

save SNAPSHOT

画面のスナップショットを保存します。 ただし現状の出力形式は、BMPファイルになり、32bitフルカラーになっています。 本来なら、256色カラーが欲しいところですが、未サポートです。すみません。

640x400 ではファイルサイズが大きくなるので、 スナップショトをとるときは、320x200 モードでとるのをお勧めします。 もし、Webで公開されたいというかたは、大変お手数ですが、減色などお奨めします。

Tape

Load用テープイメージ、Save用テープイメージをマウントしたりします。

Disk

ディスクイメージをマウントしたりします。

Full screen

これをチェック状態にすると、フルスクリーンへの切り替えを試みます。 フルスクリーンになると、メニューが消えてしまいますが、右クリックで、ポップアップメニューが使えます。 再度選択すると、ウインドウ状態に戻ります。(Endキーでも切り替え可能です。) (Rel.4.7 以降)

Stop 2ms Timer

これをチェック状態にすると、2ms Timer を停止させることが出来ます。 チェックを外すと、再開します。

ただし、BASICの Play命令を実行させるときに、2ms Timerを停止していると、音が鳴らなくなりますので、注意が必要です。

※ 上記のような問題があるため、再起動するとオフに戻ります。

key click sound

これをチェック状態にすると、キークリック音を発声させることが可能になります。

ただし、あくまで急場しのぎ的に実装しているものなので、ゲームによっては、音楽がおかしくなるものもあります。そういうときは、すぐにオフにしてください。 このような問題があるため、再起動するか、リセットすると、オフに戻ります。

ただし、ソフト側で、キークリック音を無効化している場合、もともと鳴りません。console ,,,0 等

設定ダイアログについて

設定ダイアログでは、タイトルバーで、現在実行中のマシンタイプを表示しています。 それから、オプション名のあとに、(*)マークがついているものに関しては、変更後、 再起動が必要になります。

機種 (*)

動作させたいマシンタイプを PC-6001 / PC-6001mk2 / PC-6601 / PC-6601SR の中から 選択してください。 このオプションは、エミュレータが動作中でも、切り替えできます。 切り替えた後は、Control→RESET で、リセットをすると、タイプを変更できます。

ドライブ数 (*)

フロッピィディスクの接続数を 0と1の中から 選択してください。 このオプションを変更した場合は、プログラムを再起動するまで有効になりません。

Tape の 高速モード

チェック状態にすると、テープが高速モードになります。

ただし、高速モードではドアドアmk2など、テープ読み込み中に 音楽を鳴らしたりするソフトの場合、 音楽が正常に聞けなくなります。

このオプションは、エミュレータが動作中に切り替えできますが、テープが動作中は、変えられないので、注意してください。

SCRN 4 カラー (N60)

N60 モードでのグラフィックモードを、カラー表示するかどうかを選択します。

画面サイズ

画面の大きさを変更します。実行中に変更可能です。

画面 更新数

画面の更新数を変更します。実行中に変更可能です。  

スキャンライン

スキャンラインの表示の有無を選択します。  

ステータスバー

ステータスバーの表示の有無を選択します。 下のカセットの情報などです。  

ディスクランプ

ディスクランプの表示の有無を選択します。

CPU Clock

CPU Clockは、動作周波数を変えられます。デフォルトで、4MHzです。大きくすると速くなります。

Draw Wait

draw wait は、画面に一回描画するたびに CPUがとまっているライン数です。192がデフォルトです。 小さくすると、速くなりますが、あまりかけはなれた数字を指定すると、正しく動作しなくなる可能性があります。

SR Line

SR が他の機種と比べて、何ライン分 速いかを設定します。 マシンタイプが、SRのときのみ、上記のdraw wait から、SR Line の値だけ、内部的に減算します。今のところ、 80がデフォルトです。

SRのモード6で、テープの読み込みに失敗される方は、読み込み時だけ、この値を0にしてみてください。読み込みが終わったら、お手数ですが、80に戻してください。(_)

DEFAULT

このボタンを押すと、CPU Clockと、Draw wait と、SR line が、デフォルト値に戻ります。

拡張漢字ROMの名前

拡張ROMカートリッジのファイル名を指定してください。 (4000h〜7FFFH )の 16KBをイメージ化してください。

拡張漢字ROMを使う (128KB) (*)

チェック状態にすると、拡張漢字ROM (いわゆるPC-6007SR) を挿入します。 ROMファイルとして、EXTKANJI.ROM というファイルを検索します。 無くても、Windows版であれば、自動的に使用可能になります。

このオプションを変更した場合は、プログラムをいますぐ再起動するか聞いてきます。

拡張RAMを使う (64kb) (*)

チェック状態にすると、拡張RAM を増設します。 64kbの拡張RAMが使用可能になります。

ただし、あくまで、バンク切り替えなので、対応ソフトがないと、あまり意味が無いでしょう・・。 このオプションを変更した場合は、プログラムをいますぐ再起動するか聞いてきます。

キー割り当てについて

   Windows 版では、下記のような割り当てになっています。
   
   f8            MODE
   Scrolllock    かな
   Page up/down  PAGE

   テンキーも使えます。f12を押すと、終了しようとします。
   Windows 版では、Endキーで、フルスクリーンモードの切り替えが出来ます。
   (Rel 4.7以降)
   
  

ジョイスティックについて

Windows版 (Rel.4.6以降)では、USB接続のジョイスティックに対応しています。 ジョイスティックは、つながっていると、自動的に認識します。 スティックと、トリガーが反応します。

トリガーは、1〜3のボタンに反応しますが、どれを押しても、同じです。

エラーメッセージ

iP6 Plus が表示するエラーメッセージについて説明します。

この機種で、1Dタイプのディスクを使うときは、ファイル変換が必要です。
PC-6601SR で、1Dディスクをマウントしようとしたときに、表示されますが、この場合はイジェクトされません。PC-6601SR 側で、1D->1DDに変換する時に、必要だからです。 ただし、オートスタートにしてある1Dディスクの場合は、表示されずに、オートスタートを試みます。
1DDタイプのディスクは、このモードで使えないので、イジェクトされます。
SR以外で、1DDディスクをマウントしようとしたときに、表示されます。自動的にイジェクトされますので、他のディスクをマウントしてみてください。
Can't read ROM file [....]
エミュレータの実行に必要なROMファイルが見つかりません。カレントディレクトリか、ROMというサブディレクトリに、ROMファイルを置いてから、実行しなおしてください。

より、詳細な情報を知りたい方は、下記のように起動すれば、ファイルに詳細な情報が格納されます。

ip6 > log

起動オプション

Unix版などでは、必須事項なので、説明します。

(Windows版 では、設定ダイアログで設定できるので、起動オプションを使用する 必要性はあまりありませんが、一応使えます。)

機械の種類

機種ごとの動作をさせるために、次のオプションを使用してください。

  60…PC-6001,		62…PC-6001mk2,		64…PC-6001mk2SR
  66…PC-6601,		68…PC-6601SR
  

ディスク

ディスクを使いたい場合は、下記のオプションを指定してください。 省略すると、ディスクなしで起動します。 指定できるイメージは、1Dと、機種によって1DDも指定できます。

-disk [filename]

テープ (LOAD用)

テープ (LOAD用)を使いたい場合は、下記のオプションを指定してください。 Tapeファイルは、ベタイメージです。

-tape [filename]

テープ (SAVE用)

テープ (SAVE用)を使いたい場合は、下記のオプションを指定してください。 Tapeファイルは、ベタイメージです。

-savetape [filename]

SRの WIDTH 80 と SCREEN 3

1倍表示モードで、WIDTH 80 と SCREEN 3を実行した場合、 自動的に、 2倍表示モードになります。 (何故かと言うと、横幅640ドット必要になるためです。)

2ms Timer 割り込みの禁止

2ms Timer割り込みを禁止したい場合は、、下記のオプションを指定してください。

-notimer

拡張漢字ROM の挿入

拡張漢字ROMを挿入する場合は、下記のオプションを指定してください。

-extkanjirom

拡張RAM の挿入

拡張RAMを挿入する場合は、下記のオプションを指定してください。

-extram

拡張漢字ROMには、拡張RAMも付いています。その場合、-extkanjirom と -extram の両方のオプションを指定してください。

拡張ROM1 (4000h-5fffh) 8〜16KB の挿入

拡張ROM1 を挿入する場合は、下記のオプションに続いて、ファイル名を指定してください。  最大16kbまでのROMが セット可能です。

-rom1 (filename)

なお、上記で指定されたファイルが存在しない場合、拡張ROMは無効になり、普通に起動します。

拡張ROM2 (6000h-7fffh) 8KB の挿入

拡張ROM2 を挿入する場合は、下記のオプションに続いて、ファイル名を指定してください。 8KB の場合は、-rom1 と -rom2 を併用してください。

-rom2 (filename)

なお、上記で指定されたファイルが存在しない場合、拡張ROMは無効になり、普通に起動します。

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