お金の勉強
お金の勉強と題して自分のわかる事、金融の考え方などをここに書こうと思ったがあまりにも多岐にわたるので、お金にまつわる色々な単語、例えば、(リスクとリターン、NISA、株、
債券、投資信託、国債、金、FX、などなど)や開設方法、操作方法などは今の時代、ネット、YouTubeなど無料で勉強できる環境が整っているのでできるだけ自身で調べて勉強してください。
ただ、何事も全てを信じるのではなくあくまでも参考と考えること。知識は多ければ多いほど有利なのだから。自分自身の体験で今実践している事を簡潔に書くので後は深掘りしてください。文章をまとめるのがうまくないのでよろしく。重複する内容も多数あると思う。
第一にすることは証券会社と銀行を紐づけること
証券会社はSBI証券か楽天証券、マネックス証券など手数料のかからないところで。
銀行はネット銀行がおすすめで、SBI証券やマネックス証券ならSBI新生銀行や住信SBIネット銀行。楽天証券なら楽天銀行がベスト
運用する場合、特定口座、一般口座、NISA口座があり、各証券会社で売買する時に選ぶ
・特定口座 利益に対して全て20.315%の税金が課税されるので、確定申告不要。
・一般口座 利益が年間20万ぐらいなら課税されないがそれ以上だったら自身で確定申告しなくてはいけない。
・NISA口座は 利益に課税されない。ただ、損失が出た場合は利益が出ていないので課税されないがデメリットは特定口座のように損益通算できない。
損益通算とは例えば、
@10万の純利益が出た場合には税金の20.315%の20315円がひかれ10万-20315=79,685円が手元に入る。(これは利益が出た場合)
A逆に10万投資して79685円で損をして売る(損切)をした場合、-20315円の損失がでる。
B確定申告することで@+Aで利益が出ていないので税金はなしという事になる。これが損益通算。ただ、これは特定口座内での事。NISAは元々課税されていないので損失があっても損益通算できない。投資する場合NISA(ニーサ)枠を最大限に使用する事
NISAとは非課税制度で年間360万(積立枠120万+成長枠240万)までの投資が非課税。
生涯で1800万までの非課税投資枠がある。つまり、1,800万まで投資でき、投資元本からの収益は非課税になる。
但し、収益に対して非課税なのであって、損失した場合はNISAの恩恵を受けれない。
銘柄を購入する場合(積立枠対象、成長枠対象)を確認する事
・積立投資枠 コツコツ毎月積み立てるのが目的なので投資信託のみ
・成長投資枠 ほぼすべての投資が可能。(投資信託、株、国債、ETF、)
投資するにあたって、リスクが小さい順から
1 銀行預金
銀行預金とは銀行にお金を預ける事
金利が低い現在、銀行預金では年利+0.3?0.5%も増えない。
物価上昇が+3%であれば毎年−2%以上実質現金が目減りする
メリット 元金が1千万まで保障されている
・デメリット 金利0.01%の超低金利で増えない。金利が3%ぐらいになったら預けてもいいかも
2 国債
国債とは国がお金を集める手段として債券、いわば借用証書を発行する事。〇年間、利息〇%で貸してください。などの契約で国の返済期限がくれば100%元金と利息も返ってくるというもの。
日本の国債と米国債があるが米国債の方の金利はいいが為替のリスクあり)
・メリット 国が潰れない限り保障される。
・デメリット 基本的に途中で引き出せない。
3 社債
社債とは、会社が資金調達の為に発行している債券(借用証書)
・メリット その会社が潰れない限り国債よりも高金利
・デメリット 国債と同じ
4 投資信託
投資信託とは金融のプロにお金を投資し、信じて託すこと。
投資信託にも多くの種類があり運用会社もたくさんある。
私の選ぶポイントは 人気度、信託報酬、トータルリターン、純資産残高、運用方針、チャート、組入銘柄など、これらはヤフーファイナンスなどで調べることができる。
中、長期保有が原則。淡々と継続して積立投資する事。投資がしんどくなったら積立をやめて放置する。複利で増えていく
・メリット 専門知識がなくてもファンドマネージャーがすべて判断して投資してくれる
・デメリット 運用会社や方針、手数料(信託報酬)をよく見ないと思ったように増えないことがある
多くの人が投資しているファンドといえば 例えば、
〇全世界株式(オールカントリー)これは全世界の優良株式に投資している。オールカントリーの投資配分はアメリカ株が90%日本株や他の国は数パーセントの配分でほとんどがアメリカ株
〇S&P500(SP500)これはアメリカの優良会社500社を選定して投資している
〇純金ファンド 金に特化したファンドで金はリスクオフしやすい
〇日本高配当株式ファンド これは日本の高配当銘柄を軸に選定したもの
〇日経225インデックスファンド これは日本の優良225社全体の指数に連動したファンド
5 株式(個別株)これは、会社を応援する事が目的でその会社が儲かった分は配当として受け取る。
・インカムゲイン とは会社の純利益から余ったお金を配当として分配される。長期投資が基本。
・キャピタルゲイン とは株価の値上がり益だけをとる手法。短期で売買するスイングトレードなどは数秒で売り買いをする事が多い
私は長期トレード派なのでインカムゲイン狙い。人によってトレード手法はまちまち
株式投資はリスクは高いがリターンも大きいことがある
6 FX これは為替にレバレッジをかけて増やす
メリット 短期間に多くの資産が増える
デメリット 読みを間違えると大損する。
レバレッジ(証拠金をいれることにより少額で3倍とか25倍の取引ができる)
このFXで信じられないほどの大損をしたことがあるので自分はやらない
7 仮想通貨 通貨は各国が発行しているものだが、仮想通貨はネット上に存在する通貨
メリット (自分はあまりやっていないのでわからない)
デメリット (自分はあまりやっていないのでわからない)
ビットコインが有名だが何十種もの種類がある。1万円ほどいろいろ入れ、2万円ほどになった時点で元金の1万を引き出し、現在含み益1万のみで運用。殆ど変化なし。
自身の体験談
@自分自身の恐怖で一番大きかったのはリーマンショックで当時FXをやり始めていてかなり好調だったがありえないほどの大損をしてしまった。
反省:FXをある程度勉強したつもりだったが甘かった。投資はすべての投資が上手くいくものではない。FXは自分にむいていないと確信した。
A損切ができなくて株が紙くずになった。三洋電機が倒産、あんな大きな会社が、日本航空も倒産し日本政府により立て直し。
反省:これは今でも損切が出来ないが、損をしてまで売りたくないという気持ちが往々にしてある。プロに言わせれば、損切りができない投資家は収益があがらない言う。
買値から-3%、-5%、など下がったら売ると決めておくのがいいらしいがここが自分はできない。余程のひどい銘柄は売却する。損切りの優位性はその時は損失が確定するが、その資金で優良株を買うことができる。売ったお金ですぐに買いたくなるがそこはじっと耐えていい地合いで買う。ただ、売ったと同時に上がるケースもある。これは自身の情報不足によるもの。
B暴落こそ好機。株の鉄則で安く買って高く売るが鉄則日経平均も大きく上昇を続けて2026年2月には過去最高の59000円を突破した。米国のNYダウやナスダックも上昇基調だが、株価は上がったり下がったりを繰り返す。長期でみると徐々に右肩上がりで過去からのデータでは上がる場合が多い。前日のNYダウが上がれば日経もあがる傾向にある。が、個別銘柄に関してはまちまちで急騰、急落することがある。日経平均が6万をもうすぐ超える、高市政権で株価が爆上がりする。と、、思いきやイラン、イスラエル米国での戦争が始まり株価も急降下3/13日時点で53819円で6千円ほど下がり過去3番目の下げ幅。ホルムズ海峡をイランが閉鎖している関係から重油が入ってこない。ガソリンが160円ほどから数日で190円ほどに。政府も財政支出し170円まで戻す方針だが、戦争の長期化が怖い。物流の値段があがれば食品や全ての値段が上がり恐怖を感じる。が短期的に株価が下がっても狼狽売りはしない事。
恐怖、VIX指数←調べてみて。投資家はこのVIX指数もみている
個別銘柄の選び方
自分自身の見ているポイントは
●YouTubeでいろいろ勉強。参考程度にする。納得がいった銘柄があったら購入。高ければ1株から10株程度で様子見。
YouTube
●テレビでは下記を録画
●インターネットでは証券会社以外に
●株主優待銘柄をさがす場合(但し、株主優待より配当の方がいいので+α程度で
●その他
●有名な企業であるか? 誰でも知っている企業と聞いたことがない企業であっても業界ではかなりの知名度のある企業も多数存在する。
●財務状況、PER、PBR、配当利回り、減配や無配がないか、これから先の展望はどうか。企業の経営人になって考える。過去、現在、は重要だが、一番は未来の展望。
●ラピダス、これは半導体メーカーで北海道に拠点をもつと決まったと同時にそれにまつわる企業の株価が買われる。かなり電力が必要なので北海道電力も値を上げている。あと、これから上がるであろうと考えられている関連銘柄が水素関連、生成A1、防衛、造船、エネルギーやまだまだ沢山あるが、身近なものでキリンが新発売のビールをだした、任天堂がスイッチ2を出した(売上は好調だが株価は下落、なぜ?これは半導体不足で調達にコストがかかり売っても利益がでない事が要因)今は徐々に上がってきているソニーグループがかなり値を下げていて2/6 3513円で100株を買ったがさらにさがり、2/25 損切り-22000でするつもりが売りと買いを押し間違えて買ってしまっていた。が、しかし翌日の26日にネットニュースで大量の自社株買いをすると発表があり急騰。これはただの運がよかったに過ぎないが、運も大きい。
●インカムゲインとキャピタルゲインインカムゲインとは企業が稼いだ利益から人件費や全て差引いた余ったお金を株主に還元するというもので中、長期投資向き。
キャピタルゲインは単純に株価の値上がり益を取っていくもの。
自分は配当重視派なのでインカムゲイン。但し、減配、無配や業績が悪くなってきたら売却。
●買付する場合は基本的にNISA枠で買うこと。特定口座
メリットは損失が出た場合は損益通算ができる。確定申告不要
デメリットは評価益の20.315%が税金として取られる。
内訳(15%取得税5%住民税0.315%復興税)
一般口座
メリット 1年の収益が20万以内の場合は確定申告が不要
デメリット1年の収益が20万を超える場合は確定申告が必要
NISA
メリット 収益が出ても課税されない。配当金も無税。
デメリット 損失が出ても損益通算ができない
格言、鉄則
■株は低い所で買って高い所で売るが鉄則!
■株価は誰にも予測不可能。機関投資家であってもアナリストであっても先の事はわからない。上がる事がわかっていれば皆大金持ち!
■卵は一つのかごにもるな!落としたら全て無駄になる。分散投資をする。分散と言っても株ではセクター(水産、食料品、鉱業、石油、卸売、小売、銀行、不動産などなど33分類)、全体では国債、株、投資信託、コモディティ(金など)、不動産、米国、新興国、インドといったもの
■落ちてくるナイフはつかむな!
下落している銘柄を買ってはいけない。上がり基調にしっかりなってから買うこと。
■PBR、PER、配当性向、財務状況、上向きかなどもみる
■下向きの株は買わない。底から上がっていく株に投資する。お金があるとついつい買ってしまうが忍耐が必要
■買ったら後は放置。優良株の場合は大体下がってもそのうち上がってくる
■ニュース、ヤフーファイナンスや証券会社のニュースなどもみる。
■証券会社はその証券会社によって出している情報や使い方も検索も違ったりする。SBI証券、楽天証券、マネックス証券、moomoo証券、ウエルスナビなどで自分はやっている
■ポートフォリオとは資産の配分構成
〇自分自身で投資信託、株、債券、ゴールドやもろもろを自分で購入売却管理をするのが手数料の一番安い方法であるが、ポートフォリオを自身で組まなくてはいけない。〇ウエルスナビは手数料がかかるが初心者でも簡単、ポートフォリオを適切に組んでくれる
〇銀行や証券会社(店舗)で頼むと手数料が高く、会社が儲かる銘柄に誘導されるのでよくない
株の見方と買い方 売り方
@ 銘柄を決める
A 通常/逆指値 OCO IFD IFDOCO などの買い方があるが基本は通常で。
B 現物買 現物売 信用買 信用売 積立を決める
信用買、信用売はよく勉強してからする事
C 取引欄で現物買、売を確認する。単元未満株の場合は右側に単元未満株注文で
D 市場欄を確認するがほっとく
E 株数欄 買う数量を入れる
F 価格欄
指値 買いたい価格、売りたい価格を入れる
成行 すぐに買いたい売りたい場合(自分は成行注文が多い)
逆指値 損失を抑える場合など(いろいろな設定がある)
G 期間を決める
H 預かり区分 特定 一般 NISA を決める
銘柄 INPEX
コード 1605
1株の価格 4045円 (3/2現在)
基本的に株は100株単位なので100株なら404500円となる
100株単位での購入の場合は指値注文ができる。
単元未満株(1株から99株)は指値が出来ない。又前場の初値か後場の終値で値が決まるので、例えばINPEXを1株買うなら4045円だが指値が出来ないので5000円ほどの資金をいれておかないと注文できない。
指値注文とはこの価格になったらいつからいつまでで買って又は売ってなどの指定が出来る
売る側と買う側の値段が一致した状態で購入又は売却できる。
どの価格で売りたい人がどれくらいいるか?又は買いたい人がどの価格でどれくらいいるか?を見るためには「板」を見る
板を見れば買いが多いか売りが多いかがわかる。
東京証券取引所の開始時間は
平日9;00?11:30(前場)12:30?15;30(後場) 昼休み11:30?12:30
前場 前日の情報やニュースが反映され、取引が活発になる
昼休み 売買できない
後場 クロージング・オークションは15:25?15:30
休業日 土日祝年末年始
夜間取引 先物、オプション市場では営業日の翌日午前6:00まで取引可能(一般では不可能)
投資信託
投資信託とは信じて自分の資産を投じて託す事
ある目的、テーマが投資信託にあり、そのテーマに投資家がお金を出す。集まったお金をファンドマネージャーが研究してそのテーマの会社に投資する。例えばSP500なら米株の優良企業500社にオルカンなら米国の株80%、欧州10%、日本3%など全世界の株に分散投資する。
買い方
@ ファンドを決める
A 買付 売却 積立 を決める
B 電子書面を確認する。信託報酬や何に投資するかを確認する
C 金額買付か口数買付かを決める。金額買付は100円から購入可能
D 特定/一般 か NISA かを決める NISA枠で購入する。
E 買付金額を決める
F 分配金受取方法は再投資でする
G 積立コース(毎月、毎週など)を決める (積立はドルコスト平均法と再投資設定で複利効果がえられる)
H ボーナス月(まとめて一括投資する場合など) 注意:基準価格が高いときはよくない
I NISA枠ぎりぎり課税枠シフトの設定(課税枠シフトはなしにする)
但し、NISA枠を使いきったら課税枠にシフトしてもOK
SBIラップ
これはウエルスナビの様なもので自動でポートフォリを組んでくれて楽だけどNISAは使えない
金、プラチナなど
SBI証券で金のなどを積立投資する方法と投資信託で買うなど
注意点
● 必要生活費の1年分ぐらいはキャッシュで持ち、余裕資金でやる
● 急に下がっても動揺しない事。狼狽売りはだめ
● 分散投資をする
● メールなどから送られてきたURLからは絶対にID、PSを入れない事
● 確定申告は総合課税と分離課税があるが自分はe-taxで総合課税や分離課税などいろいろ試してみて一番安い課税方法を選んでいる
ここからは自分自身の体験で
30代くらいから少し株を始めたがうまくいかなかった。インターネットの普及により今ではスマホからでも売買できる。が、その反面、危険。
政府が2019年6月に老後2千万円問題を発表した。これには驚いた。当時63歳だった自分は信じられない額だった。預金も100万ぐらいだったので、どうすればいいのか?そんな2千万なんて無理だと感じた。64歳ぐらいから資産形成を考え年金額をシュミレーションした。結果、年金分を投資にまわすことにした。
この頃からNISAやいろいろな事を自分なりに勉強した。
今思う事であるが、少しNISAの始動が遅れたがすぐ初めてよかった事。そして始めた時期がよかった事。年金のまとまったお金が投資できる事。
自身の考える投資方法は、今考えると人にまかす投資信託がいいと思う。個別株も面白いが、個別株はどうしても毎日上がっているのか下がっているのか気になってしまう。
投資信託なら下がっていても淡々と積み立てていくのでかならずプラスになる。複利効果も影響して効果は大。ただ、面白みがほしいなら難しいが個別株。自分は購入した株の大半が底値付近で購入したので安心。地政学リスク(戦争など)で現在株価は急落しているが含み益の部分が上がり下がりしているだけで全く問題ない。ただ、購入金額をわってきたら怖く感じる。すべての株が上がるわけではない。含み損の株については配当がちゃんと出るなら預金していると思って放置。会社の業績が悪く、減配、無配になれば損切りも考えなければいけない。損切りの場合、特定口座であれば損益通算ができるがこれはよく考えて損益通算しないと、成長株でこれから伸びる株を売ってマイナスの株とちゃらにする考えはよくない。
いい株は持っておこう。だめな株は損切りをして優良株の足しにしよう。そして自分もそうだがお金が入ったらすぐに買ってしまう。これは博打。よく考えて安くなった時に買う。今思えば底値で買った当時の株価がすべて高く感じた。あまりに高い株は単元未満株、1株や5株などで買って様子見していたが、爆上がりしてる株もある。せめて100株で買っていたら・・・と思うがそれはその時の判断でしかたない。
お金の増え方はぼちぼちでいい。難しい事は考えたくないというなら投資信託やウエルスナビのNISAを使う。ウエルスナビは多岐に渡って分散投資してくれるので簡単だけれども手数料が少しかかるが、投資しないより投資したほうが断然有利。
とにかくYouTubeなどで分からないことを調べる。A1などの意見も参考に。
シュミレーション@
●40歳から65歳まで積立投資し目標金額3000万とし、65歳から取り崩しする場合
貯める?初期投資10万。運用期間25年、利回り5%で運用した場合、月5万の投資。
取り崩す?65歳から3000万を30年間利回り5%で取り崩す場合月159000円入る。
シュミレーションA
●18歳から65歳まで積立投資し目標金額を2186万とし、65歳から取り崩す場合貯める?初期投資0円。運用期間47年、利回り5%で運用し場合、月1万の投資。
内訳(投資額564万+運用益1622万)
取り崩し?65歳から2186万を30年間利回り5%で取り崩す場合月116000円入る。
●10歳から65歳まで毎月1万を利回り5%で積立投資した場合
3347万になる。内訳(投資額660万+運用益2687万)
MSNのプレジデントオンラインより抜粋
必死に貯金して寿命を迎えるなんてつまらない…オルカン生みの親「資産を取り崩すベストタイミングと順序」
新NISA制度の導入で、投資をする人が増えている。「オルカン」の生みの親として知られる三菱UFJ アセットマネジメント前常務の代田秀雄さんは「使うつもりで準備してきたはずのお金が、最後まで使われないまま残ることがある。日本人にとって、資産をどう取り崩していくかが課題になる」という――。
※本稿は、代田秀雄『オルカン思考 世界経済を味方につける「長期投資」の教科書』(Gakken)の一部を再編集したものです。
「お金を増やすこと」はゴールではない
資産運用は、将来の安心をつくるためにあります。けれど、その安心はゴールではありません。その先にあるのは、よりよく生きること。そして、人生を味わうこと。人生は、あとからまとめて楽しむことはできません。
楽しみや経験は、時間の流れの中で、少しずつ、分散して味わうものです。若い時期にしか得られない経験もあれば、年齢を重ねたからこそ、深く味わえる楽しみもあります。だからこそ、お金もまた、人生の時間軸に合わせて配分していく必要があります。
使うために増やし、増やすために使う。積み立てながら使い、使いながら積み立てる。そのバランスを、年齢やライフステージに応じて考え続けていく。それはすなわち、数字を追いかけるための投資ではなく、自分の人生を支えるための投資です。
私がオルカンでやりたかったことは、お金を増やすことそのものではありません。人生のそれぞれの段階で、「やりたいことを、やりたいと思えたときに選べる」、その自由を支える土台をつくることでした。
この本が、お金をどう増やすかだけでなく、どう使い、どう生きていくかを考えるきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
本書では、「増やす」と「使う」のバランスについて書いてきました。では実際に、資産をどう取り崩していけばよいのでしょうか。
リスク資産と安全性資産のバランス
この点を考えるうえで、参考になるのが「トービンの分離定理」と呼ばれる考え方です。トービンの分離定理を簡単にいえば、「どのリスク資産の組み合わせを持つか」と「どの程度のリスクを取るか(安全資産とどう配分するか)」は分けて考えられるという理論です。
まず、世界全体に分散された効率的なリスク資産を一つ選びます。その代表例が、オルカンのようなグローバル株式です。
そして、そのリスク資産に、預金や日本国債などの安全性資産をどの割合で組み合わせるかを考えます。この比率を調整することで、一人ひとりのリスク許容度やライフステージに応じた資産配分をつくることができます。この「リスク資産+安全性資産」の組み合わせこそが、理論的にも合理性が高く、個人にとっても理解しやすい資産配分の考え方といえるでしょう。
この考え方に立てば、役割ははっきりします。
?オルカン(グローバル株式)→長期的な成長を担うリスク資産
現金・預金・日本国債など→生活を安定させ、使うための安全性資産
資産運用の本質は、「どの商品を選ぶか」よりも、この二つをどういう比率で持ち、どう変化させていくかにあります。取り崩しとは、この比率を人生の後半に向けて、少しずつ変えていくプロセスだといえます。
「100マイナス年齢」が目安になる
ここで、日本人特有の事情にも触れておきたいと思います。多くの日本人にとって、退職時は、人生で最も金融資産の残高が大きいタイミングになります。そして、その後も資産残高はなかなか減りません。
使うつもりで準備してきたはずのお金が、結果として「最後まで使われないまま残る」。これは決して珍しいことではありません。つまり、日本人にとっての本当の課題は、「どう増やすか」ではなく、「どうやって、納得感を持って減らしていくか」なのです。
そこで私が一つの目安として考えているのが、リスク資産の割合を「100マイナス年齢」に近づけていくという考え方です。
たとえば、
? 65歳であれば→リスク資産は35%
? 70歳であれば→リスク資産は30%
? 75歳であれば→リスク資産は25%
といった具合です。
年齢とともにリスクを下げていく
ただし、これは一つの目安でしかありません。一人ひとり、財産の状況もリスクに対する許容度も異なります。齢を重ねるにつれてリスク資産の割合を引き下げていくという考え方は不変ですが、どの程度の割合にしていくかは人それぞれです。また毎年きっちり計算する必要もありません。
数年に一度、年齢や生活の変化を確認しながら、リスク資産を少しずつ取り崩し、安全性資産に移していく。それだけで十分です。大切なのは、年齢とともにリスクを下げていく方向性を持つことです。
この考え方が合理的なのは、次の理由からです。
?年齢を重ねるほど、相場が回復するのを待てる時間は短くなる
?一方で、年を取るにつれて「いつか使うお金」よりも「今使えるお金」の重要性が高まる
?リスク資産を少しずつ減らしていくことで、大きな値動きに一喜一憂せず、落ち着いてお金を使えるようになる
つまり、リスクは若いうちに多く取り、年齢とともに自然に下げていくという、人間のライフサイクルに合った設計なのです。
オルカンは必要な時に使うための資産
取り崩しで多くの人が不安に感じるのが、相場が大きく下がった年に、株式を売ってよいのかという点です。
ここで重要なのは、安全性資産で生活費が十分に確保されているのであれば、取り崩しのために必ずしもリスク資産を売る必要はない、ということです。
安全性資産をあらかじめ組み合わせておけば、相場が好調な年は、計画通りリスク資産を取り崩し、相場が大きく下がった年は必要がなければ無理に売らず、安全性資産から生活費を賄うという選択ができます。
大切なのは、リスク資産を取り崩すことを「守りに入った」「失敗した」と考えないことです。それは、使うために準備してきた資産を、予定通り使っているだけなのです。
オルカンは、「一生持ち続けるための資産」ではなく、人生の時間軸を支えるための資産です。
使うために増やし、増やすために使う
増やす時期があり、使う時期があり、そして穏やかに減らしていく時期がある。その流れ全体を受け入れたとき、資産運用は、初めて人生ときれいに重なります。
さきほど紹介したトービンの分離定理が教えてくれるのは、投資を難しく考えすぎなくていいということでもあります。リスク資産は、オルカンのような分散された株式でまとめて持つ。あとは、年齢やライフステージに応じて、安全性資産との割合を少しずつ調整していく。それだけで、「増やす」と「使う」を無理なく両立させることができます。
取り崩しとは、資産運用の終わりではありません。人生を味わうフェーズへの、自然な移行です。使うために増やし、増やすために使う。その思想を、現実の行動に落とし込む。それが、取り崩しというプロセスなのだと思います。