トラブル対応方法・安全ルール

マストが折れたらどうしたらいいの?
ブームが折れちゃった、、、どうしたらいいの?
フィンが折れた。無くなった。ボードコントロールが効かない!
マストジョイントが沖で壊れた時はどうしたらいいのか?
沖でボードとセイルが離れた時、どちらを追うのか?
海で流されそうになったらどうすればいい?
海上にルールってあるの?
ブーツ、ライフジャケットは絶対必要!
パドリングの方法


1.マストが折れたらどうしたらいいの?

海上でマストが折れたらセイリングは不可能です。緊急事態の時は安全を優先してリグ放棄を考えましょう!近くにブイなどがあればそれにリグをくくって後で回収にくればいい事じゃないですか。
残ったボードは絶対に手放さないように!ボード上に腹ばいになってパドリングして一番近くの岸にたどり着くようにする事です。
もし、危険がなく岸近くならリグ部を分解してマストを中心にしてセイルを巻き、ボード上にダウンシートなどでボードとリグを一回りさせて巻き、固定して腹ばいになってパドリングし、近くの岸に向かう事。風や波を考慮して着岸点を決める。(下図)
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2.ブームが折れちゃった、、、どうしたらいいの?

カーボンブームは軽くて性能がよくて、硬くて耐久性もあるけど、それでも突然破損することがある。特に壊れやすい個所はブームインジョー部分(マストとの接合部)。でも、壊れるにしても片側だけのパイプがぶらぶらとぶら下るだけ。反対側のブームパイプは健全なことが多い。だから、残っている側のブームで岸に近づこう。風のあまり強くない日なら、クリューファーストででも岸に近づこう。
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3、フィンが折れた。無くなった。ボードコントロールが効かない!

フルスピードで流木に当たったらフィンは確実に折れる。そうなるとボードは真っ直ぐには走ってくれない。風が弱ければなんとかなってもプレーニングコンディションではボードが回るだけ。そんな時は代用品でテイルに水中抵抗を作れば大丈夫。ハーネスをボトムから後ろ足ストラップの中を通してしっかり止めてフィンの代用品にしよう。ハーネスを流さないように注意してくださいね。







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上級レベルならテイルファーストで走る。(右図)これならフィンの有無は関係なし。前足をジョイントの横に、後ろ足はあまりノーズに乗せないで、ブームにぶら下るようにすること。この時、テイルがラフしやすいので、ジョイントの横に置いた前足でプッシュにしてコントロールする。→




4.マストジョイントが沖で壊れた時はどうしたらいいのか?

ジョイントは、ラバー部分(ゴム部分)の破損が主な原因ですが、今では当たり前になってベルト付のものを使っていれば十分対応できます。
ヒビ割れ部分を要チェックしてみよう。ジョイントを右図の様にグッと曲げてヒビがあったら、ラバー部分を即交換すること。
又、ヒビ割れがなくても、ラバーは硬化するものなので耐用年数1年と覚えておこう。

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5.沖でボードとセイルが離れた時、どちらを追うのか?
もちろんこのような場合は、ボードを追うようにします。何故かと言えばこのような場面は、風が吹いた状況やビッグウエイブに直面した場合が殆んどではないでしょうか。ですからまずは水面を風に押されて流され遠ざかっていくボードや潮流に乗ってどんどん流れていくボードを確保し、そしてパドリングでリグに近づくようにするべきでしょう。そうすれば浮力のあるボードに乗っているわけですから自分の身も守れるわけです。一気にボードまで泳ぎきるつもりでやることです。又、ハーネスの背中には多少浮力がついている場合が多いので、このハーネスを後ろ前にして身に付け腹側に浮力を持ってきて泳ぐとより泳ぎやすくなるでしょう。二兎を追うものは一兎も得ずと言うことわざ通りどちらもと考えている間に両方ばらばらになってしまいます。早めにボードを追いましょう。

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6.海で流されそうになったらどうすればいい?
海で流されるという状況は、決してビギナーにありがちな技量不足に限ったことではありません。時にはコンデションの急変によって、またジョイントなどのギアの破損によってと流される原因は様々です。誰でも常に流される危険に晒されるスポーツですから、日頃から流された時にどう対処したらいいのかよく把握しておきたいものです。
それではもし流されたらどうすえばいいのでしょうか。まず最初にしなければいけないのが、いさぎよく流されていることをまず認識することです。そして、早いうちにもっとも近い岸を目指す事を心がけます。出艇した場所ではなく近い岸というのが条件です。又、近くに岸が見当たらない時には、それ以上流されないような対策をします。近くにあるブイや魚網にリグなどを結んだりセイルを水中に入れシーアンカーにするという方法が考えられます。こうして最悪にも海上で助けを待たなければという時にはボードからは決して離れないこと、そして体勢を低くして風当たりを極力避け体温の低下による体力の消耗を防ぐようにすることが大切です。こうして待つ間に近くを船が通った時は救助の船かどうかに関わらず、自分の存在を主張して早い救助を心掛けるようにすることです。
まとめ
@セイルはセッテイングしたまま、海上に浮かべておく。これで少しは流れを遅くすることができる。(シーアンカー代わり)
Aボードの上にまたがって海中に落ちないようにする。(体の疲労度を少なくする)
Bウエットスーツ、ウエットブーツ、Tシャツ、ハーネス等その時身に付けていたものは脱ぎ捨てないようにする。(体温の低下を軽減する)
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7.海上にルールってあるの?
勿論あります。ヨットのルールと同じくウインドサーフィンにも同じヨットのルールが適用されます。特にウインドサーフィンはヨットに比べて速度が速く、動力船を同等の速度にも達します。ですから衝突すればかなり危険ですから常に自分の周囲の状況に気を配り自艇の周囲マスト2本分(約10M)くらいの安全距離を保ち、それ以上は相手に近づかないように心掛けましょう。お互い安全で楽しいセイリングをする為に覚えておいてください。ただし、自分が優先艇であっても相手の動きを見て、危険を感じたら早めに避けるようにしましょう。 「ルールへ飛びます」
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8.ブーツ、ライフジャケットは絶対必要!
中、上級者になるとかっこ悪いからとライフジャケットを着用していなかったり、ブーツを履いていない人がいますが、ライフジャケットを付けていればもしもの時には海上に浮いていられますし、胸を強打した時や又、寒さをもしのげますのでぜひ着用してください。そしてブーツは、足の保護という面から履かないと危険です。特に流されて岩場に打ち上げられた時には大怪我をします。
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9.パドリングの方法
海上でトラブルが起きた時、どうしてもセイリングが不可能になった場合、又突然風がなくなりセイリングが不可能になった時、風が上がりすぎてオーバーセイルとなりセイリングが不可能になった場合はパドリングにたよるしかない。風がなくなった場合はリグを後ろに倒しボードの上に腹ばいになって通常のパドリングを行えばよい。しかし、これ以外の場合はまず、海上でセッテイングを解かなければならない。
この場合、作業中にボードが流れてしまわないように、最初にハーネスラインをはずしてストラップに結び付け、もう一方を自分の体の一部に巻きつけておく。そして、セッテイングを解いたら、ブーム、セイル、マスト、バテンをひとまとめにして、先ほどのハーネスラインでボードにくくりつける。こうしてパドリングに入るわけだが、風向と潮流の方向を確認し、風下方向にある最も近い陸地を目指して進もう。

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