Siriでボイスオーバーをオンにする
iOS7のSiriでは、Wi-FiやBluetoothの切り替えとともにボイスオーバーのオン・オフも切り替えられるようになりました。
ホームボタンを長押ししてSiriを起動し、「ボイスオーバー、オン」と言えばOKです。
画面を見なくてもボイスオーバーをオンにすることができるようになりました。
これにより以下の利点があります。
(1) 視覚障害者が独力でボイスオーバーをオンにできる
今まではショップの店員さんや目の見える人に操作をお願いする必要がありましたが、独力でオンにすることができます。
また請願者が使っているiPhoneでもボイスオーバーをオンにして操作することができますので、各種設定方法を教えてあげたりできる場面があるかもしれません。
※ただし、Siriを使うにはネットワークの接続が必須です。SIMカードが入っておらず、Wi-Fiの設定もできていない場合などはSiriが起動できないため、この操作は行えません。
(2) 他のアクセシビリティ機能との併用がしやすくなった
現在のiOSでは、ボイスオーバーとズーム、色の反転など複数のアクセシビリティ機能が併用できるようになっています。
ホームボタンのトリプルクリックに複数の機能を割り当てていると、これらのオン・オフを切り替えるメニューが出るようになります。
しかし、このメニューでボイスオーバーをオフにすると、今度オンにする時には目で見てオンにする必要がありました。
それがSiriでオンにできるようになったため、ホームボタンのトリプルクリックに色の反転などを安心して設定できるようになりました。
iOSの色の反転は協力で、表示される写真や動画まで反転します。普段、ボイスオーバーと色の反転を併用している弱視の人が、ボイスオーバーでは操作できない動画再生アプリを目で見て操作し、アプリを使い終わった後、オフにしたアクセシビリティ機能を戻すことが可能になりました。
なお、色の反転もSiriで設定できます。「色を反転、オン」と言えばOKです。
これは弱視にはありがたい機能です。
なお、ズーム機能はSiriではオンにできません。「ズーム機能、オン」と言うと「私にはできませんが、設定でできます」と言われてしまいます。
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