ボルボ290DP 丸型チルトシリンダーシール交換


オーナー様からの連絡でギアを後進に入れるとドライブが跳ねあがるとの事で
修理にいきました。

角型シリンダーのモデルにはアスタンロック(後進時の跳ね上がり防止装置)がついていましたが丸型タイプのシリンダーは流木などの衝突で過負荷がかかった場合は内部のリリーフバルブで油圧を操作しドライブが上がる様にになっていますので疑わしいのはシリンダーです。


早速チルトシリンダー分解です。



シリンダーの油密を保っているピストンのシールが擦り切れていました。



ボルボの純正ではチルトシリンダーの内部パーツは部品供給がない為
以前まではシリンダーASSY交換しかありませんでした。

シリンダー交換となるとエンジンルームが狭くチルトシリンダーを外すスペースが
無い船の場合チルトシリンダー代金+エンジン脱着工賃がかかるのでかなりの高額修理になってしまいます。

現在はミズノマリンさんがオリジナルのシール・内部部品を製作されいますので
シリンダーのシール交換が可能です。


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